2002年 飼育日記
8月25日
先日、朝霞市にある「クワカブランド」さんで見せていただいたグランディスオオクワガタのカッコよさに一目惚れした私は78.5mmの新成虫を手に入れました。産地はラオス・シェンクァンで累代はWF2だそうです。7月に羽化したばかりですので、やっと餌を食べ始めたばかりです。今年は沢山餌を食べさせて、上手く冬眠させたいと思います。
10月19日
グランディスオオクワガタの小さなオスを購入しました。(50mm)産地は同じくラオス・シェンクァンで累代は不明だそうです。大型のオスとは違い手の上でちょこちょこ動き回り、時には羽ばたいたりで、とても可愛い個体です。ショップでは狭いケースでずっと生活していたので、外(室内ですが・・)で動けるのが楽しいのかも?アンテのようにカラダに艶があるのが特徴です。
幼虫のペアも購入しました。以前購入した78.5mmと同じ血統だそうです。

2003年

1月9日

メスの幼虫の食痕が目立ってきたので、菌糸ビンの交換を決意しました。取り出してみるとメスは意外と大きく、頭幅も国産オオクワのオス並でした。菌床も外から受ける印象よりも食べられていました。
オスのビンは食痕が40パーセント程度で、こちらは「もう少しひっぱろうかな」とも思いましたが、何となく交換したほうが良いと思い実行しました。菌床を掘っていくと、予想通り、かなり食べられていて、下方7割は食痕でした。幼虫もそれなりに大きくなっていて、体重は28グラムでした。もうちょっと大きくなっていると嬉しかったのですが、手遅れにならなかっただけでも「よし」とします。未だそれほど黄色くなっていませんので、これからの成長に期待します。
2月5日

越冬中のグランを起こしました。ホダ木を取り除いてみると空間があり、そこにグランは隠れていました。完全に寝ているかと思いきや、彼は大アゴを振りかざし威嚇してきたのです。どうやら国産オオクワガタとは異なり、完全な冬眠ではないみたいです。
今回、彼等を起こした理由ですが、「春に採れた幼虫は大きくなる」と云われるからです。グランディスの場合、交尾後、メスを1ヶ月ほど熟成させなければならず、幼虫の割り出しから逆算すると今、起床させるのが最良となりました。今後しばらくは温室で餌を十分に摂らせ、交尾、熟成、産卵の順に運びたいと思います。
2月13日

グランディスのペアリングを試みました。休眠明けから1週間、オスが餌を2カップほど平らげましたので、そろそろ準備OKかと、ハンドペアリングをしてみました。先ずはホダ木の上でお見合い、次にオスをメスの上に乗せて・・と何度かトライしましたが、オスは全くメスに興味を示しませんでした。温室と違い気温の低い部屋だったのがいけなかったのでしょうか?それともまだネボスケなのでしょうか?まさかモーホーではありませんよね!?また1週間後に再チャレンジしたいと思います。
2月17日

グランディスのモーホー疑惑が晴れました。前回の反省から飼育部屋の温度を温室と同じ位に調整してペアリングを試みました。すると、どうでしょう!前回、見向きもしなかったメスに対し、触角で例の調査を始めたではありませんか!さらに興奮した状態になりメスに交尾を迫りました。今日はあっさりメスに逃げられてしまいましたがオスの交尾意欲は本物みたいです。
グランディスはメス殺しの話をよく聞きますので、慎重にペアリングをしてきましたが、この状態なら「愛の小部屋」(成虫の飼育のペアリングを参照してください)で一緒に生活しても大丈夫であろうと判断しました。1週間ほど同居させることにします。

2月23日

「愛の小部屋」ペアリングから4日目(21日)。ケースを開けてびっくり!メスの後脚がぽっきりと無くなっているではありませんか!(写真) しかも、少ないマットに必死で潜ろうとして・・・怯えている様子です。慌ててメスを取り出しました。交尾したかどうかは??です。隔離したメスは翌日も翌々日もマットの上に出てきません。餌も食べていません。よほど怖い思いをしたのでしょうか?
このままでは今春のグランディスのブリードは絶望です。「別れたら次の人」ということで、リザーブのメスとペアリングしてみました。するとどうでしょう!メスが自らオスに近づいていくではありませんか!最初は興奮してメスを鋏もうとしていたオスをなだめるかのように!「ぼうや、いい子だから暴れちゃだめよ!」という感じですかね?今度は上手くいくかも・・・!ということで、再び、「愛の小部屋」で様子をみることになりました。
前のメスは冬眠明けで体が対応できていなかった可能性もあります。

3月2日
「愛の小部屋」ペアリングから7日目、メスをミニケースに隔離しました。「愛の小部屋」のフタを開けてみると、メスはカップに頭を突っ込んでお食事中でした。オスは寄り添うようにガードをしています。これは交尾済みの証拠です。しかし、放っておくとメス殺しの危険がありますのでメスを隔離しました。以後、今回ペアリングにした成功したメスを(B)、前回失敗したメスを(A)という記号で表したいと思います。(B)はしばらく、成熟期間をとった後、産卵セットに移します。(A)も近々、再チャレンジの予定です。

