伝説のFD生演奏バンド

「クリパーズ回顧録」

(※1996年のクリパのクォータりーの記事です。)

 皆さん、ご機嫌いかがですか。OB3年目(10回生)のキャオ教授です。ここ数年、パーティーの度に見かける、背のでかいオッサンです。よろしく。 さて、クリパといえば、クリパーズ。私も現役時代、クリパーズのメンバーとして数々のステージを経験しました。この度、私のFD人生の中で特に思い入れの深かったこのクリパーズについて、私の思い出を語ってみましょう。では、私の7年の大学生活の間に経験した数々の生演奏のステージを思い起こしてみます。

※クリパーズとは、東北大学FD同好会において活動する生演奏バンド。数年に一度、クリスマスパーティーに登場し、フォークダンスの曲を演奏する。もちろん踊れます。(1999.2.11)
※筆者は現在、OB6年目(13回生)になっています。(1999.6.20)

1.87.12(1年)クリスマスパーティー

(メンバー)川筋康文(Key,Acc,B)、渡辺俊樹(G)、小山秀貴(Dr,Marimba)、千葉和也(Key,Acc,Rec)、菅谷達己(Vo)、青木孝明(Key,Acc,B)
(曲目)ホラビカ、ソトマリタンツォーク、コラルパサリロ、
レッドハウス、ザフェ、マケドニアンスーツ

 初めてのクリパーズでした。当時1年生の私が、6月くらいに千葉氏に目を付けられ、誘われました。12月、私のアパートでアコーディオンやギターを鳴らしまくっていたのに、苦情ひとつ来なかったのが不思議です。それとは裏腹に、クリパ前夜(朝4時頃だったと記憶している)の練習中、近所から苦情が出ていたらしく、守衛さんからお叱りが来て練習が中断。何とかパーティーは開けたけれど、一時は中体が使用停止になるのでは、という状況でした。

 このステージで印象が強いのは何と言っても、小山氏の木琴による、コラルパサリロが絶品だったことでしょう。わたしは、マケドニアンスーツのアコーディオンにすべてを賭けていたのですが、このおかげであまり目立ちませんでした。

 菅谷さんには、ザフェを歌うために大阪から来ていただきました。なんでも、夢で、ザフェを歌うようお告げを受けたそうです。(これと同様なお告げが、93年夏の一大企画を生みます。)

2.88.8 (2年)夏の全日in仙台

(メンバー)大貫剛志(秋田大:Vo)、篠崎佳子(福祉大:Key)、千葉和也(Key)、菅谷達己(B)、青木孝明(Key,B)
(曲目)マイム、ミカモハ、ソトマリタンツォーク、
コプチェト

 全日のフェアウェルパーティーでバンドをやろうと持ち上がった企画でした。正確にはクリパーズではなく、東北地区連で結成したもので、「蔵王山ろく男声合唱団」とか、「ショップス」とか、1曲ごとに適当な名前がつけられていました。結構、参加者の印象には残っているようで、いまでも、全日OB会などで他地区の先輩に会ったりすると、「仙台のバンドが良かった」という声をききます。

3.89.12(3年)クリスマスパーティー

(メンバー)川筋康文(Key,)、渡辺俊樹(B)、小出訓(Dr)、米井彰宏(G)、玉川正志(G)、千葉和也(Acc、Rec)、渡辺恭子(Vo)、田中瑞恵(Vo)、石倉田鶴子(Vo)、茂木千尋(Vo)(#)、青木孝明(Key)
(曲目)コリムラヌラレッヘ、ソトマリタンツォーク、
コプチェト、マケドニアンスーツ
(#)「茂」には、てへんが付きます。

 米井君が入学した年です。何とかメンバーを集めて形になったって感じ。女性の方には、マケドニアンスーツのコーラスをやってもらいました。

4.92.12(6年)クリスマスパーティー

(メンバー)津久井慎二(G)、播磨谷佳(Key)、米井彰宏(Dr)、菅谷達己(Vo,G)、礒村英之(Cho)、青木孝明(B,Vo)
(曲目)ジングルベル、
サパリ、ヤ・アブドゥ、ザフェ、ゲウリム、ミカモハ、シボレイパズ、ハーモニカ、アハバットハダサ

