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●ドコモ・dtab を使い倒す
 @テレビにつなぐ
 (2013/10 初掲)
■ docomoブランドの激安タブレット

 最近の円安で、Nexus 10が36,800円、Kindle Fire HD 8.9が24,800円など、売れ筋タブレットの値上げが続いています。一方、ドコモの10.1インチタブレット「dtab」は、2014年1月現在もキャンペーン価格9,975円で販売されており、相対的にコストパフォーマンスが際立ってきました。ドコモのスマホユーザならぜひ購入を検討されることをお勧めしたいと思います。

 dtabは最先端ではありませんが、クアッドコア、RAM1GB、Android 4.1を搭載した堅実な製品です。SDカードやHDMIも使え、拡張性も十分です。

 この値段なら、心おきなく使い倒してやろうという気にもなります。いろいろいじくってみた以下のような内容を、順次まとめておきます。(root化は行いません。)


■ 高い拡張性とそこそこの性能

 dtabの最大の魅力は、ドコモブランドのタブレットが定価25,725円のところキャンペーン価格9,975円で購入できることです。当初、キャンペーン期間は2013年9月30日まででしたが、なぜかその後も絶賛延長中です。キャンペーンの条件は、ドコモのスマホを持っていること、ドコモのネット配信サービス・Dビデオを延べ8ヶ月契約することです。Dビデオは月525円 × 8ヶ月=4,200円なので、実質価格は合計14,175円になりますが、ドコモのポイントも使えるので、利用すればさらに安く手に入ります。


 製造元は中国のHuaweiで、スマホでもユニークな機種を発表するなど最近元気があるメーカーです。そのせいか、手に取ると結構しっかりとした作りです。ただ「docomo」のロゴが左上の目立つところにあって、人前で裸で使うには少しダサいです。 梱包の箱は最近流行の本体ギリギリの大きさで、電源と小さな説明書、試供品のスタンド以外何も入っていません。



 次に、iPad2(上・9.7インチ)とdtab(下・10.1インチ)を並べて比較してみました。iPadに比べかなり横長なのが分かります。dtabは映画向き、iPadは書籍向きという感じでしょうか。ちなみに初代Galaxy Note(左・5.3インチ)の縦横比率は10:12で、両者の中間です。


 

■ まずはテレビにつないでビデオを見る

 せっかく強制契約させられたDビデオなので、契約期間は楽しまないと損です。映画は準新作までしかありませんが、個人的には見逃していた「スタートレック・エンタープライズ」が4シーズン98話まで見れるので、まあ元はとれるかなと思っています。

 大画面で見たいので、早速、HDMI端子でテレビにつないでみます。dtabからHDMI端子を使うには、MHL-HDMIアダプタ、HDMIケーブル、USBコードの3つが必要です。バッテリーを使わなければ新たに買っても3,000円でおつりが来ます。さらに、dtabのMHL出力はスマホ・タブレット標準に準拠しているので、機材はすでにお持ちのスマホと共用できる可能性があります。

●HDMI端子へのつなぎ方


品名 価格等 機種の例
1

MHL-HDMI変換アダ
プタ

※使える変換アダプタは、
 以下の「アダプタの互換
 性」もご参照ください。

1,500円〜

docomo純正アダプタ SC01

Samsung純正 (上記同等品)

ELECOM  MPA-MHLHD30BK
  (HDMIケーブル一体型)
Hypluss HY-MHL1
  (給電用ケーブル付属)

2

HDMIケーブル
(A端子・両端オス)

800円〜

Panasonic HDMIケーブル

Amazon無印 HDMIケーブル

3

変換アダプタ用電源
・モバイルUSB電源
・ACアダプタ
・テレビUSB 等

モバイルUSBバッテリーは3,000円〜

Panasonic QE-PL202-K

・ACアダプタ、テレビ、PCからUSBで給電する場合は、 スマホ付属品の電源コードのみでOK。

 

●接続は、以下の3ステップ

  1. dtabのmicroUSB端子にMHL-HDMI変換アダプタをかませて、HDMIケーブルでテレビやプロジェクターにつなぐ。
  2. HDMI変換アダプタに、USBコードで給電する。(変換アダプタ側の端子はMicroUSB B)
  3. テレビやプロジェクタ側で、入力をHDMIに切り替える。

