2002年 飼育日記
4月28日
パプアキンイロクワガタのオスが死んでしまいました。最近元気が無かったので心配していたのですが、やはり寿命でしょうか?ワイルドの個体でしたからよくわかりません。パプキンは寿命が短いらしいですね・・・。しかし、メスが削っていた産卵木を割ってみると数頭の幼虫が出てきました。まだ小さかったのでそのまま戻しましたが、かなりの数が期待できそうです。幼虫の体長は8mm位でシッポが細長い感じですね。メスが削った削りカスの中にいたので、柔らかいよく朽ちた木、またはフレーク状の木を好むようです。
5月4日
12頭の幼虫を回収しました。

5月14日
前回の残骸を再び調べ、2頭を回収しました。

5月30日
飼育ケースを掘り返してみると、メスの死骸がありました。前回、回収した14頭の幼虫を残し、両親は旅立ったのでした。14頭は菌床入りのプリンカップで元気です。

7月21日
割り出しから1ヶ月が経ったパプキンの幼虫のマットを交換しました。菌床入りのプリンカップを作る材料が無かった為、アンテ用のマットを使いました。とりあえず半分を移して様子を見ることにしました。パプキンの幼虫はオオクワやヒラタの幼虫に比べ、かなり小さく(親が小さいから当たり前ですね)プリンカップでも蛹化・羽化が可能だそうです。私も250ccのプリンカップを使って羽化させようと思います

右の写真はどうやら3令幼虫のようですが。ずいぶん大きくなりました。お尻が尖っているのは変わりませんね。
9月11日

パプアキンイロクワガタの幼虫たちが前蛹状態になりました。体の割りには大きめの蛹室です。
3頭は未だ蛹化の気配はありません。そのうちの1頭がコルクのフタを齧ってしまいました。100円ショップで購入したコルク栓付きのガラス瓶で飼育していたのですが、直径8センチほどのフタの内側をまんべんなく齧り、フタの厚さが半分になってしまいました。まさか、コルクを食べたんじゃないだろうね!?
10月8日

パプアキンイロクワガタの一部の個体が羽化しました。羽化したのはメスだけで、オスは前蛹状態の個体もいます。まだ掘り出すのは早いので、写真は後日に・・。今日は以前から気になっていたオスの蛹の写真を撮影しました。蛹室はプリンカップの底に作られていたので、プッチンプリンのように逆さまにして取り出し、ご存知オアシスの人口蛹室にいれました。左の写真は真横から撮影したものです。大アゴのしなり具合がスゴイですね!上に掲載している親よりも湾曲しています。さらにドルクス系とは異なり、大アゴを折り畳んだ状態で蛹になっていません。オオクワガタをはじめドルクス系は大アゴを腹に抱えるように折り畳んだ状態で蛹になります。もしかしたら羽化の手順もだいぶ違うのかもしれませんね。
10月28日

人口蛹室に移したパプキンのオスが羽化しました!

写真左上25日・頭部が黒く・
写真左下27日・脚も色づき





蛹が黒く色づいてから羽化までがドルクス属に比べて早かったような気がします。大アゴは未だ柔らかいみたいで、これから伸びて固まるようです。
11月5日

羽化したパプキンの♀たちを全て掘り出しました。全部で9頭です。
多くは金色系ですが、赤味が強い個体や緑系の混じっています。こうして並べてみると美しいですよね!♂は今のところ、羽化した2頭のうち1頭は金色でもう1頭はきれいな緑色です。長女は赤味の強い♀が気に入ったようで、ケースに自分の名前の書いたシールを貼り付けてしまいました。
緑色の♂の存在はまだ子供たちには内緒です。

2003年 飼育日記
2月10日
パプアキンイロクワガタのブリードを開始しました。昨年10月中旬から末にかけて羽化したWF−1同士のペアリングです。オス親は美しい緑色の個体、メスも一番緑色に近い個体を選びました。昨年の種親より随分と美形?だと思います。パプキンの寿命は半年くらいといわれていますので、春までは待てません。
セットは小ケース、使用した材はかなり柔らかいクヌギ材です。マットはZAKUのアンテ用の試作品です。もちろん温室管理です。
4月2日
産卵セットの材を割り出しました。材は柔らかく、メスが掘った坑道があちこちに走っています。幼虫はこの木屑の中にいるはずです。成功!?と思いきや、いくら探しても幼虫の姿が見えません。失敗か・・と思った瞬間!小さな干からびた卵を発見しました。「産んでいる事は間違いない」という確信からさらに注意深く探すと、みずみずしい卵を数個発見しました。どうやら、割り出し時期がちょっと早かったようです。産卵セット投入から2ヶ月近く経過しているのですが・・・。干からびていた卵があったのは、温室に入れていたからでしょうか?とりあえず加湿して、残りの材を元に戻しました。卵はプリンカップで保管しました。

4月14日
前回、元に戻した材を再び割り出しました。今回は幼虫が8頭出てきました。前回割り出した卵も孵化していますので、合計11頭の幼虫です。しかし、メス2頭分の産卵数にしては少ないようです。産卵坑道はしっかりと掘られていましたので、原因は不明です。
6月21日
夢にまで見たブルーをゲットしました。
ぶらりと入ったクワカブランドで何となく手にしたプリンカップには青く輝く小さな虫が入っていました。しかも幸運なことに、この個体のブリーダーの方がお店にいらっしゃって、色々とお話を聞くことができました。この個体は代々ブルー血統で、高確率でブルーのメスが出るそうです。値段も予想より安く「いただきます!!」と即答しました。
昆虫フィールドという雑誌のパプキン特集を見て以来、子供たちもブルーを欲しがっていました。かくいう私も是非欲しかったクワガタでした。何てったってBlueですから!!
帰宅後、産卵木を水没させました。明日にでも産卵セットを組む予定です。
6月23日
早速、産卵セットを組みました。内容は、小ケースに夏菌皮むき材1本、マットはPCファーブルのマットです。オスと同居です。

7月11日
パプキン・ブルーのペアを二つ目の産卵セットに移しました。セットから二十日弱、今までマットに潜ったままだったメスが昨晩、マットの表面に出てきていました。どうやら産卵を終えたみたいです(期待を込めて・・・・)。
しかし、今年の初めのブリードで失敗したことから、不安になりました。そこで、二つ目のセットでもう一度頑張ってもらうことにします。今回も夏菌皮むき材、マットはZAKUのアンテマットです。
8月1日
パプキン・ブルーの一つ目の産卵セットの材割りをしました。材を割ってビックリ!!産卵坑道が殆どありません。1センチほど掘られた坑道に卵が1個だけありました。「失敗」の文字が頭をよぎりました。一緒に材を割っていた娘たちもガッカリです。ところが、念のためにマットを調べてみると幼虫がいるではありませんか!丹念に調べていくと、合計で卵5個、幼虫4頭が採れました。私が今までブリードしたパプキンはもっぱら材産みでしたので、今回のマットへの産卵は、文献でこそ知ってはいましたが、新らしい発見となりました。
また、やや物足りない産卵数でしたが、「ブルー」の血統を維持するという目標の第一段階がクリアでき、ホッとしました。

