「展覧会の絵」 〜次回(第56回)の演奏曲の無駄知識〜

2006年5月14日 作成
2006年 7月30日 一部追加・修正


 YPO#56では、ムソルグスキー/ラヴェル編曲「展覧会の絵」、プロコフィエフ/交響曲第1番「古典交響曲」を演奏します。
 どちらも有名な曲なので、いまさら予備知識の必要もないかもしれませんが、自分の興味のあるところを中心に、インターネットなどで調べたことをご紹介します。



1.「展覧会の絵」の七変化

 ムソルグスキーは、ご承知のとおりオリジナルはピアノ曲です。
 これを管弦楽用に編曲して有名にしたのはラヴェルの功績です。ラヴェルは、ボストン交響楽団の指揮者であったクーセヴィツキの委嘱で、1922年にこの編曲を行っています。(クーセヴィツキといえば、YPOは第32回(1994年)に、このクーセヴィツキの「コントラバス協奏曲」を演奏しています・・・)
 そんないきさつから、このラヴェル編曲版は5年間はクーセヴィツキに独占演奏権があったらしく、どうしても演奏したい当時フィラデルフィア管弦楽団を率いていたストコフスキーは、自分で編曲したようです。

 もちろん、管弦楽編曲はラヴェルの専売特許ではありません。有名なところでは、上記のストコフスキー編曲版があります。
 さらに、インターネットで調べてみると、これが結構あるはあるは・・・。
 「展覧会の絵」の編曲をいろいろ集めた、極めてオタッキーなホームページがありましたので、興味のある方は参照してみて下さい。

”展覧会の絵”の展覧会 〜 いろいろな編曲・演奏の比較
http://www4.synapse.ne.jp/tabata98/XPX/index.htm

このホームページにある、 各曲の表題の元となったハルトマンの「原画」は必見です。
http://www4.synapse.ne.jp/tabata98/XPX/X-pictures.htm

展覧会の絵 いろいろな編曲の比較
http://homepage3.nifty.com/tequila_liquor/pictures/picture2.htm

 どうやら、各編曲で、細部にいろいろと相違があるようです。
 オリジナルのピアノ版と、ラヴェル編曲版の間にも、かなりの相違点があります。有名なところでは、次のようなものがあります。

  ・オリジナルにある「プロムナード」の1つ(「サミュエル」と「リモージュ」の間)がラヴェル版では削除されている
  ・「ビドロ」がラヴェル版ではppで始まる
  ・「サミュエル」のトランペットの悲鳴の音がオリジナルと半音違うところ、および最後の一括の3連音の3つ目が違う

 それ以外にも、多々あるようなので、詳しくは上記ホームページを参照下さい。

 ラヴェルは、自作のピアノ曲を数多く管弦楽に編曲していて、それらも原曲のピアノ曲と管弦楽曲との間に相違のあるケースが多々見られます。YPOが第52回で演奏した「古風なメヌエット」でも、中間部の繰り返し範囲が、原曲と管弦楽版で違っていました。もっと大きい相違としては、「マ・メール・ロア」、「クープランの墓」とも、ピアノ版と管弦楽版では曲数が異なります。(詳しくは、このホームページの「ラヴェル「古風なメヌエット」」を参照下さい)
 ラヴェルには、おそらくピアノ曲を原曲に忠実にオーケストレーションするという意識はほとんどなく、ピアノ曲と管弦楽曲は別な曲として「最適化」するとの意図だったのでしょう。



2.「展覧会の絵」の楽譜

(1)スコア

 YPOで我々が演奏するのは、ラヴェル編曲版です。
 スコアは今後の練習の必需品ですので、そろえておきましょう。

 前回YPOで展覧会の絵を演奏した1991年頃は、ラヴェルの著作権が生きていたせいか、国内版スコアは出ていませんでした。その頃は、高価な旧Boosey&Hawkes版を購入しないといけませんでした。
 余談ですが、本来「著作権」は作者の没後50年で切れますが、第二次世界大戦の戦勝国には「戦勝国特権」というものがあるらしく、「戦時中は著作権の行使ができなかった」という理由で、著作権保有期間が10年ほど延長されているようです。従って、ラヴェルの著作権が切れたのは、1937年の没年から60年後の1997年だったようです。ちなみに、敗戦国にはこの特権はなく、1949年に没したR.シュトラウスの著作権は1999年で切れています。著作権が切れると、国内版の楽譜が出版されるようになる・・・。