 津久井君が入学した年です。さらに、菅谷さんがすでに仙台で暮らしており、メンバーはかなりパワーアップしました。そこで「一丁、最終パートを受け持ってやるか。」と張り切り、上記のような曲構成としました。それまでは、曲によって皆、いくつかの楽器を使い分けていたけど、今回は、パートは固定。私はベースに徹しました。また、ジングルベル、ハーモニカ、シボレイパズでは、アレンジを変えたりもしました。バンドっぽいでしょ。

5.93.7 (7年)納涼パーティー

(メンバー)津久井慎二(G,Key)、米井彰宏(Dr)、菅谷達己(Vo,G,B,Cho)、小野寺知子(Vo)、岡崎真理(Vo)、川口智(B)、我妻てい子(Key)、青木孝明(Key,Acc,B,Vo,Cho)
(曲目)
サパリ、ヤ・アブドゥ、アットジイン、ドードレブスカポルカ、セントジョンリバー、アルバンスカ・スバドベナ・イグラ、オンリーイエスタデイ、トワイライトタイム、ラストワルツ、Could I have this dance、ザフェ、ゲウリム、リ・ラク、ミカモハ、ベンヤスラムヤコブ、イエデットネフィシュ、ミザルー、ハーモニカ、ホラバリエーション、アハバットハダサ

 92年クリパの成功に自信をつけ、次の目標は、「夏のクリパーズパーティーを開こう」ということになりました。全曲クリパーズの演奏としたかったけど、それは実現せず、半分だけ担当しました。それでもこの曲数。私がコード譜を作ってメンバーに渡しさえすれば、それでレパートリーになってしまうような好状況だったため、これだけの曲数をカバーできたと思います。 女性ヴォーカルを2人呼び、ラウンドダンスにチャレンジしたのも大きな特徴です。また、このパーティーのVTRには、撮影中のカメラマンのコメントが随所に入っていて笑えます。個人的には、練習に練習を重ねた「アルバンスカ〜」が、最も思い出深い1曲ですな。

6.93.8 (7年)夏の全日in仙台

(メンバー)津久井慎二(G)、播磨谷佳(Key)、米井彰宏(Dr,G)、菅谷達己(Vo,G,Cho)、小野寺知子(Vo)、岡崎真理(Vo)、渡辺俊樹(B)、森健二(Vo)、青木孝明(B,Key,Acc,Vo,Cho)
(曲目)全日音頭、ホラジオン、
ベンヤアルバンスカ・スバドベナ・イグラコプチェト、ラストワルツ、Could I have this dance、ザフェ、スキスキソング、デブカシャハー、アハバットハダサ全日ワルツ(〜Again)

 もうこれは、7月のパーティーの勢いと言っていいでしょう。はっきり言ってコワイものはなかった。何にでも手を出した。最大の特徴は、全日のためのオリジナル曲「Again−全日ワルツ」を創り上げたこと。(菅谷氏と私の共作)これは、ある夜、菅谷さんが見た夢が発端になっている。(その夢の内容は、過去のクォータリーにも書かれていますが、知りたい人は私や菅谷さんに聞いてください。) 「全日音頭」や「スキスキソング」に至っては、ほとんどその場のノリとしか言いようがありません。また、VTRでは、「コプチェト」演奏中に登場する、超タイマンな踊りをする男(「コプチェトの男」と命名)は必見。いつか裁いてやる。

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うーん、手がけた曲、実に36曲。我ながらようやった。

 そんなこんなで、私の大学在籍中に、6回も生演奏のステージに立つことができました。これも、当時のサークル員の皆様のご理解とご協力のおかげだと思っています。現役時代、クリパーズの活動に尽力したことは、私なりの、FDの対する愛情のあらわれだったと自負しています。クリパーズよ、永遠に。我らの遺志を継ぐ若者たちに幸あれ。

END

PS ところで、フォークダンスではなくて、フォークロックのジャンルで、「青木孝明」というミュージシャンがCDを3枚出しているけど、俺じゃないよ。

※山崎美保さん(医短OG)のご紹介により、兵庫の田原さんから青木孝明のCDとカセットテープをいただきました。どうもありがとうございました。(1999.2.11)

 

(注)この記事は作者の記憶に基づいて書かれています。よって一部、事実と異なる点がある可能性があります。
お気づきの点がありましたら
作者までご連絡いただけると幸いです。(1999.2.11)

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