使用マット・PCファーブル研究所・ドルクスポンポンエッグマット ¥980

8月23日

今度はピンク!!今春ブリードしたグリーン系のパプキンのメスが羽化を開始しました。羽化した4頭のメスをケースに移していると中にとても美しい個体を発見!それは赤というよりはピンク色の強い個体です。種親は両方ともグリーン系でしたし、親の兄弟にもこのような色味の個体はいませんでしたので、突然変異なのでしょうか?いずれにせよ、パプキンのブリードは想像も出来ない色の子供が産まれてきますので、楽しいですね!
・・・・・・でも、ブルーの子供はブルーが欲しいな!!・・・・・
9月9日

パプキンのグリーンペアが死亡しました。今春から夏にかけて多産してくれたペア(2003年トップの写真)でした。それにしても長く生きてくれたものです!パプキンは短命で、3ヶ月しか生きないと書いてあるHPもあります。しかし、このペアは昨年の10月から11月初めにかけて羽化したペアです。少なくとも羽化後、10ヶ月間生存したことになります。しかも多産の末!本当にご苦労様でした!

12月6日

パープル血統のパプキン(西イリアン産)を手に入れました。しかも、メス2頭、オス1頭という理想的な組み合わせです。以前から雑誌などで紹介されていていましたが、本当に美しいですね!濃紺が見る角度によってはパープルに変化します。ちなみにオスは普通色です。

この血統のメスは100%ブルーかパープルだそうです。メスが10月中旬生まれ、オスが11月中旬生まれですので、オスが餌を食べ始めたら、ブリードしたいと思います。
12月24日

パープル血統のオスが活動を開始した模様です。早くブリードしたくて毎日オスの活動を観察していました。本日、餌は減っていませんでしたが、マットの上を歩いているのを発見!ふたえお開けて写真を撮ろうとすると、生意気にも威嚇してきました。どうやら、後食は近いようです。(温室管理・20度)


2004年 飼育日記
1月2日
いよいよパープル血統のブリード開始です。オスの後食が確認できましたので成熟したものと判断しました。メスは既に後食していました。(オシッコがメスの成熟の基準だそうです)
ミニケースに仕切り板を入れて飼育している2頭メスの、それぞれの部屋に、オスを1週間ずつ入れることで交尾させようと思います。温室で20度で管理します。

1月13日
昨年の夏にブリードしたブルー血統のメスが羽化しました。しかし、愕然・・・。ブルー・メスの子供はブルーではなく、グリーンだったのです。しかも頭部は赤色が混じっているように思えます。うーーーん!!パプキンの色って難しいですね!でも次の世代ではブルーが発現する可能性もありますから。
残り、2頭のメスも近々羽化しそうですので、追って、報告したいと思います。

1月15日
ペアリング中のパープル血統のメス2頭のうち、1頭を産卵セットに移しました。
このメスの色ですが、最初に見たときは、濃紺のように見えましたが、今日撮影したときはマゼンタが強く、綺麗なパープル色でした。次世代に引き継がれるといいですね!
セット内容・小ケース・柔らかいクヌギ産卵木 1本(太め)
マットは「カブクワキング」さんの「Zマット」と「月夜野きのこ園」さんの「くわマット」を半々。水分多め。
もう1頭のメスも同様のセットに近々移す予定です。
1月20日
昨夏ブリードしたブルー血統からブルーのメスが羽化しました。我が家で産まれた初めてのブルーです。先に羽化した姉妹はグリーンでしたので、「このままブルーが産まれないのでは?」とちょっと心配していました。このブルー♀の誕生で昨夏のブリードはとりあえず成功ですね!尚、種親♀はまだ健在です。
本日、パープル血統の2頭目のメスも産卵セットに入れました。爆産してくれることを祈ります!
2月8日
羽化したブルー血統のメス3頭を掘り出しました。2頭はきれいなブルー、1頭はグリーンです。少ないサンプルですが、どうやらメス親の色は子供に高確率で反映されるみたいですね!現在ブリード中のパープル血統が楽しみです!
2月16日

パープル血統の産卵が確認できました。1月中旬から2頭のパプキン・パープル血統のメスを1頭づつ、産卵ケースにセットしていました。本日、ケースの横に1令幼虫が確認できました(両方とも)。めでたし、めでたしですね!でも、そろそろメスを取り出して、養生させなくてはいけません。せっかくのパープル血統ですから、養生後まだまだ産んでもらいます。残酷なようですが、パプキンの寿命は比較的短いので、良い子孫を沢山残したいのです!

2月18日

いよいよ、パープル血統の材割りです!産卵が確認できた2つのケースのうち、1つのケースの材を割ってみました。メス親は産卵中だったのか?材の中にいました。
「手伝う!」という小学1年生の次女と手分けして、産卵木を崩していきました。材の中から幼虫が14頭出てきました。さらにマットから5頭発見、合計19頭です。
まずまずの成果にニッコリです!廃材は元に戻し、「とりこぼし」を後日再び捜索します。きっと、まだいるはずです!
今回、割り出さなかった方のメスも取り出しました。2頭とも養生後再びセットする予定です。

2月26日

標本でしか見たことがなかった、ブルーっぽいオスが羽化しました。親の色は♂グリーン、♀ブルーで、昨夏クワカブランドで購入したペアです。
しかし、このペアは産卵数が少なく、幼虫が8頭しか採れませんでした。現在のところ羽化した♀は4頭(3頭はブルー)、♂はこれ1頭のみです。血が濃くなったからでしょうか?育っていない幼虫が2頭います(未だ初2令)。そろそろ血の入れ替えをしたほうがよいかもしれませんね!
次回の種親♂はこのブルー系で決まりですが、問題は♀です。我が家には別系統のパープル血統がおりますが、やっと幼虫が採れたばかりで、この♂とはタイミングが合いそうにありません。今思えば、種親♀を1頭残しておけばよかったですね・・・。とりあえず、インラインとアウトラインの両方で、次回のブリードに取り組みたいと思います。

6月15日

昨夏、購入したパプキン・ブルー・メスが昨晩、死亡しました。昨年の6月21日にクワカブランドで購入した種親のメスです。昨年は9頭の幼虫を得ることができました。すごいでしょう!?えっ!9頭の幼虫ではなく、産卵したにもかかわらず、丸1年生きた事がです。購入した時は既にオシッコを飛ばしていましたので、生後、1ヶ月近く経過していたはずです。パプキンは多くの文献、HPに寿命が4ヶ月から半年と書かれています。しかし、個体差もありますが、我が家のパプキンは総じて長寿命です。もちろん多産した場合は短命になってしまいますが・・・。
ちなみに、上の写真のオスは今回死亡したメスの息子です。

