べからず集

 無料の危険なおさそい!? 〜情報収集の商売〜 ('01.5.4)

 世の中に、『無料』という甘い言葉で吊る商売があまたあります。「ただより高いものはない」というように、無料であるのはなにかしら裏があることが多いというのは当たり前の話です。

 インターネットでも、沢山の「無料○○」があります。
 懸賞、無料(フリー)メール、無料ホームページレンタル、無料掲示板レンタル、無料メーリングリスト……。

 多くの場合、そこで何らかの個人情報を得るか、広告を見させることを目的としています。
 情報収集型の場合、登録情報やアンケートを通じて個人情報(名前・住所・電話番号等だけでなく、いろいろな個人の趣味や嗜好などの情報)を収集し、効率の高い商売のためのデータとして活用することを目的としています。

 懸賞のサイトで一日一つだけ質問するようなものがありますが、数十日もそのサイトに通えばあなたに関する立派なデータ集積がされてしまいます。

 こうしたデータ収集/広告型の「無料○○」も、うまく使えば私達のインターネット活用の幅を広げてくれます。
 上手に付き合うには、とにかく必要以上に個人情報に関する質問に答えないことです。(→「アンケートや登録にご注意!」 , 「フリーメールの問題」

 もちろん、催眠商法のように世の中には無料と誘っておいて、何かを買わざるを得ないように仕向ける詐欺や詐欺同然の商売がインターネット上にもあることでしょう。宗教の勧誘もあるかも知れません。
 アンケートに答えたら、買ってもいないものや利用していないサービスの請求をされるケースもあるようです。
 ホームページに罠がしかけてあって、あなたのコンピューターから何かの情報をかすめ取ったり破壊を行う悪質なものもあるかも知れません。
 情報収集型や広告型以外の「無料○○」や「おいしい話」には個人情報の吐き出し以外にも充分な注意が必要です。「おいしい話」を掲げる怪しげなページには近寄らないことです。

 ちなみに、「あなただけにとっておきの……」というものを見ても信用してはいけませんよ。そんな情報を握っている人は、まずそんな大事な情報を他人に教えません。「いまだけ……」「いまなら……」なんていうのも駄目です。あなたを焦らせて判断力を鈍らせてようとしている意図が明白です。

  (アンケートに答えてなくても、電話帳から適当に名前を選び出し、郵便で「伝言Q2サービス」などというような実在しないサービスの請求をする詐欺もあります。企業の名前を使っていながら振込先が個人名などというふざけたものもあります。実在しないサービスなら家族の誰も使っているわけがありません。使ってもいないものの請求は請求書類を保存しておき、無視してしまって構いません。「法的手段に訴える」「回収員が直接回収に行く」などという脅し文句に負けず、近くの国民生活センターや消費生活センターなどに相談すると良いでしょう。)
 
 

〜 ボランティア 〜

 世の中にはボランティア精神を持った人たちが結構います。インターネット上で全くの私費でいろいろな情報を集めて公開している人たちの何と多いことか!

 恥ずかしながら、この『インターネットべからず集』も有料プロバイダーにページを設置し、スポンサーをもたず完全独立し、ボランティアで編集・運営しています。


べからず集の目次のページへ戻る   目次のページへ戻る