'98/09/12-13 富戸


12日(土)・13日(日)に富戸に行って来ました。

[道路状況]
行き:6時15分東名川崎にのり、順調に富戸のサービスまで。
   到着時間は8時20分位。
帰り:いやー、大変でした。渋滞しているかもしれないと、19時過ぎに
   サービスを出発したのですが、熱海手前から渋滞し、有料道
   は激混み。ひどいときには4分に1回100m位移動するって感じで
   小田原厚木道の入り口にたどり着いたのが23時45分頃。
   この後は順調だったのですが、家についたのは24:45分頃でした。
   今までで一番時間がかかりましたね。
   裏道に逃げれば良かったんだけど、その気力も無かった・・・・

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[海の人出]
土曜日の富戸は今年最大の人出ということでしたが、日曜日はさらにそれを上回りました。
陸は激混みで、セッティングをするスペースは1人辺り30cm四方か?
シーフロントが出したタンクの本数が日曜日だけで1300本だったそうです。
(シーフロントはタンク貸し出しをしている)
午後はタンクのチャージが間に合わなくなり、タンクが無くて潜れないサービスもあったそうな。
私たちは日曜日の2本目は人が居なくなる3時過ぎにエントリーしましたが、4時30分直前にエグジット口へ戻ってくると、ガイドロープの切れ目のところで講習をしている集団が!!!
タンクがチャージされて来たのが遅くその時間になってしまったようです。
サービス同士でも、タンクの争奪戦があり、あらかじめキープしてあったタンクを横から持っていってしまうショップとそれを返せと言っている場面を目撃しました。
富戸・IOPの現地ショップはどこもお客さんが多く、ガイドさんが1日4ダイブは当たり前。体験が居ると5本とか入っていて、陸でガイドさんを見かけるのはセッティングとブリーフィングをしている姿だけって感 じでした。
敬老の日がらみの週末は例年混むそうで、来年はここの週末ははずそうと思いました。

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[海洋状況]
富戸は水温は高く、水面で26〜27度。十字トサカの下の方で最も寒かったときでも24度。3mmワンピース+ポーラテックのショートジョンで快適でした。
フードも要らないくらい。
透明度は夕方潮が変わる前までで10m前後。夕方潮が満ちてくる時間には悪いところでは3m位でした。

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[ネジリンボウ]
今回は1日目・2日目とも1本目はネジリンボウ狙いで行きました。
場所は十字トサカのすぐ下、水深29m位の所。
水面移動して十字トサカの上まで行き、ほとんど一気に十字トサカまで潜行。

初日はその場所に行くと他のグループが見ていたので、十字トサカでスケロクウミタケハゼを撮影しつつ順番待ち。
そのグループが離れたなと思うと、後ろを気にせずフィンキックをする人が思いっきりネジリンボウの穴に砂煙を掛けていきました。
これはダメかと思ったけれども、砂が落ち着いた頃に行ってみると、ちゃんと居ましたネジ君(^^)
はじめて見ることが出来ました。

この日のグループは経験本数の多いカメラ・ビデオ派ダイバーばかりだったので(150本近くのうちが一番少なく、他は300本以上)みんなで気を合わせてそろそろと近寄っていきます。
最終的には全員80cm位まで寄れたでしょうか。
このとき誰かのちょっとした気配で隠れてしまいましたが、近くにいる大きなアカホシカクレエビ(抱卵中)を撮影している間にバディがもう一度見に行ったところ、数分するとすぐに出てきてホバリングしていた そうです。
私ももう一度見に行けば良かった。
このネジ君と一緒に居るエビはすごくきれいらしんですが、私は見られませんでした。

2日目の挑戦は、前日は陣取った位置が後姿だったので、今度は前からの写真を狙おうというものです。
2日目のグループ分けも昨日と同じく経験本数の多いカメラ・ビデオ派ですが、真剣にネジ君を狙っていたのは私ともう一人のカメラ派の人のみ。
#他の人はそれぞれアカホシカクレエビやスケロクウミタケハゼ、
#ガラスハゼなどを思い思いに観察・撮影

