スミラン ログ No.6



【リシェリューロックその2】

その1ではジンベイうろうろの状況を書きましたが、リシェリューロックは、とにかく魚影が濃いです。
とにかく圧巻だった2日目の1本目、アジ類の捕食シーンをログブックから。

エントリーすると、朝一ということもあって、昨日より透明度は良い感じ(18m位)。
少し進むと、マダラエイ。昨日のより少し小さめ。
差し渡し1.5m位か?
ジンベイも見られたのだが、このダイブの圧巻はなんと言ってもアジ類の捕食シーン。

◆ ◆ ◆ ◆


根の周りを回っていくと、キビナゴの様な小魚が雲のようにわき出ている場所があり、これにギンガメアジ、カスミアジ、イトヒキアジ、テンジクアジ、ホシカイワリ、コガネアジ、イケカツオの大群が入り乱れてアタック!狂乱の食卓が繰り広げられている。
襲いかかるアジ達、逃げまどう小魚、ドン!バシッ!という音が聞こえそうな、戦場のような迫力。

アジ達に追われて、小魚が岩の上から少し移動すると、その空いた岩場の藻類(?)を狙ってコガネシマアジの集団が入れ替わりに岩に殺到する。食いはぐれてはならじと、全身を使って岩にアタックしている。金色の体がきらきらと光ってとても激しく美しい。

◆ ◆ ◆ ◆


そして、リシェリュー最後のダイビングでは・・・
ちょっと浅いところでジンベイ待ちをしていたら、またしても目の前に雲のように小魚がわっと出てきて、前が見えない状態に・・。すぐ近くにいるハズのガイドさんも見えないくらい。手で払っても、全然効果なし。
しかも、その小魚の向こうにはツムブリを含むアジ軍団が、周りを取り囲みhunting体勢で、キビナゴがきらっと光って向きを変えるとギンガメアジが襲いかかり、すごい迫力。ギンガメアジ達は、群で小魚を取り囲み準備万端整えて狩りをするようだが、小ずるいカスミアジは、ギンガメが小魚の群をまとめ追いつめたたところで、横から襲いかかってくるようだ。

目の前で繰り広げられる迫力シーンに圧倒されるが・・・・この魚影の濃さでは居たとしてもジンベイは見 えない!
あきらめて、頭の後ろに白線が残るレッドサドルバックアネモネフィッシュを見に行き、最後に安全停止をして、・・・・
振り向くとそこにどアップのジンベイがいた。

リシェリュー最後のジンベイは優雅に尾を振り、ゆったりと体の向きを変えて、霞の彼方へ去っていった。
体の美しい模様、優雅な尾の振り方がまだ目に焼き付いている。


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