'00/06/02〜04 八丈島


6月2日〜4日にかけて久々に八丈島に行ってきましたので、御報告させていただきます。

使用サービス Ridge&Blue
登場人物

Bashiさん:Ridge&Blueのオーナーガイド
新堀さん:Ridge&Blueの常勤ガイド
TOMIYAさん 夫 私

  ピンクの文字はTOMIYAさんのコメント、緑の文字は新堀さんのコメントです。

◆ ◆ ◆ ◆

【きっかけ】

そもそも、それはGWに仕事に出てたのが悪かったのです。
不良社会人の私は、就職してから1度たりともGWに仕事に出たことが無かったのですが(^^;;;、今年は子供が小さく、不意の看病が発生する可能性があるために有給の残りが不安だと言うことで、GWも出勤したのでした。
ところが、いつもなら南の海でダイビングしているものですから、どうも体が仕事モードに入らなくて、ついついBashiさんちに6月頭の八丈ってどうかな〜ってメールを打ってしまったのです。
#それとも、その直前に以前八丈でご一緒させていただいた
#TOMIYAさんが久々に私の掲示板に書き込みをしてくれ
#たのが原因かな〜?

タイミングが良すぎましたかね。
かよさんに、行くわよ!と言われれば、やっぱ行かないと・・(笑)

◆ ◆ ◆ ◆

【アクシデント】

それからインターネットでエアを予約して、回数券をゲットし、準備万端6月2日に空港に向かいました。
1歳弱に成長した七海(なみ)は途中でぐずることもなく、夫の背負い子の中ですやすやと寝ながら、順調に空港に到着。

必要物資は全て宅急便で送って、手荷物は私のカメラと七海グッズだけの身軽な移動でした。
#カメラはストロボ一体型のDIVハウジングなので軽量
#コンパクト。子連れで少しでも荷物を軽くしたい人には
#重要なポイントかも。

◆ ◆ ◆ ◆

ところで、とりあえずチェックインと、機械にチケットを挿入しても受け付けてくれません。
???と思ってカウンターに行って相談しようとチケットを見ると、何と日付が7月2日になっているではないですか!

そういえば、チケットを買ったときに、インターネットで予約済みだから、回数券だけでいいと言っているのに、カウンターの姉ちゃんは「ご予約はお済みですか」と予約した便で勝手に発券してきてちょっともめたんだった。
そのときに、ちょっともめたからか、きちんと「○月○日○便○○様でよろしいですね」という確認をしなかったな〜。

生憎、その日は満席で、空席があるのは最終便のみ。
せっかく休みを取ってきてるのに、それは無いよね。
とりあえず、最終便に席を確保しつつ、1便にキャンセル待ちを入れてもらう。

明らかにJTBの発券ミスなので(確認しなかったこっちも悪いが)、JTBのカウンターに行き、夫がひとしきり文句を言ってくれました。
#その後、JTBからは丁重なお詫びの電話がありました

とりあえず、収まらぬ腹を収めるために、朝食を摂り、どきどきしながらキャンセル待ちのカウンターへ。
我らがキャンセル待ちの番号は2番・3番。
大抵の便は、満席とは言っても数席余裕を持って予約を取っているはずとは思っていたのですが、5番までのお客様。。
というアナウンスがあったときは本当にホッとしました。

そんなこんなで、やっとの思いで機上の人となり、後は一路快晴の八丈島へ!

◆ ◆ ◆ ◆

【1本目】底土港
水温:21度 透視度:12m DIVE TIME:74min

今日のゲストは前回(11月)の八丈島でご一緒させていただいて、今回日程を合わせてまたまたご一緒させていただいたTOMIYAさんと我が家夫婦の3名のみ。
とてもお気楽なメンバーですが、生憎ナズマドにはウネリが入っているとのこと。
とりあえず1本目は底土港へ向かいます。
久々の底土港についてみると、ぎょぇー〜、すっごい潮が引いている!
エントリーの階段の一番下が海面より上に出ているよ!
そう、全然考えてなかったのですが、この日は大潮だったのです。
遠かったですねぇ、エントリーまで。
私は手前のビーチから泳がせてくれ〜って思ってました。^^;;
真夏のような太陽が照りつける中、おNEWのロクハンに袖を通し、機材を担いでてくてくエントリー口へ向かいます。
やっぱり、陸が暑くて水温はまだの時はロクハンがいいよね(^^)

