前回まではINON+15mmフィッシュアイをYS-90の1灯で撮っていたのですが、引いた写真はそれなりに光が回るものの、最短付近まで寄って撮ったワイドマクロ的な写真はなかなかうまく光が回らなかったので、2灯にチャレンジしてみました。
最近人気のINON Z-220(マニュアルで11段階に光量調節できる)は入荷の見通しが立たず、こちらもマニュアルで12段階に光量調節できるYS-90DXはまだ発売されていないということですし、光量的にもそんなに要らないのではないかと思い、後々は予備ストロボ等にも使えるかもということもあって、とりあえずYS-30を買ってみました。
今回はYS-30は無線でスレーブ発光させてみましたが、春濁りで透明度が悪く暗かったと言うこともあって、うまくスレーブ発光していました。
しかし、YS-30も90も光量を絞れないので、2灯をマニュアル発光させると、GNが大きくなって結構絞らないといけないので、暗い海ではシャッタースピードが遅くなりがちですね。
まぁ、今回はTTLがうまく働いていたので、暗い海ではTTLで撮影する方が無難なような気がしています。
しかし、バリに向けてデータを取りに行ったはずが、暗い海だったのであまり参考にならなかった(^^;;;。バリはぶっつけ本番か、もう1回伊豆に行けるか。。。
今回は、こもちダイバーズの大瀬崎フリーク、らっこさんファミリーにご一緒させていただきました。 らっこさん家は4歳と2歳の男の子がいるのですが、2人で仲良く遊んで全然手が掛かりません。
七海はというと、前回までより全然成長し、男の子2人に混じって一緒に伏せてあるボートに上って遊んだり、お店やさんごっこをしたりと、こちらも本当に手が掛からなくなりました。
何より、器材を背負って出発する両親にバイバイが出来るようになったのが本当にありがたいです(感涙)。
この日は天気も良く暖かかったので、1日中外で裸足で遊ばせていましたが、なかなか楽しそうにしていましたよ。
こんなにぺったりした外側は珍しいというくらい、湾内のように静かな海。苦手な外海のエントリーもこれなら楽々です。 春濁りで悪いと聞いていた透明度も、思ったより全然見えます。
が、あまり遠出はしないことにして、まっすぐ進んでみます。
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水深20m強のところにある根で遊ぶことにして、うろうろとしてみました。 今回は、とりあえず、ストロボのデータ取りと思っていたので、まずはソフトコーラルを相手にいろいろとデータを変えて撮影してみました。
しかし、透明度が今ひとつ&太陽の向きがいまいちということもあってあまり欲しいデータが取れそうにありませんでしたので、もういいやと思い(この飽きっぽさが上達を阻んでいるのか?)、何かを撮影している夫の被写体を見に行きました。
夫はウチワに付いたオルトマンワラエビを撮影している模様。
くるっと両側がカールしたウチワの中にいるオルトマンワラエビに光を回して最短付近で撮影するのはなかなか良い練習になると、ストロボの向きをいろいろと変えて撮ってみました(結果はいまいち(;_;)。
付近を探すと、コクチフサカサゴちゃんが岩の間にいました。
さて、帰ろうとすると、夫が岩の間に何かを見つけて教えてくれました。 指していたのは、ホソウミヤッコでした。岩の間のホソウミヤッコは15mmフィッシュアイでは全くの対象外と思い、夫のデジカメに掛けて、頑張って撮影してもらいました。
さらに帰り道を進むと、岩のうえにベロンと巨大なオレンジ色のニシキウミウシ。 20cmはあろうかと思うほどの大きさです。フィッシュアイで寄っても、結構画面に対して大きな面積に写ります。
きれいではあるけどここまで大きくなると不気味ですらありますね〜。
最後は、ゴロタの上でアオリイカの群とスズメダイ玉、ボラで締めてエグジットしました。
2本目の湾内は、玉になっているというサギフエを探し、後は適宜回ってくることにしました。
エントリーすると、外海より全然透明度が悪〜い(;_;)
しかし、サギフエの場所は詳しく教えていただいたので、すぐにわかりました。
4〜5cm位の大きさのサギフエが200匹位玉になって、ブンブン泳ぎ回っています(^^;;;
透明度も悪いし、フィッシュアイなので寄らないと写真にならないと思って、写真は半ばあきらめて着底して見物していると、玉は何度かこちらに寄ってきてくれて、写真を撮ることが出来ました。
一生懸命追いかけるより、効率が良かったかも(^^)
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さて、透明度も悪いのであまりうろつかないように、まっすぐ行ってまっすぐ帰ってこようと思い、先に進みました。
ますます透明度も悪くなり、特に何も見つからなかったので、引き返そうと思ったら、夫がダッシュしているのが視野の隅に入りました。
ここで離れたらはぐれてしまうと思い、一生懸命付いていくと、どうやらホウボウを追いかけている様子。
ホウボウは全然どんどん泳いでいきます。夫もどんどん泳いでいきます。
ぎょえ〜っと思って追いかけましたが、しばらくしてやっとあきらめて止まりました。
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さて時は頃合いと、コンパスを見て帰路に付きましたが、進んでも進んでも水深は変わらないかやや深くなっていきます。
げげげっ!!!おっかしいな。エントリーしたときにちゃんとコンパスを合わせたはずなのに。
段々、ドキドキしてきます。透明度は3m位。水深は25m位。DECOも厳しくなってきました。
浅いと思われる方向は、コンパスが示す帰路とは全然別の角度です。
どうしようと思って居る間に、透明度の悪さも手伝って段々、どっちが明確に浅いのかも自信がなくなってきました。
こういうときは、コンパスを信じるべきか、浅いと思う方に行ってみるべきか。
しばし落ち着くために止まると、夫が「この水深にずっと居るとエアが持たない」とスレートに書いてきました。
驚いたことに、夫の姿を見たとたん、すっと気持ちが落ち着きました。
内心、このまま真上に浮上して方向を確認するしかないなと思いながら「方向がわからない!」と書くと、夫は「こっちが浅い↑」と書いてくれました。
これで心が決まり、2人で一番斜度が急と思われる方向に向かって泳ぎ出しました。
水深計はどんどん浅くなり、-3m位に達したときは本当にほっとしました。
迷っていた間にでてしまったDECOを消すと、早くDECOが消えた夫が現在地を確認しに浮上してくれました。
はまゆう側の一番端に出てしまったようなので、浅い水深をサンライズ大瀬の方向目指して進み、途中でエグジット。
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いや〜、一時は本当に焦りましたが、無事帰ってこれて良かったです。
原因は、エントリーしたときにベゼルをうっかり反対で合わせてしまったということのようです。 つまり、帰るつもりでどんどん沖に進んでいたと(~~;;;
よくよく考えてみれば、大瀬崎湾内の地形と方角は分かっているのだから、おおよそ西に向かって帰れば帰れたはずなのに、合わせたと思いこんでいたベゼルの示す方向に縛られてしまったのは、透明度の悪さと、焦りだったんでしょうね。
幸いなことに、水中で寒くもなく、エアも沢山あったし、大瀬崎湾内という比較的単純な地形なので浅い方に進めば帰れるor垂直に浮上して方向を確認すれば大丈夫という頭があったのでパニックにはならずにすんでよかったです。