3月13日

グランディス(78.5mm)がメス(A)と復縁しました。
破局から2週間が経過したグランと(A)ですが、そろそろ大丈夫かな?と色気をだして10日から愛の小部屋で同棲させていました。ケースを覗くと、以前の仲たがいがウソのように仲良く寄り添っています。どうやら、ペアリングは成功したみたいです。(B)に第一婦人の座を奪われてしまった(A)ですが、めでたし、めでたし・・という感じでしょうか?このあと2−3日後には再び隔離して熟成を待ちます。
3月28日
待ちに待った、グランディスオオクワガタの産卵ケースをセットする日がきました。使用する材は人工カワラ材と上質(自分では思っている)太めクヌギ材です。カワラ材は袋から出すと左の写真のように2本が張り付いた状態で、見かけも汚い感じでした。今回使用するのは太いほうです(直径15センチ位)。ナイフで2本を分離し、皮を剥くと上質な感じの材が顔をだしました。グランディス向きの柔らかさです。今回は半分だけ皮を剥きました。
もう1本のクヌギ材は直径12センチ・よく朽ちた柔らかい材です。昨晩から、水に沈めていたものを、よく水をきってから使いました。皮は最初から剥かれて販売されていました。
ケースは、ホームセンターで400円位で購入した果物とかを入れる用途の安物です。温室に入る大きさの物を探して購入しました。
マットはいつも使っているZAKUのアンテ幼虫用マットです。定石通り底は固めに、上は緩めに詰めました。さらに、「おまじない」に1月にキープしておいた幼虫の糞を混ぜました。
餌は四隅に設置。準備完了・メス(B)を入れました。さーて、結果は???
4月6日
メス(A)用の産卵ケースをセットしました。
今回使用する産卵木はレイシ材です。直径が17センチもある太い材です。グランディスは太くて柔らかい材を好むそうですので期待できそうです。メスBに使ったカワラ材との比較も楽しみです。予備に「おまじない」をしたクヌギの産卵木も2本くっつけて入れました。ケースは形は違いますがやはり、398円の安物です。他のデータはメス(B)のセットと同じです。(写真には写っていませんが餌も入れていますよ!!)
5月3日

メス(A)が産卵セットの中で死亡していました。逆さまになっていてピクリとも動きませんでした。材を削った様子はありません。ガガーン!ショックです。念のために、材を掘り出してみましたが、産卵している形跡は全くありませんでした。
さて、失敗した原因ですが、自分なりに仮説をたててみました。
@個体の問題。昨夏羽化の個体ですので、成熟に関しては問題はないと思います。
A酸欠。安物のケースの割りに密閉性が高かった。フタについた水滴が僅かな隙間を塞いだ。
Bオスとの交尾不足。
C温度・20度ー24度をキープしていましたが・・。
D体内時計など、など。
さらに、メス(B)も材を削っている様子がありません。完敗でしょうか?
5月25日
今回も残念な報告です。メス(B)を入れていた産卵セットの材割りをしたのですが、幼虫どころか、産卵の形跡すら全くありませんでした。国産オオは、幼虫は採れなくても産卵痕が見つかることがよくあるのですが、今回は齧った痕すらありませんでした。材の下のマットには坑道があり、巣にしていたことは確認できました。メス(B)は次のセット(レイシ材)に移しました。もう半分諦め気味です。これからは無欲でいきます・・トホホ・・。

6月27日
メス(C)をオス78・5mmのケースに放り込みました。メス(B)はどうやらハズレみたいです。いつまでたっても産卵の気配すらみせません。三つ目のセットに入れていますが、期待薄です。
そこで、今年3月に羽化した若いメスでチャレンジしてみようと思います。以後メス(C)と呼ぶことにします。このメス(C)は昨年幼虫で購入した個体で、オスと同血統です。本当なら、羽化後6ヶ月位待つのが良いのですが、もう私は限界です。小ケースで同居させ、様子を見ます。

7月11日
メス(B)が材を齧りだしました!
ほんのわずかですが、メス(B)が3本の産卵木のうちの1本を齧っていました。グランディスのメスが材を齧るなんて・・・涙・涙・・・。しかし、これで安心したわけではありません。グランディスは材は齧っても産まないことが多々あるそうです。
メス(C)は何故かオスと仲良く同居しています。そろそろ分けますか!?
7月20日
メス(C)を愛の小部屋から出しミニケースに移しました。前の2頭のメスとは違い、(C)はオスに襲われた形跡なく、とても綺麗な体でした。きっとこのペアは相性がよかったのですね!しかし、油断は禁物!!交尾も十分ですので、別居させます。

ところで、先日材を齧っていた(B)ですが、さらに大きな削りあとができました。今度こそだいじょうぶかな!?
8月5日

メス(C)を産卵セットに投入しました。まだ早いのでは・・・という意見もあるかもしれませんが、(C)は別居後、猛烈な勢いでゼリーを3カップも食べ尽くしました。クワガタには個体差がありますので、こいつは早熟であると判断しました。
セット内容は、中ケース・マットはPCファーブルの超多産マット。産卵木は夏菌皮むき材2本です。
8月19日

