飼育日記
2004年
12月23日

11月上旬、「クワカブランド」にお願いしていたタランドゥスが入荷しました。蛹の状態で・・・(メスは成虫)。以後、羽化するのを心待ちにしていました。11月下旬に無事羽化したのですが、体が固まらず、年末の多忙も重なり、やっと我が家へとやって来ました。サイズは77mmと大型で、累代はWF1です。WILD個体では、特有の赤いダニが卵を食べるなどの「悪さ」をするそうですが、ブリード品なら安心ですね!
ブリードが難しく、幼虫飼育も難易度が高いですが、来年は頑張りたいと思います。

2005年
2月19日

タランドゥスのオスが後食を開始しました。羽化後3ヶ月近く経ちますので、「そろそろ食べないと危ないのでは・・・」と心配していたところでした。
食べ始めたせいか、足腰もしっかりしてきて、材に爪を食い込ませると、信じられない「力」でクラッチします。私が掴もうとしてもビクともしませんでした。脚力が相当強いようです。こんな奴に掴まられたら、と思うとゾッとします。
ところで、タランドゥス特有の体を振動させる「ブルブル」ですが、まだ、しないようです。この夏にはブリードするつもりですので、早く「ブルブル」してくれると嬉しいのですが・・・。
4月20日

タランドゥスのオスが震えだしました。ケースの清掃のため、庭にある流し台の上に乗せていたのですが、脚を小刻みに動かしています。そして、水苔マットを入れたケースに戻し、大アゴがケースに接触したときの事でした。「ブーン」とケースが音を立てて振動しました。「これだ!」これが、有名なタランドゥスの「ブルブル」なのです。何故このように震えるのか現在解明されていませんが、成熟した個体に見られる特徴といわれています。初めての「ブルブル」に、ちょっと感動しました。
と・いうことは、そろそろ交尾可能ということです。確かに餌もバリバリ食べていますし、メスは既に準備OKです。暖かい日を選んで、ハンドペアリングから始めたいと思います。
4月30日

暖かい日が続いています。我が家のタランドゥスもそろそろ結婚準備OKでしょうか?オス、メスを取り出し、目の前でハンドペアリングにチャレンジしました。聞くところによると、この種類は交尾意欲が旺盛だそうです。
先ずはお見合い。オスがメスを攻撃する様子はあちません。ならばと、思い切ってオスをメスの上に置いてみました。すると・・・「ブーン」とオスが震えだしました。そして、メスを抱えて交尾器を出しました。そうか・・・あの震えは「怒り」「威嚇」だけではなく、「興奮」しているときに発するものなのか・・と勝手に納得してしまいました。今回は足場が悪く、交尾は成立しませんでしたが、相性も悪くなさそうですので、暫く、同居させてみようと思います。喧嘩しないでね!!

5月3日

昨晩、「愛の小部屋」をこっそりと覗いてみました。そこには餌台を占拠したオスの姿がありました。あれ??メスは??普通はメスが餌を食べているはずなのだけど・・・。再びよく観察すると、いました、いました!メスがゼリーの中に。オスは餌を食べているメスに覆いかぶさり、メイトガードしていました。メイトガードとは、他のオスにメスを奪われないようにオスがメスを守る仕草をする事です。とりあえず、ペアリングは上手くいきそうです。数日後にはメスを取り出す予定です。次はいよいよ産卵セット開始ですね!

5月6日

タランドゥスのメスを産卵セットに投入しました。
オス、メスを「愛の小部屋」に入れて1週間、メイトガードの姿も観察できました。そろそろセットOKでしょう。しかし、開けてビックリ!なんとメスが餌台を削っていました。「おいおい!それは産卵木じゃないよ!」というわけで、メスのお引越しは無事完了しました。
セット内容は、大ケース、マットはカブクワキングさんのZマット、産卵木は人工カワラ材2本です。マット、産卵木ともに水分やや少なめです。さてさて、難しいといわれるタランドゥスのブリードの開始です。
5月15日