 国内版スコアは、3種類出ていることが分かりました。
(全音オイレンブルク、音楽の友社、日本楽譜出版)

(A)オイレンブルク・ポケットスコア 全音楽譜出版社(¥1,680)
 全音オイレンブルク版は、ポケットスコアといいながらやや大きめ(ミニサイズとフルサイズの中間)。解説が詳しく、ムソルグスキーのピアノ手稿、ラヴェルの手稿などを比較して、きちんと校訂されているようです(ラヴェル版の「間違い」も修正されているらしい)。下段に原典版ピアノ楽譜も付いているし、内容・価格の面からも、最もお勧めです。

 ただし、今回演奏会で使用するパート譜は、新しい校訂版(Boosey&Hawkesの新版:2002年)です。この版も、「従来のラヴェル版の誤り」が修正されているようです。現在手に入る大判のBoosey&Hawkes版スコア(amazonだと¥3,920)はこの新しい校訂版です。(従来の旧Boosey&Hawkes版スコア=大半のCD録音とは異なるところがあるようです)

 これらのスコア間では、ざっと見たところ、下記の相違点があるようです。(ついでなので、ピアノ原典版/ラヴェルが編曲に用いたR.コルサコフ編ピアノ版との相違点も、気付いた範囲で書いておきます。細かいアーティキュレーションやデュナーミクの相違はいくらでもあるので省略)

場所パート譜=新Boosey&Hawkes版旧Boosey&Hawkes全音オイレンブルク音友ピアノ原典版R.コルサコフ編ピアノ版
1.プロムナード
練習番号「5」2小節1拍目のハーモニー
C-moll(Hr3、Trp3はEs)C-dur(Hr3、Trp3はE)C-dur(Hr3、Trp3はE)C-dur(Hr3、Trp3はE)C-moll(右手下から2番目はEs)C-dur(右手下から2番目はE)
第2曲「古城」
練習番号「21」2小節
コールアングレのアウフタクト
四分音符四分音符四分音符四分音符八分音符八分音符
第4曲「ブィドロ」
冒頭のデュナーミク
ppppppppffp
第5曲「ひよこ」
コーダ前の2小節(ダカーポ後のフェルマータ)
なしなしなしなしありなし
第6曲「サミュエル」
練習番号「60」2小節目の3拍目(4小節目、「61」2小節目も同じ)
Trp1&2はFisTrp1&2はG
(記譜上はFダブルシャープ)
Trp1&2はG
(記譜上はFダブルシャープ)
Trp1&2はG
(記譜上はFダブルシャープ)
右手オクターブはFis
(記譜上はGes)
右手オクターブはG
第6曲「サミュエル」
最終小節アウフタクトの3連符
C-Des-CC-Des-CC-Des-CC-Des-CC-Des-BC-Des-C
第6曲「サミュエル」と第7曲「リモージュ」の間のプロムナードなしなしなしなしありあり
第9曲「ババヤーガ」
練習番号「90」の前2小節
あり
(ミュート付Trp)
あり
(ミュート付Trp)
あり
(ミュート付Trp)
あり
(ミュート付Trp)
なしなし
第9曲「ババヤーガ」
練習番号「95」の5,6小節目
装飾音符付き下降
(ダカーポ前と同一)
装飾音符付き下降
(ダカーポ前と同一)
装飾音符付き下降
(ダカーポ前と同一)
装飾音符付き下降
(ダカーポ前と同一)
低音音形のみ
(7,8小節目と同じ)
低音音形のみ
(7,8小節目と同じ)
第10曲「キエフの大門」
練習番号「106」1小節目
Cla1(旋律線)はAsCla1(旋律線)はAsCla1(旋律線)はAsCla1(旋律線)はAs旋律線はEs旋律線はAs
第10曲「キエフの大門」
練習番号「109」のデュナーミク
ppppffff
第10曲「キエフの大門」
練習番号「118」10小節目
Hr1はAsとGの2種類記載
(Vn1&2,Va,Cla1は?)
Hr1はAs
(Vn1&2,Va,Cla1はAs/Des)
Hr1はG
(Vn1&2,Va,Cla1はG/Des)
Hr1はAs
(Vn1&2,Va,Cla1はAs/Des)
右手はG(記譜上はAダブルフラット)/Des右手はAs/Des
第10曲「キエフの大門」
練習番号「120」2小節目の大太鼓(Gr.C.)
3/2拍子の2拍目2/2拍子の2拍目3/2拍子の2拍目2/2拍子の2拍目
第10曲「キエフの大門」
エンディング5小節
Es-durのコード、クレッシェンドありEs-durのコード、クレッシェンドありEs-durのコード、クレッシェンドありEs-durのコード、クレッシェンドありEsのオクターブ、クレッシェンドなしEsのオクターブ、クレッシェンドなし

