●Part2 7/24(3日目)〜7/25(4日目)
「奥志賀林道をかっ飛ばすXLと自分の姿に、我ながらほれぼれ」
7/24(水)はれ 3日目
あぁ〜、気持ちの良い朝だぁ!夏というのに、今朝もちょっと肌寒さを感じる。まだ野宿に身体がなじんでいなくて、熟睡したぞ!!という爽快感はないけどさ。 昨日、林道でコケてヘッドライトを割ったのがショックで、今日は林道を走るのをやめておこうと考えたんだけど、やっぱり好きなんだよね〜。結局、林道を走りつないでいくことばかり考えてしまう。まぁ、あせらずのんびりと行くさ。
山田温泉から志賀高原、そして奥志賀林道へはいる。朝早いせいか、静かで、人もいなくて気持ちいい。途中、サルが歩いていたりする奥志賀林道を思いっきり攻める。直線が多く、コーナもRが大きくてリアが緩やかにスライドする感じが自分の思い通りで、「お〜、XLと一体になって走ってるぞっ」とビンビンに感じる。リアタイヤが巻き上げる砂ぼこりが後ろに飛んでいく様子をバックミラーで時々見ながら、「かぁ〜、かっこいいぜ〜」と自分とXLにほれぼれしてしまう。
(大内:で、この2年前、まさにこの奥志賀林道の野沢温泉近くで、自分の姿にほれぼれしすぎて、コーナを回りきれずにクラッシュ!約3ヶ月の入院生活を過ごすことになるのであった。やっぱり走り時には前を見なきゃね〜)
野沢温泉に今年も寄る。まずは横落の湯にのんびり入る。タダなのはうれしいなぁ〜。2年前の事故の時にお世話になった民宿・福島屋さんに顔を出したら、お昼ご飯をごちそうになってしまい、さらにはおいしいトマトまでもらってしまった。「ありがとうございました!」
R117でひたすら新潟に向かうことにする。退屈な舗装道路移動と割り切ってのんびり走っていると、後ろからやってきた車がクラクションを鳴らしてきた。左によって道を譲っているのに、まだクラクションを鳴らす。「なんだよぉ、うるさいヤツだな〜」と思ったら、ついさっきお世話になった福島屋さんの車だった。そぉ〜言えば、あとで越後湯沢の町に行くって言ってたな、と思い出し、手を振って答える。
新潟市に近づく頃には、そろそろ野宿場所を探すような時間になっていた。信濃川の河原ならどこでも野宿できるだろと考えていたのに、ちょっと甘かったみたいだ。河原には田んぼや畑が広がっていて、なかなかお手頃な場所が見つからない。それでも、しばらく走っていたら、広々としたグランドを発見!これはいいところだよ。
晩めしは、カンヅメとふりかけ。ちょっと質素だけど、昼めしが立派だったから、まっ、いっかぁ〜。
●本日の出費:2,080円
7/25(木)はれ 4日目
真夏に標高の低いところでの野宿は、もうメチャクチャ暑く、それに加えて「カ」の猛攻もあって、よく眠れなかったぞー!朝から疲れた感じで、身体に切れがない。もう疲れがたまってきた感じだ。フェリーに乗ったら、ひたすら寝ることにしよう。
そろそろ出発するかぁ、とのんびりテントをたたんでいたら、地元のガキンチョ達が集まってきて、グランドはラジオ体操会場になってしまった。しかたねぇな〜と思いながら、一番後ろでしっかりとラジオ体操に参加しておく。地元の人たちとの心温まるふれあいを少しは期待したんだけど、何事もなく、いつの間にかグランドには俺一人になっていた。う〜ん、ちょっと寂しい…。
珍しく道に迷うことなくフェリー乗り場に到着。フェリーは、むさ苦しいバイク野郎や自転車乗りを一杯のせて、定刻に出航だ。
いつまでたっても、どこまで行っても青空が続く海の上、甲板でのんびりと過ごしながら、「林道走行と野宿を続ける自分」と「街で女の子とデートする自分」のことを考えてみる。林道を走るのって、走りにくくて、気を抜くとコケて、あっちこっち壊して、たまにはケガをしたり、ムダなことばかりやってるみたいだけど、身体中に充実感が満ち満ちて「これが『俺』なんだぁ〜!」って叫びたくなるほどに自分を実感できる。でも、「どこのお店の何がおいしい」とか調べて街で女の子とデートなんて、やっぱ、そんなの俺じゃねぇえんだあぁぁぁ〜。よっしゃあぁ、北海道、走りまくってやるぜーっ!!
(大内:今、改めて読むと、とても恥ずかしい…)
●本日の出費:1,375円
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