【コウタ・メール】 『突然ですか、お願いがあります!』
平成14年11月17日

突然ですが、私のいとこの子供(6歳男子)が白血病になって、医者から「決定的な治療がないので、骨髄移植をすすめる」と宣告されました。

家族はみんな「適合」しなくて、日本の骨髄バンクにも、さい帯血(出産時に捨てるへその緒からする採血、骨髄に代わるもの)バンクにも彼にあうHLA型の人が今日現在おりません。
私には姉と兄がいますが、いとこのために協力してできることを探しています。これから天文学的数字の人を骨髄バンクに登録してもらうことと、ネットで調べたさい帯血採取の設備が整っている産婦人科の妊婦さん達に「さい帯血の採取に同意してください」とビラをまくことくらい、、、しか浮びません。

私のいとこは母と同じ名古屋からお嫁に出てきて、優しくて素敵な獣医さんと結婚しました。三人の男の子に恵まれて、幸せを絵に描いたような私の憧れの家族でした。一番可愛い時期の男の子が、風邪だと思っていたら白血病になり、いとこの家族の生活は一変してしましました。看病から帰ってくると、ご主人とふたりで写経をするそうです。「何万人にひとりの確率なのになぜ私の息子が、、、」と嘆くいとこに励ます言葉もみつかりません。

私に何ができますか?どなたか教えて下さい。電車に乗っていても、20歳から50歳位の元気な方々に向って私は「どうか、ドナー登録して下さーいっ!」と叫びたい衝動にかられてしまいます。

私があなたにお願いしたいことがあります。

  • ぜひ骨髄バンクHPをご覧下さい。
    ここをクリック:財団法人骨髄移植推進財団

  • それぞれのお考えがあると思いますので、ドナー登録はお任せします。「登録→即移植」ではありませんので、ご検討頂き、まずは登録して頂けたら本当に本当に嬉しい限りです。

  • みなさんから、海外の移植の情報や、こんな会合でお願いしてみたら? このHPを見てごらん、、、みたいなアドバイスを返信頂けるようになったらと願っています。
メールを最後まで読んで下さってありがとうございます。
突然のメール、失礼を承知で送信させて頂きました。

私は何もお返しできないけれど、あなたの幸せを祈らせて下さい。
そして、よかったら、抗がん剤の副作用で髪が抜け、顔がパンパンに腫れても、「おうちに帰りたい」「学校に行きたい」って、希望を持って白血病と闘っているコウタのために祈って下さい。

黒川英里