Pro/ENGINEERカスタマイズ講座
Pro/ENGINEERはインストールしたままでは使い勝手が悪いためユーザーが独自にいろいろ設定できるようになっています。
しかしながらその設定の文法の説明(マニュアル)はほとんど存在しません。そこで、使い方について<知ってる範囲で>記述していきたいと思っています。なお、使用しているバージョンは2000i日本語版(1999500)です。
Pro/Eの機能紹介
Pro/TOOLKITを使ったC言語によるカスタマイズ
Pro/TOOLKITはPro/Eを操作するためのC言語の関数がライブラリとして用意されています。ANSI準拠のCコンパイラ(Visual C++等)でコンパイルしてEXEまたはDLLファイルとして動作します。作成された実行ファイルは特別なLIBを必要としないため、Pro/Eさえ手元にあり、設定ファイルを準備すれば使用可能です。
Pro/TOOLKITアプリケーションの基本的なコードは以下のようになります。
#include "ProToolkit.h"
int user_initialize(int argc, char *argv)
{
user_func();
return(0);
}
void user_terminate()
{
}
int user_func()
{
/* .... */
}
一般にC言語の開始はmain()ですが、Pro/TOOLKITでは既に定義されています。
ユーザーが始める関数は user_initialize です。
ここにはアプリケーションを実行したときの初期設定を記述します。
メニューボタンに何らかのコマンドを追加したい場合では、ここでコマンドを追加する関数を呼び出します。
カスタムコマンドは以下の2個所のどちらかに登録して使用します。
1.メニューファイル

メニューファイルへはmenu_def.proを定義することでマップキー等のショートカットも作成できます。
2.メッセージファイル

メッセージファイルへはコマンドのカスタマイズを行うメニューからマップキーも登録できます。
Pro/Eのからのメッセージはメッセージウィンドウに表示されます。
<メッセージウィンドウ>

Pro/TOOLKITアプリケーションの実行
Pro/TOOLKITで作成した実行ファイルまたはDLLは補助アプリケーションとして登録します。
「ユーティリティー」「補助アプリケーション」を選択し、レジスタをクリック、設定ファイルを選択して「スタート」ボタンを押せば開始します。