7月1日

2月に幼虫を採ったパプキン・パープル血統のメスたちが羽化を開始しました。今のところ6頭羽化していますが、いずれも、パープル系の色調です(ややスーパーブルーに近いようです)。もちろん、個体差もあり、中には頭部がブルーに近い個体もいますが、この確立はスゴイですね!今のところ、ブルーのメスさえも羽化していません。やはり、血統なのですね!!
個人的には、マゼンタが強いパープル系より、濃紺のスーパーブルー系が好きです。
9月26日

沢山羽化したパープル血統は、長期出張のため全て放出してしまいました。ところが、「友人Aさん」にブリードをお願いしたパプキンのメスはまだ健在だそうです。父親は「2月26日」の日記で、ご紹介したブルーに近いオスです(完全に固まると黄緑色になってしまいました)。既に産卵済みとのことですが、可能性がある限りは・・・。ということで「Aさん」にお願いして、我が家で再ブリードすることになりました。
セットは「小ケース」、「夏菌皮剥き材」1本(熱湯消毒)、底面のマットは「生オガ発酵マット」、上部は普通の「埋め込みマット」、です。
11月18日

惨敗です・・・。パプキンは産卵してくれませんでした。産卵セットを崩してみると、パープルのメスは気持ちよさそうに眠っていました。マットには産卵床の痕もなく、産卵木にも坑道がありませんでした。こんなことなら、もっと早く割り出すべきでした・・・。
しかし、メスの色艶は良く、起こせば何とかなるかもしれません。しばらくの間、プリンカップで温室飼育し、再びセットする予定です。

12月1日

パプキンのメスを再び産卵セットに投入しました。深夜、プリンカップを覗くとメスが上翅を広げています。「ついに、目覚めたのか?」餌を確認すると、半分に切ったゼリーの大半を食べた模様です。「これならいけるかも!?」と、深夜3時から湯を沸かし、産卵木の消毒を始めました。セット内容は前回とほぼ同じです。マットは「ペーストマット」を使用しました。さて、さて・・・どうなるやら。
12月12日

パプキン・パープル血統のメスが産卵木に潜り込んだ様子です。温室で管理している小ケースを観察すると、発酵マットに白いオガが混じっています。これはメスが産卵木に穴を開けた証拠です。パプキンは産卵木に坑道を掘り、木屑のの中に産卵します。もちろんマットにも産むのですが、卵が小さいので、ケースの外から確認することは難しいのです。メスが材に潜った事は、私にとって唯一の希望の光です。
2005年
1月10日

パプキン・パープル血統の産卵セットを割り出しました。Oh!My God!!メスは死亡、幼虫も卵も発見できませんでした。先ず、坑道が掘られていると思われる産卵木を調べてみました。坑道は確かにありましたが、5センチ程度の長さでした。マットの底面も調べましたが、産卵の形跡は全くありませんんでした。本当に残念です。これで、この血統の飼育は終了してしまいました。また機会がありましたら是非、飼育飼育してみたいクワガタです。


2008年 飼育日記
2月17日

帰ってきたパプキン!!久々にパプアキンイロクワガタの飼育を再開しました。
埼玉県朝霞市の「クワカブランド」で発見したのは小さなプリンカップに入った小さなパプキン・ペアでした。最初は「なーんだ・・ブルーじゃないのか・・・」と気にも留めませんでしたが、木下店長曰く・・「兄弟は皆ブルーだったよ。これは売れ残り」
売れ残り・・・??いいじゃないですか(笑)。よく見るとメスの脚は青色ですし、オスにもどこか気品が感じられます!?

パプキンの飼育は久しぶりです。思えば2004年の夏でした。長期海外出張のため、飼育種を減らさなくてはならなくなり、短命なパプキン・パープル血統を泣く泣く手放したのでした。帰国後、友人から同血統をいただき、ブリードにチャレンジしましたが、玉砕した経緯があります。
久々の飼育が楽しみです。先ずは後食など、成熟の確認ですね!
2月24日

パプキンのペアを同居させました。
温室で管理していたパプキンが後食を開始したようです。オス、メス共にゼリーを食べた形跡が見受けられます。早速、オスをメスのケースへと移しました。
オスはメスを気に入ったらしく、メスを調べ始めました。交尾は確認出来ませんでしたが、心配はなさそうです。このまま、2、3日同居させるつもりです。

次は産卵セットの準備です。朝霞の「クワカブランド」で産卵木(皮むき夏菌材)を購入、帰りに「100円ショップ」で「ふるい」(写真)を購入しました。何に使うのかって??それは次回にご報告します。
2月28日

パプキンのペアを産卵セットへと移しました。
今回のセットは、中ケース、夏菌皮むき材2本、生オガ発酵マット+埋め込みマットという、パプキン・1ペアに与えるセットとしてはやや豪華です。
中ケースの理由は、たまたま小ケースが足りなかったからです。本当は省エネで、小ケースのつもりでした。材2本はケースの規模に合わせました。何故か我が家のパプキンは材に産む事が多かったように感じます。
産卵床の生オガ発酵マットは「ふるい」にかけました(写真左)。パプキンなど「マット産み」の種類の多くは微粒子マットを好む傾向があります。細かい程多産するという情報もありました。今回は微粒子の部分を底面に堅詰めし、多産を狙います。粗めの部分と「埋め込みマット」は表面に敷きました。
今回、「ふるい」を使って感じたのは「生オガ発酵マット」の品質の良さです。とにかく微粒子で、「ふるい」に残ったのも少量の均一な大きさのチップだけでした。結果が伴うと嬉しいですね!!
3月26日

パプアキンイロクワガタが産卵したようです。産卵セットの側面に卵を確認しました。
今回のセットは「ふるい」を使い、微粒子マットを使用、ケースも中ケースを奢りました。気合十分のセットでした。私なりの豪華なセットを組んだ甲斐がありました。
しかし、まだ幼虫は確認出来ませんし、産卵数も不明です。卵の孵化時期を見計らって割り出し作業に取り掛かりたいと思います。
4月20日

パプアキンイロクワガタ(パプキン)の産卵セットの割り出しを決行しました。
セットしたのが2月の末でしたので、遅すぎる割り出しだったかもしれません。
先ず、期待のマットから割り出しました。「ふるい」を使用した、こだわりのマットです。出てきます・出てきます。ザック・・ザックという感じで、大漁の予感がしました。ところが、数えてみると意外にも普通・・20頭程度でした。
しかし、底面のマットから多くの幼虫が採れたのは収穫でした。以前は産卵木からしか採れませんでしたから・・。今回は産卵木からは2頭でした。
産卵マットを「ふるい」にかけたのは正解だったようです!マットが上質だとマットに産む傾向があるようです。しかし、産卵木に産む数は減りました。どうやらトータルの産卵数は変わらないようです。
4月30日

