治療の進め方
当医院では、治療を次のように行います。
- 1.可能であればできるだけ歯を保存します。
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- そのために、ご家庭での歯の手入れの方法をしっかりマスターしていただきます。
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- 子供から、高齢の方まで家庭での毎日の歯磨きのしかたや、食習慣など生活習慣が最も重要なことだからです。
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- 子供のころから歯磨きがしっかりでき、適切な治療を受ければ一生自分の歯で食事することも可能となります。→乳歯の重要性
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- 入れ歯や、インプラントでしっかり噛めることを優先する場合は早期抜歯も考えます。
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- 状態の悪い歯を長く口の中に放置しておくと歯の周囲の骨が破壊されてその後の入れ歯、インプラント治療の大きな障害となることがあります。また、人に不快感を与える口臭の原因にもなります。癌も早期に取り除くことで延命できるというのと同じです。癌を長く体内に置いておきたい人は、いませんね。それと同じで、歯を抜かないことが必ずしも正しいことではありません。
下記の状態にまで進行したら長期保存が難しくなります。


- 抜かない治療をするためめには虫歯や歯周病の早期発見、早期治療が重要です。
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- 車に定期点検、車検があるのと同じで歯も検診が大切です。歯は、毎日毎日何回も仕事をしているのですから、傷んだり、汚れたりします。常に口の中は変化しているわけです。しかも車のように買い換えることができないのです。最低年一回は検診して下さい。
- 歯を長く保存するためには、根管治療が重要です。歯の中には、歯髄腔という血管や神経組織の入っている空洞があります。虫歯がそこまで達すると夜も眠れないような痛みを経験することになります。また、たとえその痛みが一次的におさまっても治ったわけではありません。中の神経組織が死んでしまったために痛みを感じなくなっただけです。それをさらに放置しておくと歯をささえている顎の骨までばい菌が入り込み今度は、歯の根の先端に膿がたまってきます。膿が外に出られない場合は、また同じように夜も眠れないような痛みが出てきます。それをさらに放置すると顎の骨の中に膿の袋ができて顔が腫れる、痛い、熱が出るなどの症状が出てきます。このように歯の病気は自然に治るということはありません。ひどくならないうちに勇気を出してめんどうがらないで治療を受けて下さい。やはり、早い時期ならば抜かずに治療することも可能です。
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