階段の一番下からジャイアントストライドでエントリーし、ゆるゆるとアーチの方に向かいます。

◆ ◆ ◆ ◆

【アオスジテンジクダイのマウスブリーディング】

まずは、大きなくぼみの中で、アオスジテンジクダイのマウスブリーディングの観察。
伊豆半島でよく見られるネンブツダイやクロホシイシモチ等のテンジクダイ科のお魚は、卵が孵るまでオスが卵塊をくわえて守る口内保育をする事で有名です。
アオスジテンジクダイは、ネンブツダイなどより1回り大きく、金色のボディに顔の青いラインがおしゃれなお魚で、大きなオスが口一杯に卵をほおばっている感じです。
あまりライトを当てないようにしてしばらく待つと、口を開いて中の卵をコロコロと転がすようにして換気(換水?)します。また口を閉じて、しばらくするとコロコロ。この時は4分半位の間隔で換気していたようです。
#串本で良く潜っているTOMIYAさんによると、串本のアオス
#ジテンジクダイは、ネンブツダイのように普通に群れてい
#るそうです。でも、八丈島では穴の中など暗いところにし
#か居ないのだとか。本来の環境では無いところだからでしょ
#うか。

いやいや、^^;; ネンブツダイみたいに あんなにたくさん群れてはいません。
八丈では暗いところに隠れているみたいですが、串本(アンドの鼻など)では明るいところでも普通に見かけます。(岩穴周辺)
ただ、数は減ったような気がします。
数年前のログには、日本産魚類生体大図鑑には日本では稀と書いてあるのに、アンドの鼻には腐るほど おるやんけ〜、と書いた記憶があります。

◆ ◆ ◆ ◆

【ニザヤマ】

次に向かうは、底土アーチ。
この回りでは、大きなハタタテダイやアカヒメジが身を寄せていてなかなかの景観です。
以前ここでニザヤマ(ニザダイの群)が見られたのですが、何と今回もやはり大きなニザヤマが見られました。

これがもっときれいなお魚ならとっても嬉しいのですが、いかんせん真っ黒なニザダイじゃぁ、カラスの大群みたいで写真映えもしませんね〜。
でもお魚の大きな群って言うだけで嬉しい、単純な私。

◆ ◆ ◆ ◆

【オドリハゼ】

アーチの回りで、みんなバラバラになって思い思いのお魚を観察していると、Bashiさんがおいでおいでをしています。
めったに呼ばないBashiさん(失礼!)が何か見つけたのかと寄ってさしている方を見るのですが、???。 何?と思ってBashiさんを見ると、両手をひらひらさせて踊ってくれます。
えぇっ?(エイ?チョウチョウコショウダイyg?オドリハゼ?)と思って再度見ると、おぉっ!オドリハゼ〜(^^)
しかも、でかい!

続いて、かよさんも私に両手をひらひらさせて踊ってくれましたね。^^)
#ジェスチャー・ゲームか!?
私はミカドウミウシが泳いでるのか?と思いました。^^;;

4cmはあろうかと思われるオドリハゼが、大人の余裕でゆらゆらと踊っています。
それまで見たことがあったのはみんな小さくて(2〜3cm位)、自分の倍以上ありそうなエビを従え、カメラを持って近づくと必至でひらひらと踊る子ばっかりだったんです。

重なった岩の奥に居たのでそのオドリハゼ君には近づけなかったのですが、遠目から見ても背鰭の点などがはっきり見えるくらい大きかったです。う〜む、こんな所でお目にかかれるとは。恐るべし、八丈島。

Bashiさんも新堀さんも、八丈で見るのは初めて!とおっしゃってましたね。
私も八丈では砂地に住むハゼといえば、クビアカハゼぐらいしか見てないので、ビックリしました。

◆ ◆ ◆ ◆

【マジマクロイシモチ】

ハダカハオコゼが居たらしいという場所でしばし、探すも、ハダカハオコゼ君はお留守だったらしく、見つからず。
う〜む残念と思いながら先に進むと、新堀さんが何かを見ています。
何?と思って近づいていくと、ボードにはマジマクロイシモチの字が。
確かガンガゼの間にいる真っ黒な小さなイシモチのことだったなと思いながら新堀さんの指すガンガゼを覗くと、おぉっ!確かに真っ黒なお魚が。
しか〜し、真っ黒なガンガゼの中に真っ黒なお魚なので、どんな魚かよく分からん。
こんなの良く見つけるよね!