メス(B)を入れていた産卵セットの材を割り出しました。3本入れていた材のうち、綺麗に削られていりのは1本だけです。残り2本は部分的に齧られていますが、産卵は期待できそうにありません。最初に最も期待できる材を割ってみると・・・。
最初のひと割りで、卵1個と幼虫1頭がでてきました。「これは期待できるぞ!!」と続けましたが、食痕はあるのですが、肝心の幼虫が出てきません。出てくるのは、つぶれた卵や干からびた幼虫の頭部ばかりです。「失敗か・・・」しかし、あきらめず、丹念に調べていくと、幼虫3頭、卵4個が出てきました。(残り2本の材には産卵していませんでした)

グランディスの幼虫・初ゲットです!数は少ないですが、産んでくれたことが何より嬉しかったですよ!ところで、グランの卵って本当に大きいですね!国産の1.5倍位ある感じです。BB弾に近い大きさです。こんな大きな卵を産むのですから、メスが妊娠中毒で死亡するのも仕方ないのでしょうか・・・。

大ケース・産卵木3本(夏菌皮むき材)マットはPCファーブル社製

9月30日

メス(B)の産卵セットの2回目の割り出しをしました。メス(B)は何故か3本平行に置いている産卵木のうち、一番奥(飼育部屋の壁側)にある産卵木ばかりを削ります。今回も前回と同じく輪切り状に削っていました。材を割ってみると、幼虫5頭、卵3個が出てきました。カワラ材を使わずにこの結果なら、まずまずでしょうか?春の苦悩からすると嘘みたいです。
しかし、大漁とは程遠いですので、新しい産卵木を同じセットに投入し、再びメス(B)には頑張ってもらいます。
使用している材は「クワカブランド」で購入した夏菌皮むき材(クヌギ)です。

10月8日

2ヶ月前にセットしたメス(C)の産卵木を割ったところ、幼虫が15頭出てきました。明確な産卵痕が無かったので材割りが遅れたセットでした。幼虫は2令幼虫が大半でした。
ところで、数ヶ月前の絶望ともいえる状況はいったい何だったのでしょう?季節でしょうか?メスのコンディションでしょうか?レイシでもカワラでもない普通の夏菌材でこれだけ産卵したのですから、材の影響ではないはずです。ひとつ気が付いたのは、このセットが通常より湿度が高く、マットを強く握ると水が染み出しそうだったことです。材も水分が多めでした。
今回産卵したメス(C)は今年3月に羽化した新成虫です。普通は越冬成虫を用いるのですが、なかなか産まないメス(B)に業を煮やし、羽化後4ヶ月でペアリングしました。さらに1ヶ月必要といわれる熟成期間を2週間に短縮してセットに放り込みました。これでも十分に産卵したのですから、越冬は必ずしも必要ではないのですね!多くはメスのコンディションに依存するということでしょうか・・・。
10月18日
グラン・メス(B)がまた産んでいました!前回割らなかった一番手前の産卵木を割ってみたところ、幼虫が3頭、卵が1個出てきました。メス(B)から合計で19頭採れたことになります(中には死んでしまった幼虫や孵化しなかった卵もありますが)。さすがにもう打ち止めでしょう!?産卵木は追加せず、そのまま棚に戻しました。

10月30日
(インド産)

ついに購入してしまいました!インド・グランディスオオクワガタ79mm(ナガランド州・コヒマ産)。立ち寄った「クワカブランド」で標本収集家が購入を検討しているという話を聞き、「殺させてなるものか!」と衝動買いしてしまいました。
この個体はオーナーの木下さんがブリードしたそうです。頭部がよく発達した美形個体で、標本収集家が欲しがる気持ちもわかる気がします。9月生まれの新成虫ですので、ブリードは来春を予定しています。

インド産の特徴である前胸背板のサイドラインの前方がS字曲線を描いています。
11月12日
(ラオス産)

最初に採れた、ラオス・グランディスの幼虫の菌糸ビンを交換しました。8月下旬に1本目の菌糸ビンに投入しましたので、2ヶ月半での交換です。しかし、クワ貧乏のため、劣化しやすい「コンポジットボトル」での2ヵ月半でしたので、中身はかなり傷んでいました。幼虫はというと、期待できそうな頭幅の広いオスも出てきました(写真)。どうやら3令の初期から中期のようで、2本目に移すタイミングとしてはベストな気がします。2本目は「月夜野きのこ園」さんの1400ccのボトルを選びました。バリバリ食べさせて来年の目標「80mm」を目指したいと思います。
11月18日
(ラオス産)

今年、大活躍だったメス(B)(C)を産卵セットから出し、越冬用のミニケースに移しました。一応、産卵木を調べてみましたが、さすがに、もう幼虫は見つかりませんでした。
ところで、この2頭ですが、随分体型が違いますね!何となくは気づいていたのですが、こうして並べてみると一目瞭然です。体長は1−2mmほどしか差がありませんが、横幅、特に胸幅、頭幅の差は明らかです。
実は最近、メスの素質に興味が出てきました。「メスなんて皆同じ」と思われがちですが、実はよく見てみると、1頭、1頭、皆どこか違っているんです。来年は沢山のグランディスが羽化しそうですので、頑張って眼力をあげていきたいと思います。
・・・・・・どちらが(B)か(C)かは、ヒ・ミ・ツ!・・・・・・・・・・・
12月20日
(インド産)

