●Part4 7/28(7日目)〜7/29(8日目)
「日勝峠で待ち人、現れず…」
7/28(日)はれ 7日目
あ〜、よく寝た! ここ、鳥沼キャンプ場は確かに連泊者にあふれた北海道らしいキャンプ場なんだろうけど、こんな風に人が多いと、人と話すきっかけがつかめなかったりするときもあるんだなぁと思ってしまう。一人で、もそもそとメシを食っていると「暗いヤツなんかな〜?、俺って…」と思っちゃうんだよね〜。少々スッキリとしない気持ちを引きずりながら鳥沼を出発することにする。
今日の目的地は日勝峠だ。11時、車で北海道をまわっている名古屋の友達と待ち合わせという約束になっているが、果たして無事会えるのかどうか…。
日勝峠にやってきたもののヤツはまだ来ていないようだ。展望台のすみっこで昼めしのラーメンを作り始めることにする。できあがったラーメンをむさぼり食いながら、ふと我に返ると、展望台は若いねーちゃんたちの集団であふれかえっている。「きゃぁー!ワイルドですてきな人ねっ!! 写真、一緒に写ってくれますか?」とか言って声をかけてくれる訳もなく、それどころか汚いものを見るような(実際汚いし、ちょっとにおってるんだけど…)視線を気のせいか?(いや、気のせいじゃないと思う…)少し感じる。
ねーちゃん集団が去った後、今度はおばちゃん二人が話しかけてきた。「どこから来たの?」「どこに泊まっているの?」とか尋問を受けたが、「私の息子にもこんなことさせたいわぁ〜。頑張ってね! ハイッ、これカンパ」と2千円くれた。ありがてぇ〜、これは焼き肉が食えるかもしれないぞ!。
さて、日勝峠からの景色、ずっとモヤがかかっていて遠くの見通しがきかないので、「う〜ん、なんだかなぁ…」という感じだ。
いくら待っても、待ち人は来ない。「くっそぉ、ぶっちぎったな。名古屋に帰ったら生ビール(大)おごらせてやるぅ」
今日の泊まりは、然別湖のキャンプ場だ。日勝峠で話したライダーの一人が「然別湖が良かった」と言っていたのが何となく心に残ってやって来たのだ。有料キャンプ場なのはちょっといただけないが、静かで、月が映る湖面が美しい。気分がよい勢いで、近くの旅館で400円も出して温泉に入ってしまったのは、昼間のおばちゃんカンパで気が大きくなっているからか?でも、晩めしは昨日買ったもやしの残り。なんかすっぱい味がしたけど、腹、大丈夫かな?
隣にテント張り始めた高知ナンバーの兄ちゃんに、俺:「どっから来たのぉ?」(バリバリの名古屋弁のイントネーション) 兄ちゃん:「おめ〜、名古屋か?」 俺:「なんで分かるのぉ?」(これもバリバリの名古屋弁イントネーション) 兄ちゃん(実は名古屋出身だった):「おめ〜、メチャクチャ名古屋弁、しゃべっとるがや」…で、兄ちゃんと盛り上がる夜。
●本日の出費:2,386円
7/29(月)はれ 8日目
気持ちのいい目覚めだ。へっへぇ〜、腹、大丈夫だぜぇ。
今日は走らないでのんびり洗濯でもしようと考えているので、気が抜けているせいか、ちょっとけだるい感じもするかな?朝5時ぐらいに一度は起きたものの、またウトウトと2度寝をして、結局7時を過ぎてしまった。
「さぁ、洗濯だ!」とキャンプ場の炊事場で洗濯を始める。洗剤を持っていないのでシャンプーを使ってはみたものの、泥まみれ・汗まみれの頑固な汚れに全然泡立ちもせず、きれいになったんだか?変わらないんだか?全然分からない。「くんくん」(においをかいでいる)まっ、汗くさくなくなっただけでもましか!ここ2〜3日は、自分でもくさかったからな〜。
「買い出しに出かけるか!」とお手軽気分で走り出したものの、食料品を売っている店など全く見つからず、結局、鹿追の集落まで片道30kmも走ることになってしまった。う〜ん、恐るべし…。でも、ちょっと栄養をつけるかぁ、と思い、豚肉を200g買ってしまったぜ!
キャンプ場ですることもなくボーッとしていたら、近くで宴会をやっていたオヤジキャンパーが「ほれっ、若者!酒を飲みにこんかぁー」と誘ってくれたので、遠慮せずにごちそうになる。でも、待っていたのは焼酎のビール割り!これは効いたよ〜。いやぁ、昼間っからしっかりと酔っぱらってしまったぜよぉ。
昨日、ブヨに足を刺されて腫れあがってしまいオフロードブーツが履けなくて休息中のXT-T氏と意気投合し、俺のテントを隣に「お引っ越し」する。日が暮れるにつれ、周りにはライダーのテントが増え、テンションの高いライダー達が集まって、大盛り上がりの夜だ。昨夜は富良野のヘソ祭りだったとのことで、「踊りに参加してメチャクチャ盛り上がったよ〜」と聞かされたが、一昨日、富良野に泊まった俺なのに、そんなイベントがあったなんて、全然知らなかった〜。う〜ん、大ボケだ…。
●本日の出費:1,371円
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