先週割り出した産卵セットの廃材を再度検査しました。
すると・・大漁旗!!お恥ずかしい話ですが、随分と沢山の幼虫を見逃していたのですね!何と14頭もの幼虫をゲットしました。確かにパプキンの幼虫はオオクワガタに比べると小さくて、割り出しには神経を使います。そして、今回、マットに産んだ幼虫が多く、割り出したマットの「ダマ」を丹念に調査するのは至難の業でした。言い訳はこの辺にして、34頭の大漁に感謝します。「ふるい」を使った微粒子マットの効力を確認しました。

6月21日

パプキン夫婦を入れていたケースから再び幼虫が採れました。産んだらラッキ−程度に考えて、産卵木も入れずに、前回の廃材、廃マットを詰めたケースにパプキン夫婦を入れていました。
オスが死亡しましたので、まさかと思い、ケースを逆さまにしてビックリ!何と!初令、2令幼虫が18頭も出てきました。そしてメスは健在・・・凄いパワーです。
7月6日

4月に割り出した幼虫の飼育マット(餌)を交換しました。幼虫たちは120ccプリンカップで飼育していました。餌は「ズボラな菌床」と「生オガ発酵マッ」トの2通りに分けていました。結果は生オガ発酵マットの圧勝でした。
マットで飼育した幼虫は丸々と太った3令幼虫に成長しましたが、「ズボラな菌床」で飼育した幼虫は明らかに見劣りする大きさでした。以前飼育したパプキンは菌糸でも順調に成長したのですが、今回の個体は菌糸が合わないみたいです。慣れていないのでしょうか?「ズボラ」ではない、「普通の菌糸ビン」に入れた中にも、3ヶ月間全く成長せず、蹲っていた個体さえありました。「菌糸が合わない」「菌糸に慣れていない」というのを見極めるのは、丹念な観察以外無さそうです。
今回は、全てを生オガ発酵マット入りの200ccのプリンカップへと移しました。順調にいけば、このカップで、秋には羽化しそうです。

8月3日

パプキンの幼虫が早くも蛹室を作りました。写真はプリンカップ(200cc)の底の部分です。このまま順調にいくと、9月上旬に羽化しそうです。割り出しが4月でしたので、産卵から6ヶ月目での羽化となりそうです。大きさからいってメスであると思われます。ブルー血統ということですので、メスの羽化が楽しみです。
8月24日

パプキンのメス・数頭が蛹化した後を追い?オスも蛹になりました。右の写真は掘り出したわけではありません。プリンカップのフタを開けただけです。ご丁寧に観察しやすいようにカップのフタに沿って蛹室を作ってくれました。
大アゴが水牛のように丸まっていますね!この大アゴは羽化後、前方に伸びるんですよ!面白いクワガタです。
9月2日

パプキンのメスが2頭羽化しました。うち1頭が青い光を反射しております。これはブルー?きっとブルー?間違いありません。青系です。さすが、「クワカブランド」の商品ですね!木下店長に嘘はありません。ちゃんと「青」が羽化しました。あとは、確立の問題でしょうか・・・。
9月28日

パプアキンイロクワガタ・最初のメス7頭が羽化しましたので、色具合を報告したいと思います。
結果は右の写真の通り、ブルー系が5頭、それ以外が2頭でした。ブルー系の中にもパープル系、グリーン系が混ざっています。頭部と上翅の色合いが異なるツートーンカラー的な個体が多いようです。
今までパプキンを飼育していて、これだけ、ブルーのカラーバリエーションが多いのは初めてです。全体的に色も濃い感じです。
今回の結果に大満足です。まだ残り10頭以上のメスが羽化を控えていますので、今後の楽しみはつきません。ちなみに、オスの羽化も始まりました!

11月29日

パプアキンイロクワガタのブリードを開始しました。
今回、使用するのは今年秋に我が家で羽化した成虫です。メスのカラーバリエーションが非常に多く、微妙な色加減が楽しめるブルー血統です。
オスが後食を開始しましたので、既に後食しているメス2頭とミニケースで同居させました。1頭は羽バカですが、元気に活動していますので、ブリードに影響しないと思います。
この状態で1週間程様子を見てからセットの時期を考えたいと思います。
12月21日

パプアキンイロクワガタのメスを産卵セットに投入しました。今回投入したメスは前回に報告したメスとは別のメスです。
報告が遅れましたが、最初にペアリングしたメスたちはコンディション不良に陥りました。残念ながら、羽バカのメスはセット数日後、バラバラに分解されてしまいました。多分、メス同士の抗争に敗れたのだと思います。見かけによらず、激しいのですね。残ったメスも元気がありませんでした。
そこで、「第三の女」をオスと同居させることになりました(写真)。1週間後、状況的には多分OKです。寄り添っている姿が観察できました。今回は「女の闘争」を回避しました。そして本日、産卵セットを組むことができました。
内容は、小ケース、生オガ発酵マット、夏菌皮むき材1本です。マットは「ふるい」にかけ、微粒子マットを底面に堅く敷き詰めました。材は「柔らかめ」を選択しました。設置場所は温室(19度)管理です。
コンディション不良のメスも回復次第、セットを組みたいと思います。
12月30日

最初にペアリングしたメス(11月29日・オスの左のメス)の元気が戻りました。そこで、産卵セットを作ろうとしたところ・・あれ?ケースが無い。小ケースがありません。ならば中ケースは・・。あれ?マットが足りない。
そこで、思い切って「デジケースHR-1」という「ミニケース」より一回り大きいだけの小さなケースでトライしてみようと考えました。
しかし、問題が発生しました。産卵木がケースにジャストサイズ過ぎてメスがマットに潜れそうにありません。餌も置けない狭さです。そこで、産卵木を「輪切り」にしてセットする方法を選択しました。
セット内容は、前回と同様です。ただ、ズボラに「ふるい」は省略しました。失敗覚悟のズボラセットです。


2009年 飼育日記
2月11日

12月21日に組んだ産卵セットを割り出しました。結果は幼虫12頭と卵5個でした。
今冬、ブリードスタート時の温度管理は、国産オオクワガタ幼虫管理の都合上、19度とやや低めの設定となりました。さらに、1月下旬から、16−17度と温度を下げたにもかかわらず、幼虫は問題なく成長を続けていたようです。その証拠に脱皮したばかりで、頭部が白い幼虫もいました。
幼虫たちは1頭ずつ「生オガ発酵マット」入りのプリンカップへ移しました。我が家では菌床よりも良い結果が出ているマットです。次回は12月30日にセットした産卵セットを割り出す予定です。

2月26日

12月30日にセットした「デジケースHR-1」の産卵セットを割り出しました。結果はゼロ!!残念です。
メスは健在。写真のように材を削った痕が確認できていたので、かなり期待していました。これで、スライス産卵木、小さなケース、ふるい省略による産卵実験も失敗に終わりました。
残念なのは国産オオクワガタと同じ温室飼育による弊害です。1月下旬から国産オオクワガタに冬を感じさせるために低温飼育(16度)を続けていた事が影響したことは否定できません。もちろん、懸念されたメスのコンディションの部分もありますが・・・。

