2019/11/22
ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
ピエトロ・マスカー二
アミルカレ・ポンキエッリの代表作。
◎『道化師(I Pagliacci)』は、ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
(Ruggero Leoncavallo/1857年-1919年)によって作曲されたオペラです。
旅芝居の一座
カニオ(テノール):座長、劇中名パリアッチョ
ネッダ(ソプラノ):女優でカニオの妻、劇中名コロンビーナ
トニオ(バリトン):道化師、劇中名タッデオ
ペッペ(テノール):俳優、劇中名アルレッキーノ
村人
シルヴィオ(バリトン):ネッダの恋人
あらすじザックリ
ネッダ(女優でカニオの妻)は、一座の旅先でシルヴィオと浮気をしています。
それに感づいたカニオ(座長)は、妻の浮気に激怒します。
カニオは「誰と浮気したのか!?名前を言え!」と言いますが、
ネッダは答えません。
嫉妬に狂ったカニオは"一座の芝居の本番中"に、
ネッダとシルヴィオ(ネッダの恋人)を刺します。
トニオ(一座の道化師)が、「喜劇はこれで終わりです。」
と観客に語ったところで、オペラが終わります。
一時間ちょっとと短いオペラですが、なかなかいいので聴いてみて下さい。
やはりカラスがいいですね。
このセラフィン指揮のミラノスカラ座シリーズは、皆リマスターしてあるので、
スクラッチノイズ一つなく、驚くほど鮮明な音質を楽しめます。
◎カヴァレリア・ルスティカーナ』(Cavalleria Rusticana)は、
『ピエトロ・マスカー二』の作品です。
題名は「田舎の騎士道」といった意味だそうです。
やはりセラフィン指揮のミラノスカラ座シリーズのカラスがいいですね。
登場人物 | 詳細 |
---|
トゥリッドゥ(テノール) | |
サントゥッツァ(Sp or Ms) | トゥリッドゥの恋人 |
ルチア(アルト) | トゥリッドゥの母親 |
アルフィオ(バリトン) | |
ローラ(メゾソプラノ) | アルフィオの妻。トゥリッドゥの元恋人 |
あらすじザックリ
トゥリッドゥは、アルフィオの妻ローラと浮気をしています。
トゥリッドゥとローラは、かつて恋人関係でしたが、よりを戻したのです。
アルフィオは妻の浮気を知り激怒します。
トゥリッドゥとアルフィオは決闘をすることになり、アルフィオがトゥリッドゥを殺します。
悲しみの中で、オペラは終わります。この作品も一時間とちょっとです。
◎『ラ・ジョコンダ』(伊語:La Gioconda)は、
アミルカレ・ポンキエッリが作曲した全4幕から構成されるオペラ。
第3幕におけるバレエ音楽『時の踊り』はコンサートでしばしば演奏される有名な楽曲です。
『ジョコンダ』全曲 ヴォットー&スカラ座、
カラス、コッソット、カプッチッリ、他(1959 ステレオ)(3SACD)
やはりこのシリーズのカラスは最高です。音質もリマスターでとてもいいです。
この作品は二時間四十六分とちょっと長いです。
登場人物
人物名 | 声域 | 役 |
---|---|---|
ジョコンダ | ソプラノ | ヴェネツィアの歌姫 |
エンツォ・グリマルド | テノール | 公爵。今は追放の身となっている |
アルヴィーゼ・バドエロ | バス | 司法長官 |
バルナバ | バリトン | 歌手。アルヴィーゼの腹心の密偵 |
ラウラ・アドルノ | メゾソプラノ | 司法長官アルヴィーゼの妻。エンツォの元恋人 |
チェーカ | アルト | ジョコンダの母で盲目 |
ズアーネ(ツァーネ) | バス | ゴンドラ乗りの出場者 |
イゼポ | テノール | 代書屋(公証人) |
歌手 | バス | |
水先案内人 | バス |
ジョコンダ (陽気な女と言う意味。) ベネチアの歌姫。エンツォを愛している。 |
エンツォ かつては貴族だったが、政争に敗れて追放。今では船乗りに身をやつしている。 |
アルヴィーゼ 嫉妬深いベネチアの総督。 |
バルナバ アルヴィーゼの密偵。ジョコンダに横恋慕している。 |
ラウラ アルヴィーゼの妻。かつてはエンツォの恋人。 |
ジョコンダの母 名前はない。ラ・チエカ(盲目の女)と呼ばれている。 |
その他(合唱):観客たち、議員たち、貴族の男女たち、仮装した人々、
多勢の群衆たち、歌手たち、修道僧たち、水夫とその見習いたち、
騎士たち、エキストラ(黙役)。
あらすじ詳細
■第1幕
謝肉祭の日。ベネチアの市民たちは、ゴンドラ競技が始まるというので、盛り上がっています。
