芹沢氏が療養したレーザンの風景です。氏はフランスのオートヴィルで療養した後、パリに帰ってまた無理をしたために結核を再発し、ここレーザンに来ました。
ホテル「エスペランス」
芹沢氏が泊まった所だと思われます。
作品ではエスポアールとなっています。
この雪の舞い込むキュールでも、粉雪を顔に浴びながら無念無想の行をしたのでしょうか。
シヨンの古城
読者には説明の必要もないシヨン城。
当時、市長がここに文学者たちを招いて、第3次大戦を憂い、ペンの力によってこの城を残してほしいと切ない挨拶をしました。
美しいレマン湖と気高いアルプスの山々。
山はその形から「~の歯」と呼ばれましたが、
中央に見える山は何の歯でしょうか。
レーザンにはここにしか教会がないので、おそらく芹沢氏もここに通ったのっでしょう。
そしてジャック、モーリス、ジャンと共に祈ったオートヴィルの自然の教会(奇跡の岩)を思い出したのではないでしょうか。
レーザンの絵葉書
この絵はがきは1900年のもので、今でも売られているのですから、芹沢氏もこれを買って、親しい人に送ったかもしれません。