'98/7/4 神子元


'98年7月4日(土)・5日(日)と1泊2日伊豆ダイビングサファリ・神子元&海洋公園に行って来ましたので御報告します。

金曜日にインターネットで伊豆の天気予報を調べると、どうやら晴れ時々曇りでダイビングには問題なさそう。
風アメダスのデータを見るとどうやら南風なので西伊豆も東伊豆も大丈夫そうです。

さて行き先ですが、伊豆の現地サービスが作っているホームページをチェックして最近の水温・透明度・出物などを調べました。

すると、神子元の海遊社さんのページでは透明度と水温が上昇傾向で、ワラサの群や大きなメジロザメが出ているようです。
黒潮の情報を見に行くと、どうやら再び黒潮が上がってきているみたいです。

こうなったらやっぱり一発神子元に大物ねらいに行ってみようということになりました。

今回は1泊2日で潜りたかったので、2日目の行き先を検討することに。
傾向として今週末は西伊豆より東伊豆の方が透明度が良さそう。
ということで、富戸・海洋公園の辺りに決定。
金曜日の夜に現地サービスに電話をして予約を入れたのでした。

さて、土曜日ですが、9時までにサービスに来て下さいと言うことだったので、5時に家を出て、途中でご飯を食べて、弓ヶ浜に着いたのが8時40分くらい。ノンストップで行けば川崎ICから3時間強で着く計算です。時間的にはそんなに遠くないですね。

◆ ◆ ◆ ◆

1本目:カメ根
EN:9:43 EX:10:14 水温23〜25度 透視度10m
天候:晴れ 流れ:早い うねり:なし

神子元島は伊豆半島の南の方にある小さな島です。この島は外洋に面しているということもあって、流れが速く、大物に遭遇することもあるというとてもスリリングなスポットです。

しかし実は昨年関西の大御所某橋村さん迎撃オフで潜ったときは寒い・透明度が悪い・魚がいない・たくさん泳ぐ、しかも上がってきてから、すぐ近くにいたらしいでっかいシロワニを見損ねていたことが判明するなど最悪ともいえるダイビングだったのです。

今回はどうでしょうか。期待に胸を膨らませ、およそ15分の快適な船旅を楽しみました。
今回は私とバディ(夫)にガイドさんが一人付いてくれたので、こっそり(?)「アゲインストの潮に向かって泳ぐの嫌いなんです」とか「たくさん移動するのは嫌いなんです」と神子元フリークが聞いたら怒られそうなことを言っておきました。

潮影からエントリーしたはずですが、やはりエントリーするとちょっと流れています。
カメ根まで潮に逆らって移動するのですが、先ほどのコメントが聞いていたのか、なるべく岩裏の潮影を通って、底を這って進んでくれます。しかもペースはゆっくりで、途中で何度か振り返ってOK?と聞いてくれました。

これは、非常に安心できるし、余裕をもってポイントまでたどり着けたと思います。

途中には、100尾程のワラサの群やタカベシャワーが出てこれだけでも大満足です。

◆ ◆ ◆ ◆

さて、とある根で根待ちをしていたのですが、ゴーっと音を立てて流れる中しばらく岩にしがみついていると、誰かが私のフィンを引っ張ります。振り返るとサメだ!出ると聞いていたメジロか?しかし、近づいてくると頭が!!!!!
ハンマーだ!この時点で私の頭は真っ白。カメラを持っていたのに撮ろうとすることも思いつきませんでした。
しかもハンマーは1頭ではなく、まだいるようです。

次から次へとわき出るハンマーヘッド!

私がつかまっている根とほぼ同じ水深をほんの数メートル先を悠々と早い流れの中体をくねらせて通っていきます。
エラの開閉、体のシワ、カナヅチの先に付いている目をギロギロと動かす様、そんなものがはっきりと見て取れました。

途中からやっとやや落ち着きを取り戻し、カメラを構えたのですが、いかんせん透視度が悪いのでフォーカスしません。
こういう場面はやはり固定焦点のカメラの方が得意のようです。
結局、写真はバディ(MX-10)に任せて、殆どずーっとハンマーのステージを楽しみました。

結局現れたハンマーは30頭以上(50頭という人もいた)はいたでしょうか。
大は3mから、平均すると2mOverでまるまると太ったハンマーでした。

ハンマーの群が通り過ぎてから、しばらくして根から手を離し流れに乗ってEXへ。

すごい興奮してアドレナリン出まくりの1本でした。

2本目はというと、タカベシャワー、イサキカーテン、でっかいテングダイ、でっかい青ブダイ、でっかいイシダイなど、普通なら結構満足する内容だったのですが、はっきり言ってハンマーの印象が強すぎて、殆ど水中でも放心状態でした。


BACK   旅行記・ログINDEX   NEXT