4月29日

パプアキンイロクワガタ・ブルー血統・2月11日に割り出した幼虫たちのマットを交換しました。幼虫たちは順調に成長していました。
今回、大きい幼虫は200ccのプリンカップへ移し、小さい個体は120ccへ投入しました。オスメスの判別はよくわかりません。
また、2月26日に報告した「デジケースHR-1」から卵が数個発見されました。さらに2月11日に割り出した廃材からも幼虫と卵が出てきました。種親のオスメス共に健在ですので、最近の気温上昇で産気づいたのかもしれません。
5月15日

パプアキンイロクワガタの幼虫が蛹室をつくりました。
先日マット交換した幼虫のうち、比較的小型の個体(120ccのプリンカップに投入した2頭)が蛹室と思われる小部屋を作りました。多分メス個体だと思います。
ということは残りはオス??えっ!?それじゃー数が釣り合いません。困ります。要経過観察ですね!

6月19日

パプアキンイロクワガタのメスが2頭羽化しました。でも2頭ともキンイロ・・・ブルーがいません。
もちろん、今回羽化した2頭はとても美しい個体なのですが、最初の2頭だけに、ちょっとガックリです。
しかし、その後の蛹化で、まだまだメスが羽化しそうなことがわかりました。ブルーが出たらご報告したいと思います。
6月27日

パプアキンイロクワガタのブルー・メスが羽化しました。
先週の報告ではグリーン・キンイロ系のメス2頭のみの羽化でしたし、その後羽化した1頭もキンイロ系でした。このまま、ブルーは我が家のパプキンの歴史がら消滅してしまうのでしょうか・・・と心配していましたが、やっとブルーメスが羽化してくれました。カラーはエメラルドブルー?頭部はパープルでしょうか?ブルー発生の確立が、ちょっと悪いのが気になります。でも、まだまだメスの蛹がありますので、今後に期待します。
ところで、オスも羽化しました。綺麗なグリーンです。
10月5日

新たなるパプキンの血統を2ペア購入しました。いずれも西イリアン産です。
今回購入した1ペアは「レインボー血統」というメスのカラーが微妙に変化する血統です(写真・下のメス)。メスはパープルを予感させる深い色目が印象的です。我が家の血統にやや近い感じです。
もう1ペアは綺麗なブルー血統です。ブルーというよりはスーパーブルーに近い濃い発色です。(写真・上のメス)。
いずれのメスにも、素晴らしいオスが付いてきました。やや青みがかった綺麗なカラーです。我が家の血統と合わせ、今後のブリードが楽しみになりました。

10月13日

パプキンの産卵セットを組みました。今回セットしたのは先日購入した2ペア(上の写真)です。餌の「食い」も良く、交尾も順調でした。
我が家の血統も掛け合わせようとしたのですが、残念ながらメスの「食い」が悪く、今回は断念しました。我が家血統のメスが食べ始めたら3セット目のブリードを開始しようと思います。
今回のセット内容は小ケースの底面に3センチ程、生オガ発酵マットを堅く詰め、柔らかめの夏菌皮むき材を1本加湿し、埋め込みマットで産卵木を8割がた埋めるという、いつものアンテセットと同じやつです。

10月27日

パプキン・産卵セット3個目をセットしました。今回セットしたのは、新規購入したオスと我が家でブリードしていたメスのペアです。1週間程同居させてからセットしました。セット内容は前回と全く同じです。
東京は最近寒くなりましたね!朝晩の冷え込みで風邪をひく人が多いみたいです。昨日、我が家のクワ部屋も18度まで温度が下がりました。そこで、今季初の温室ヒーターのスイッチを入れました。設定は20度です。もちろんパプキンのセットは温室管理です。
11月24日

10月13日にセットしたパプキンの産卵セット・2セットを割り出しました。結果は上々です。偶然でしょうか?双方とも17頭の幼虫が採れました。全てマットに産卵していました。材は後日、調べる予定です。
割り出しのサインは産卵ケースの底面に幼虫・・・なのですが、片方のケースは全く底面に幼虫の姿が見えませんでした。しかし、順調に産卵・成長していました。
ここでミステーク!生オガ発酵マットが残り少ない事に気づきました。割り出し途中で朝霞の「クワカブランド」に急行しマットを購入しました。運が悪ければ売り切れの場合もあります。ちゃんと計画しなくちゃね!最近、インコ・雛の面倒で忙殺されていた感じです。しっかりしなさい!!と己に言い聞かせました。
幼虫は120ccのプリンカップに1頭ずつ投入しました。もちろん温室で管理します。

12月6日

10月27日にセットした3セット目のケースを割り出しました。結果は惨敗!何と3頭の幼虫しか採れませんでした。
でもOKです。3セット目は我が家の血統のメスと新規購入したオスのCBブリードで血の入れ替えと血統の保存が目的でした。たとえ3頭がオス、メスに偏っても、問題はありません。廃材は見落としがあるといけませんので、2週間後に再チェックします。
ところで、先月割り出したセットの廃材から幼虫が4頭発見されました。うち2頭は材から出てきました(写真)。こちらは大漁旗でしょうか?


2010年 飼育日記
2月6日

パプアキンイロクワガタの幼虫がプリンカップの底に蛹室を作りました。
産卵ケースをセットしたのは10月中旬でしたので孵化後3ヶ月程度で蛹化の体勢に入った計算です。幼虫は割り出し後、120ccのプリンカップで管理し、マット(生オガ発酵マット)の交換は1度だけでした。順調なら3月に羽化しそうですね。今回は3種類の血統をブリードしていますので、カラーバリエーションが楽しみです。

2月26日

先日お伝えしたパプキンが蛹化しました。どうやらメスのようです(写真)。
実はこの個体だけでなく、半分近い幼虫が蛹室を作りました。私が今まで飼育していたパプキンよりも早いペースだと思います。しかし、幼虫のサイズは小ぶりな感じです。多分、そういう血統なのだと思いますが、いつも(250cc)より小さい120ccのプリンカップ飼育の影響も否定できません。ただ、何となく「我が家の血統」の幼虫の方が大きいような気がします。
未だ蛹室を作っていない幼虫は、飼育マットを交換しました。立派なオスも大切ですから・・。これがパプキンの最終マット交換だと思います。

3月14日

パプアキンイロクワガタのメスが羽化しました。
今回羽化したのは昨年10月5日のブリード時に報告した「レインボー血統」です。今回羽化したメスは、種親メスの体色とは異なりますが、綺麗な黄緑色です。
パプキンの場合、ブルー系統、パープル系統が重視される傾向がありますが、この個体の体色の鮮やかさは本当に美しいですね!今後、どんなバリエーションの個体が羽化するか楽しみになりました。