何故??この寒い時期にインドグランディス♂がマットの上に出てきました。餌を確認したところ、食べられた形跡がありました。後食が始まったようです。しかし、飼育部屋は13度前後ととても寒いのに大丈夫なのでしょうか?
ところで、このインドグラン・・・とってもカッコイイですね!頭幅、胸幅ともに広く、体はアンテみたいに艶があります。体が完全に固まって再認識させられました。


2004年 飼育日記
1月16日
(ラオス産)

ラオス産グランディスオオクワガタの「メス」と思われる幼虫が蛹室を作り始めました。8月に材から割り出した幼虫1頭と10月に割り出した1頭です。グランディスの成長は国産オオクワガタなどに比べると、かなり早いと聞いていましたが、またまたビックリです。なにしろ1100ccの菌糸ビン1本で羽化ですから!
1月29日
(インド産)

インド産のペアを温室飼育に切り替えました。飼育部屋での常温飼育で、オスは以前から眠らず餌をよく食べていましたが、メスはしっかり越冬中でした。オスがもし眠ってしまったらブリードが遅れてしまいますので、メスを起こすことにしました。両方のケースを温室(20度)に入れました。もちろんメスのケースのマットは減らして起床を促します。餌を食べたら起床のサインです!

2月8日
(ラオス産)

ラオス産オスが蛹室を作りました。メスのときも「早いなー」という印象でしたが、まさかオスまで半年も経たずに蛹化の準備とは・・・。もしかすると、我々は重要なことに気が付いていないのかもしれません。普通、環境が良いと幼虫期間は長く、大きい成虫が羽化します。しかし、環境が悪いと幼虫は短期間で羽化して種の保存を図ろうとします。確かにグランディスの野外産が90mmを超えてくるのに対し、飼育下では80mmを超えるのも簡単ではありません。飼育技術が解明されると、国産オオクワガタのように、飼育個体のほうが大きく育つものなのです。もしかすると、菌糸ビン飼育自体を考え直す必要があるかもしれませんね!
2月10日
(インド産)

温室飼育に切り替えていたインドグランディスのペアをハンドペアリングしました。22度に加温した飼育部屋で小ケースにマットを薄く敷き、中に2頭をいれました。
メスの上にオスを乗せてあげると、オスは盛んに触覚でメスの背中を調べます。しかし、興奮した様子はありません。そのうちにメスに頭の上に乗られるなど、馬鹿にされた感じ。「オスの準備がまだか・・・日を改めよう・・」と思った瞬間!
「パクリ!!」何という事でしょう!事もあろうにメスがオスの左側の触覚に噛み付いたのです。オスは苦痛に大アゴを歪めています(写真右上)。左前脚でメスを振り払おうとしますが、ガッチリと食い込んだメスの大アゴは離れません。そのうちオスは七転八倒・・・。このままではアンテナが欠けると判断した私は霧吹きで水をメスに吹きかけました。やっと離れたと思ったのもつかの間、今度は左中脚の腿節に噛み付きました(写真右下)。再び悶絶寸前のオス・・・。

しかし、困ったものです。ラオス産の時はメスが殺されそうで心配でしたが、今度はオスが襲われるなんて!原因はメスがオスを気に入らなかったからのようです。多分メスはペアリング時、心の準備をしていたのでしょう。ところが、体を調べられたにもかかわらず、オスが自分を無視したので、女のプライドが傷ついたのではないでしょうか?本当に恐ろしいですね!オスも情けないけど・・・。
ペアリングはまた数日後の再チャレンジします。

3月13日
(インド産)

先月のペアリング失敗から数日後に、再びハンドペアリングを試みましたが、やはり失敗しました。オスが「やる気」を出さないのです。以後、オスの観察に専念することにしました。蓋を開けたときに、威嚇するようになるまで、ペアリングを控えました。
3月9日、オスの反応がよくなりましたので、再ペアリングを試みました。メスをオスのいるケースに入れ、オスをメスの上に乗せました。オスはメスの上翅をしきりに調べていますが、興奮する様子はありません。「また失敗か・・・?」と諦めかかったとき、オスが大アゴを小刻みに動かし始めました。どうやら、「その気」になってくれた様子です。交尾器も出しています。結局、この時はメスに逃げられてしまい、事は達成できませんでしたが、「愛の小部屋」に入れても大丈夫であると確信することができました。
その後、何度か観察しましたが、事故もなく同居しています。本日の観察では、ちょっと距離が気になるものの(写真)、まずまずの関係ではないかと思われます。

3月20日
(ラオス産)

ラオス・グランディスオオクワガタのメスたちが羽化を開始しました。9月に採れた幼虫ですので、7ヶ月目で羽化しました。何度も書きますが、国産オオクワガタに比べると早めの羽化ですよね!小型のオスの蛹も近いうちに羽化しそうです。大型の素質?のある個体群は未だ幼虫で、本日も菌糸ビンを交換しました。(オス6頭は3本目に突入!)何とか蛹化を遅らせようと努力中です!