◆ ◆ ◆ ◆

【ヨゴレヘビギンポ】

そんなこんなでゆっくり階段下まで戻ってきて、まだ未練がましくその辺をウロウロしていると、階段の側面にヨゴレヘビギンポ君がいました。
真っ赤なボディに真っ黒な顎、口元にはきれいな蛍光ブルーのラインが入っていてとても美しいオスです。婚姻色かな?

近くには地味〜なメスが居てなにやら面白いことが始まりそうな感じ。
ずっと見ていたかったけど、時間切れでエグジット。残念。。
せっかくの階段も、大潮の干潮で這い上らなければならなくて結構大変でした。

◆ ◆ ◆ ◆

【オーバーウェイト】

今回は、オニューのロクハンということで、ウェイトを8kgつけて入りましたが、ものすごいオーバーウェイトでした。
いや〜、ウェイトが重いって、しんどいですね。
BCにいっぱいエアを入れなきゃいけないので、浮力の調節が面倒くさいし意外に難しい。
抵抗も大きくなるので泳ぎにくいし、いいことは何にもないです。
久々にオーバーウェイトを体験してみて(^^;;よ〜く分かりました。

◆ ◆ ◆ ◆

【2本目】八重根
水温:21度 透視度:12m DIVE TIME:49min

もしかしたら、今夜あたりクマノミの卵がハッチアウトするかも知れないということで、調査に行きました。
八重根のクマノミ城に向かって一気に泳いでいきます。
#産後すぐのダイビングではちょっと泳ぐとすぐぜいぜいし
#てたのに、連続8分泳いで行けるようになったとは私も体
#力が回復したな〜 (^^)

少なくとも3人の中(かよさん、かよさん旦那、私)では、かよさんが一番タフでした。^^;;

その近辺で3カ所、クマノミのペアが一生懸命卵を守っています。
中でも真ん中の卵は、夫婦で必至になって扇いだり、口で吹いたりして卵に新鮮な水を送っていて、近づいていっても威嚇に来る余裕もありません。
金色に輝く卵の中には目の黒い点がはっきりしていて今にも生まれそうです。

ほんと、素人目に見ても これはもう出るやろ〜!って感じでしたね。

これはいよいよ今夜ハッチアウトだろうということで、夜の再訪を決めて帰ります。

◆ ◆ ◆ ◆

【3本目】八重根
水温:21度 透視度:12m DIVE TIME:67min

クマノミのハッチアウトは日没後1時間位だということで、日没直前にエントリー。
Bashiさんは、しっかりビデオも用意して、わき目もふらず、クマノミ城へ急ぎます。
首尾良く明るいうちにクマノミ城前に到着。
思い思いに陣取って、日没を待ちます。

地上では太陽が沈んだのか、徐々に暗くなっていく水中。

ライトを点けずにじっと回りを見ていると、昼から夜への滅多に経験できないダイナミックな水中の変化が見られます。

勢い良く広がっていたじゅうたんイソギンチャクは、暗くなるにつれ徐々に活動をゆるめ、縮こまってきます。
その上で盛んに出入りして活動していたミツボシクロスズダイ達もイソギンチャクがベットのようになるに連れ、活動をゆるめ、お布団にくるまってお休みの体勢です。