タランドゥスのメスが材に潜った様子です。
タランドゥスのメスが産卵モードに入るためにはいくつかの要素が必要だそうですが、そのうちの1つに「寒暖差」があります。タランドゥスはアフリカ大陸・コンゴ盆地周辺で採集されます。このあたりは昼夜の寒暖差が大きく、この事がタランドゥスの産卵行動に影響しているのではないか?と言われています。
幸運にも、ここ数日寒い日が続きました。木造の我が家は外気温の影響を受やすく、飼育部屋の昼夜の寒暖差は5度程度ありそうです。
しかし、産卵木に坑道を掘ったからといって、産卵しているとは限りません。材が気に入らないと、ただ掘るだけの場合もあります。現在、「次の手」を準備中です。

6月4日

5月6日のセットから1ヶ月が経過しました。先月末から産卵木の坑道をライトで照らし、メスの様子を観察していました。しかし、メスが動いている様子がありません。坑道自体も短く、メスの休眠疑惑が持ち上がりました。躊躇している余裕はありません。疑惑がある以上、「次の手」を打つことにします。
実際、産卵木の坑道を破壊してみると、産卵の形跡はなく、メスは坑道の突き当たりで固まっていました。寝ていた可能性が高いようです。一応、産卵木を小ケースに移動して、次の「産卵木」を投入しました。
今回投入した「産卵木」は小ケースにカワラブロックを詰めた擬似産卵木です。オウゴンオニの時の失敗から、極端な固詰めはしていません。この菌床入りのケースを大ケースにすっぽりと入れました。もちろん、メスが潜りやすいように、「きっかけ」になる穴も掘りました。さて・・・さて・・・。
7月5日

休眠疑惑は冤罪でした。6月4日にメスを取り出した人工カワラ材から、幼虫が出てきました!バンザイ!!
タランドゥスのメスを取り出したカワラ材は、小ケースに入れ保管していました。時々霧吹きはしていましたが、そろそろ白黒つけなくてはなりません。メスを取り出した部分から削りカスが出ていましたが、期待はしていませんでした。
ちょっと固めの材でしたが、鍛えた握力?で割り出しました。食痕が多数走っています。これは期待できそうです。2頭の体が見えました。心の中でガッツポーズを繰り返しました。慎重に続けると、次々と幼虫が出てきました。合計9頭です。多くは2令幼虫でした。
早速、大泉学園の「WITH」へチャリンコを走らせました。このお店はボトルに詰めたカワラ菌床(大夢K)を販売している数少ないお店です。800ccの透明プラボトルが1本500円でした。
帰宅後、幼虫を、菌糸ビンに投入しました。皆、すぐに潜って行きました。本当は、菌糸ビンを1晩寝かせたほうがよいのですが、今回は緊急事態です。今晩はキャップを外しておいたほうがよさそうです。

7月10日

またまた嬉しいお知らせです。6月4日にセットしたカワラ菌床入りの小ケースを割り出したところ、幼虫9頭、卵2個が出てきました。
今回の割り出しで、タランドゥスの産卵形態が分かったような気がします。坑道を掘りまくり、あちらこちらに産卵するパプアキンイロクワガタとは違うようです。
私個人の推察ですが、タランドゥスはある一定の坑道を掘り、気に入った場所を見つけると、鶏卵大の産卵床を形成します。そして、その周囲に産卵していくようです。上の左右の写真を見ていただければ大体の構造は分かると思います。左の写真のように幼虫は一箇所に集中していました。卵が見つかった場所も産卵床の周囲でした。弱令の彼らは親が作ってくれた産卵床で安全な餌を食べ、バクテリアを受け継ぎ、成長するのでしょう。時期が来ると、産卵床の外へと旅立って行くものと考えられます。これは、人工カワラ材への産卵時の観察結果とも一致します。ともに、メス親は坑道への出口に留まっていました。これは産卵床をガードしていたのだと思います。もし、産卵途中なら産みたての卵があるはずですから。何より、脚を突っ張って留まろうとするメスの姿が印象的でした。

