OMAHAに着くと、日本人にはほとんど会わなかった。ここは、デンバ−よりも田舎町だった。しかし、それが帰って、古きよきアメリカの雰囲気を持っている。シスコで夜歩いているときは、場所によっては酔っ払いがたむろしていたり、危険な雰囲気が漂う。襲ってきそうなイメージがあり、度々振り返り睨み付ける事がよくあった。ここは、そんなことはない。Old Townと言うマーケットでは、革製品が激安価格で並んでいた。
あれだけ牛食うんだからね〜!
アメリカの内陸部は平和だー!!
OMAHAでは、ゆっくりした時間を楽しむ事が出来た。
次は古い町並みから、大都会シカゴに移動。
すると、運悪く日曜日に到着。店がみんな閉まっていて退屈。しかも寒くて、人通りもまったくない。仕方ないのでシカゴ美術館に行く。アメリカ3大美術館だけあって、美術の教科書に載っていたモネやピカソの絵が無造作に並んでいる。日本ならこれ一枚で大行列だろう!
さすが、アメリカ!!
でも何だか自然があふれる雄大なアメリカに会っていない。
通過してきたところで心残りなのは、巨大な国立公園のイエローストーン。もうひとつは、いくつもの大統領の顔が巨大な岩に彫刻されているマウント・ラッシュモアには行きたかったのだが、この時期バスが止まらない。レンタカー借りるにはお金も時間もなさ過ぎる。シカゴまでくると、やはりナイヤガラの滝を見ることに頭がいっぱいだった。人が集まる町には飽きてきた。
※何だか文章が手抜きっぽくなってきました。気にしない!!
おーい!ナイヤガラ〜!!
シカゴからアメリカ側より雄大とされるカナダ滝側のトロントに向かう事にした。税関を通ってカナダに入る。荷物検査もなく、バスに乗ったままの入国。朝トロントに入ると、アメリカとは緊張感が違う。カナダ独特の人々がゆっくりしている感じがした。しかし、大橋巨泉の大きな人形が店の前にあるお土産屋は軽井沢のよう。なんか、感心しないな〜。
中に入ると日本人の女の子が「いらっしゃいませ〜」
雰囲気壊れるので、すぐ出てしまった。
ナイヤガラの滝では、船に乗って滝を満喫しようと計画。テレビで見るような壮大な絵の中で自分が感動している姿が浮かんだ。受付はナイヤガラの滝そばのミノルタタワー。今日船に乗れるのかー?期待でいっぱいになった。
ミノルタタワーに着き船について聞くと、今年の船は終わってしまったとの事。
え〜!?
あまりのショックに、まずは展望台に行くしかなかった。
展望台にのぼり、ナイヤガラの滝を見る。
「・・ん」
「・・・んん?」
「・・・・・・んんん??」
天気も快晴ではないが、そこそこである。
全貌が見えないわけでもない。
世界最大の滝ではある。
今まで見たことが無いほど大きい。
でも、何かが、何かが、違う?
そうだ!日本のTV関係者の写す映像が優れているのだ!
自分の中での想像が、現実を超えてしまったのだ!
これなら、日光の華厳(けごん)の滝のほうが、感動した!
何だか、残念な気持ちになり、宿を探し始めた。人の感動とは、自分の想像を超えないと起こらないことを、今回初めて認識した。期待が大きかっただけに、本当に残念だ!
時期も観光シーズンを過ぎていたので、モーテルで呼び込みをしている。しかも、むちゃくちゃ安い。何部屋もあるフル装備の4人用の部屋が20ドルで泊まれた。ナイヤガラについて話すと、船乗らないと雄大さが感じるのは難しいとモーテルの人にも言われた。
「でも夜、イルミネーションやっているから、大した事無いかもしれないけど、行ってみな!」
んー、残念だ!
ちなみに、知ってるかもしれないがモーテルは日本のラブホテルとは違う。こらー!当たり前だ〜!!モーテルはMoter Hotel。つまり車が止まれる簡易なホテルなのだ。日本では昔、ラブホテルはモーテルと言ってたな?(・・・・ふ・ふるい!!)
夜になりビール飲みながらテレビを見る。カナダだけにフランス語の番組が多く、やはりカナダであると認識させた。しばらく忘れかけていたが、大した事無いナイヤガラのイルミネーションを見に行くことにした。
サンダルはいて、つかつか、歩く。
「まったく! 本当に! がっかりだな! ナイヤガラの野郎!」
ぶつぶつ言いながら歩いていった。
「まったく! 本当に! ナイヤガラの野郎は!・・・」
「すご〜い!!」
びっくりした!昼間の大した事無いナイヤガラの滝が、美しいイルミネーションに包まれていた!
イルミネーションのライトが赤から緑に変化する。
夜10時過ぎているのに、その明るさからかもめが飛んでいる。
※当たり前なのだが鳥は鳥目なので夜は飛べない。
こんな景色見たこと無い!!
「すごすぎるぅ〜!!」
アメリカに来て良かった!
寒空の中薄着なのに一時間以上ずっと見ていた。
感動のあまり涙が出た。感動は自分の想像を超えると、起こるもの。本当にナイアガラには教えられた。
明日以降は、楽しいことが起こりそうだ!!
きっと、つづくのだよ!!
※残念ながら、この頃のカメラではちゃんと写りませんでした。是非機会がある方は見に行きましょう!