周囲が真っ暗になって、クマノミの夫婦はいよいよ盛んに卵に新鮮な水を送って一時も休む暇もありません。

ふと手元を見ると、これも口を膨らませたオオスジイシモチ。
たまにライトを点けて周辺部の弱い光で見てみると、こちらもなんだか孵化しそう。

これも今にもいきそうでしたね〜。
ダブル・ハッチアウトかぁ!?なんて期待充分でした。
私は左端に陣取っていたので、ふと左横を見ると、キンセンイシモチも、大きな口をモゴモゴとさせていたのでした。
私一人で、トリプル・ハッチアウトだぁ、、行けぇ〜、行けぇ〜〜!
と、興奮していたのでありました。
イシモチの仲間も、みんなこの時期に孵化するんですね。

暗い水中でじ〜っとしていると、なんだか水に溶けていってしまいそうで気持ちいい〜。
ゆ〜っくりとした呼吸音をBGMに、必至に卵の世話をするクマノミをぼ〜っと見ていると、知らない間に時間がどんどん過ぎてしまいます。

気がつくと、既にエントリーしてから1時間近く。
日没後既に1時間ほど経過し、どうやら残念ながら今日のハッチアウトは無い模様。

結局、どいつもこいつも?ハッチアウトしませんでした。(; ;)

水温が低かったせいか、ハッチアウトしたのは翌々日でした。
現在、今年3回目の卵がハッチアウトを待っています。
産卵からハッチアウトまで、水温が27度で6.5日と言うことですが、水温が相変わらず21度なので、かなり遅れている模様です。

ハッチアウトは見られなくて残念なんだけれども、なんだかただ水中に居て幸せな気持ちのままエグジットに向かいます。
ハッチアウトは明日かな。

見られなくて残念でしたけど、楽しかったですね〜。^^)
エキジット後、なぜかみんなテンション高くなかった?

でもクマノミお父さん・お母さん、あんなに忙しい卵の世話を明日の晩まで続けるのか。
お魚の子育ても大変なのね。

◆ ◆ ◆ ◆

おまけ
その夜、TOMIYAさんとビールを飲みながらログ付けをしていると、なんだか体がかゆい!尋常でないくらいかゆい。
もしかすると、これって減圧症!?
とりあえず、おとなしく横になって寝たら次の日にはどこも異常を感じなかったので良かったのですが、考えてみれば一定の水深に長時間じっとしているって、わりと窒素の溜まりやすい潜り方なんですよね。
夜ということもあって、帰りがてら徐々に水深を上げながら帰ってきただけで、3mの安全停止をほとんどせずに上がったからな〜。
コンピュータが大丈夫でも、しっかり安全停止をしないと危険だということを再認識してしまいました。(^^;;;
皆さんも気を付けて下さいね。

◆ ◆ ◆ ◆

【4本目】ナズマド
水温:19度 透視度:20m DIVE TIME:55min

2日目の朝起きると生憎の雨。
昨日はあんなにいいお天気だったのに。。。。
でも、ナズマドは凪!今日は待望のナズマドです(^^)

やったね!^^)

今日のお客さんは、今朝の船で来て明日の船で帰ってしまう、ピンポイントでユウゼン玉ねらいのお客さん等が増えて計9人。
でも、私のチームは昨日と同じ3人で新堀さんとのお散歩(競歩?)チームになりました。

競歩・・ ^^;; あら、言っちゃったわね。^^;;;

久々のナズマドにエントリーすると、やはり全然透明度が違います。そこかしこに群れるナメモンガラ、スズメダイ等魚影の濃さも全然違います。
これは気持ちがいいや〜とまっすぐ進み、ベラ畑へ。

そこには何故かきれいなベラが集まっており美しい景観を形成しています。

尾の先が墨を含んだ筆のように黒い、その名もオグロベラ、紅色が美しいクレナイイトヒキベラ、尻尾の上下がちょっと伸びて尾びれが三日月型のツキノワイトヒキベラ他、いまいち印象のないシラタキベラダマシ、ヤマシロベラ(ごめんなさい)。

事前に新堀さんから教えていただいていたのですが、やっぱり水中ではベラはなにがなんだか・・
#じぃ〜っと、せい!ちゅうねん。。

イトヒキベラ系が繁殖行動に入ったので、この場所はさらに楽しくなりました!
現在デジカメにMX−10用のクローズアップレンズを付け、ナズマドが凪ぎたら通ってます。

ふと横を見ると大きなヒレナガカンパチがホンソメワケベラにクリーニングされていました。
おぉっと驚くと向こうも驚いたのか、す〜っと泳いで行ってしまいました。
ベラを堪能して徐々に水深を上げていくとキンギョハナダイに混じったカシワハナダイが白っぽい婚姻色になっています。

