'98/10/10 黄金崎ビーチ


10月10日土曜日は、富戸・IOPは劇混みであろうと思い、以前からちょっと興味があった黄金崎ビーチに行って来ました。
使ったサービスは「ダイビングサービス たつみ」さんです。

黄金崎ビーチはあまり有名でないかも知れませんので、地上の説明なども入れて長くなっています。

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[道路状況]
行きも帰りも順調。
伊豆中央道(\200)〜修善寺道路(\200)〜船原トンネル(\460)と有料道を使いまくりました。
行き 5:00出発 5:15東名川崎IC 6:00足柄SAにて朝食
   6:30足柄SA出発 7:00沼津IC 早く着きそうだった
   ので途中15分くらい休憩・超スローペースで走り
   8:20頃安良里漁港到着
帰り 17:15出発 沼津IC付近で晩御飯1時間程度
   20:45頃東名川崎IC

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[地上設備]
良く雑誌で見るように、広々とした芝生があってなかなか快適でした。エントリー口にはスロープと手すりがあって楽々です(でも、湾内なのでスロープや手すりが本当に必要なのかは?)。
ウエットのまま入れるお風呂があって、寒い日も快適。
(でも温度はちょっと低めらしい)
斜面をエッチらオッチらのぼっていった遙か先にある研修センターにちゃんとしたお風呂があり(お金は払わなかった)とても有り難かったです(でも遠かった)。

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[海の様子]
私の感じとしては、規模の小さい大瀬湾内という印象です。
岸寄りにゴロタがあって、その先はずっと砂地。
砂地にはナビ用のロープと、所々にコンクリートブロックがあって、いろんなお魚が寄っています。

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[ダイビングシステム]
黄金崎ビーチは、大瀬湾内のような感じで、しかも-18m以深は流れが複雑なので行ってはいけないようです。
-18m位のところに、ロープが張ってあって、その外には行かないようです。
ナビ用のロープも張ってあって比較的簡単にセルフで潜れそうな感じですが、ここのシステムとして、ダイブマスター以上が同行しないと、セルフでは潜らせてくれません。
海としてはなかなか面白いのですが、セルフで入りたいな〜。

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[海洋状況]
水温は21度〜23度。前日の情報で私はドライを持っていったのですが本当に正解でした。
3mmウエット+ポーラテックスのショートジョンで潜った夫は死にそうになっていました。
透明度は6〜10m。前日の情報では3m位ということで、相当覚悟していきましたが、思ったより全然見えていて良かったです。

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[1本目]
前日、予約したときにネジリンボウの写真を撮りたいんですけどとリクエストしておいたのですが、結構融通を利かせてくれました。
私たちのグループは、私と夫の他に40本程度潜っているお客さんが3名の計5名でした。

打ち合わせでは、まずネジリンボウのところに行ったら、私たちをその場に捨てていってもらい、20分〜30分別の場所を回ってきて落ち合うということに。

さて、波もウネリも流れも何も無い良いコンディションの海へスロープからエントリー。
ここで、はじめてシュノーケル潜行してしまいました(^^;;;。
おっ、しまったとちょっと浮上してレギュをくわえて再度潜行。
待たせてしまったかと思ったら、別のお客さんがまだ潜行できずに海面でばたばたしてました。
あぁ良かったとその場で待つこと数分。やっとそのお客さんが降りてきました。

皆そろったところで、移動をはじめるのですが、またこの移動ペースが遅いこと遅いこと。
こんなにスローペースで移動したことはないって位スローペースでした。
(潜水エリアが狭いので、早く泳ぐ必要は無いんでしょう)

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ゴロタ沿いをネジ君の方に進む途中、茶色の比較的大きめのテンスの幼魚発見。
寄れるかな〜と思ってそろそろと近づくと、これが意外に逃げませんでした。
結局30cm位までは寄れたと思います。

そして、またゆっくりゆっくり移動。
途中、ホタテウミヘビをからかったりして遊びながら、ネジ君のところへやってきました。
ネジ君の穴は2つあるそうですが、手前の穴にいる方がフレンドリーで寄れるとのこと。
水深は14m位なのでじっくり粘れます。

手前のネジ君には先客が居て、ネクサスの人とビデオの人が一生懸命撮影していました。
ネクサスの人は、1カット撮影する毎にボードにデータを記入してすごく気合いが入っていました。
しかし、ビデオの人もネクサスの人も、撮影距離は1.5m位。
もしかしたら寄れないのかな〜と心配になりましたが、その人達が場所を譲ってくれたので、私も撮影開始。
他の人達は回遊に行ってしまいました。

ネジ君は大きさ3.5cm位でちっちゃいのですが、長い背ビレがかわいらしい、ヒレナガ君でした(^^)。
この穴には2匹居るようですが、もう1匹はお休みだったようです。
このネジ君、警戒心が薄いのか、1.5m位から距離を詰めていきましたが、意に介する風もなく平然と穴から全身を出してホバリングしてくれたり、口をパクパクさせて何かを食べている風でした。
共生しているニシキテッポイエビも一生懸命穴のお手入れをして、何度も姿を現してくれます。