(B)音楽之友社 ミニチュアスコア(\1,785)
 音友版は、旧Boosey&Hawkes版をベースに、誤りを修正した独自の版とのこと。ほとんど旧Boosey&Hawkes版と同じようです。
 ただし、旧Boosey&Hawkes版の下段に印刷されている「リムスキー・コルサコフ版ピアノ譜」は削除されています。
 ラヴェルが編曲を行った当時に出版されていたピアノ譜は、ムソルグスキーの死後リムスキー・コルサコフが編纂して初出版したものだそうで、たとえば「ビドロ」はpで始まっています(旧Boosey&Hawkes版スコアの最下段に印刷されているピアノ譜が、このリムスキー・コルサコフ編纂版)。ラヴェルが編曲に当たって変えた訳ではなく、当時出版されていたピアノ譜がそうなっていた、ということのようです。

(C)日本楽譜出版社版
 国内版では、日本楽譜出版社(\2,000)もありますが、全音オイレンブルク版、音友版のほうが安いので、これを選ぶ理由はなさそうです。

(D)ジュリアン・ユー編曲版 ZEN-ON SINFONIETTA SERIES 全音楽譜出版社(¥3,150)
 なお、ラヴェル編曲版以外の楽譜では、出版されているのかどうか不明です。ただし、「ジュリアン・ユー編曲版」が全音から出版されています。室内オーケストラ版で、大判の手書きスコアです。
 音源は、下記にCDを紹介していますので、興味があれば聴いてみて下さい。

(2)ピアノ譜

 興味のある方は、オリジナルのピアノ譜も見てみると、相違点が直接確認できるでしょう。

(A)ムソルグスキー展覧会の絵 全音ピアノライブラリー(全音楽譜出版社 ¥1,155)

 原典版にこだわる方は、(B)ウィーン原典版76(音楽之友社:日本語版 ¥2,730)をどうぞ。
 解説を、アシュケナージが書いているそうです。アシュケナージはこの曲の権威なのだ。

 ピアノ譜を見て不思議に思うのは、第8曲「カタコンブ」で、3小節目のフェルマータに「クレッシェンド」と指定されていること。こればかりは、いかなる名ピアニストも超絶技巧派のピアニストにも、再現不可能と思うのですが・・・。ムソルグスキーも、オーケストラまたは他の楽器への編曲を想定していたのでしょうか。



3.「展覧会の絵」の音源

 ラヴェル版は、歴代の名演を含め、相当数の録音が出ていますので、皆さん既にひいきの指揮者・オケのものをお持ちと思います。
 お持ちでない方、他の演奏・編曲を聴いてみたい方は、こんなものはいかがでしょうか。
(私が調べたのは、直接インターネットで購入できる amazon と HMV です。HMVのサイトは、輸入盤の検索機能が充実していて、私もよく利用しますので、参考までに紹介しています)

