'99/10/01 伊豆海洋公園


10月1日(金)にIOPへ行ってきました。

10月4日(月)から仕事に復帰する予定だったので、保育園で慣らし保育(だんだん預ける時間を長くして保育園に慣れさせていく)をはじめたのが9月29日。
まだ3ヶ月ということで保育園に慣れるのも早く、10月1日には終日(8時〜18時)保育にする事が出来ました。
9月30日は15時まで預けていたんですが、子供がいないと暇で暇で。。。。

しかも数日前にはいつものサービスからニシキフウライウオが出たし、海洋状況も上々だよと情報をもらっていたので、ここは思い切って一人で海へ行ってしまおうかと。。。。

私の妊娠中夫は全然潜りに行っていないというのに、チャンスは逃さない私。
もしかしてひどいヤツ??

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【道路状況】
平日でしたが、朝6時に東名に乗って8時にサービス着。
帰りも2時間程で帰って来れました。

◆ ◆ ◆ ◆

【陸】
さすが平日。伊豆のベストシーズンにも関わらず、お客さんは私の他にカップルが1組だけ。このカップルは1週間前にモルディブから帰国したばかりで、モルディブでダイビングにはまり伊豆も潜ってみようと思ったようです。

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【1本目】魚礁〜1の根
    EN:10:42 EX:11:46 DiveTime:64min MAX:32.6m
    透明度→20m ↓20m 水温:25度 ウネリ:少々

1本目はとりあえずニシキフウライウオ狙いで1番回りに行くことに。

改造に出した後浸水するようになってしまったDIVが修理から戻ってきたので(何故かヒビが入っていたらしい。絶対私のせいではないと思っている)今日こそはニシキフウライウオの写真をものにするぞと意気込んでエントリー。

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[カメラ故障]
ところが、エントリーしてまず1発目に見つけたベニイザリでシャッターを切ろうとすると、シャッターが降りたところでバッテリーチェックのマーク(;_;)。八丈で浸水した際にバッテリーボックスが濡れてしまったようで、結局カメラも不調になってしまったようでした。(陸チェックでは動いていたんだけど)
結局、カメラは大きなライトホルダーと化してしまったでした(T_T)

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[ニシキフウライウオ]
砂地と岩場の境目に出ると、ガイドさんがボードに「スーパー珍ニシキフウライウオ」と書いてくれました。
一緒に潜ったカップルはどの魚が珍しいのか分からないらしい。

よくよく見ると、海藻の中に海藻としか思えない形のニシキフウライウオちゃんが漂っていました。そしてさらによく見ると、もう一匹(^^)
ペアのニシキフウライウオちゃんはどんなにライトと顔を近づけても動ずることなく、静かに停まっています。
じ〜っと見ていると、目をきょろきょろ動かしたり、胸ビレを動かしているのがよく分かります。
ニシキフウライウオは目の回りの模様ごと目を動かすんですね。

土日なら行列が出来るようなニシキフウライウオちゃん達ですが、さすが平日。回りには誰も居ません(^^)。
どんなに独占していても大丈夫。
しかし、あぁ、何でこんな時に限ってカメラが壊れているのか。。。。

ところで、例のカップルに上がってきてから聞くと、私が写真を撮っていなかったからあまり珍しいものではないのかと思ってよく見なかったとのこと。
撮りたかったけど、カメラが故障して撮れなかったのよ〜〜(T_T)

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[ガーデンイール]
ニシキフウライウオを堪能したので、ゆるゆると移動し、砂地の方へ。
この日はとても透明度が良かったので、砂地も気持ちいいです。
ガーデンイール(アキアナゴ)が顔を出しているのですが、明るい砂地・透明度の良い水の向こうにニョロニョロと顔を出す様が、海外のようです。

