● Part10 3/17(18日目)〜3/18(19日目)
3/17(火) 晴れ 18日目
非常にいい天気だ。暖かい感じさえする。9時半、住み込みバイト先の「あしたの城」に帰るわかばさんを見送り、自分も着々とパッキングを進める。
11時半頃、出発。三平さんの家のおかげでホントに心地よく楽しめた3泊4日だった。ありがとう!三平さん。
緊張感も抜けきってしまったのか、給油で立ち寄ったホクレンのスタンドではいきなり立ちゴケしてしまった。かっこわりぃ〜。
富良野の街中やR38は、圧雪やシャーベット状の雪が広がる路面だった。「これは気合いを入れ直していかないと危ないぞ」と下っ腹にぐっと力を入れて走っていたが、芦別あたりまでには、完全にアスファルトの路面になってしまった。
滝川からR12に入った頃には、スパイクタイヤによる猛烈な車粉に悩ませられる。もうもうと車粉が舞い上がり、前方がかすんでしまっている。のどは痛いし、これ、絶対体に悪いよな〜。
札幌には15時頃入る。今晩は、市内のカプセルホテルに泊まることにする。ツーリング中にお金を出して泊まるのは久しぶりだ(いっつも野宿)。ホテルのお風呂でツーリングの垢をしっかり落とし、身体の隅々まで磨き上げた後、すすきの・日劇ビルに消えゆくのであった。
ちょっと普通の人に戻った楽しい夜でした…。
3/18(水) 晴れ 19日目
ホテルを出発したのは8時頃。渋滞することなく走り続け、小樽のフェリーターミナルには9時半頃到着。時間待ちの間、おみやげとかを見ているとなんとクマパリが現れた。今朝、三平さんの家を出てきたという。
フェリーは定刻通りの10時半に出航。クマパリと甲板に出る。船が動き出した。離岸した瞬間、俺の中で何かが終わった気がした…。離れていく小樽の街に、北海道の地に、まだまだ雪をかぶった北海道の山々に向かって俺とクマパリは叫んだ!「帰りたくねぇよぉ〜!」
いやだー、帰りたくねーー。このまま、ずーっと夢の時間が続いて欲しいよぉ〜!
楽しかった今回の北海道ツーリングの色々な場面を思い出しながら、船は新潟に向かうのであった…。
(大内:実は「日劇ビルに…」のくだりは走行記録には書いてないんです。で、記憶に頼って「確か日劇ビルだったよなぁ」と思いながら書いたのですが、「そぉだっ!Internetで検索すればいいじゃん」と思い、「すすきの」をキーワードに調べてみました。その手の分類をたどっていくと、色んなお店の情報が表示され、「おっ、やっぱすすきのは安いんだ」「なになに〜、『ツーリングライダ歓迎!店の前に、バイク置けます』だってぇ。く〜、細やかな心遣いがうれしいね」とすっかり画面の情報にのめり込んでしまいました。と、その時、「何見てるの?」とカミさんの不意打ちを食らってしまったのです。「何でそんなもの見ているのよ!」と怒るカミさん、「ちっ、違うんだ、こ、これにはわけがぁ、聞いてくれぇ〜」と涙目になって無実を訴えるものの、信じてはもらえずその後2〜3日、悲しい日々を過ごしたのでした…)
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