3月25日
(インド産)

今月9日より「愛の小部屋」でオスと同居させていたインドグランディスオオクワガタのメスを産卵セットに移しました。
セットの内容は、大ケースにアンテマット、産卵木は砂埋めレイシ材と夏菌皮むき材の二本です。ラオス産の経験から、湿度を多めに設定しました。
ラオス産の時のように、春先は全く産まないケースも考えられますので、焦らず、ゆっくり様子を見ようと思います。ケースは温室で管理せず、最近暖かくなってきた、飼育部屋(昼間は18度位)に置きます。

4月13日
(ラオス産)

ラオス・グランディスオオクワガタの蛹(1♂)を人工蛹室へ移しました。理由は、この菌糸ビンの劣化が激しく、しかも最近の陽気(昨日・飼育部屋の気温は25度以上)で劣化が進み有毒ガス発生の危機を感じたからです。
取り出した個体は最近、大型アンテの蛹に慣れた私にはガッカリするほど小さいものでした。多分70mmには届かないでしょう。もしかしたらグランディスとは飼育の相性が悪いのかも??
4月19日
(ラオス産)

ラオス・グランディスのオスが羽化しました。先日人工蛹室に移した個体です。案の定、60ミリ代の小さな個体でしたが、無事羽化してくれてホッとしました。次に控えるオスの蛹が10頭ほどいますので、今後が楽しみですね!
5月8日
(インド産)

産卵セット開始から1ヶ月と2週間、インドグランディスの産卵セットを割り出しました。
産卵木の下に隠れていたメスは色艶もよく!?えっ・・・?嫌な予感です。早速、産卵木を割ってみましたが産卵坑道も産卵痕もありません。やはり失敗でした。餌を食べた形跡もありませんので、どうやら産卵木の下で気持ちよく休眠していたようです。
普通、産卵を終えたメスの上翅は艶がなく、擦れたようになっています。しかし、このメスの上翅は以前と同じく艶々でした。仕方がありませんので、もう一度材を埋め戻して再セットしました。秋までには、是非、産んでもらいたいものです。
5月15日
(ラオス産)

ラオスグランディスオオクワガタのオス・75mmが羽化しました。昨年夏に割り出してから、9ヶ月目という早さにしては、まずまずの大きさです。しかも親に似て頭幅が大きく、以前、グランディスが言われていた貧弱さはありません。
この個体は、菌糸ビン2本目(1100ccと1400cc)で羽化しました。他の多くの個体は3本目に突入しています。やっと蛹室を作ったばかりの個体もおりますので、期待が膨らみます。
5月21日
(インド産)

インドグランディスのメスが産卵木を削っています!しかし、喜ぶのは早いようです。グランディスは産卵木を削っても産んでいないことが多々あるそうです。しかし、休眠状態よりはマシです。少しは希望が持てますから・・・。
削っている材はレイシ材のようです。さて、どうなりますか・・・期待しないで、待ちましょう!
6月7日
(ラオス産)

ラオス・グランディスの奇形幼虫?を発見しました。実はこの幼虫、前回の菌糸ビン交換のとき(2003.12.1写真右)に、異常を発見したのですが、「成長しないだろう・・」ということで、気にもとめていませんでした。ところが今回の交換で、大きくなった元気姿を再び見せてくれたのです。
他の幼虫と異なるのは背中の部分です。普通の幼虫は頭部から尾にかけて、リング状にヒダがありますが、この幼虫は背中の黒い点を中心にヒダがよじれています。体型もやや扁平な感じです。
このまま、無事蛹化、羽化するとは思えませんが、新しい菌糸ビンで様子を見たいと思います。
6月17日
(ラオス産)

ついにグランディス・80mmオーバーが誕生しました。未だ羽化していないグランディスの蛹も残りあと5個となりました。今まで羽化した個体の最大体長は76mmです。「今年は80mmは無理か・・・」と諦めていました。偉大な緒先輩方ですら、簡単には出せない数字ですから・・・。しかし、この個体を掘り出した瞬間、「デ・・・デカイ!」と手が震えました。早速ノギスを当てると81mm・・・いや、ちょっと欠ける位でしょうか。ということで、完全に固まっても、きっと80mmは切らないと思います。暫定、「80mm」の誕生です。今年の目標は「80mm」でしたので、達成出来た事に満足です。しかし、人間とは欲が深い生き物。「次の蛹はもっと大きいかもしれない・・」などとちょっと期待しています!
6月28日
(インド産)

やはり・・・・。インド産グランディスオオクワガタのプリードがまたしても失敗しました。出てきたのは卵1個だけでした。
レイシ材、夏菌材とも見事に削られていましたので、ちょっと期待していました。しかし、夏菌材を割ってみると、何とゴミムシダマシの蛹が入っていました。めげずに続けると、産んだばかりの楕円形の卵がひとつ出てきました。次にレイシ材を割ってみましたが、産卵痕すらありませんでした。出てきた蛹をメスに与えると一瞬で「パクリ」と食いつきました。撮影用に場所を動かしても全く動じず体液を吸っています。「1個しか産んでないのに食いしん坊め!」近いうちに再セットの予定です。
9月15日
(インド産)