どのくらいまで寄れるかなとそろそろと寄りを掛けてみたのですが、ここのガーデンイールは神経質で2.5m位まで寄ると引っ込んでしまいました。

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[美しい魚礁回り]
次に行った魚礁の上は、富士山を覆う雲の傘ようにネンブツダイの幼魚が群れ、魚礁の中にムレハタタテダイygが3匹漂い、白い砂、青い海をバックにとても美しい風景を作っていました。

こういうときに16mm位の画角で砂地から水面までを入れて写真を撮れば素晴らしい絵になるだろうなと、そういうカメラを持っていないことがちょっと残念でした。

この美しい風景に見とれているとネンブツダイygの群の縁にはキタマクラとハナツノハギがいました。

◆ ◆ ◆ ◆

[その他]
もっとこの景色を見ていたかったのですがDECOが厳しくなってきたので引き返します。
おぉ〜。魚礁からかけあがりが見える!!実はこんなに近かったんだ。

1番の根にやってくるとまた感心。う〜む、この根はこんな形をしていたんだ。
#透明度の良いときは2番の方へ行ってしまうことが多いため、
#1番はあまりよく見たことがなかったんです。

1番の根の下では泳ぐメリベウミウシを発見。
なんだか体の後ろ半分が壊れているみたいだった。

一番の根の横では結構大きくなったクロフチススキベラygが2匹。水玉模様がオバサンのワンピースの様(^^)??

エグジット間近の背の立つところで何故かカエルウオが沢山集まっていました。お盆くらいの狭い範囲に6匹以上。
繁殖行動か何かでしょうか。

オクリダシ回りでは相変わらず沢山の季節来遊魚等が見られます。
ツユベラyg、ツマジロモンガラ、ヨコシマクロダイyg、ミゾレチョウチョウウオygとそれをなわばりから追い出そうとしていた(?)アカハラヤッコ、クンクロスジギンポのペア(?)、ノコギリヨウジ、タツノオトシゴ、ホソウバウオ、ホソテンロクケボリガイ等々。

◆ ◆ ◆ ◆

【2本目】5番の根
     EN:13:52 EX:15:06 DiveTime:74min MAX:39.6m
     透明度→17m ↓17m 水温:25度 ウネリ:少々

透明度もいいし、まだオキノスジエビが見られるということで、2本目は14リッタータンクを借りてちょっと遠出する事にしました。

しかし、日頃の運動不足がたたったのか、久々の水面移動はしんどかった。
しかも、ちょっとウネリがあったし、一生懸命漕いでも何故か進まないんだよな〜。
結局、あきらめて2番の手前で潜行、2番の上でコロダイygなどを見た後、水深7m位を5番上空まで移動しました。

これでも疲れて息が上がってきて、今からオキノスジエビ(深い)に行くのはちょっとヤバイかなと思ったらだんだん不安がつのってきて、ツバを飲み込みたいんだけど口が渇いてツバもでない、ちょっと着底して気を落ち着かせられたらいいんだけど、思いっきり中層で底は遠いしどうしようか、このまま浮上して上で待ってると伝えようかと、なかなか危険な状況になってしまいました。

ちょうどそんなとき、ガイドさんが振り返ってこっちを見てくれたので、OW講習以来はじめて「調子が悪い」のサインを送ってしまいました。
#覚えてて良かった(^^;;

耳が抜けないの?と聞きながら恵美子さんが心配そうにこちらを見てくれたのでちょっと一息つけたところでふと沖の方に目をやると、そこには中型アジの群を襲うカンパチ4匹+ブリ1匹の編隊が。
ちょっと待ってと合図しながら、キラキラと逃げまどうアジとカンパチ達をすごーいとか思って見ているうちに息と気が落ち着いてきて、大丈夫になりました。(現金なヤツ(^^;;)

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[オキノスジエビ]
気分が落ち着いたのでOKサインを出して、水深を下げていきます。
アジの群の下の方は金色のアジかと思ったムツの群に変わっていました。
釣り人が見たら泣いて喜びそうな超大型のイシダイを見つつどんどん水深を下げていくと、岩のくぼみの前で美恵子さんがオキノスジエビと書いてくれました。ライトで照らさずに見ると、岩のくぼみ中エビの ヒゲがワサワサしていて、岩から毛が生えているかのようで不気味でした。

