'00/05/04〜05 大瀬崎


連休中の5月4日(木・祝)〜6日(土)で超久々に大瀬崎に行ってきましたので御報告です。

【道路状況】

GWということもあり、渋滞を心配したのですが4日の行きは5:30東名川崎、7:30大瀬崎着で超順調。
5日午後に帰った人が超渋滞にはまったとの報告を聞いて(大瀬崎からスカンジナビア号まで1時間半位かかっていた)、11:30に大瀬崎発、13:30東名川崎着とやはり超順調でした。

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【陸の様子】

前半はお天気が心配されましたが、最終日に少し曇ったくらいで暑いほどの陽気でした。
ずっと陸で遊んでいた娘はどこの国の人と言う感じに真っ黒になってしまいました。
GWの伊豆は初めてですが、やはり冬とは全然違って人出も多かったです。
今回は、こもちダイバーズの仲間5家族で出かけ2グループに分かれて交互に子守をしながらのダイビングでした。
初日はBBQ、2日目は残りもので焼きそばをして子供達も大人達も大喜びでした。
でも、BBQのいい匂いをまき散らしていたので、回りの人達には迷惑だったかも?
#BBQについては、使用サービスに確認を取って下さいね
夜は夜で子供が寝た後に宴会。

こういうダイビングもたまには楽しいですな〜。

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【七海(なみ)の様子】

我が家の怪獣ナミゴンも10ヶ月半になり、大分人間らしくなってきました。
お日様をたっぷり浴びてござの上で遊び、夜はぐっすり寝てくれました。
大瀬崎の砂利がお気に入りですぐお口に入れようとするので、結構危険でした。
また、最近人見知りをするようになったので、ドライスーツを着て準備を始めると気配を察知して泣き出し、最初は私たちが居ない間40分以上も泣き続けていた様で、帰ってきたら泣き疲れて抱っこされたまま寝てしまっていました。
2日目は少し慣れたのか泣く時間は短くなったようですが、帰ってくるとやはり泣き疲れて寝ていました。
こんな感じでは、見ていてくれる人が気の毒ですね。
早く人見知りの時期が終わってくれると良いのですが。

今回は背負い子兼テーブルに引っかけて使うベビー椅子を持っていきましたが、テーブルで離乳食を食べさ せるときに大活躍しました。

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【楽しきビーチフロントステイ】

実は、大瀬崎に泊まりで行ったのは初めてでしたが、ビーチフロントの宿に宿泊し、早朝からナイトまで気 ままにセルフで潜る、ダイビングの合間も何かあれば都度部屋戻れるというのは、こんなにも楽しい物か と思いました。
#シパダン方面と共通する楽しさがありますね。
海は春濁りで透明度が悪く、水温も低く、魚もそれほど居ないのに、上記の点だけでもずいぶん楽しかった です。大瀬崎の人気ってこんな所からも来ているのですね。


【海洋状況】

水温は17度、透明度は3〜5m位。
大潮ということで流れを心配しましたが私たちが潜った時間はほとんど流れていませんでした。
波もうねりもなし。
冬とは違い、外海浅場の岩には海草が生い茂り、お魚を探すのは難しかったです。

一本松、門下、湾内4本の計6本潜りました。
例によってトピックスだけ。

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【タコは貝を飼育するのか】

湾内にはタコが沢山居ますが、あの不思議な形につい見入ってしまいます。
ところで、タコさんを見ていると、タコ穴の前に沢山の貝が集まっていました。貝の長さが1cm弱位の茶色 の巻き貝で、やけに長い口を揺らしながら動いています。
この時は、たまたま、貝が集まっているのかな〜と思ったのですが(本当は何か理由があるハズなんですけどね)、別のタコ穴の前にもやはり同じ貝がたくさん集まっているのを見て、タコと貝には何か関連があるのではと思ったのです。

タコはいつもの通り穴から口を出してフゴフゴとしているだけ。貝もただワラワラと集まっているだけ。 一体何をしているのでしょうか。
この貝はタコの排泄物が好物なのか、タコが貝を食べるために集めてきているのか。
う〜ん、わけを知りたい。

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【集まるアメフラシ】

5月5日17:00エントリーの湾内サンセットダイビング。
何故かアメフラシが大量に出現。それも2個体ずつくっついている。
あっちにもこっちにも2つくっついたアメフラシがゴロゴロ。
そのときは、なんだかすご〜くたくさんアメフラシが居るな〜位しか思っていなかったのですが、翌朝潜っ てみるとあれほど居たアメフラシがほとんど居なくなっています。

大潮回りだったので、夕方に集まってエッチして、夜の間に放卵したのかな。
それともアメフラシは夜行性なのか。
6日も夕方に潜ればもっといろいろ分かったのにな。

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【集まるスミゾメミノウミウシ】

門下から入って、ウミウシ探しに専念したのですが、水深20m位のあるウチワにスミゾメミノウミウシのペア が所狭しと集まっていました。(ついでにエノキウミウシも1ペア)
赤いウチワに黒いウミウシがごっちゃりついている様子は不気味でもあります。
それにしても、付近に似たようなウチワはたくさんあるのに何故にこのウチワにだけ集まっているのでしょ うか。

1匹居ると視覚効果(そもそも目があるのか?)で集まってくるのか、それともゴキブリのように集合フェロモ ンでも出しているのか、何か特殊な条件のウチワなのか???