カラヤン/ベルリン・フィル、ピアノ版(ラザール・ベルマン)とのカップリング
HMV:\790

Amazon: ¥1,010  

 最新のゲルギエフのものもありますが、私は聴いていません。

ゲルギエフ指揮/ウィーン・フィル(HMV:\1,756)

 ラヴェル編曲版以外の音源は、下記のものが入手可能なようです。

(1)ストコフスキー編曲版

(1-1)ストコフスキー指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 Amazon:¥1,000

  チャイコフスキー:交響曲第5番とのカップリング。1965年のステレオ録音です。

(1-2)ホセ・セレブリエール指揮/ボーンマス交響楽団 Amazon:¥1,023
HMV:¥881

 指揮者のセレブリエールは、1938年生まれで、ストコフスキーの弟子だそうです。このCDは、2005年発売の最新録音です。

(1-3)オリバー・ナッセン指揮/クリーブランド管弦楽団 HMV:\1,840(輸入盤)
Amazon:¥2,905(国内盤)

 指揮者のナッセンは、1952年生まれで作曲家でもあります。

(1-4)バーメルト指揮/BBC交響楽団 HMV:\2,183
Amazon: ¥2,365

(2)アシュケナージ編曲版

 ピアノ譜のウィーン原典版の解説を書いているアシュケナージが、ラヴェル編曲では「ロシアの魂」を表現していない、として自ら編曲したもの。アシュケナージ自身が指揮したものしか出ていないようです。(国内盤は廃盤のようです)

アシュケナージ指揮/フィルハーモニア管弦楽団 HMV:\1,173
Amazon:¥2,171
 (アシュケナージの弾いたピアノ版とのカップリング)

(3)ゴルチャコフ編曲版

 モスクワ音楽院の教授ゴルチャコフ( Sergei Petrovicth Gortchakov)が1950年に編曲したもの。CDは出ていないようですが、マズアの指揮したライブDVDがあります。

クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 HMV:\2,688
Amazon: ¥3,360

(4)フンテク編曲版

 実は、ラヴェルが編曲する以前の1922年に、レオ・フンテク(Leo Funtek (1885-1965)、スロヴェニア出身、フィンランドで活躍)が編曲したものがあったそうです。ということは、唯一、ラヴェルを意識することなく編曲されたわけです。(聴いていませんが、オーソドックスで古典的な編曲のようです)

(4-1)セーゲルスタム指揮/フィンランド放送響 HMV:\2,092

(4-2)ユッカ=ペッカ・サラステ指揮者/トロント交響楽団 Amazon: \1,050
Amazon:¥1,023(輸入盤)

 サラステ盤は、上記のゴルチャコフ版とフンテク版の折衷のようです。

(5)ジュリアン・ユー編曲版:室内管弦楽団用

 ごく最近(2002年初演)の編曲です。編曲者のジュリアン・ユーは、1957年中国生まれで現在はオーストラリアで活躍している作曲家だそうです。

展覧会の絵[ジュリアン・ユー編曲] 岩城宏之指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢 (Amazon:¥2,268)

 このCD、カップリングがプロコフィエフ/古典交響曲です!

 岩城宏之氏の追悼盤として買って聴いてみましたが、なかなか面白い編曲です。
 最初のプロムナードはヴィオラ独奏。続く部分は、プロムナードが中国音階と同じ五音音階でできていることを認識させてくれる編曲で、原曲のハーモニーは無視して、旋律の一音一音を別な楽器で分担し(まるでウェーベルン!)、残響のように音を延ばすことで、独特の幻想的な音空間を作り出しています。いたずらっぽく「中国風合いの手」を入れているところはご愛嬌。
 最も独特なのが「古城」。ここでは、コールアングレの旋律を、数拍遅れで二重三重に同じ旋律が追いかけ、風呂場でわんわんと反響しているような、またまた幻想的な音空間を作り上げています。こういった音空間が、この編曲者(作曲家だそうです)の特徴なのでしょう。
 原曲を室内オケ用に編曲した、というよりも、ピアノ曲を素材にして、新たな音空間を創造したもの、ということができそうです。ただし、音程やデュナーミクの点では、ピアノ原曲よりもラヴェル編曲版に近いので、かなりラヴェルを意識して編曲したようです。