ライトで照らすと赤いスジの入ったオキノスジエビが所狭しとうごめいています。最盛期はくぼみだけではなくそこら中オキノスジエビだらけだったそうなのでさぞかし不気味だったでしょう。

ちなみに上がってきてから例のカップルの人達にオキノスジエビの珍しさを話すと、「ただのエビが沢山いるんだと思ってよく見なかった。もっとよく見ておけばよかった」とのこと。
事前に情報があると無いとでは受け止め方が全然違いますね。

◆ ◆ ◆ ◆

[トラフケボリダカラガイ???]
あまりオキノスジエビでのんびりしていると減圧が厳しくなるので、水深を上げ、帰り道へ。

きれいな水の中、2番の根に付いたトサカやウチワのソフトコーラルがとても美しいです。やっぱり、こんな日はワイドがいいですよね。
その美しい壁に沿ってキンギョハナダイやメジナ、そしてウメイロ、タカベの群など群群でとても楽しい。

ところで、2番の根に付いているコーラルに何かいないかと見ていると、トラフケボリダカラガイ???と思われる貝が着いていました。???は何故かというと色が違うんです。
トラフケボリダカラガイの黄色い部分が薄い紫で、ちょっと見えた貝殻も紫でした。同じウチワにトラフケボリダカラガイも着いていたので、色の違いがよく分かりました。

でも、形は同じに見えたのでサチコツグチガイではないと思います。
カメラがあれば証拠写真を撮ったのにな〜。

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[ベンケイハゼ]
さらに2番の根を散策していると、岩の穴の中に黄色いハゼが2匹。
ぱっと見、ミジンベニハゼの様ですが、背ビレがちょっと角張っていて???
上がってきてガイドさんに聞いたところ、ベンケイハゼの子供とのこと。
ベンケイハゼははじめてみた上、子供は黄色いというのを知らなかったので、岩の穴の中にもミジンベニハゼがいるのか???と思ってしまいました。

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[キビナゴの天の川]
2番ではミチヨミノウミウシやサキシマオトメウミウシなどウミウシを見て、時間もDECOも厳しいのでウミテングはパスして1番の方へ戻ってきました。
1番の根元では透明度がいい中、立派なアオブダイが群れて糞煙を巻き上げていました。シパダンのバッファローフィッシュの群みたい(^^)

ブチススキベラygやカニダマシ、メガネスズメダイyg、ゴマチョウッチョウウオygやウミタナゴyg、ダツの群を見てエグジット口へ向かおうとしたところ、向こうから雲のようなキビナゴの群がやってきました。
あ〜秋だな。私はこの風景が大好きなんです。

私たちの上を流れるようにキビナゴの群がキラキラと通り過ぎていくのですが、まだかまだかと思うほど群が終わらない。
視界の端から端まで延々と続くキビナゴのショーにすっかり幸せになってエグジット。ひぇ〜、時間オーバーだよ。。。

早めに2本潜って6時には保育園にお迎えに行こうという目論見は見事に崩れ去って、サービスに戻ってきた時点でもう4時半(^^;;
それからログ付けをしたりしてサービスを後にしたのがなんと6時過ぎでした(^^;;;
夫が早めに職場を出て保育園に迎えにいってくれて助かりました。

とっても楽しい秋の伊豆でしたが、一人で潜って感動を共有する人がいないと楽しさは割り引かれますね。
写真を撮るとなればまた別なんでしょうけど。
いつも帰り道はう_とその日のダイビングの楽しかったことをしゃべりながら帰ってくるのですが、一人で運転していてつまらなかったです。

ちなみに、朝から授乳しなかったオッパイは張って張って、夜にはカンカンになって熱さえ持っていました。(潜っている間は大丈夫だった)

カメラは現在修理に出しています。
修理代が高いようなら中古のEOS-Kissを捜そうっと。


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