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【集まるウミヒゴイ】

湾内では水深16m位のところで、直径1m位の円形にきれいに整地された砂の土俵の中に、30cm大のウミヒゴイ(お髭が可愛いヒメジの仲間)が15匹くらい集まっていました。
彼らは皆同じ方向に頭を向けて、餌をあさるでもなく、ただ底にペトッと張り付いているだけ。

他の場所では見なかった彼らは一体そこで何をしていたのでしょうか。

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【きれいなホシノハゼ】

外海で、うっすらピンク色に蛍光青がきれいなハゼを見ました。今までこんなきれいなハゼが外海にいるの を見たことがないな〜、何だろう?と思ったら付近には同じ形でもっと地味なハゼが何匹も居ました。
地味な方のハゼには見覚えがあるような。。。。
#でも地味だったから今まで名前を調べていなかった
とりあえず、後で図鑑を調べようと撮った写真をもとに調べると、どうやら婚姻色になりかけのホシノハゼ だったようです。

何匹も集まっていたのは繁殖行動のためだったのかも。
う〜む残念。そうと知っていればもう少し粘って観察したのにな。

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【生命力の強いコケギンポ】

大瀬崎湾内にはコケギンポがついていることで有名なギンポ岩という岩があります。
ところが、この岩のすぐ前は講習ポイントになっているんです。
すると、何が起こるかというと、講習中で体のバランスの取れない生徒が、フィンでこの岩を蹴る蹴る蹴る 蹴る。。。。
ところが、ここに住むギンポ君は慣れたもので、ひえ〜っと引っ込む物の、すぐに顔を出して回りをきょろきょろし始めるのです。

もしかして、この過酷な環境って、外敵が近寄ってこないというメリットがあるのも????

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【やっと見つけた黄色いチビイザリ】

今回、何故湾内に4本も潜ったかというと、実は居ると言われていた黄色いチビイザリを探していたからな んです。
あのあたりに居るよと教えてもらい、探すこと3本目にしてやっと見つけました。
目立つ黄色いボディも、透明度の悪さで少し離れると見えなくなってしまうし、海藻はたくさんあるしでな かなか見つからなかったんです。
やっと見つけて喜んで写真を撮ろうとしましたが、このイザリウオ君、とても活発でぴょんぴょん飛び回る のでなかなか写真を撮るのが難しかったです。
でも飛び回る姿が超ラブリー(^^)

#しかし、上がってきた写真を見ると、左側のエラの
#あたりが袋のようになっているのが分かりました
#もしかして病気かな?

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【私にとって普通でない普通種】

ずっとガイドをつけて潜っていた私は、ガイドが指し示す魚からお魚の名前を覚えていきました。
すると、必然的(?)に知っているのは主に季節来遊魚だったりするんですよね。
とりあえず、はじめて見たと思う魚は写真に撮って後で図鑑を調べようとしますが、今回撮ったのが、ニジ ギンポとタマガシラ。
オウゴンニジギンポもそれによく似たイナセギンポも知っているのに、ニジギンポをはじめて認識したなん て。図鑑の「ホンダワラやアマモにつく活発に泳ぐ遊泳性」との解説に、まさにその通りと思ってしまいま した。
#ホンダワラやアマモにつくということは海藻シーズ
#ンが終わったら居なくなっちゃうの?

タマガシラはおや、ヨコシマクロダイygがこの時期に???
何て思いながら撮ったんです(ちょっと似てるんです)。
フタスジタマガシラなら知ってるんだけどな〜。

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【春濁りは豊穣の海】

今回は透明度が悪く、条件的には今一でしたが、よくよく見ると水自体が濁っているわけではなく、細かい 浮遊物が視界を遮っているのが分かります。
そしてその細かい浮遊物をよく見ると、何と小さな魚の群だったりする事もあるのです。
魚と認識できなくても、ピコピコと動くプランクトンだったりして。
この浮遊物のおかげで豊かな生物が育つんだな〜。

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【その他見られたお魚たち】

空から振ってきたピカチュウウミウシ(ウデフリツノザヤウミウシ)、セトミノカサゴ、ミジンベニハゼ、 ヨウジウオの仲間、キビナゴの群、子メバルの群、ヨメゴチ、トビヌメリ、コブヌメリ、オキエソ、ミズヒ キガニ大沢山、謎のカニダマシ、カラッパ、サラサウミウシ、シラライロウミウシ、コモンウミウシ、リュ ウグウウミウシの仲間、他名称不明のウミウシ等。