母親思いのジョコンダに手を引かれてジョコンダの母が登場します。
ジョコンダが恋人のエンツォに会いに行こうと、ちょっといなくなったすきに、
ジョコンダに袖にされたバルナバは、市民たちを巻き込んで、
ジョコンダの母を魔女に仕立てようとします。
そこに戻ってきたジョコンダとエンツォには、
群集の勢いを鎮めることは出来ません。騒ぎを聞いて、
総督のアルヴィーゼが夫人のラウラとともに現れます。
ラウラは謝肉祭の仮面をしています。ラウラの嘆願でアルヴィーゼは
ラ・チエカを解放するよう、群集に命じます。
ジョコンダの母はラウラに感謝して、持っていたロザリオをお礼に渡します。
人々が立ち去り、残ったのはエンツォとバルナバ。
エンツォはバルナバに正体を見破られますが、
さっき仮面をしていたのが昔の恋人のラウラであると知らされて狂喜します。
港で密会のセッティングまでやってくれるというので、
感謝して分かれます。もちろん、腹黒いバルナバは、これを総督に密告することにします。
物陰でこのやりとりを聞いていたジョコンダとジョコンダの母は、「裏切られた」と嘆きます。
■第2幕
港。エンツォの船が泊まっています。バルナバが漁師を装って仲間に加わり、
何食わぬ顔で見張りにあたります。
そこへエンツォが登場。船員たちを休ませ、一人になって恋人を待ちます。
そのうち、小舟に乗ってラウラが現れ、エンツォとの愛を確かめ合います。
エンツォが舵の様子を見に立ち去ったところに、
待ち伏せていたジョコンダが仮面をつけて登場します。
ラウラに恋人を取られた怒りをぶつけますが、ラウラも負けてはいません。キレたジョコンダは短刀でラウラを刺そうとします。
と、そこへ、バルナバの告げ口で不倫の現場をおさえに来た総督が現れます。
ジョコンダはラウラが持つロザリオを見て、
母の恩人がこの女であることを知り、立ち去らせます。
そこへ戻ってきたエンツォに向かって
「もう彼女はあんたを愛してはいない」と言うと、
エンツォは激怒します。そのとき遠くに敵の船。エンツォは慌てて逃げます。
■第3幕第1場
総督の部屋の中。隣の部屋では舞踏会が開かれています。
妻の浮気の現場を見て、総督は怒り狂っています。そこへ、ラウラが入ってきます。
まだバレてないだろうとたかをくくっていたのですが、
総督はマジで妻をののしり、「これで自らの命を絶つのだ」と、
毒薬の瓶を渡して退室します。
舞踏会に歌いに来ていたジョコンダが入ってきて、
ラウラに毒薬の代わりに、仮死状態になる薬を手渡します。
エンツォのためにラウラを救う決心をしたのです。
■第3幕第2場
舞踏会場。総督は何食わぬ顔で招待客に挨拶をしています。
歌や踊りが始まります。(このとき踊られるのが、「時の踊り」)
そのとき、ラウラが死んだとの知らせ。客の中に紛れ込んでいたエンツォが、
「私を追放した上に、愛する人まで奪ってしまった。」と総督に切りかかりますが、
逮捕されてしまいます。
ジョコンダはバルナバに、「彼を助けてくれるのなら、あんたになびくわよ。」と耳打ちします。
そこへ、薬を飲んで仮死状態になったラウラが運ばれてきます。
■第4幕
ジョコンダの家。ジョコンダの仲間が、墓から掘り出したラウラの仮死体を運んできます。
一人になったジョコンダは、ラウラの毒薬を飲んで死のうとしますが、
思いとどまります。エンツォを忘れることは出来ないのです。
そこへ、バルナバのはからいで牢を逃げ出したエンツォが入ってきて、
ラウラが死んだのならその墓のそばで死ぬと言います。
ジョコンダが墓には死体はないと言うと、エンツォは激怒してジョコンダを殺そうとします。
そのとき、生き返ったラウラの声。
思いがけない喜びで抱き合う二人。「あなたが救ってくれた」とジョコンダに感謝します。
手配していた船が着いたので、「時には私のことも思い出してね」と送り出すジョコンダ。
そこへ、きちんと約束を守ってもらおうと、
期待に胸を膨らませたバルナバがやってきます。
ジョコンダはそれらしいそぶりを見せますが、突然短刀で自害。
バルナバは、ジョコンダの母を殺したことを告白しますが、
もうジョコンダには聞こえません。
今ジョコンダ聴きながら書いていますが、
ソプラノからバリトンまで、それは実に素晴らしいです。
是非聴いてみてください。最高です。
またまたカラス一色の紹介で失礼しますが、この何十年でもっと素晴らしいアルバムが幾つもあります。
是非、検索していろいろ聴いてみてください。
そして、オペラを人一倍楽しく聴こうと思ったら、
ウエスタンスピリッツのケーブル群は欠かせません。
当店では、とても素敵な音で鳴ってます。