チュートリアル1


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 FbEdit IDE(Integrated Development Environment:統合開発環境) を初めて起動したとき、エディタの配色が、お使いの VB IDE などと比べて、違和感があるかもしれません。
 まず初めに、コード・エディタの配色を、お好きな配色名(配色セットは、事前に9種類準備されています。)に変更して下さい。あるいは、お好みの配色を、新規追加で作成して下さい。
コード・エディタの表示例

 FbEdit IDE のメニューで、オプションの、コード・エディタをクリックします。
 下の設定画面が、表示されます。

コード・エディタのオプション設定
注意:
「フォント」の設定(コード、行番号、ツール)では、「MS ゴシック」のような日本語フォントを選択します。
こうすると、プログラム・コードで日本語を表示できるようになります。

 オプションメニューでは、エディタの配色や、文字フォントだけでなく、ヘルプ・メニュー、など、必要な設定を変更できます。
 設定画面で、グリッド・サイズ(タブ桁数)も変更できます。
 設定画面は、VB ダイアログ・エディタと同じように使えるでしょう。

 オプション/ダイアログ・エディタを見て下さい。
 通常、この画面では、設定変更は不要です。
 これで、FreeBasic で書かれた最初のアプリケーションを、始めることができます。




第一ステップ

 まず最初に、ファイルをクリックして、次に、新規プロジェクトをクリックするか、または SHIFT+Ctrl+N をキー・インして下さい。
新規プロジェクト作成

 新規プロジェクトの画面が表示されます。
新規プロジェクトの内容
 プロジェクト名(最初のテキスト・ボックス)と、プロジェクト内容(2番目のテキスト・ボックス)を入力して下さい。
 上の例では、Window と Window in FreeBASIC 。
 ここで、「プロジェクト内容」を登録しないと、「OK」ボタンが表示されないので、注意して下さい。

 そして、FbEdit が、ウィザードで作成するファイルとフォルダを保存する プロジェクト・パス(3番目のテキスト・ボックス)を、登録して下さい。
 resフォルダを作成するために、フォルダ作成 / Res(リソース) をチェックして下さい。
 ここでは、
テンプレート(テンプレート・タブ)で、DialogApp.tplを、選択します。

 そして、OKをクリックします。

 FbEdit は、いくつかのファイルと、2つのフォルダ(\resと\bakフォルダ)を作成します。
 プロジェクト・ウィンドウで、作成されたファイルを見ることができます。

 プロジェクト・ウィンドウの下には、プロパティ・ウィンドウが表示されます。

 あなたの FbEditプロジェクト・ウィンドウは、下の画面サンプルのように表示されているはずです。
ProjectExplorer

 FbEditツールバーを見て下さい。
 「Go」と表示される、緑色の三角ボタンを見つけて下さい。

Go.jpg (10416 Byte)
 この「Go」ボタンをクリックすると、プロジェクトが「ビルド(コンパイル)」されます。
 正常なら、次のポップアップ・ウィンドウが、出現します。

 FreeBASIC を使うと、コードを1行も書かずに、RAD (rapid application developement:高速アプリケーション開発)できるのです。

Dialog.jpg (8567 Byte)

 この時点で表示されるのは、空の、何もないウィンドウです。
(タイトルバー左の、アイコンが空白な点に注目して下さい。)

 しかし、FbEdit エディタの機能で、FreeBASICコードや、ウィンドウAPIを見ることなく、このウィンドウ画面に、既に多くの変更が、織り込まれているのです。

 画面は、進んで、エディタ画面が開いています。VBをご存知の方は、 VB の画面に似ていることが分かるでしょう?
 もちろん、いくつか差異がありますが、違いは理解できるでしょうから、ここで気にする必要はありません。

 プロジェクト・ウィンドウで、拡張子 rc のファイル(上の例では、Window.rc)をダブルクリックすると、それを開くことができます。

 ボタン、テキスト・ボックス、などの形を、IDD_DLG に、フォーム配置できます。
 そして、また「Go」ボタンを押すと、ウインドウ上に、コントロールが配備されて表示されます。