たった1尾のメスの実例で断定するのは危険かもしれませんが、書籍では得られない面白い生態を観察出来た事に深く感動しました。

右の写真は産卵床の外周部に産み付けられた卵です。うっすらと幼虫の形が見えますね!右上の白い部分は菌床です。
7月21日

タランドゥスのメスを再び産卵セットへ投入しました。このメスは既に20個の卵を産んでいますが、まだまだ産卵する可能性があります。「産卵モードに入ったら、とことん産ませろ!」が、先輩方のアドバイスです。前回の割り出しから10日が経過し、メスは3個の高級ゼリーを食べつくしています。エネルギーの補充は十分と思われます。。
産卵木には前回と同じ、カワラの菌糸ブロックを使用しました。このブロックを小ケースに詰め、マットを薄く敷いた中ケースに入れました。潜りやすいように坑道を掘ってあげると、するりと潜って行きました。
8月9日

タランドゥスの幼虫は順調に育っている様子です。7月5日に割り出した幼虫たちは3令幼虫に育ちました。
問題は幼虫のオス・メスの判別方法がよくわからない事です。タランドゥスのメスは大型ですので、幼虫も大きくなると予想されます。小型のオスとの判別は難しそうですね!
次回の菌糸ビン交換では、オスを1500ccクラスに、メスを1000ccクラスの飼育ビンに入れる予定です。出来れば事前にオス・メスの比率が判ると助かるのですが・・・。

8月27日

タランドゥスの菌糸ビンを交換しました。
1本目の菌糸ビン投入から2ヶ月弱ですが、左の写真のように食痕が目立っています。中には食い上がってきている幼虫もいます。
今回は菌糸ビンの準備が遅れ、数日前に慌ててブロックから詰めました。まだ、万全のコンディションではありませんが、食い上がってきている幼虫2頭を移すことを決意しました。
カワラ菌床は菌糸の張りが強く、幼虫を掘り出すのも一苦労です。硬質ウレタンのようです。スプーンが食い込みません。結局手で掘り出しました。
早速、体重を測定してみると27グラムと28グラムでした。どうやら両方オスのようです。
移したのは「ズボラ」に詰めた2リットルクラスの菌糸ビンです。菌床の銘柄は「大夢K」です。
幼虫を入れる穴を掘り、指を入れて温度を確認すると、ほんのりと暖かい感じがしました。菌糸再生時の発熱があるようです。この場合、特に通気をよくする必要があります。幼虫を投入後、フタをせず、ティッシュを被せ輪ゴムでとめておきました。ちなみに、もう1本のビンは発熱がありませんんでした。
残りは様子を見ながら、随時交換していきたいと思います。
カワラ菌床は難しいですね!流通も少ないし、扱いも難しい感じです。試練の時かも?
9月4日

タランドゥスの飼育は順調です。1回目に採った幼虫たちの、2本目の菌糸ビンへの移行は無事終了しました。
本日、7月21日に組んだ3回目の産卵セットの割り出しを行いました。
結果は幼虫が12頭も出てきました。3回目のセットでしたので、数が減る事は覚悟しておりました。ところが、1回目9頭、2回目11頭、3回目12頭と、回を増すごとに幼虫の数が増えてゆきます。エンジンがかかってきたのでしょうか?本当に凄い体力ですね!きっとまだまだ産むと思います。
今回は「2回目の割り出し」(7月10日)より遅い割り出しでしたので、出てきた幼虫は2令中期の幼虫ばかりでした。メスは相変わらず、産卵床の入り口で「番」をしていました。タランドゥスのメスは幼虫を捕食しないのでしょうか?正に「メスの鏡」ですね!素晴らしい種族です。
幼虫たちは、「ズボラ」に詰めたカワラ菌糸ビンに投入しました。
写真をご覧下さい。メスのいる産卵床(茶褐色)から幼虫の坑道が周辺へと延びているのがわかると思います。
9月26日

