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12 | 僧正遍昭 | 天津風雲の通ひ路吹きとぢよ をとめの姿しばしとどめむ |
[みかきもり] その頃から「キエフ」に食事に行きたいと思っていましたが、いろいろあってこの時期になってしまい ました。ほとんど予約で席がいっぱいの中、何も考えず予約なしの飛び込みでしたがギリギリなんとか 入ることができました。 ランチ前に八坂神社にお参りしたのが良かったのかもしれませんね(笑) 八坂神社は、日本最古の短歌とされる「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに 八重垣作るその八重垣を」を 詠んだ素戔嗚尊(すさのおのみこと)が主神です。 レストラン キエフ(1972年<昭和47年>開業)の店名は、1971年<昭和46年>に京都市とキエフ市が 文化交流と親善のための姉妹友好都市として提携したことに由来します。お店には姉妹都市提携40周年 記念(2011年<平成23年>)のペナントが飾られていました。 旧満州から帰国して1952年<昭和27年>に開店した「スンガリー」(東京新宿)及び2号店「キエフ」の 創業者は「料理・文化に国境はありません」と言葉を残しています。 ランチは、ピロシキ、ボルシチ、ビーフストロガノフなど、食中酒には日本酒(燗)を頼んで、とても 美味しくいただきました。「バラの花びらのジャム」添えの紅茶もほっこりしました。 大学生くらいのスラブ系美人の女性スタッフの方が私への給仕の際に毎回ちょこんと会釈してくれる 姿もほのぼのしました(笑)(スタッフの方はランチ時の大車輪の給仕でたいへんですが) 「キエフ」が長年愛されて今年で51年目というのもよくわかります。 「キエフ」でのランチの後、嵐山に向かいました。 嵐山・嵯峨野エリアには、多くの企業・団体・個人による寄贈で、勅撰和歌集ごとに百人一首の歌碑 100基が建てられています。(2007年<平成19年>10月19日に建立) 初めて歌碑巡りをしたのはできたばかりの11月23日の紅葉の頃で、約5時間くらいで一気に100基を 見ましたが、今はさすがにそれはできませんね。亀山地区と長神の杜地区を適当に散策して帰りました。 ・亀山地区49首【古今集(24)、拾遺集(11)、後拾遺集(14)】 ・長神の杜地区19首【詞花集(5)、新古今集(14)】 ・奥野々宮地区7首【後撰集(7)】 ・野々宮地区4首【新勅撰集(4)】 ・嵐山東地区21首【金葉集(5)、千載集(14)、続後撰集(2)】 亀山地区にある「天津風」の歌碑は、建てるにあたってその元京都府かるた協会会長が歌を選んだと ご本人が話していました。「天津風」の歌は、新嘗祭の翌日に行われた豊明節会の「五節の舞」を モチーフにし、舞姫を天女に見立てて美しさを讃えています。 なぜこの「天津風」の歌を選んだのか、なんとなくわかる気がします。 |
■参考文献 ・百人一首 全訳注 有吉 保(講談社学術文庫) ・全訳古語辞典(第二版) 宮腰 賢、桜井 満(旺文社) ■参考URL ・レストラン キエフ ・京都市情報館 キーウ(キエフ)市(ウクライナ) ・八坂神社 ・嵯峨嵐山文華館/嵐山・嵯峨野 歌碑巡り みかきもりの気ままに小倉百人一首 ・1. begin「来ぬ人を」~end「百敷や」