 もちろん、この時点では、機能は付加されていませんし、初期化もされていません。(VB と同じです。)
 チュートリアル2 で、この部分を扱います。

ノート:
 ダイアログに、CommonControls(例:Richedit や DateTimePicker) を置くと、「Go」ボタンを押しても、FbEdit がコンパイルでエラーにならないのに、プログラムが表示されないことがあります。
 この点については、後の(チュートリアル5)で取り扱うので、心配ありません。

 ダイアログ見出しとスタイルを変えて、見栄えを良くすることができます。
 ウィンドウのプロパティ・ダイアログで、行います。
 試しながら、多くの項目を変更できます。



第二ステップ

 最初の作業は、きれいなアイコンをウィンドウに付けることです。
 お好きなアイコンを探して、プロジェクトの \res フォルダにそれをコピーして下さい。
 (思い出して下さい。FbEdit は、第一ステップ で、\res フォルダを作ってあります。
 このチュートリアルでは、FbEdit のフォルダ以下で icon.ico を検索して、\res フォルダにコピーします。)

 まず最初に、ファイル・タブの、拡張子rcのファイル(上の例では、Window.rc)を選択してから、FbEditメニューから、資源(R)資源内容 をクリックします。

 下の、ダイアログ画面が表示されます。:

Resource.jpg (20542 Byte)
 Add ボタンをクリックして、新しい資源(アイコン)を、プロジェクトに追加します。

 私たちは、この Icon を、IDC_ICON と名前を付けて、ID 500を与える、としてみます。

 そして、 \resフォルダに前もってコピーしておいたアイコンを探して下さい。
 アイコンを選んで、開くをクリックします。
 下の画面例のようになるはずです。

 OK ボタンを押すと、リソース・ダイアログ画面から抜けられます。

Resource2.jpg (28636 Byte)

 ここでコードを入力します。それほど多くはないので、心配なく。

 プロジェクト・ブラウザに、拡張子 bas のファイルと、拡張子 bi のファイルが有りますね。
 この事例では、Windows.bas と Windows.biです。

 私たちは、拡張子 bas のファイルに、2行、拡張子 bi のファイルに1行追加します。
最初は、Windows.bi ファイルです。ダブルクリックして、bi ファイルを開きます。

 下の画面例のように表示されているでしょう。

WinInc

 私たちはアイコンのために変数を加えます。
 この変数名 hIcon にするために、画面に、以下のようにタイプして下さい。
Dim Shared hIcon As HICON

 Windows.bi ファイルの内容は、以下のようになりました。
WinInc2.jpg (35001 Byte)

 今度は、拡張子 bas のファイル(Windows.bas)をダブルクリックして開いて下さい。
WinAsm

 今、アイコンが実際にウィンドウに表示されるようにするために、2行のコードを追加します。

 Windows API の Visual Basics FORM LOAD のように、WM_INITDIALOG を使います。

 以下の2行のコード

    hIcon= LoadIcon(hInstance,Cast(ZString Ptr,500)) ' our first Win API loading icon to our created window
    SendMessage(hWin,WM_SETICON,NULL,Cast(LPARAM,hIcon)) ' our second WIN API sets the loaded icon to our dialog 
を、

	Select Case uMsg
		Case WM_INITDIALOG
の後に追加して下さい。

 以下のようになります。


WinASM2.jpg (59543 Byte)

 もう一度、Go ボタンを押して、結果を見ましょう。(FbEdit は、ビルドすると同時に、プロジェクトを自動保存します。)
 何か、タイプ・ミスをすると、FbEdit は、下部の出力ウィンドウで、エラー・メッセージを表示します。
 しおり(ブックマーク)をクリックすると、該当行までジャンプします。
 FbEdit は、エラーを見つけた部分を、強調表示します。

 すべてうまく行ったら、最初に作成された Window.exe (スタンドアロンFreeBASICファイル)が、できているはずです。
 このファイル・サイズは、11kb です。(アイコンのファイル・サイズを差し引くと、7kb ということになります。)
 VBでは、ファイル・サイズを、こんなに小さくすることは、できないでしょう。FreeBASIC の優位な点です。



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