3月27日

パプアキンイロクワガタ「ブルー血統」のメスが羽化を開始しました。とりあえず7頭羽化しましたので、報告したいと思います。
いかがでしょうか・・・?ブルーのオンパレードです。グリーンが混じったもの、薄めのシアン系から濃いブルーまで、バリエーションはあるものの見事なブルー血統です。綺麗ですね!本当に「宝石」みたいです。
来週にはレインボー血統も紹介できると思います。お楽しみに!
3月30日

先週に続き、パプアキンイロクワガタのメスの羽化報告です。「レインボー血統」はいかがですか?
確かにブルー血統に比べ七色の色彩変化が見られますね!面白い血統だと思います。さらに、左下と右上の個体の色彩は「ブルー血統」を凌ぐ深みがあります。素晴らしい彩度のブルーカラーです。正直、私がナマで見た中ではナンバーワンの美しさです。
またまたパプキン飼育の楽しみが増えました。オスの羽化もそろそろです。羽化しましたら、ご報告したいと思います。
4月14日

パプキンのオスが羽化しました。色はノーマル・カラーのグリーンです。しかし、裏返してみてビックリ!!何と綺麗なブルー、パープルカラーです。
もちろん、上翅の色はグリーンですので、ブルーオスとは言えませんが綺麗な”お腹”ですね!ちょっと嬉しくなてしまいました。私の目標は決してブルーオスの作出ではありません。何故ならブルーオスの血統を手に入れていない私に合致しないと思うからです。でも、珍重されるブルーオスが思わぬ血統から出てきたら嬉しいですよね!そういう意味では今後、”裏ドラ”がのっていそうな感じです。

ところで、メスも綺麗な個体たちが羽化しています上の写真、左のメスは今のところ私の「一押し」です。前胸はエメラルドグリーン系ながら、上翅のグラデーションが美しいのが特徴です。パープルと呼べると思いますが、上翅のサイド部分にマゼンタ系の色彩が走り、久々に感動してしまいました。右の個体も上品なパープル色です。
オスの表裏の色彩の差異にもご注目ください。別のオスの写真みたいですね。本当に同じオスなのです。

尚、画像の色彩補正はおこなっておりません。露出の明暗の補正のみ行いました。

6月14日

今年の種親に指名したメスのうち1頭が逃亡しました!脱獄方法は驚きの「穴を掘る」でした(写真左)。
逃亡計画に私が気付いたのは先週でした。ボールペンの先程の穴を確認していましたが、「まさか・・・」と油断しておりました。ところが12日に大きな脱出口を発見、事の重大さに気付きました。
飼育部屋の隅々までライトで照らし捜索しましたが、全く発見できません。ゴミ箱の中も確認しましたが見当たりません。ただし、飼育部屋からは脱出不可能のはずですので、昆虫ゼリートラップをセットしておびき出す作戦を試みました。
夜にトラップを確認しましたが、全く姿は見えません。いつ脱出したのでしょうか?先週確認後すぐでしたら5日以上経過しています。危険ですよね。
翌日、午後・・・飼育部屋で耳を澄ましていると・・・「ブーン」言う音が聞こえました。もしや?と思い再び耳を澄ますと・・・「ブーン・・」。音の方向を捜索すると温室の下にメスが逆さまになって転がっていました。良かった!無事でした。元気です。霧吹きで水をかけると喜んで舐めているよに見えました(写真)。良かったね!パープルちゃん!
7月12日

パプアキンイロクワガタのブリードを開始しました!とりあえず、レインボー血統とブルー血統のペア(写真左)、我が家血統とブルー血統のペア(写真右)の2系統をプリンカップで数日間同居させる予定です。双方とも、餌食いが良く、素晴らしい種親になってくれると思います。
今回、アウトラインブリードに限定した理由はパプキンは比較的、近親交配に弱いと感じたからです。あくまで私の経験上の感覚ですが、F3以上は産卵数が極端に減る気がします。今回の種親はCBF2、ブリードで誕生する幼虫はCBF1となります。
ところで、左の写真のオスは光線の加減でブルーに見えるのですが、太陽光下では、くすんだグリーンにも見えます。誰がどう見ても「ブルー」と言えるオスではありませんので敢えてブルーオス誕生の報告はしておりません。本当に光源により、変化しちゃうんです!

7月19日

先週からオスメスを同居させていたパプキンのメスを産卵セットへ投入しました。
セット方法は前年同様です。中ケースの底面に生オガ発酵マットを3cm程度硬く詰め、その上に柔らかめの夏菌皮むき材を1本置きました。そして材を埋め込みマットで2/3埋めました。材は熱湯で殺菌済みで水分は多目です。マットは霧吹きで適当に加水しました。
今回、セットしたのは先週報告した2ペアのメスです。双方とも美しいメスが羽化している血統のクロス・ブリードですので思わぬ結果が楽しみです。写真は産卵セットのマットの早々と潜るメスです。
7月21日

今年羽化したパプキンの種親のメスが死亡しました(写真)。
パプキンは短命といわれますが、この種親メスは、子孫を沢山残したにもかかわらず、長く生きてくれました。ブリード開始が昨年10月ですので、羽化は9月より早いと想像できます。それが、7月中旬まで生存したのです。ざっと10ヶ月程度だと思います。
パプキンは短命だという評判ですが、粗末に扱われる事も一つの原因だと思われます。是非、皆様も大切にしてあげて下さい。多産したメスがこんなに長寿なこともあるのですから・・・。

8月30日

7月にセットしたパプアキンイロクワガタの産卵ケース・2セットを割り出しました。
実は、産卵ケースに大量のコバエが湧いてしまい、マットの劣化が予想される事から、期待薄の両セットでした
結果は「我が家×ブルー」の幼虫は10頭採れましたが、「レインボー×ブルー」のセットは幼虫が発見出来ませんでした。悲しきかな・・「我が家×ブルー」のメスは力尽き、息絶えておりました。
大漁旗があげられなかった原因はコバエだと思います。本当に憎たらしいですね!保管していた幼虫飼育マットの中でも繁殖していて驚きました。
未産卵の「レインボー×ブルー」のメスは再セットしました。マットはもちろん新品の「生オガ発酵マット」です。産卵木は今回使用したものをリサイクルしました。もちろん熱湯で消毒済みです。両血統の繁栄を願います。
写真は産卵木の直下にいた幼虫。普通は底面で確認できるのですが・・・これもコバエの影響でしょうか?
10月26日

パプキン幼虫の飼育マットを交換しました。残念ながら1頭が消失(死亡)していました。残りは9頭です。
もうひとつ残念なのは「レインボー×ブルー」のメスが再セットでも未産卵だったことです。ということはレインボー血統の消滅となってしまう公算が極めて強くなりました。種付けの失敗でしょうか?それとも、メスの障害でしょうか?
今回マット交換した幼虫が順調に3令幼虫になっていたのが唯一の救いです。ギリギリの数ですが、何とか累代できそうです。今冬の羽化に向け、そろそろ温室の準備ですね!

