'01/02/10〜11 井田


2月10日〜11日に井田に潜りに行って来ましたのでご報告します。

 今回は、こもちダイバーズの集まりで、この真冬に2日で日帰りを含む12人のダイバーと1人の陸番、5人の子供が集まりました。
 いや〜、皆さん、お好きですね〜(^^;;;

 お天気は晴れ、海は暖かく(16度)穏やかで、透明度も良く、最高の環境でした。

◆ ◆ ◆ ◆

【井田について】

 初めて井田に行きましたが、ここはちょっとした漁港があって、その防波堤の外からエントリーする形式です。海的には、大瀬崎の外海と先端を足して2で割ったような感じでしょうか。

 セッティング&休憩はこの漁港内で行いますが、さすが冬と言うこともあり、ほとんどダイバーはいないので、テーブルや敷物を好き放題広げられて贅沢できます。

 また、セッティングポイントからエントリー口までが近いので、2組が交互に潜ってあわただしい子連れダイバーにフレンドリーな立地条件と言えましょう。

◆ ◆ ◆ ◆

 ダイビングサービスは、井田ダイビング・リゾートが1件あるのみ。ここでガイドをお願いしたり、タンクを借りてセルフで潜ったりすることができます。シャワーや、トイレも借りられます。

 周りには、民宿街がありますが、売店は釣具屋さんが1件あるだけで、ここでカレーやラーメンなどのお昼を食べることもできます。ジュースの自販機はありました。

 宿は民宿井田荘に泊まりました。お部屋は平均的な民宿レベルでしたが、きれいなお風呂と、とにかく豪華な食事にビックリ、2食付き\7,500で、夕食には食べきれないほどの美味しいおかずが出てきました。朝ご飯の、手長エビのみそ汁も凄く美味しかった!

 子連れダイバーにとっての井田の欠点は、天候が悪いとき、子供や陸番の人が待避する場所が無いことです。特に冬は日が照っていないと辛いでしょう。

 しかし、後ほど詳しくログを書きますが、海はソフトコーラルが生い茂り、魚影も濃いので、今日は天気がいいと確信出来る日は大瀬崎からちょっと足を伸ばしてみる価値は充分あると思います。

◆ ◆ ◆ ◆

【七海の様子】

 1歳半を過ぎた七海は、自走式(!)になってくれたおかげで、荷物運びとかも大分楽になりました。そのかわり、ちょろちょろとどこかへ行ってしまうのでますます目が離せないかも。

 また、大分一人で遊べるようになってきたので、子守も楽になってきたと思います (子守をしてくれた皆さん、ありがとうございます!)。

  親が居なくてもやっとあまり泣かなくなってきたのでほっとしています。子連れダイビングがどんどん楽になってきました(^^)

◆ ◆ ◆ ◆

【道路状況】

 (行き)東名川崎:6:00、沼津:7:00、井田:8:00(修善寺道路使用)
 (帰り)井田:16:20、沼津18:30、東名川崎:21:30(うち1時間休憩)

 ぜ〜んぜん渋滞なんて頭は無かったのですが、良く晴れた連休の中日とあって、帰りは混んでました。前日は宿でたっぷり睡眠をとっていたおかげで全然平気でしたが、5時間は久々です(;_;)

◆ ◆ ◆ ◆

【スケジュール】

(1日目)

Aグループ1本目出発 : 9:40 帰着 :11:00
Bグループ1本目出発 :11:20 帰着 :12:30
Aグループ2本目出発 :12:40 帰着 :13:50
Bグループ2本目出発 :14:00 帰着 :15:00

(2日目)

Aグループ1本目出発 : 9:40 帰着 :11:00
Bグループ1本目出発 :11:00 帰着 :12:00
Aグループ2本目出発 :12:30 帰着 :13:40
Bグループ2本目出発 :13:40 帰着 :14:40
 
 大瀬崎だと、外海に行くと、出発してから帰ってくるまで90分はかかるのですが、井田はエントリー口がすぐなので、ロスが少ないです。

◆ ◆ ◆ ◆

【ログ】

 1月の大瀬崎は曇りで風が強かったこともあって、ロクハンでは陸がきつかったので、今回はドライにしました。
 スキーのために買いそろえた下着やスパッツ、靴下等を活用して、ぬくぬくのダイビングが出来ました。しかし、エントリーしてしばらくは水が冷たくて顔が痛い!