ネジ君の所に行くと誰もいなかったので、2人で匍匐前進をはじめました。
私は狙い通り正面から寄ったのですが、1m位のところで引っ込んでしまいました。

しょうがないなと私も十字トサカの方へ行きスケロクウミタケハゼをしばし撮ってからネジ君に再挑戦。(すぐ出てきてくれるんです)
今度もじっくり寄って、60cm位。あまりストロボを炊くと隠れてしまうかもしれないし、フォーカスライトを当てても隠れてしまうかもしれないと思い、慎重にも慎重を期して寄っていきました。
さあ、これ以上は寄れないだろう。今こそシャッターを切ろう!!!
と思ったら、ピッと入ってしまいました。
今こそ!と気合いを入れていた二人がその場に脱力する様子が、ありありと分かったそうです(バディ談)。

顔を上げると別のグループが近寄ってきていました。
そこのガイドさんはものすごくすまなそうに何度も何度もごめんねごめんねとしていました。
まぁ、海はみんなのものだからしょうがないよね。

ところで、この様子を見ていたバディの話によると、私たちがカメラを構えて慎重に寄っているのを見て、そのガイドさんは必死でお客さんを制止し、待て・待てと言っていたのが、ちょっとスキルのない一人が止まりきれずに前に出てしまったとのこと。
あの謝り様を見ていたらしょうがないなと思えました。

今回はグループにも恵まれ、みんな思い思いに水中で好きなものを撮影したり観察したりしていたので待たせているという焦りもなく、すごく楽しかったです。

今回一緒にネジリンボウに挑戦したカメラ派の人は、昨年大瀬崎のヒレナガネジリンボウにも挑戦したそうですが、ヒレナガネジリンボウの方は2m位までしか寄れなかったのだとか。大きさもヒレナガネジリンボウの方が小さいようだし、同じネジリンボウでも普通のとヒレナガでは警戒心の強さが違うのかもしれませんね。

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[ヤッコ・チョウチョウウオの幼魚がいっぱい]
ネジリンボウで気力を使い果たした後は早急に水深を上げて、浅場で遊びます。
とはいえ、帰り道の途中水深20m位(自信なし)の砂地とゴロタの境辺りにシテンヤッコ(yg)が居て、これがまたかわいいんだ。
同じ場所にはタキゲンロクダイ(yg)も居てついつい見とれてしまいます。でも、早く水深を上げなくては。

2本目は浅場中心をまわりましたが、浅場のアイドルはサザナミヤッコ(yg)でしょう。
1日目・2日目とも見に行きましたが、なんて綺麗なんでしょう。
やっぱり見とれてしまいます。
同じ穴には小指の先程も無いようなミナミハコフグ(yg)と、フウライチョウチョウウオ(yg)が居て、運が良ければ3種そろった記念撮影も出来るかも。私はサザナミヤッコ(yg)とミナミハコフグ(yg)のツーショットを狙いましたが、写っているかな〜。

サザナミヤッコ(yg)が好む岩場の影はミナミハコフグ(yg)もお気に入りな様で、ガイドさんの話によると、サザナミヤッコ(yg)がいる場所には大抵ミナミハコフグ(yg)も居るのだとか。

他にはトゲチョウチョウウオ(yg)も見られました。
1日目の2本目は最大水深8.8mの浅場ダイビングでした。

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[ものすごいイワシの群]
2日目にネジリンボウから帰る途中、みんなで下に何か居ないかと移動しているところ、ふと気配を感じて後ろを振り向くと、ものすごいイワシの群!4cm位の大きさのイワシの群が、20畳位の広さの固まりでやってきます。

後ろから追ってくるのはイサキ成魚。
イサキにアタックを掛けられながら、キラキラと体側を光らせて方向を変えます。イワシの群は私たちをすっかり取り囲んでしまって、雨雲が押し寄せたように辺りが暗くなってしまいました。
自在に群の形を変えながら移動するイワシの群の躍動感にすっかり感激してしまいました。

