月刊雑誌 電波受験界の表紙

1技合格体験記



月刊 電波受験界98年1月号「私はこうして合格した 」より

(1陸技)西 川 敏 弘


1陸技の対策について

1陸技について

 過去問題を十分やっておくことで法規/工学Aは対応可能だと思います。ただし、丸暗記は禁物で、過去問題の回路にしてもリファレンシャルナンバー(R1、R2などのシンボル記号)が逆に定義されていたりすると、その条件で式を導き直すことが当然必要になります。もっとも解答群には過去問題のひっかけの答が用意してあるでしょうから、この回路図のときはこの式というやりかたは通用しません。しかし中には、結論のみを単純にそのまま要求しているものや、結果式に具体的数値を入れて計算する物もあり、記憶力より理解力を求めていると思っています。

 結局、2技のときと同様に工学Bのみが最終的に残ってしまいました。過去問題にこだわり続けたのも失敗で、B問題がいくらできていてもB問題の比重が小さいと言えるのも自分自身の失敗から言えることです。

 1陸技の場合は類似問題といえども、丸暗記なら少し表現をかえられたり、違った角度から質問されると判断に迷うことが多くありました。頭を冷やせばわかることですが、これは基礎基本がわかっていないという事です。

特に私は、ハムで使うアンテナぐらいしか使った事もなかったので実際のプロのアンテナを見るところから始めたのです。

 通信教育も探したのですが見つからず、結局大学の教科書を数冊読みました。しかし、理論に重点が置いてあり、新しい技術や実務的な事について調べる事は難しいと思います。

 恥ずかしい話ですが、オフセットカセグレンアンテナなるものは想像できず、また私の持っている本には紹介はなく「とんでもないひっかけやな」と見事に間違えた苦い思い出があります。

その後このページをご覧いただいた方よりのオフセットカセグレンアンテナの情報を参照ください

実際的な知識であれば、電気通信振興会発行の「アンテナ及び電波の伝わりかた」を読んでいない方はぜひお読みください。私も、下級資格向けと思っていましたが、わかりやすく、かなりの内容です。

 その他、無線工学B科目がある2総通以上のA問題、最近の1アマ/1陸特の問題に目を通しておくと案外応用がききます。

 また、電波受験界の年間購読も勝因のひとつでしょう。知人の多くもそうして合格したのでそれにあやかったという感じもありますが、大詰めで失敗すると、精神面のケアが必要です。特に、私の様なボーダーライン上の正解数のものは、諦められず。かといって安心できず不安な日々を過ごす事になります。(本当に情報は大切です。)

 

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平成11年1月更新

通信関連ページ1999/1~(参考集計)

 

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西川 敏弘jf3mxu@hi-ho.ne.jp