◆ ◆ ◆ ◆

 初めての井田ですが、まっすぐな海岸線に平行してゴロタ、駆け上がり、砂地と続く、わかりやすい地形です。 砂地に出たところで、小さなエイホウボウを発見。 目印の自転車ではムレハタタテダイygが1匹だけ寒そうに漂っていました。

 左に振って、岸と平行に進み、付近にマトウダイが居ると教わったケーソンを通り越して、さらにしばらく泳ぐと段々ムチカラマツが増えてきて、教えてもらったとおり、いや、期待以上の美しいソフトコーラル畑が出現します。 かけ上がりには、巨大なトサカ、ウチワ、ムチカラマツがびっしりと覆い、ネンブツダイが群れ、ムチカラマツ林の間にはサクラダイの群が舞っています。コガネスズメダイの姿もちらほらと見られました。

 冬なのに、本当に魚影が濃い!ちょうど陽も差し込んで素晴らしく美しかったです!!!

 遠目には大きなイシダイが居たりして、釣り人が集まる気持ちがよく分かります。

◆ ◆ ◆ ◆

 砂地に生えているウチワを見に行くと、まだひれの長い、美しいミノカサゴygが寄り添っていました。また、そのウチワをライトで照らすと、透明でわかりにくいアカスジカクレエビが何匹か着いています。謎の白いカニもついていました。 さらに、ちょっと離れたムチカラマツにビシャモンエビなどのエビが着いていないか見に行きましたが、残念ながらガラスハゼが着いていただけでした。でも、良く探せば絶対居るぞ〜。

 巨大なトサカをよく見ると、スケロクウミタケハゼも居着いていて、かわいらしいです。 また、別グループはこのあたりでイバラダツを見つけたとのことでした。(探しに行ったんだけど見つけられなくて悔しい!)

 ムギワラエビ(最近はオルトマンワラエビと言うらしい)はそこら中に沢山居て、コーラルからあぶれて(?)、ただの岩の上に居たりもします。サラサウミウシが2匹寄り添っているのも見られました。

 今回、カメラのレンズがフィッシュアイなので、あまり小さな生物は探さなかったのですが、ざっと見ても、これだけの生き物がいるソフトコーラル畑、よくよく探せば、もっといろんなものが居そうです。ウチワにはクダゴンベなんかも流れてきそう。

◆ ◆ ◆ ◆

 さて、ソフトコーラル畑を満喫し、ゴロタの上を帰ると、-16m位のイザリウオゾーンでは何個体かのイザリウオが発見できます。(とは言え、私は見つけてもらっただけ(^^;;;) 白い可愛いイロイザリや、期待していなかったクマドリイザリウオのおちびちゃんを見つけてもらって嬉しかったな〜。

 イザリを探していると、婚姻色バリバリヒメギンポが沢山見つかります。そばには婚姻色の雌も居たりするのですが、この寒いのに繁殖行動をするのでしょうか? 時間があればじっくりと見ていたかったのですが、いかんせん帰り道だったのが残念でした。

 また、ついで(?)に、シャコヒメセミエビが見つかりました。  そういえば、エビの抜け殻を沢山見かけたので、ナイトを潜ると(潜れるのか?)エビが沢山見られるかもしれません。

 また、イソギンチャクにはミツボシクロスズメイソギンチャクモエビアカホシカクレエビなどがついていましたし、ゴロタの間にはyg〜adまで大小さまざまなキンチャクダイが見え隠れしていましたし、なぜかカレイも居ました。

◆ ◆ ◆ ◆

 さて、エントリー口の浅場に戻ってくると、砂地にはホンダワラが生え、陽がきらきらと差し込む中、キンギョハナダイソラスズメダイスズメダイが群れていてこれはこれでとてもきれいです。 時折とおるボラや、きらきらと流星のごとく光るキビナゴの群もまた楽しいです。 ゴロタでは、ヒフキヨウジも見られました。

 釣り糸に気を付けながら、防波堤の方に近寄ってみると、ミナミハタンポギンユゴイが群れていたりしてなかなかいい感じです。ここのエントリー付近も良く探せばいろいろいそうです。

 とにかく、今回は初めての海で4本しか潜らなかったので、ざっと見渡しただけになってしまいましたが、あまり広くないエリアなので、通ってじっくりと小物を探すのも楽しそうですし、ソフトコーラル畑の上で、魚の群に囲まれる幸せに浸りにいくのもいいですね!

 お天気と相談しながら是非また行きたいです。

PhotoAlbum


BEFORE    旅行記・ログINDEX    NEXT