12月5日

パプキンの幼虫が蛹室を作り、蛹化の準備に入りました。ちょっと目を離した隙に前蛹になっています。
パプキンはオスとメスで羽化時期に1ヶ月程度の開きがあります。今蛹室をつくっているのは多分メスです。オスは??あれ?明らかにオスと思われる幼虫は2頭のみで9頭のうち6頭はメスのようです(1頭は不明)。ばらつきが出てしまったようですね。今後の交配も含め検討の余地ありです。

12月14日

パプキン幼虫の一部の個体が蛹化しました。もちろんメス個体たちです(写真)。早ければ年内に羽化しそうです。
それにしてもパプキンのブリードは楽しいですね!短期間で結果が出ますし、色という明らかな部分での評価も公平だと思います。
ただ、個人的には今年のブリード結果には満足はしておりません。期待していた2系統のうち、1系統が未産卵でした。今後は慎重にバックアップも含めて考えていきたいと思います。


2011年 飼育日記
1月5日

待ちに待ったパプキンのメスが羽化しました。期待通りのブルー系です。
羽化したのは「我が家×ブルー」の血統です。残念ながら「レインボー×ブルー」のブリードは失敗でした。改めて感じたのはバックアップの大切さです。血統維持のためにも今後はより慎重になりたいと思います。
尚、オスと思われる幼虫も蛹室を作り始めました。2月には羽化しそうです。
1月21日

ビッダーズ・オークションで落札したパプキン2ペアが到着しました。
HP掲載のため、休日を待たずLEDライトをディフューザーに当て撮影しました。どうもオークション・サイトに掲載されていた写真とはオスメス共に色合いが全く異なるようです。あれ??詳しくは後日報告しようと思います。オークションに掲載されていた写真との比較も興味深いですよね!太陽光での撮影結果も今後参考になると思いますので・・。
ところで、オスは我が家の血統とは異質の色合いです。我が家血統などとクロスさせながらブリードを開始しようと思います。オスは渋いパープル黒系なのかな??

1月23日

パプキンのブリードを開始しました。今回新しい3つの血統を私のSB(スーパーブルー)血統と掛け合わせながら色のバリエーションを楽しみたいと思います。
先ずはオークションで購入したPI(パープルアイアン・紫鉄色)血統同士の組み合わせからスタートです。
羽化は11月から12月ということですので、即ブリード可能だと思います。念のため1週間は同居させ、その後メスだけを産卵セットに入れたいと思います。(写真は蛍光灯下で撮影)
1月31日

ゾ・ゾ・ゾ・・ゾンビか!?1月23日にペアリングを開始したパプキンのメスが29日深夜死亡しているのを発見しました。事故原因は溺死です。私の管理ミスでした。26日、餌が無くなっていたので交換しました。その時、脚場のティッシュの水分過多を放置してしまいました。結果、ティッシュに潜ったメスが溺死してしまいました。ピクリとも動きません。かすかな希望ですが蘇生を願い、他のプリンカップに移しおきました。「クワガタの雑話」で報告した雑虫の例もありますから・・。
そして本日31日、更なる衝撃に震えました。前記のメスに代えペアリングしていたPI血統のオスとメスが共に憤死していたのです。何故??前回の失敗を踏まえ、脚場は水苔に替えていました。溺死ではありません。飼育容器のプリンカップを調べると空気穴が塞がっていたようです。閉めた時にフタが膨らみます。何故??オークションで送られてきた容器の確認を怠った事が原因みたいです。愕然・・・・・・・。
未来は無い・・と先日溺死したメスの確認をしたところ、何と!!!!復活していました!!元気とまではきませんが、反応してくれます。まさしくゾンビです。雑虫と同様、完全復活を願います。ついでに窒息したペアも復活してくれるかも・・・。

2月5日

パプキンの産卵セットを構築し、メスを投入しました。今回使用するメスはゾンビ?メスです。先月、私の管理ミスで窒息してしまい、仮死状態になりながらも復活したメス2頭です(オスも復活しました)。
今回はガチンコ・ブリードのため、いつも使っている生オガ発酵マットを「ふるい」にかけ、微粒子の部分をケース(小ケース)底面に堅詰めしました。以前、この方法でセットした時、多くの幼虫が採れたからです。微粒子マットという効果の他にも、マットの隅々に酸素を行き渡らせる効果もあると思います。
産卵木はいつもと同じ、夏菌材です。とは言ってもパプキンは主にマットに産卵しますのでそれほど重要ではありません。左の写真の下のマットはふるいを通った微粒子マットです。生オガ発酵マットは90パーセント以上がこのような微粒子マットでした。保管は温室で20度管理です。

2月20日

我が家血統のパプキンのメスがやっと餌を食べ始めました。羽化は1月中旬でしたので、約1ヶ月かかりました。
それにしても美しいメスです。シアン系の色合いではなく、パープルに近いブルー系のメスです。実は我が家血統のメスは大半がこのブルー系で、普通色は出ませんでした。
今回、血の入れ替えのために今年購入したPI血統、GI血統のオスと掛け合わせます。
ところで、我が家血統のオスがやっと羽化しました。もちろん普通色ですが、血統を守るためには必要なオスです。メス7頭オス2頭というアンバランスな中、よく無事に羽化してくれました。

2月27日

交尾済みと思われる我が家血統のパプキン・メスを産卵セットへ投入しました。先週ご紹介した、PI血統、GI血統のオスと掛け合わせた2頭のメスです。
今回も生オガ発酵マットをふるいにかけ、微粒子部分を小ケースの底面に堅く敷き詰めました。パプアキンイロクワガタは基本的にマット産みですが、産卵木に産むケースもありますので一応夏菌材をセットしました。(夏菌材は熱湯で消毒済み)保管はもちろん温室(20度)です。
4月3日

2月5日にセットした産卵ケース・2セットを割り出しました。結果は無残にもタコでした。
原因は何でしょうか?産卵セット投入前に私のミスでコンディションを崩してしまったからかもしれません。累代が進みすぎだった可能性もあります。まあ、当たり外れは世の常です。しっかりと受け入れなくてはなりません。
本日、新しい産卵セットに新たなペアを投入しました。既に1週間ペアリング済みのペアです。メスは我が家血統、オスは新しい血統のアウトラインです。メスが羽をフカフカ膨らま、せやる気満々のように見えた事に勇気付けられました(写真)。
4月10日

2月27日にセットした、「我が家血統×GI血統」、「我が家血統×PI血統」の2つの産卵セットを割り出しました。
先ずは「我×GI」ですが、12頭の幼虫+2つの卵が出てきました(写真)。
正直、久々に感動しました。クワガタ飼育に自信がついていた私にとって今年のパプキンの惨状は想定外でした。やっと採れた幼虫に涙いたしました。これで血筋を絶やさなくて済むと・・・。
しかし、次に割り出した「我×PI」からはわずか1頭の幼虫しか出てきませんでした。浮かれた気分は打ちひしがれました。PI血統のオスが死亡した現在、この幼虫以外にPIの血を継ぐ事ができる個体は無いからです。大切に飼育したいと思います。ちなみにメスは健在ですので再セットは試みるつもりです。
4月30日

