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「50泊51日 予算は10万円」夏の北海道ツーリング

※()内は、現在の我々による「チャチャ」入れである

Part5 7/30(9日目)〜7/31(10日目)

Part5の行程


「秘境ヌプントムラウシには感動!」

7/30(火)はれ のち くもり 9日目

 なかなか爽やかな目覚めだ。ここ然別湖の標高は1,000m近いこともあり、真夏にも関わらず朝晩の冷え込みはなかなかのものだ。でも、このツーリングのために買っておいたシュラフカバーのおかげで、まわりのみんなは寒さを我慢しながらの眠りだったけど、俺はぬくぬくと眠ることができた。

 今日もここに連泊するつもりで、テント・荷物をキャンプ場においたまま、空荷で出発。

 まずは「秘境」と聞いているトムラウシ温泉に向かったが、アスファルトが延々と続き、国民宿舎も立派で「なぁ〜んだ、思ったより開けているじゃないか!」とちょっとガッカリ。でも、やっぱり熊が怖いので、途中にいっぱいあった林道に入っていく勇気はなかったりする。俺って結構意気地なし…?

 国民宿舎の温泉で一風呂浴びることにする。…この風呂、男湯と女湯のしきりの壁がとても低い。壁際にいってちょっと背伸びをすれば、女湯が覗けそうだ…。男湯にいるのは俺一人。「これはチャンスだ!」でも、でも、「鉄の理性を持つ男」と呼ばれる(呼ばれていない?)俺は、誘惑に負けることなくぐっとこらえるのであった。(もっとも、女湯にも人が入っている気配はなかったのだが…)

秘境「ヌプントムラウシ」で一風呂

 トムラウシの山々を望む「望岳台」と書かれた展望台で昼めしを食う。近くの木々が突然ガサガサと揺れる。「ゲッ!熊か!!」と顔が引きつったが、現れたのが人間(その後、何回か出会うことになる木屋さん)でホッとした。

 二人でヌプントムラウシに行くことにする。さすがにこちらは山深くて、怖い。次第に空が怪しくどんよりと曇ってきたせいもあるが、二人で走っていても心細くなっていく。しかし、川辺に湧く温泉はすばらしかった。人手がほとんど入らず(今はそうでもないらしいが…)、穴から熱湯が湧き出る様子に感動した。熱湯と川の水を湯舟っぽくなっている穴に引き入れ、二人で一風呂浴びる。気持ちいいぜ〜。

 帰りは二人で奥十勝林道を攻める。割とフラットなダートで、舞い上がる砂ぼこりが気持ちよい。途中道を間違え、行き止まりになったところで、XL200R氏が「そろそろ夕方かぁ。出るかもね、熊…」とボソッ。こえぇ〜。

 林道を走り終えた頃には、薄暗くなっていた。キャンプ場で動けなくなっているXT-T氏に米を買ってくるよう頼まれていたことを思い出し、あわてて引き返す。

 朝出発して全然戻ってこない俺に心配したXT-T氏に、もう少しで行方不明者扱いされるところだったが、無事、米を手渡すことができた。今晩のキャンプ場は、オフロード派、それも脳天気なヤツらが多く、熊の話やらなんやらで大いに盛り上がるのであった。

●本日の出費:2,271円


「足寄といえば…」

7/31(水)くもり 時々 雨 10日目

 うぅ〜、今朝もさっびぃ〜。でも、でもよく寝たぞ。今日の天気はイマイチで、然別湖も霧でよく見えないなぁ。

 今にも雨が降りそうな中、今日は昨夜知り合った信州大学の富沢君(翌年、上高地で偶然再会。今は長野県で大工さんをやっているらしい)と遊びに行くことにする。すでに廃止となっている十勝三駅股や鹿の子ダム見物など、普段俺一人なら興味なく通り過ぎてしまうような場所だけど、富沢君の解説付きなので色々と感心しながら見ることができる。

廃駅「十勝三股」で記念撮影

 常呂川本流林道は静かで走りやすい林道だ。途中休憩で止まると、森林工学専攻の富沢君は「う〜ん、さすが北海道の植生は信州と全然違うな〜」と喜んでいるのだが、俺には同じような木々にしか見えない。ダートに入ればかっ飛ばすのが俺の楽しみだけど、人それぞれ、いろんな楽しみ方があるのね。

 鹿の子ダムから足寄に抜けるダート、フラットな路面で直線が多く「う〜ん、こいつはまさしく北海道のダートだぁ!」と感激しながらの走りだ。昨日の奥十勝あたりと違って山深い感じもなく、怖くないのがまた良い。

 ダートを抜けた後は、足寄町、松山千春の家に向かう。(当時は足寄いえば、松山千春の家に行くのが定番だったけど、今はそんな人いないんだろ〜な。1990年頃行ったときでさえ、すでに人はほとんどいなかったもんなぁ)観光バスとかがあふれる中、家の向かいにあるおみやげ屋の横で、昼めしのラーメン製作に取りかかる。いつものように観光客の冷たい視線を感じるが、これはもはや快感の域に達している。「きゃあ〜、何やってるんですか!?」(怒られたわけじゃないよ)とバスガイドさんがやって来た。若い女の人との会話で興奮度も高まるが、滅多にない貴重な機会にも関わらず一緒に写真を撮るのを忘れてしまった。失敗だ…。

足寄の松山千春邸前

 今日の晩めしは、キャンプ場仲間で色々と持ち寄り、豪華絢爛だ!ジンギスカン、ソーセージ、もやし、レタス、トウキビ、ジャガイモ、ビール(今読むと果たして「豪華絢爛」かどうかは??なのが自分で笑える…)うめぇ〜。栄養がついてしまったぞー!

 さて、あしたはどうなる?

●本日の出費:1,675円


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「ソロツーリング」

 

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