タランドゥスの幼虫が蛹室を作り始めました。
10日ほど前から幼虫の「暴れ」が始まりました。幼虫に掻き回されてしまった菌糸ビンは「マット飼育」のようになってしまいました。その中の2頭が蛹室を作り始めました。まだ幼虫は前蛹期ではありませんが、明らかに蛹室です。
暴れだした幼虫はメスと思われる個体だけでがなく、前回のビン交換時28グラムを記録したオスと思われる幼虫もいます。
5月に産卵セットを組んでから、まだ5ヶ月です。随分と早いステップアップです。アフリカの気候ゆえの特性なのでしょうか?それとも私の管理が至らなかったのでしょうか?この位の体重で羽化したオスに大型は期待できません。種親が77mmですので、出来れば親を超えて欲しいと望んでおります。もちろん、まだ蛹化の気配のない幼虫が大半ですので、今後の様子を見守りたいと思います。
割り出し時より、エアコン・24度程度で管理。通気には気を遣い、フタは緩めたまま管理しています。
10月4日

タランドゥスの幼虫のうち1頭が蛹化しました。前回の交換時21グラムだったメスです。さらに多く幼虫たち(オスも含めて)が前蛹期に突入しました。早ければ今月末にも羽化しそうです。
しかし、心配なのはオスたちです。小型ばかりが羽化したらどうしましょう!この異様な成長のスピードは産地である「コンゴ」の雨季と乾季が関係あるのかもしれません。
10月7日

タランドゥス・幼虫の成長速度は常識では考えられないスピードです。
9月上旬に割り出した初二令幼虫たちが既に3令へと成長し、20グラムを超えていると思われます。あくまでビンの外からの観察ですが、私の経験から間違いないと思います。彼らは、この冬に羽化するつもりなのでしょうか?今のところ、蛹化の気配はありませんが、本当にビックリです。そろそろ、次の菌糸ビンの手配をしないと間に合わないかもしれません?本当に異常な成長スピードです。

10月21日

計3回の採卵のうち、1回目と2回目に採れた幼虫のオスの蛹化も確認できました。ビン越しに見てもやはり、小さなオスです。これだけ早期の蛹化ですから、仕方ありませんね・・・。残念なのは多くのの幼虫が暴れた後に蛹化していることです。しかもビンの底に蛹室を作っています。
「WITH」の大川店長さんに「24度・・!?あと1度下げたほうがいいよ!23度!」と言われた事が頭を過ぎりました。やはりタランドゥスも「低温」なのでしょうか?そういえば、雑誌の記事に「一冬屋外放置でも幼虫が元気だった」というレポートが掲載されていました。アフリカだから「暑いだろう」という認識は持っておりませんでしたが、まさか、「アンテ並」とは思いませんんでした。せいぜい、「グランディス程度」かな・・・程度の認識でした。
エアコンの風が直接当たる場所で管理すれば、もう少し蛹化を引き伸ばせたかもしれませんね。反省材料です。

10月29日

やってしまいました!
「タランドゥスの蛹が見たい!!」という欲求を抑える事は不可能でした。オス、メス1頭ずつ掘り出して、人工蛹室へ移しました。オスは「ドロンパ君」へ、メスは「オアシス」へと移しました。
タランドゥスの蛹は意外と普通ですね。あの異質な光沢や形状は蛹の状態からは想像できません。
オスは予想通り小型でした。体重や体長は測定していませんが、65mm程度の成虫に羽化しそうです。
メスはまずまずの50mm弱でしょうか?いずれも初めての経験ですので、「楽しみ」です。
10月31日

人工蛹室入れていたタランドゥスのメスが羽化しました。羽化不全も無く、一安心です。
産卵から5ヶ月、蛹化から1ヶ月弱というスピードでの羽化です。昨日、「頭部が黒くなったな・・」と思っていたらもう羽化していました。蛹が黒くなってから、羽化するまでのスピードもドルクス系に比べてかなり早いようです。
それにしても美しい色ですね!あの漆黒の光沢が出ましたら、再び報告させていただきます。
11月10日

先日羽化したタランドゥスのメスがなかなか黒く固まりません。羽化から10日経っていますが頭部、上翅ともに未だ小豆色です。オオクワガタのメスでしたら、もう少し黒く固まっている時期だと思いますが・・。50mmと大型だからでしょうか?タランドゥスは羽化後、固まるのがやや遅い模様です。気温が下がり気味なのも影響しているのでしょうか?温室のスイッチ・オンですね!
11月16日