(6)管弦楽以外の編曲

 上記の管弦楽版以外に、吹奏楽版、小編成アンサンブル版、シンセサイザー版など、様々な演奏が出回っています。そういえば、我が家にはシンセサイザー版(冨田勲編曲)と、金管合奏版(ハワード編曲、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル)のレコード(!)がありました。
 シンセサイザー版(冨田勲編曲)は、「ストーリー性」を重視した編曲で、「卵の殻をつけたヒナの踊り」はニワトリとヒヨコの鳴き声+これを狙う猫ですし、「サミュエル」は一般的な解釈を反転させて「卑屈な媚笑いをする経営者と強い労働組合」の組合せになっています。また、人の声風(コーラス風、ハミング風など)を多用していて、音の立ち上がりや音から音への移り方に非常に凝るなど、人間味あふれる音作りをしています。ただし、ときどき意図的になのか無機的・機械的な音も出てきて、私なりのイメージと合わない部分も多々あります。一度は聴いてみたほうがよいですが、繰り返し聴くものではないかもしれません。

展覧会の絵(紙ジャケット仕様) 冨田勲 Amazon:¥1,890(10%オフ)

(7)その他

 最後に、直接「展覧会の絵」の編曲ではありませんが、「展覧会のエッ!?」というパロディ音楽のアルバムをご紹介しましょう。HIROSHIはHIROSHIでも、あのヒロシとは異なります。でも、けっこう語りも入ります。
 ピアノでこれだけ弾けるのがうらやましいですが、「アイネ・クライネ+スーダラ節」、「ショパン/ピアノ協奏曲+北の宿から」、沖縄音階による「かえるの歌」など、抱腹絶倒ものです。

展覧会のエッ!?〜ピアノ座のHIROSHI〜 Amazon:¥2,250 (10%オフ)



4.プロコフィエフ「古典交響曲」

  プロコフィエフ「古典交響曲」については、別の記事「プロコフィエフと横浜の浅からぬ関係」を書きましたので、ここではとりあえず速報情報のみです。

 スコアに関しては、昔は全音からミニチュア・スコアが出ていたはずなのですが、調べても見つかりませんでした(ヤマハで調べたら、ミニチュア・スコアは絶版とのこと)。交響曲では、第5番や第7番の全音版ミニチュアスコアは出ているようなのですが・・・。
 ということで、ドーヴァー版スコアをご紹介します。値段からすると、おそらく国内版があったとしても、こちらの方が安いと思います。ただし、ミニチュア版ではなく、フルサイズ版です。
 ジャスト・インというべきか、残念ながらというべきか、5月29日発売なので初練習には間に合いません・・・。

Classical Symphony, Op. 25, in Full Score 出版社: Dover Pubns
   ¥1,042 (外貨参考価格 $9.95 )

 フルサイズ版ではBoosey&Hawkes版もありますが、こちらは「3つのオレンジへの恋」組曲と一緒で、ヤマハで\6,615でした・・・。

 音源はたくさんありますが、この際、プロコの交響曲全集を買ってしまおう、という方には、小澤征爾がベルリン・フィルを指揮したもの(HMV:\3,352) / (Amazon:¥3,962)があります。

 最新のゲルギエフ/ロンドン交響楽団(HMV: \4,528(輸入盤)) / (Amazon:¥6,000(国内盤))という選択もあります(私は聴いていませんが・・・)。
 5/20発売の「レコード芸術」誌今月号(2006年6月号)で、みごと特選盤になっていました。



5.チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」

  こちらは、いまさら話題として取り上げる必要もないほど有名なので、とりあえずスコアの情報のみです。
  音友からミニチュア・スコアが、ドーヴァー版でフルサイズ・スコア(イタリア奇想曲との組合せ)が出ています。

チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」(音楽之友社) ¥ 945

Peter Ilich Tchaikovsky / Romeo and Juliet Overture and Capriccio Italien in Full Score (Dover Pubns) ¥ 1,576



HOMEにもどる