出張の期間中、インド・グランディスのメスを産卵セットに入れたまま、実家に預けていました。我が家の飼育部屋とは違い温度管理は出来ません。家の中でも比較的涼しい、洗面所に置いてもらいました。
グランディスは、アンテほどではありませんが、比較的高所に生息する虫です。日本の暑い夏を乗り切れるかどうか心配でした。特にインド産は最近輸入されるようになったばかりで、飼育データが少ないようです。
結果は、全く問題ありませんでした。メスは元気でした。猛暑を無事乗り切ったみたいです。それどころか、産卵木を削っていました。
家に持ち帰り、産卵木を割ってみると卵が数個出てきました。「あれっ!?まだ卵??」セット後、2ヶ月近く経過しているのに、変ですね!材が乾燥気味でしたので、霧吹きで加湿して、元の状態に戻し、様子を見ることにしました。10日後、再び材を割ってみると、何と!卵が腐っています。「無精卵」か・・・。
メスは既に次のセットでも材を削っています。何らかの外因(乾燥、暑さなど)で卵がダメになったのでなければ、今産んでいる卵も無精卵の可能性があります。適当なタイミングで取り出し、十分に餌を与え、養生させたあと、再びオスと交尾させるしか方法はなさそうです。

10月4日
(ラオス産)

6月7日に報告した奇形幼虫の死亡を確認しました。この幼虫は蛹室を作る段階までは達成したのですが、やはり蛹化に失敗したようです。掘り出してみると、前蛹のまま、カビが生えて白くなっていました。やはり・・・とはいえ、残念な結果です。

10月15日
(インド産)

やはり無精卵でした・・・。インド産グランディスオオクワガタのメスが削っていた材(写真左)を割ってみると、出てくるのは腐った卵ばかりでした。その割には、見事な産みっぷりで、20卵は超えていたように思います。本当に残念です。
今後、予定通りメスを養生させ、再びオスと交尾させよう・・と考えた時、嫌な事を思い出しました。ペアリングの時、メスがオスに噛み付き、オスがもがき苦しんだあのシーン(2月10日参照)。
あれが原因で、オスが「種無しかぼちゃ」になったのでしょうか?とにかく、苦難のブリードが続きそうです。
11月11日
(インド産)

インドグランディスオオクワガタのメスを再び産卵セットに入れました。もちろん餌を十分に与えた後、オスと2週間程、「愛の小部屋」で同居させました。
セット内容は、中ケース、夏菌皮剥き材2本、埋め込みマットは使用せず、カワラ菌床ブロックの廃材で埋め込みました。もちろん温室(20度)で管理します。言い訳がましくなりますが、これは「産んだらラッキーセット」です。本格的には、来春、再チャレンジする予定です。


2005年 飼育日記
3月23日
(インド産)

インドグランディスオオクワガタの再ペアリングを開始しました。昨年ブリードに失敗した個体です。メスは二度も産卵したのですが、無精卵ばかりでした。オスに欠陥があった場合、いくら再交尾させても無駄なのですが、これを調べる方法が思いつきません。祈るような気持ちでメスを投入しました。
オス、メスとも1ヶ月前から、温室で管理して、十分に餌を食べさせてあります。体調は万全のはずです。失敗は許されません。メスの磨耗度合いからいって、これが最後のチャレンジになると思います。尚、同居期間は観察しながら考えたいと思います。
4月2日
(インド産)

インドグランディスオオクワガタのメス(単品)を購入しました。本日、グランディス用の産卵木・人工カワラ材を購入するため、クワカブランドに立ち寄りました。テーブルの上には入荷したばかりの各種クワガタ入りのビンが並んでいました。早速、ラベルをチェックすると、インドグラン・コヒマ産のメスが1頭います。しかし、同産地のオスが見当たりません。「このメスは単品ですか!?それでは、いただきます!」というわけで、幸運にも我が家のグランディスと同産地(ナガランド州コヒマ)のメスを格安で手に入れることができました。
我が家のメスは昨年、無精卵ばかり産んで消耗しています。リザーブを探していたところでした。オークションでは相変わらず高値ですし、同産地の「メスのみ」は、めったに出品されません。サイズは47mm、今年の2月羽化ですので、早ければ夏には使用できそうです。今後、今回購入したメスは「メスB」、現在ブリード中のメスを「メスA」と表記したいと思います。
4月4日
(インド産)

インドグランディスオオクワガタのメス(A)を産卵セットの投入しました。このメスは昨年、無精卵ばかり産んだメスです。原因がオスにあるのかメスにあるのかわかりませんが、両方とも2月中旬から温室管理して、十分餌を食べさせ、準備万端です。一昨日、リザーブのメスを手に入れましたので、余裕を持ってブリードできそうです。ケースは中ケース、産卵木は豪華に人工カワラ材、マットはフォーテックさんの「Fマット」です。
5月29日
(インド産)