4月10日に割り出したパプキンの産卵セットを再捜索しました。少し期待した「我×PI」は皆無でしたが、「我×GI」血統の残骸から4,5頭の幼虫が発見できました。
特に今回産卵木に幼虫を発見できたことは予想外でした。パプキンはマット産みで、余程マットが気に入らない限り産卵木に産卵することは無いと思っていたからです。
それは勘違いでした。自分の過去の飼育日記を辿っていくと材にも産卵しているどころか、場合によっては材へ多く産卵している事を思い出しました。
材とマット・・・メスの血統でどちらを好むのか?それともマットと材の状態で選ぶのか?今後の研究課題となりそうです。

5月23日

4月上旬にセットした「新青血統♂」×「我が家血統♀」の産卵セットを割り出しました。
底面のマットには産卵した形跡が見られませんでした。またもや失敗か・・・?と思い、一応産卵木を割ってみました。すると、メスが掘った坑道が確認できました。そして坑道に詰められた木屑には数多くの真っ白な卵が産みつけられていました。割り出しは時期尚早だと判断し、再び埋め戻しました。
常々「我が家血統」はマット産みだと思っていたのですが、鮮やかに材に産卵しました。不思議ですね。もしかしたら、パプキンの産卵傾向は血統による違いではないのかもしれません。多種多様な条件で産卵方法が決まるのかもしれません。マットの質、産卵木の質、湿度、温度などなど・・・。それにしても産卵が遅いですね。マットに産みかけて材に変更したのか?それとも他の要因か?

6月26日

パプアキンイロクワガタ幼虫の飼育マット(餌)を交換しました。
今年ブリードしたパプキンの幼虫は全てプリンカップ(120cc)で飼育しています。4月に割り出した幼虫はそろそろ最初のマット交換のタイミングです。
今回のマット交換で優秀だと思ったのは「落ちた」個体が1頭だった事でした(30頭以上のうち)。その後1個のプリンカップから2頭の幼虫が発見されたこともあり、プラマイゼロになりました。そして幼虫たちの大半は順調に3令幼虫に成長していました。
実は割り出す前に、オス幼虫はもう少し大きなプリンカップへ移そうと思っていました。しかし、雌雄判別が難しく、結局全ての幼虫を120ccのプリンカップへと移しました。今後の生育状況を見て3本目(250ccカップ)もアリだと思います。使用マットは「生オガ発酵マット」です。

7月14日

今春ブリードに成功した「我が家血統」×「GI血統」幼虫のうち数頭が蛹室を作り始めました(写真・プリンカップ飼育)。
蛹室を作った個体は先月26日にマットを交換した中の数頭です。ちょっと早い蛹化に見えますが、パプキンですので、ありえるタイミングです。
今回、色々な血統を交配し、羽化時期もずれそうですが、思わぬ個体の出現に心躍る事を願います。
8月7日

パプキンのオス幼虫も蛹化しました。この個体は偶然、プリンカップのフタに沿って蛹室を作成したため、フタを外して綺麗に写真撮影出来ました。
まだ蛹化したばかりのようで、乳白色というか体全体が透通っています。しかし、数時間後には体色が飴色へと変化すると思います。
蛹のお尻のほうには幼虫時代の顔が見えますね!
8月16日

今年ブリードのパプキン・1号(メス)が羽化しました。血統はGI血統×我が家血統のCBF1となります。
GI血統はオスの色変化に期待する血統みたいですが、どんなものなのでしょうか?地味な体色ですよね!パプキンといえばブルー系、パープル系に人気が集まります。今後、次世代へ期待出来る個体が誕生するのでしょうか?オスが羽化、またはブルー系メスが羽化したら報告したいと思います。
9月18日

「我が家血統」×「GI血統」の幼虫の大半が羽化しました。「我が家血統」はブルーメスが多く出現する血統です。GI血統(グリーン・アイアン血統)はオークションで手に入れた未知の血統です。オスの色が緑っぽい鉄色だった事から命名しました。オスが珍しい発色をする血統だそうです。初めての異質な血統との掛け合わせですので羽化が楽しみでした。
結論から申し上げますと、ブルー系メスは全く出現しませんでしたもちろんオスも。そして全てがGI系の色合いになりました。不思議ですね!片親がブルーなのに・・・。オスは殆どがレッド系と申しますか、写真のような色です。普通色の黄土色とはちょっと違います。メスも頭部がグリーンで上翅がレッド系の個体が多く見られます。摩訶不思議な色合いですね。クワガタ飼育は奥が深いと改めて実感しました。
思い切った血の入れ替えをした事に少しだけ後悔が生じましたが、新たな発見が出来たことも事実です。もうじき別血統も羽化します。もしかすると更なる発見が生じるかもしれません。
10月12日

やっとブルーメスが羽化しました。こちらは9月にご報告した個体とは別血統の我家のブルー血統と新たなブルー血統との掛け合わせの個体です。
割り出した瞬間、久々のブルーの輝きに心が奪われました。良かった!ブルー血統が残って!!
先月報告したとおり、ブルーと交配したPI血統とGI血統の子孫は全てレッド系に寄ってしまいました。確かにレッド系も珍しいのですが、この蒼き輝きはパプキンの代名詞と言えるのではないでしょうか?基本はブルー狙いですよね!
というわけで、この血統の羽化1号でいきなりのご報告となりました。
12月24日

パプアキンイロクワガタの産卵セットを組みました。今回セットしたのは9月から10月にかけて羽化したレッド血統です。
通常ですと、1ペアずつペアリングを行い、小ケースに産卵木1本のセットでブリードを行うのですが、今回は敢えて複数のオスメスを大きめの産卵ケースに入れてチャレンジしてみようと思います。
本日、オス2頭、メス5頭のレッド血統を中ケースに投入しました。産卵木は2本です。埋め込みは生オガ発酵マットで行い、もちろん底面は堅めに敷き詰めました。
初めての雑居での産卵です。結果が楽しみですね!そこそこ採れると嬉しいのですが・・・。
12月31日

パプキンブルー血統のオス3頭が羽化しました。3頭の羽化が確認できたのはクリスマス・イヴの24日でした。
右の写真はフォトショップの「自動補正」でホワイトバランスをとった以外、無補正の写真です。
手前2頭のオスはちょっとブルーっぽいですよね!オスのブルーは貴重ですから!ただし、羽化直後は青系に発色し、乾燥するとグリーンになる個体が散見されますので、確定ではありません。オスのブルーは未だに固定できていないそうですので、ちょっと嬉しい中間報告です。
残りのオスの羽化も含め、来年早々にも再びレポートしたいと思います。


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