クルーズ中、ダイビングは、朝食前8:00に一本目、朝食を食べて11:30に2本目、昼食を食べて、15:00に3本目を潜るという、スタイルでした。
ダイビングポイントには、モーリング(ブイ)があって、アンカーで珊瑚等を破壊しないようにしているようでした。
クルーズで潜るポイントは、流れが速いことがあるため、基本的には、モーリング沿いに潜行し、モーリング沿いに浮上するというスタイルをとっていました。
地形は、海中から小山のような根がそびえ立っている大物ポイント(Richelieu Rock)、島付近のリーフポイント(KOH-BON,Beacon Bay,#6Seafan Garden)砂地に珊瑚がぽつぽつとあるポイント(#9 Gorilla Bay, #9Robster Bay, #1Paradaise)大きな岩が複雑に折り重なって沈んでいる地形ポイント(Twin Peaks, #8Fantasea Reef, #9Christmas Point)など、様々なバリエーションがあり、変化があってとても楽しめます。
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今回のクルーズの目的は、海中でジンベイに合うこと。
そのチャンスは、初日の3本目に早くも訪れたのでした。
リシェリューロックは上にも書いたように、-30m位の水底から小山のような根がそびえ立っていて、根のトップは引き潮になるとわずかに水面に現れるという、潮当たりの良い大物ポイントです。
では、ログブックから、初リシェリューの感想を書き出してみましょう。
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今日の3本目は予定を変更してRichelieu Rock。
いよいよジンベイ様とご対面できるか期待は膨らむ。
エントリーすると、やはり透明度はあまり良くない。
しかし、エントリー直後、ちょっと移動した後でヒロミさん(ガイドさん)の合図に振り向くと、去り行くジンベイ様の尻尾が・・・。
大きな尾をゆらーっと振りながらカスミの中に去っていくジンベイ。す、すごい!、でかい!優雅だ!
やはり、ジンベイは居たんだ!一応尻尾と影が見られただけでも、今回のクルーズに来た目的は達せられたなーと、それから起こる幸運を知る由もなく、妙に納得して先に進む。
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下の方の砂地でマダラエイを発見。実は海でエイが泳いでいるのを初めて見たので、とってもうれしい。
ヒロミさん、ヘリゴイシウツボ発見。黄色に黒い点々が美しい。とりあえず、このウツボでも撮影しようと思ってカメラを構えていたら、目の下にマダラエイが再び。
さっきのより2周りくらいでかい。差し渡し2m位か?
おやまたマダラエイ。3匹編隊だ。かっこいいー。
しばしマダラエイの編隊飛行を鑑賞して先に進むと、次はバラフエダイの群。60cmから80cm大のバラフエダイがごっちゃり。
根の上を乗り越えて行くところに、レッドサドルバックアネモネフィッシュ。赤いボディに黒いマークで動きががとてもキュートなインド洋のクマノミだ。
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根の反対側に出ると、キツネフエフキ、ニセクロホシフエダイ、ホソフエダイ、キンセンフエダイなどの群が入り乱れている。水族館の水槽より魚影が濃い!
ブラックフィンバラクーダは頭上でグルグル渦をまき、ギンガメアジ、カスミアジ、イトヒキアジなどが目の前を通り過ぎ、全体がどうなっているのかつかみきれない。
魚がとにかく大きく、ギンガメアジもバラクーダもこれまで見たのより1周り大きい気がする。
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なんだかあまりにも魚が多すぎて、雰囲気が妖しい・・・
と思ったら、出た!ジンベイだ!今度は頭からだ!私たちの目の前で悠然と方向を変えるジンベイ。
頭、横腹、尾・・全部一度には目に入らない。
持っているカメラのレンズは28mmだったので、頭しか入らない。
あぁ、さっきのギン・バラの群でフィルムをセーブしておいて良かった。
ジンベイはすぐ去ってしまうが、振り返るともう1尾!
今度のはもっとでかい!海遊館にいた9mのより大きく見える。また頭からだ。
うーん、すごい。興奮してエアが無くなるかと思った。
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あーすごかったと岩の上に上がって、きれいに並んだツノダシの写真を撮るか、もう少しジンベイにフィルムを残すか迷うところだ。
そうこうしているうちに再びギンガメアジの群が現れた。
やはり、こんなに集まると異様な雰囲気だ。
海遊館のジンベイは、ギンガメアジに先導されて泳いでいたので、この後にジンベイが来るか?来るか?と思っていたら、・・・やはり来た!
今度は目の前真正面からだ。ジンベイ達はこの辺りでグルグル回っているらしい。
透明度が悪いのも、よく見ると未消化の魚の糞の様なもので、よほど栄養分が多いのだろうか?
あ、またジンベイ!今度は私たちの後ろから迫ってきている。すごい・・・こんなにジンベイが見られるなんて・・・
どうやら3尾のジンベイがこの根の周りをグルグル回っているようだ。
最後の最後まで何処からジンベイが現れるか気が抜けない1本だった。
恐るべしリシェリューロック!