1.ノイシュヴァンシュタイン城
この日は、午前中にノイシュヴァンシュタイン城を見学するため、ミュンヘンのホテルを 7:45 に出発しました。
ノイシュヴァンシュタイン城は、作曲家ワーグナーのパトロンとして有名なバイエルン国王・ルートヴィヒ2世が、日本では明治時代になっていた1869年に建設を開始し、王が謎の死を遂げた1886年にはまだ建設途上だったとのことです。何とも時代錯誤な建造物なわけです。
10時頃ノイシュヴァンシュタイン城入口に到着。そのときは雲が垂れ込め雨が降りそうな天気でした。
マリエン橋から城までは、木立の中を歩きます(乗り物の利用は不可)。ちょうど新緑の季節で、すがすがしくて気持ちのよいこと!
城の見学ツアー(1時間弱)で内部も一回りしました。オーディオガイドは日本語が選べます。
城から登り口までの帰り道は、「表参道」をひたすら歩くしかありません。結構な距離と勾配なので、今回の私たちのように、往きはマリエン橋までバスで登り、帰りは表参道を歩いて下る、というのが良いようです。表参道を歩いて登って来る人もたくさんいますが。
ノイシュヴァンシュタイン城近くのシュヴァンガウのレストランで昼食後、世界遺産のヴィース教会に向かいました。
2.世界遺産のヴィース教会
ヴィース教会 Wieskiche に着いたときは快晴になりました。教会でろうそく代を小銭で募金箱に入れたら、詰まらせてしまいました(何とバチ当たりな)。オルガンの再建にも寄付しました(オルガンコンサートのパンフレットをもらいました)。
教会前の牧草地には馬、農家にはヤギや猫がいる、とてものどかな風景の教会でした。
3.ザルツブルク着
バスに乗ったまま、ドイツから国境を越えてオーストリアに入り、夕方19時ごろザルツブルクに到着しました。国境では何のチェックもなく、いつの間にかオーストリアに入っていました。
この城は、ワーグナーを愛したルートヴィヒ2世の築城であること、ワーグナーの「ローエングリン」や「タンホイザー」に描かれた中世の騎士を夢見て構想されたことなど、ワーグナーの世界を知る上で是非訪れてみたいと思っていました。
ちなみに、ワーグナー本人は、この城を訪れてはいないそうです。
ふもとからバスに乗り、まず城の裏山の谷にかかるマリエン橋近くの広場まで登ります。バスが入れるのはここまでで、そこから城を眺めるマリエン橋、そしてノイシュヴァイン城までは、徒歩で行くしかありません。
ふもとでは雨が降りそうな天気が、マリエン橋に着く頃には晴れてきました。マリエン橋は小さな人橋(固定しているのでつり橋ではない)で、ここからの城の眺めは最高で、絶好の写真ポイントです(城の裏側に相当する)。だがしかし、城は修復工事中で、ほとんどが工事用シートに覆われていました。金返せ・・・。(といっても、ここから眺めるだけなら料金は支払っていませんが)
ここからの城の眺めは、絵葉書はじめいくらでも手に入るので、逆にこういった「工事用シートに覆われたノイシュヴァンシュタイン城」は今しか撮影できない貴重なもの、と負け惜しみを言って撮影しました。
マリエン橋から望むノイシュヴァンシュタイン城
(でも修復工事中・・・)
マリエン橋から木立の中をノイシュヴァンシュタイン城に向かう
ノイシュヴァンシュタイン城の中庭
ノイシュヴァンシュタイン城
(表参道から見上げた「表側」)
城の中には、白鳥の装飾がいっぱい・・・。ルートヴィヒ2世の居室には、ローエングリンの絵が壁一面に描かれていました。時代錯誤の、孤独な王様の心の中を覗き込むような、ちょっと狂気すら感じる繊細な装飾でした。(城内は撮影禁止でした)
ノイシュヴァンシュタイン城のパンフレット
(日本語のものがありました!)
ルートヴィヒ2世の居室(パンフレットより)
壁の絵は、白鳥に曳かれた騎士ローエングリン。
その前には白鳥の置物・・・。
手前の緑のテーブルクロスにも白鳥が・・・。
ノイシュヴァンシュタイン城の入場券
なお、表参道には、往復とも「馬車」もありましたが、馬がかわいそうなので乗りませんでした。道には馬の「落し物」があちこちにありました・・・。
教会の中は当然撮影禁止ですが、白を基調に、金色、ライトブルーなど、とてもメルヘンチックで可愛らしい内部装飾でした。(下記のパンフレットに小さく写真が載っています)
世界遺産のヴィース教会
ヴィース教会のオルガンコンサートのパンフレット
ヴィース教会の寄付募集パンフレット