そのかわいらしい姿をファインダー越しに見ながら、寄ること数分。最終的には、SIGMA90mmマクロの最短撮影距離近くまで寄ることが出来ました(^^)。

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その後、オトメハゼハゼが居たのでを撮影。
夫はその間ハナハゼ2匹、ダテハゼ2匹とテッポウエビの3者共生を撮影していました。

しばらくヒレナガハゼとネジ君の穴を行ったり来たりしているうちに別動部隊が帰ってきて合流。
帰途へつきました。
別動部隊はツユベラyg等を見てきたようです。

砂地を移動しつつ、何か居ないかと見ていたのですが、特に見つけられませんでした。

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ふと中層を見ると、なんとそこにはカンパチ(40cm大)の群。
カンパチ君達は私たちの上に群れていたのですが、行ってしまったと思い、ふと夫の方を見ると、夫の背後にほとんどくっつくようにして、こちらを見ていました。
水中で、カンパチと至近距離で目があってしまって、びっくり!すご〜い!!と感動してカンパチ君達とその後現れたキビナゴの群を見ていたのですが、ふとまわりを見渡すと、グループの人達居ない!
おや〜と思ったら、水面に居ました(ほっ)。
しかし、水面にいる人は3名。お客さんが一人居ないので、水面に上がって捜している模様です。
もう少しカンパチ君達を見ていたかったのですが、あきらめて浮上しました。

しかし、行方不明のお客さんは見つかりません。
水中にも水面にも影も形も無いのです。
もしかして・・・・とちょっと頭をよぎったのですが、そこで、他のお客さんが地上を指さし、「あれじゃない?」。
どうやら、ウエイトが足りずに浮き上がってしまったのでそのままエグジットしてしまったようでした。
あぁ、無事で良かった。

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[2本目]
お昼ご飯は2本目のあとにということにして、12時頃2本目のエントリー。
今度は、ナビ用のロープ沿いにあるブロックを見て回ることに。エントリー口すぐの足が立つ範囲に茶色いオオウミマが居ました。
他の人が写真を撮っていたので、それは最後にということにして、また超スローペースで移動。

1個目のブロックに行くまでの間のロープに、タツノイトコが着いていました。

ブロックには小さな海藻のようなものがびっしり着いていて、その上には小さなヤマドリが居たりします。
ヤマドリはよく見ているとネズッポ科らしいおちょぼ口で、藻(?)をつついています。
かわいらしいムレハタタテダイがちょっと群れいていたりしていました。

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四角いブロックをよく見ると、お魚の種類によって居る場所が違うのがよく分かります。
ヤマドリは上についているし、ムレハタタテダイやキビナゴの小さいのみたいな群ものはブロックの上面からはみ出しません。
横面の地面に近いところにはカワハギやアミメハギがぽつぽつと居て、ブロックの下には穴を掘って(?)ウツボが住んでいます。

ブロックのまわりにはセレベスゴチ(たぶん)が沢山居たりしてこれをからかうのも楽しかったです。
また、2個目のブロックのそばにはクロフチススキベラygのとっても小さいの(1cm大)も居ました。

お〜、ここが2畳半ダイビングの舞台〜とか思いながら2個目のブロックのまわりを見ていると、小さなミノカサゴみたいなのが居ました。大きさは3.5cm位かな。
あとで写真判定したところ、シマヒメヤマノカミということにしました。

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3個目のブロックに移動して、爪楊枝位のノコギリヨウジなどを見ていると、ガイドさんがやってきて、ボードに「お客さんの1人が残70なので帰ります。
ロープに沿って行けば帰れますので、2人で大丈夫ですか。」と書いてきました。
私はその時点で残100位。夫が120位だったので、OKサインを出して、みんなとサヨナラしました。

その後、2人で4つ目のブロックまで移動したのですが、何と4つ目のブロックのそばでアオリイカの群に出会い、ふと下を見ると大きなウミテングが這い、近くにはモンガラドオシも頭をだして居たりして、得した気分になりました。

ウミテングの写真を撮り、最後にオオウミウマを撮ろうとフィルム2枚残して帰途へ着きました。
普通に泳ぐと、4つ目のブロックからでもあっという間にゴロタの辺りまで帰ってこれて、近いな〜というのが実感でした。

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ゴロタの辺りでは、トラウツボやウバウオ、婚姻色のヘビギンポ、ヨスジフエダイ、クマノミ、チョウチョウウオの群などを見つつ、エグジット口へ。

オオウミウマが居た辺りに来たのですが、移動してしまったらしく、見つかりません。
背が立つところだったので、夫にどうしよう?と聞くと寒いから上がろうとのこと。
私も寒かったので、オオウミウマはあきらめてエグジットしました。

それにしても、2本目は水温23度で64分。あまり動かなかったので、ウエットの夫は唇が青くなって本気で死にそうでした。速攻でトイレへ駆け込み、お風呂に飛び込んで暖を採っていましたが、よくあの状況で頑張っていたな〜。そんなに寒いなら、上がるって言えば良かったのに。
私はインナーが薄着だったので、ドライでも寒かったです。

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[お昼ご飯]
お昼ご飯は、たつみさんの特製ちらし丼を頂きました。
これがとってもおいしくて、700円。
このお昼を食べるために、また黄金崎ビーチor安良里に来てもいいなと思うほどでした。


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