去年、ガラスハゼが産卵していたのと同じと思われるムチヤギに、体長5mm位の極小ガラスハゼがついていました。
でも、どうやらこのガラスハゼ、昨年の卵が孵ったのではなく、新たに流れ着いたものらしいです。
新堀さん、このガラスハゼの成長を見守って下さいね。

1cm弱になりましたよ!!
とりあえずホームページの魚話に写真を載せましたが、枚数が増えたら独立したページにします。

蛍光青のラインが美しい私のお気に入り、アマミスズメダイygを見つけてはカメラを構えるのですが、なかなかうまく止まってくれません。
可愛いキツネベラyg、それによく似たヒレグロベラyg、図鑑で見るとそんなに似ていないのですが、水中で見るとこれらによく似ているタキベラyg等も観察できました。

そんなこんなでV字を越えてエントリー口近くに帰ってくると、新堀さんがスレートに「フリソデエビ見に行きます?」と書いてくれました。
まだ見たことがなかったので、ついていくと、水深2m位の浅い所にある横穴の奥を照らしてくれます。

う〜ん、あんなところにいるフリソデエビは初めて見ました。
#といっても、柏島のフリソデエビしか見たことないのですが・・^^;;

しかし、そこは奥からわき水が出ていて、ゆらゆらとして見にくい見にくい。

あれだけゆらゆらと、ぼやけて見えるということは、水温がまったく違うか、淡水に近い状況なんでしょうね。
フリソデエビも、火山から出る温泉に浸かっているのか??

一生懸命頭をつっこんで、しっかり見ようとしたのですが、あの独特の模様を確認することは出来ませんでした(;_;)
とりあえず、手を伸ばしてカメラを出来るだけつっこんで、当たるも八卦、当たらぬも八卦とオートフォーカスに頼ってシャッターを切っておきましたが、何とか心の記念になる程度の写真は撮れていました。(^^;;;

◆ ◆ ◆ ◆

【5本目】ナズマド
水温:16度 透視度:20〜30mOver DIVE TIME:52min

今日は珍しくほとんど潮がかかっていないので、こんな時にしか行けないところということで、ナズマドのニョロニョロ畑、シンジュアナゴの群生を見に行くことにしました。

軟弱な私たちは、ちょっとでもショートカットしようと、溶岩地帯を抜けて、右手からエントリー。
泳ぐ〜泳ぐ〜俺〜達と、12分程も泳いだでしょうか。
背中に乗せてもらえそうな大きなカメを見送ると、水深22mのあたりに、水温の急変を示すサーモクラインのゆらゆらがあり、そこを抜けるとそこは。。。
さ、さむ〜い!!何と一気に水温は落ちて16度!
でも、きれ〜い。いきなり、す〜っと視界が開けています。

ナズマドって、ほんと潮の流れが複雑なんでしょうね。
同じ水深でも、冷たくなったり、暖かくなったりの繰り返し。
目の前が、もやもやもや〜っとしていると、あーっ、その先は行きたくない・・って感じ。

下の砂地に到着すると、とても透明度がよく、砂地の地平線まで一気に見渡せます。
そしてそこには、祟り神様の触手のごとく、メデューサの髪の毛のごとく一面にニョロニョロと生えている。
本当に大群生地ですね。
しかも、シンジュアナゴはチンアナゴよりずいぶん長いので迫力があります。

潮の流れなどの一定の条件がそろわないと行けないところですが、一見の価値はあります。

それにしてもと〜っても寒いので、早々に退散し、帰路につきます。あぁ、ロクハンで良かった。。。
あまりの寒さに、1本目では見られたというユウゼン玉も散ってしまったのか、5匹位の小さな群しか見られませんでした。