「メスA」の産卵セット開始から1ヶ月半が経過しました。しかし、「メスA」は材を全く削っていません。彼女は昨年、無精卵を沢山産んで疲れてしまったのでしょうか?ケースと材の間の空間にたたずんでいます。
こうなったら、次の手・「メスB」の出撃です!彼女は今年羽化した新成虫ですが、グランディスの新成虫が問題なく産卵することは確認済みです。餌食いが良好な事を確認してペアリングを開始しました。先ず、目の前で相性を確認し、愛の小部屋へ投入しました。夜な夜な状態を観察して、メイトガードが確認できましたら、産卵セットへ移す予定です。
6月1日
(インド産)

本日お邪魔した「クワカブランド」でまたも衝動買い!!今度の「インド」はマニプール州ラムカ産です。
現在飼育中のナガランド州コヒマ産のオスは「種無しかぼちゃ」なのでしょうか?疑惑が頭をよぎりました。確かにペアリングのときもメスに噛み付かれる事が多いようです。「メスB」で再ペアリング中ですが、どうも怪しい感じです。また1年棒に振るのは御免です。
こんなとき「クワカブランド」(埼玉県朝霞市)で発見したのがこの「ラムカ産」のペアです。オス71mm、メス46mmとそれほど大型ではありませんが十分立派な個体です。羽化日はオスが今年1月、メスが昨年12月だそうです。早速ハンドペアリングを開始しました。開始早々、オスの威嚇でメスが逃げ出しました。「やっぱり男はこうでなくっちゃ!!」というわけで、当分、「愛の小部屋」で同居させます。
6月11日
(インド産)

「愛の小部屋」でペアリング中の「コヒマ産・メスBペア」「ラムカ産ペア」は、夜間の観察で、共にメイトガードが確認できました。特にラムカ産は交尾意欲旺盛(写真)で、私を安心させてくれました。やや心配なのはコヒマ産です。メスに落ち着きがなく、オスに何らかの問題があるのかもしれません。
今回、全く同じ産卵セットに2頭を投入しました。
「中ケース」、「人工カワラ材」、月夜野きのこ園さんの「クワマット」という内容です。
6月23日
(インド産)

疑ってゴメンナサイ!あなたは無実でした。
先日、コヒマ産の「メスA」の産卵木を割り出したところ、卵が2つ出てきました。また無精卵か?と諦め半分、プリンカップで管理していました。
ところが本日、1つの卵が無事孵化しました。ということは、種親79mmは「種無しかぼちゃ」ではなかったのですね!疑惑は晴れました。「モーホー疑惑」まで考えた私を、どうぞお許しください。
写真は孵化したての1令幼虫。未だ頭部が白い。
7月1日
(インド産)

先月、11日にセットした「ラムカ産」のメスが産卵木を削っています。こちらも、産卵が期待できそうです。
23日に、コヒマ産の幼虫が孵化し、喜んでいましたが、またしても期待させる兆候です。途方に明け暮れた昨年がウソのようです。しかし、安心はできません。適切に管理しないと、どんな「落とし穴」があるやら・・・・。
8月5日
(インド産)

インドグランディス、ラムカ産とコヒマ産メスAの産卵セットを割り出しました。
写真左の材はラムカ産の産卵木です。見事に削られていますね!産卵の期待大です。今回は2本の材のうちこの1本を割ってみました。
結果は初令幼虫3頭、卵3個と意外に少ない結果でした。綺麗に削っていましたので、10頭以上を期待していました。材の水分が少なかったからでしょうか?後日割り出す予定のもう1本に期待します。

次はコヒマ産・メスAです。こちらは6月に卵を2個回収していました。本格的に割り出してみると・・・幼虫6頭、卵1個が出てきました(写真右)。こちらは、やや材が堅く、割り出しに苦労しました。そのためか、メスも産卵木の切り口周辺にポツポツと産卵したみたいです。
今回、改めて感じたのは、人工カワラ材のコンディションの見極めが非常に難しいという事です。乾燥気味の材もあれば、柔らか過ぎ、堅過ぎの材もあります。人工カワラ材は皮膜に覆われ、厚手の袋に入って販売されています。材を見て購入する事はできません。材そのものの質は非常に高いのですが、難しさもありますね!グランディス、ホーペには夏菌材との組み合わせが良いかもしれません。
10月25日
(インド産)

ナガランド州コヒマ産幼虫の菌糸ビンを交換しました。割り出し期間が長かった(6月下旬から8月上旬)ため、幼虫の成長には差があったものの、落ちる個体もなく、順調に育っています。嬉しいのはオス・メスの比率です。多分4頭・4頭と思われます。オス3頭、メス3頭は確実で、最悪でも3:5ですね。少ない数の幼虫ですので、偏らなくて幸運です。
10月31日
(インド産)

ナガランド州コヒマ産「メスA」が天に召しました。2003年10月に購入した個体です。2004年には沢山の無性卵?を産みました。諦めかけていた今年は、多くはありませんが、無事幼虫を残してくれました。数日前から、元気が無く、覚悟はしておりました。ご苦労様でした。
一方、オスはまだまだ元気です。そろそろ、「メスB」と再ペアリングしようと考えております。後妻と仲良く頑張ってください!

