作家となり10年目にして11冊目の小説集。この頃から、自分のために書いていた作品を、他人のために書こうという姿勢に変えました。従軍記者として中国を視察したことから生まれた『南寺』『草笛』、幼少期の不思議な体験が元になった『小さい運命』等印象的な作品が多くあります。

眠られぬ夜
全355頁
1939年9月25日 発行
定価 1円60銭
実業之日本社
絶版


【 掲載作品 】

眠られぬ夜  南寺  草笛  都会の人  榎の蔭の女
競馬官の頃  大鷲  小さい運命  出世譜