'98/8/19-22 伊豆海洋公園


IOPにはまっている私はまたまたIOPに行って来ましたので、ご報告します。
しかも、今回は3泊4日。IOP潜り込み、夏合宿???

結局4日間で10本も潜ってしまいました。
潜水時間は10時間23分(1本当たり1時間見当の長時間ダイビングでした)。

天候については、事前に心配したものの、おおむね晴、最終日(土曜日)が曇りだったかな。
水温は水面で26度ととっても快適ですが、水底の冷たい潮は19度!!
今回も5mm2ピースをレンタルしましたが、やっぱり3mm+ポーラテックスショートジョンだと死んでしまうでしょうね。
そろそろ、あきらめて自前の5mm2ピースを作ろうかと思い始めました。

潜った場所は、
8/19 1番〜砂地、2番、1番
8/20 魚礁、1番
8/21 サンカク(遠かった)、砂地、1.5番の上の砂地
8/22 2番・3番・4番、1番

お盆過ぎの平日なので空いているかと思いきや、意外に人が居ました。
土曜日は当然のことながら人がいっぱい。

21日、22日は海が混む前、8:50頃エントリーで、遠征しましたが、やはり、遠いところはソフトコーラルが美しく、群も魚も大きく、とても楽しめました。

残念だったのは、大潮回りだったため、ちょっと流れがあり、22日の朝一5番遠征のはずが途中で断念して2番回りになってしまったことでしょうか。

この1本は、沖出しの潮も激しく、砂地まで降りていくと引きずり込まれるような強い流れを感じたので、比較的浅めのところで楽しみました。

しかし、結構遠征したので、1番なんかは目と鼻の先、2番でもそんなに遠くないと感じる様になってしまいました。

同じ所を何度も何度も通るので、記憶力の悪い私でも、大分地形と居るお魚を覚えてきて、さらに楽しさが増したような気がします。

10本全部詳しいログを書くと、大変なことになってしまうので、簡単に(?)トピックスを紹介します。

[エントリーポイント付近にミヤコキセンスズメダイ(yg)]
ちょうど、エントリーロープの切れるところのちょっと先、満潮でも水深2m位の所にミヤコキセンスズメダイ(yg)が居ます。
最初は1匹しか居なかったのですが、途中でもっと小さいのが合流して2匹になりました。
背中の蛍光オレンジと蛍光ブルーがとっても美しく、そこだけ異空間の様です。

しかし、そこは水深が浅い上に、ちょろちょろと動き回るので写真を撮るのは超〜大変。
最後にそこで粘ったときは、20位エアを消費してしまいました。

[赤いイロイザリの赤ちゃん]
潜行用(?)の目印ブイの近くの岩に、大きさ3cm位の真っ赤なイロイザリが着いています。
毎回帰り道に挨拶していたのですが、意外と広い範囲を歩き回るものですね。
ある日は、岩から降りてきて、底を歩いていました。

ちっちゃいくせに、ちゃんとエスカを振って、口をパクパクさせて、と〜っても可愛いんです。
足(胸ビレ)にはちゃんと爪(?)もあって、よちよち歩くところが、も〜たまらないですね。(*^^*)

[ヤマドリ(雄)の喧嘩]
今回はヤマドリを沢山見ることが出来ましたが、中でも一番は、このヤマドリの喧嘩です。
どうやら小型のヤマドリのテリトリーに大型のが乗っ取りを掛けたらしく、とっくみあいの大喧嘩。
大きい方が首筋にかみつき、小さい方を持ち上げて揺さぶったかと思うと、小さい方は頭突きで大きい方を押し返し、にらみ合い。
小さい方はよっぽどこのテリトリーが気に入っているのでしょう。
胸ビレを広げて、威嚇したかと思うとまたかみつき合い。
すごい迫力でした。
結局最後は大きい方が小さい方の首筋をくわえて派手なバックドロップを決め、これはたまらんと小さい方が逃げ出して政権交代してしまいました。
(う〜ん、お魚の雄って大変)

こういう場面を見ると、ビデオが欲しくなりますね。

[泳ぐベニイザリウオ]
毎日潜っていると、イザリウオも結構移動することが分かります。
ある時、ガイドさんの合図にそちらを見ると、中層を泳ぐイザリウオが!
猛然とダッシュし、シャッターを切りました。
以前、大瀬崎でガイドさんが「ほら、イザリウオ!」とばかりに捕まえた(;_;)のが放された後泳ぐ姿を見たことはあったのですが、自発的に泳いで場所を移動するとは思いませんでした。
どうりで、結構広い範囲を移動するはずですね。

[女ったらしのセダカスズメダイ]
コケギンポの岩の近くに、セダカスズメダイが、卵を守っています。
しかし、よく見ると、卵は4色で、それぞれの色がある一定の面積に固まっています。
これが、産む雌によって卵の色が違うって現象なのね。
何で色が違うのかな?