3回目の採卵分の幼虫(9月4日割り出し)の菌糸ビンを交換しました。
体重を測定すると、1回目、2回目に採った幼虫よりも軒並み体重が重いようです。最大個体で「33グラム」ありました(写真)。今回、交換した個体たちは、1本目から、1.5リットル、2リットルクラスの菌糸ビンに投入した個体たちです。成長のスピードが速いタランドゥスには、最初から大き目のビンを与える事は効果が大きいのかもしれません。
しかし、タランドゥスの幼虫の雌雄判別は難しいですね!30グラム前後はオスとしても、25グラムの幼虫はどちらなのでしょうか?22グラム前後だとメスだと割り切れるのですが・・・。2リットルの菌糸ビンでメスが羽化すると悲しくなります。タランドゥスの幼虫の雌雄判別は今後の課題です。
11月24日

タランドゥスのオス?が羽化しました。
本日、温室の飼育棚を整理していると、白いお尻を発見しました。半透明のポリ容器ですので、はっきりとは確認できませんが、オスのようです。ラベルを見ると、「30グラム」と記入されています。他にも2頭ほど、オスが羽化したらしい容器を確認できました。
それでは、人工蛹室のオスはどうでしょう?残念ながら、まだ色の変化もなく、羽化はまだ先のようです。
12月4日

人工蛹室で飼育していたタランドゥスオオツヤクワガタのオスが羽化しました。
他の飼育ビンで飼育している同期のオスたちは、既に羽化しておりました。蛹化は早かったのに、なかなか羽化しないので、心配していたところでした。人工蛹室へ移したのが原因で羽化が遅れたのでしょうか?湿度などの環境が影響したのかもしれません。
今回、羽化の開始が夕刻という事もあり、羽化の瞬間に立ち会える事ができました。次女と、息を飲み観察しました。普段、クワガタには全く興味をしめさない彼女も興奮して観察していました。私が羽化に立ち会うのは2度目ですが、精密なメカニズムを感じます。感動しますね!
心配ばかり先にたちましたが、タランドゥスの場合、羽化不全の心配は最小限で済みそうです。蛹室をビン底に作っても、問題は少ないかもしれません。
タランドゥスの羽化はこちら!
12月14日

タランドゥス・オスの羽化から10日後、観察してみると・・・。
人工蛹室、「ドロンパ君」の中で仰向けになっている姿が観察できました。お腹は以外にも未だ真っ赤です。あれあれ・・・オオクワガタでしたら多少は赤味が残っていますが、黒くなりかけている時期です。
裏返して観察すると、上翅もまだ、透けた感じの茶色で、体もフニャフニャです。
メスの体が固まるのも遅かったように感じましたが、オスも同様ですね。コンゴ盆地には天敵がいないのでしょうか?
12月23日

あれ?温室に入れておいたはずのタランドゥス(上の個体)のケースが無い??何処にあるの?ギョエッ!!窓辺に置いてあるではありませんか!そうです。以前、観察した時に、そのまま窓辺に置きっ放しにしてしまったのでした。中のタランドゥスは元気でしょうか?最低でも3泊以上は窓辺で過ごしたはずです。折りしも、東京は寒波に襲われていました。室内とはいえ、窓辺ですので、夜間は「5度」程度まで気温が下がったはずです。ましてや、羽化後間もない新成虫です。
恐る恐る、フタ開けると、案の定、タランドゥスは固まっていました。しかし、元気な固まり方です。硬直してはいるものの、体に張りがあります。多少は動けるようです。
温室へ移すと、数時間で元気を取り戻しました。
アフリカ産だけに、寒さに弱いと思っていましたが、そうでもないようです。幼虫が屋外で越冬したという話も聞きました。機会がありましたら、室内での無暖房越冬実験をしてみたいですね!

12月27日

第1回採卵分の幼虫たちは全て羽化しました。メスは48mmから49mmとなかなか大型でした。しかし、オスは63mmから70mmと平凡な数字に終わりました。ビン交換時、幼虫が暴れ、そのまま蛹化してしまったのが原因だと思います。
嬉しいのは、63mmですら貧弱という印象はなく、タランドゥスらしい迫力があります。
尚、蛹化から羽化までにかかった時間は42日程度でした(20℃で管理)。


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