11月9日
(インド産)

インドグランディス・マニプール州ラムカ産の幼虫の菌糸ビンを交換しました。
残念だったのは、オス幼虫と思われる個体でも体重が21グラム程度だったということです。普通、グランディスのオス幼虫は軽く30グラムをオーバーします。種親が71mmと小型だったからでしょうか?それとも菌糸ビンの種類が合わなかったのでしょうか?
しかし、結果を予測するには早すぎます。期待を込め、オス幼虫と思われる個体は1400ccのボトルへと移しました。
11月25日
(インド産)

インドグランディス・マニプール州ラムカ産幼虫・残りの菌糸ビンを交換しました。
前回の交換時には、オス幼虫が小さく、少々ガッカリしました。しかし、今日、飼育ビンを交換した個体は体重が30グラムと、まずまずの数字でした。グランディスの場合、1回目の交換時に体重が30グラムあれば、70ミリ代後半の成虫が期待できそうです???
ところで、今回反省したのは、私のデータ管理の甘さです。過去のグランディス飼育に於いて、菌糸ビン交換時の体重測定を怠り、羽化した成虫のサイズと併せて管理していませんでした。今回、幼虫のサイズを測定しても、「経験上、この位のサイズが期待ができる」という標識が全く感知できませんでした。小学生の飼育と何ら変わらない未熟さが恥ずかしいです。大いに反省し、以後の飼育に反映したいと思います。



2006年 飼育日記
1月12日
(コヒマ産)

インドグランディス、コヒマ産の幼虫の菌糸ビンを交換しました。
今回交換したのは、食痕が目立ったオス幼虫の菌糸ビン2本です。前回の交換は10月25日でした。幼虫の体重を測定すると、27グラムと30グラムでした。決して大きいサイズではありませんが、初めてのインド産ですし、こんなものでしょう。まずまずの結果です。この3本目の菌糸ビンで今春、羽化までもっていく予定です。
1月25日
(ラムカ産)

インドグランディス、マニプール州ラムカ産のメス幼虫と思われる個体が蛹室を作り始めました。
我が家で初めてのインドグランディスの誕生が現実的になってきました。2004年はブリードに失敗、夫婦仲が悪く、交尾も不調でした。昨年は幼虫を得られたものの、決して多産ではありませんでした。
それが、今春には待望の新成虫の羽化が見込めるまでになりました。ブリードが難しかっただけに、感激も大きいですね!
2月20日
(ラムカ産)

インドグランディスオオクワガタ・ラムカ産、メスに続いてオス幼虫が蛹室を作り始めました。
この幼虫は1回目の菌糸ビン交換時・30グラム、2回目・29グラムあった有望幼虫??でした。8月の割り出しでしたので、もう少し引っ張りたかったのですが、2回目の交換(1月末)の菌糸ビン交換のショックで、蛹化準備に入ってしまいました。体重の伸びがありませんでしたので、仕方ないかもしれません。無事、羽化することを祈ります。

5月4日
(ラムカ産)

インドグランディス・ラムカ産のオスが羽化しました。メスの羽化は数日前に確認していましたが、「掘り出し」はしていませんでした。掘り出そうと思った時に、オスの羽化を確認!!やっぱりオスの状態が気になります。まだ、上翅が赤いうちに掘り出してしまいました。何といっても我が家で羽化した、初の「インドグラン」ですから!
未だ、全体に赤味が強いのでサイズ計測は行いませんでした。でも、意外と大きそうです。70ミリ後半かな?目立つディンプルも無く、美しい姿です。暫くの間、このままの状態で様子を見ようと思います。早く、固まって!!
5月19日
(ラムカ産)

先日羽化しましたインドグランディスのサイズを測定しました。「あれっ!?」予想していたよりも小さいようです。ノギスを当ててみると73mmでした。蛹室の中にいた時は76mm位に見えたのですが・・。やはり我が子は可愛いいのですね!目測を誤りました。
しかし、親のサイズは71mmでしたので、「親越え」は果たしました。プロポーションもなかなかですよ!
6月22日
(コヒマ産)

マニプール州ラムカ産に続き、ナガランド州コヒマ産のインドグランディスも羽化を開始しました。ラムカ産の最大個体は76mmでした。コヒマ産がこの数字を超えてくれると嬉しいのですが・・・。
割り出しの結果、最大個体はやはり、76mmでした。以前、飼育していたラオス産にも届きません。改めて、自分の飼育技術の足りなさを実感しました。
ところで、ちょとしたサプライズがありました。大きなメスが出てきたのです。体調を測定すると50mmあります。大きいですね!実は他のメスも平均して大きいのです。巨メス血統なのでしょうか?
7月26日

「DeepBlue」開設以来、「ラオス産」、「インド産」と長く飼育してきた「グランディスオオクワガタ」でしたが、このあたりで、一時、休憩したいと思います。近縁種の、国産オオや台湾オオに比べ、神経質で、ブリードが難しいところも、グランディスの魅力でした。なかなか産んでくれず、苦労した事は記憶に新しいところです。
本来は、「私のお気に入りのクワガタ」ですので、累代を繰り返したかったのですが、諸般の事情により、お休みさせて頂く事になりました。今後、素晴らしい個体と対面したら、再び購入するかもしれません。私的には「大好きなクワガタ」なのです。

尚、ラオス産の最大個体は80mm、インド産は76mmでした。世間では、インド産の方が大きくなると云われていますが、どうなのでしょうか?

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