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[何かを食べているソラスズメダイ]
ゴロタの辺りを何か居ないかと移動していると異常にソラスズメダイが集まっている場面に出会いました。
あの美しい青が固まっている姿も美しいなと思い、何をしているのかとよく見るとみんな気が狂ったようにゼリー状のもやもやした固まりをつついているようです。
私の想像では、何かの卵が放卵された所では無いかと思うのですが。

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[どんくさいミノカサゴ]
2日目の2本目。最終エグジット時間(4時30分)ぎりぎりに戻ってきたのですが、エグジット口近くの砂地でミノカサゴがトビヌメリを狙っていました。
トビヌメリの上空40cm位のところで頭を下にし、胸ビレを大きく広げて傘のようにしています。徐々に間を詰めてイザ!っていうときにトビヌメリは「バレバレだよ〜ん」とばかりに移動してしまいます。
それを追いかけてミノカサゴは再度仕切直し。また上空から狙いを定め、間を詰めてそらイケ!っていう時にトビヌメリはまたも「そんなんじゃダメダメ!」と移動します。かれこれ、5回位の攻防を眺めていましたが、エグジット時間が迫っていたので残念ながら最後まで見ることは出来ませんでした。あんなにどんくさくってよく生きてるな〜。

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[アジ類幼魚の群]
テトラ方面へ行くと、アジ類の幼魚が沢山群れています。
この群はマアジ・ギンガメアジ・ナンヨウカイワリ・クロヒラアジの混成部隊で、なかなか見応えがあります。
今回は残念ながら透明度があまり良くなかったので写真には不向きでしたが光り物が好きな人には一見の価値があると思います。

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[今年のウミテングは大きい]
例年富戸ではウミテングが見られるようですが、今年のウミテングは大きいです。体長4cm位はあったと思います。
昨年はゴミのような小さなのしか見られなかったのですが、今年は捜しやすいと思いますよ。

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[ツノダシ沢山・ヨスジフエダイ他沢山]
ここはどこの海っていう感じでツノダシは普通に沢山居ます。
どんなビギナーの人でも必ず自分で見つけられるでしょう。
ヨスジフエダイも沢山居てかわいいですね。
ダイダイヨウジも岩の隙間を見ると結構沢山居ます。
でもダイダイヨウジはライトを当てると影に入ってしまうので、他の人に見せたり、写真を撮ったりするのは難しいかも。
ハナハゼも何故か5〜7匹の群で居ます。

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[カミソリウオのペア]
十字トサカ方面へ行く途中のゴロタの上にある砂だまりの所にカミソリウオのペアが居ます。
岩場では無く割と平坦な砂地に居るので、地面ぎりぎりから撮ると砂または海を背景に撮れるかも。
頑張りましたが、果たして出来は????

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[ウロカリデラキルトリンカ]
この呪文のようなのは、ベンテンコモンエビによく似た和名のついていない透明っぽいエビです(spellが分からない)。
大きさは3cm位。
今居るのはライトを当ててもあまり逃げないので写真に撮りやすいかも。

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[富戸ホールをくぐった]
富戸の浅瀬に富戸ホールというのがあるのは知っていましたが、はじめて見に行きました。
ちょうど午後潮が満ちてきたところなので、くぐってみました。
中にはミナミハタンポが群、ちょうど真上に穴が空いているので、日が真上から射し込む時間で透明度がいいときに行くときれいかもしれないですね。

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[キンギョハナダイに混じるハナダイ達]
私はネジリンボウ・アカホシカクレエビ・スケロクウミタケハゼに熱中していたので見ていませんが、バディはその間、十字トサカの近くに群れているキンギョハナダイ等を見ていたそうです。
その中にはアカオビハナダイ・カシワハナダイ・スジハナダイが混じっていたそうです。

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今回は、陸は激混みで大変でしたが、水中はとても楽しかったです。
しかも同じグループの人が皆エア持ちが良く、2日目の2本目は80分も入っていました。(結局時間切れで上がってきた)
写真を撮っていても、みんな待ち時間の間にそれぞれ好き勝手に遊んでいるので気兼ねも無く、すごくゆっくり出来るので、とても良かったです。

2日目の水中マップでも見てみます?(ここをクリック)
とってもいい加減なので参考にはならないかも知れませんが・・・・


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