この雄は4匹の雌に「どーやー。俺、カッコいいやろ〜。えぇとこ住んでんねんで〜。ワシん所で卵産まへんか〜?」と声を掛けて卵を産ませたのでしょうか。
1色の卵はもう孵っていて、世話をしているのは残り3つだったのですが、このセダカスズメダイ、女ったらしなだけでなく、マメで(そうじゃないとモテないか?)結構広い面積なのに、一生懸命世話をして、人間が近づくと、堂々と威嚇してきます。

やっぱり、こうじゃないとね〜。(謎)

[イソコンペイトウガニは力持ち]
1番の根の壁のトサカに結構大きなイソコンペイトウガニが着いています。
美しいトサカと美しいイソコンペイトウガニで非常に素晴らしい被写体なんですが、このイソコンペイトウガニ、見つかっては命が無いとばかりに必死にトサカの陰に隠れようとします。
フォーカスライトを当てると、すわ見つかったかとばかりに、トサカの陰に隠れようとし、お尻でぐいぐいとトサカの枝の根元に下がっていきます。しかも、トサカの枝を掴んで持ってきてまるで木の枝を引き下ろすようにしてその陰に入るのです。
トサカを見ると何とトサカはへこんでいます。
イソコンペイトウガニって結構力持ちなのね。

[成長するモンガラカワハギ(yg)]
7月の上旬からずっと同じモンガラカワハギ(yg)を見ていますが、だんだん大きくなってきました。
背中の黄色の範囲も大きくなってきて、体つきも丸くなくなってきました。
このモンちゃん、カメラマンを選ぶらしく、何故か私がカメラを持って近づくとこちらを向いたりして愛想を振りまいてくれるのですが、他の人が近づくと、岩の割れ目に頭をつっこんでイヤイヤしてしまいます。
何が違うのかな?
#2番の根のモンちゃんは、有名魚のモンちゃんよりさらに大きくて
#あんまり可愛くなかった。

[マダイとカイワリの種を越えた愛?]
砂地の方に下りていくと、砂地と岩場の境にはネンブツダイの幼魚が群れていて、キラキラと光り、とてもきれいです。
ふと砂地の方を見ると、マダイが2匹。いや、1匹は形が違うぞ。
カイワリではないですか。
カイワリは、マダイのそばにピッタリとくっついていかにも仲睦まじそうに泳いでいきます。 変なやつと思ったのですが、後日またここを通ると、また、マダイとカイワリのペアが出現。
一時の気の迷いじゃなく、種を越えた愛を育んでいるのね。

[ヒラタブンブクに驚いた]
メガネウオが居たとの情報に、砂地を探索していたときのこと。何かを見つけて砂を掘っていたガイドさんが突然痛っ!と叫んで、手を振りました。シビレエイにでも刺されたのかと近寄っていくと、亀の子タワシに長い棘が沢山生えたようなのが砂の上を結構なスピードで逃げて、そこで砂に潜り始めました。
なんだ〜???
海の中では、いったい何の仲間かも想像がつかなかったのですが、これがブンブクの仲間で、ウニに近い物だと聞いたときは驚きました。
あんなに活動的に動くんだ〜!!

[ホタテウミヘビをなでなですると面白い]
海中の生物にはなるべく触らないようにと言うのがセオリーですが、ホタテウミヘビの頭の後ろを指し棒でなでなですると、面白いよと教えてもらったのでやってみました。
ホタテウミヘビは近寄っても逃げも隠れもしないので、おもむろに指し棒で頭の後ろをなでなですると・・・・
ピクッとしてちょっと出てきます。もっとなでなでするとピクピクッとしてもっと出てきます。
で、やめるとな〜んだとばかりに引っ込む。面白い!!

うーん、トピックスだけでも、長文になってしまったわ。
「イサキを追い回すブリ・カンパチ」、「沢山集まっていたサキシマミノウミウシ」、「コウベダルマガレイの求愛」等についてはタイトルのみでお茶を濁そう。

このところ、16本連続でIOPに潜っているけど、本当に飽きませんね。
むしろ、どんどんはまっているような気がします。
次はいつ行けるかな〜。


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