土台、大引、土台束
土台の加工
土台のキザミ加工された画像です。この上にある部材の加工は隅土台に使われる半蟻加工です。
真ん中に溝が見られますがこれはラチスが入るラチス用の溝加工です。下の土台には柱が入るホゾ穴も見られます。
このようにすべてが加工されています。
この画像はホゾ穴と蟻仕口加工がされた状態を良くあらわしています。
蟻仕口加工部分にもう一方の蟻加工されたのを上から差し込んでそれから柱ホゾ差しをホゾ穴に差し込んでいくという
手順に組まれていきます。
土台にはたくさんの仕口継ぎ手の加工がされています。写真のような加工は土台同士をつなぐ加工で蟻仕口加工とも言われます。
その他にも柱のホゾ穴加工や根太の付く根太掘り加工、土台束の差し込まれる土台束のホゾ穴加工など用途などに合わせて加工されています。
土台に使う木材は90mm×90mmの角材を使い燻煙処理された耐久性の高い木材で作られます。
こちらの画像は、隅土台の蟻仕口でちょうど1枚目の半蟻加工部分が入る加工になった対になっています。
燻煙木材を詳しくはウッドデッキの燻煙木材革命をご覧ください。
大引の加工
大引とは土台と土台の間に入れる床を支える土台と似た部材ですが基本的には柱などが来ない部材であくまで
床を支えるための用途を言います。大引の上に根太が来てその上に床材が張られていく工程が一般的です。
そのために、土台と似た加工がされます。
通常、大引材も土台と同じ90mm×90mmの角材を使います。この画像は両側に根太掘りの加工がされているのがわかります。
この掘られた部分にすっぽり納める構造ですので将来的に下がり落ちる心配がありません。
根太掘りのピッチ間隔は通常は303mm以内の間隔で掘られています。
土台束の加工
土台束は通常は2種類の柄加工がされます。画像のように左側が半ホゾ差し加工になり右側が全ホゾ差し加工になります。
どちらも4面胴付きタイプでホゾ差しの柄を4箇所で支えるという構造ですのでぐらつきがおきにくい仕様です。
土台や大引と同じ90mm×90mmの角材を用います。
4面胴付きを詳しくはウッドデッキの継手と仕口をご覧ください。