途中、ニラミギンポや見たことが無いほど大きなアオリイカ2匹、クビアカハゼ等を見てエグジット。
やはり、シンジュアナゴは遠かったです。

◆ ◆ ◆ ◆

【6本目】ナズマド
水温:20度 透視度:20m DIVE TIME:49min

2本目があまりにも寒かったのか、Bashiさんチームの6人のうち4人は2本でやめて温泉に向かいました。
やはり、この水温で5mmワンピースのみでは寒いでしょう。

しのつく雨の中、何故か異常に元気な私は暖かいお茶で暖を取りながら3本目に向けて力を蓄えます。

私はしっかりと車の中で眠らせていただきました。
が、今夜の梁山泊に備えているんでしょう!という新堀さんの声が・・^^;;
#しかも、図星だったりする・・^^;;;

梁山泊は、私にとってはナズマドに続いて(以上??)の八丈島メインイベントなのです。^^)
ほんと美味いよ。

エントリーすると、V字のあたりには、タカベの群。
潮が変わったから入ってきたのでしょうか。
お魚達も1本目はあんなにのびのびとしていたのに、何となく寒そうです。

ゆるゆると先の根の方に向かい、そこで休憩していると、新堀さんが「キンギョハナダイの産卵が始まりました」と書いてくれました。
よく見ると、オスが時折狂ったようにメスにアタックし、一緒に上の方に泳いでいってはパッと離れます。
何匹か居るオスがあっちでバシッ、こっちでバシッと言う感じで産卵をしていてとても面白いです。
また、キンギョハナダイに混じるカシワハナダイのオスも婚姻色になっています。カシワハナダイのメスってよく分からないんですが、彼らは自分の仲間のメスを見分けて居るんでしょうね。

その先には、何とウメイロの群。ぶりぶりに太ったウメイロが、キンギョハナダイの卵を狙っているのか、黄色のラインをきらめかせて舞っています。
でも、ウメイロって、水温の低いところにしかいないんですよね。
つまり、八丈島でウメイロが見られたってことは不幸なことなんです。。。。

帰りがけには余ったフィルムで岩のコケをついばむミギマキ君にモデルになってもらい、ポートレート撮影をしてみたりしました。

そんなこんなで、楽しかったダイビングも全て終了し、エグジットへ。
いや〜、本当に楽しかったです。

◆ ◆ ◆ ◆

【アフターダイブ】

冷え切った体を温めるために、今日は温泉&梁山泊の八丈アフターダイブ・フルコースです。
娘、七海(なみ)もやっと1歳弱になったので、温泉デビューさせることにしました。
幸い、お風呂がとても好きな子なので、温泉に行っても全然動じず、おばさん達に「泣かないのね」等と言ってかわいがってもらいました。
私もずいぶん温泉を堪能しましたが、いくらインナーをたくさん着ていたとは言え、薄いウエットで今日の強行軍につきあっていた夫にとっては命の温泉だったことでしょう。

夕食は、八丈に来て3回目にしてやっと梁山泊に行くことが出来ました。
七海は持参した幼児食をおとなしく食べて愛想を振りまいていましたが、最後は眠くなったらしく不機嫌ちゃんになってしまいました。
でも、念願の梁山泊にいけて嬉しかった〜。
お食事も美味しくて、また是非行きたいです。

◆ ◆ ◆ ◆

【帰路】

帰りはいつものように2便で帰ることにしました。
午後には家に着くのでその後買い物に出かけられたりして便利なのです。
ここ2回は荷物は羽田から宅急便を発送することにしています。
そうすれば翌日には着くので、洗濯物等が腐敗しなくて済んでいいのです。

◆ ◆ ◆ ◆

今回は、2日目は生憎のお天気でしたが、6本も潜れたし、うち3本はナズマドだったし、温泉も梁山泊も行けたので満足度の高い八丈島でした。

ナイトの時は子供をBashiさんの奥様に見ていて頂いて大変有り難かったです。
でも今回もロクな写真が撮れなかったのがちょっと残念です。

お世話になりました、Bashiさん、新堀さん、TOMIYAさん、有り難うございました。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。

こちらこそ、ありがとうございました。
また一緒に潜りましょう。よろしくお願いします。


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