 きちんと接続してもテレビ側で「信号が無い」と表示される場合は、HDMIによる機器同士の認証に失敗している可能性があります。一旦、タブレットの電源を入れ直してから接続してみてください。

 

 接続のポイントは、HDMI変換アダプタへの給電です。タブレット充電用のACアダプタやPCなどからUSBケーブルで給電します。テレビにUSB端子があれば最も手軽です。

 モバイルUSBバッテリーを持っていると、外部の会議などで、テレビにUSB端子がなかった場合も安心です。なお、MHL規格では同時にタブレット本体の充電も行えるはずなのですが、実際には充電されない(消費電力のほうが多い?)ようです。長時間HDMI出力を利用する場合は、あらじめ本体を充電しておいたほうがいいでしょう。

 

■ MHL-HDMIアダプタの互換性

  MHL規格は、2013年現在発売されているXperia、Arrows、AQUOSなど、 ほとんどのAndroidスマホ・タブレットが採用しており、アダプタはdtabとも共用できます。

 例外は、GalaxyシリーズのNote2、S3以降で、それ以前とMHL-HDMIアダプタの仕様が異なるので、アダプタはdtabとは互換性がありません。
 テレビとアダプタを繋ぐHDMIケーブルはいずれも通常のものが共用できます。


 ついでにNexus 7についても触れておきます。Nexus7もようやく2013版からHDMIに対応しましたが、出力はMHLではなく、SlimPortという新しい仕様を採用しています。SlimPortは、給電が必要なく、VGA・DVI・DisplayPortにも対応するなど、MHLから進化していますが、まだ採用する機種が少なく普及するかどうかはこれからです。


 まぎらわしいので、docomoのみですが対応表をまとめてみました。(最終確認は自己責任でよろしく)

機種名 純正HDMI
アダプタ
互換品

Galaxy Note 3  (SC-01F)
Galaxy S4  (SC-04E)
Galaxy J  (SC-02F)
Galaxy Note II  (SC-02E)
Galaxy SIII (SC-06D)
Galaxy SIII α (SC-03E)

docomo SC03
(1,890円)

<専用アダプタ>
Samsung純正 (SC03同等品)
ノーブランド品

<旧型・他社兼用:変換コネクタ付>
サンワダイレクト400-GADR003W
ノーブランド品

<変換コネクタ>
サンワダイレクト 400-GADRAD   従来型のアダプタを変換する
  変換コネクタです。

dtab 01
ARROWS Tab (F-02F)
AQUOS PAD (SH-08E)
  

Xperia Z  (SO-02E)

Xperia Z1 f (SO-02F)

Xperia Z1   (SO-01F)

Xperia A (SO-04E)
Xperia Tablet Z (SO-03E)
Xperia Z (SO-02E)
Xperia AX (SO-01E)
Xperia SX (SO-05D)
Xperia GX (SO-04D)
GALAXY Note (SC-05D)
GALAXY SU(SC-02C)
GALAXY NEXUS (SC-04D)
ARROWS X (F-02E)
ARROWS V (F-04E)
ARROWS X (F-10D)
AQUOS PHONE ZETA (SH-06E)
AQUOS PHONE ZETA (SH-02E)
AQUOS PHONE sv (SH-10D)
AQUOS PHONE ZETA (SH-09D)

docomo SC01
(1,890円)

Samsung純正 (SC01同等品)

ELECOM  MPA-MHLHD30BK
  (HDMIケーブル一体型)

Hypluss HY-MHL1
  (給電用ケーブル付属)



※その他極端に安いノーブランド品
 も出回っていますが、端子の強度
 や接触などで品質にばらつきが
 ありますので注意してください。
 

Galaxy Tab 7.7 Plus
Galaxy Tab 10.1

docomo SC02
(3,675円)

Samsung純正 (SC02同等品)

Optimus Vu
Arrows Tab
Arrows X

docomo L01
(1,680円)


 

  ●Nexus 7 (2013)

機種名 純正HDMI
アダプタ
互換品

Nexus 7 (2013)
 ※2012版はHDMI不可

-

サンワサプライ
ノーブランド(hdmiケーブル付)




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