『カンマを伴う分詞句について』(野島明 著)
第六章 開かれた世界へ

第4節 「カンマを伴う分詞句」の「暗黙の主辞」の在り方について

その四 文形式Aの場合


〔注6−31〕

   「殆ど欠如感の生じない場合」とは、分詞句とその「暗黙の主辞」の関係の方が優位であると感じられる(〔分詞句に形容詞的勾配の方が感知されやすい〕場合がその一例になるだろうし、「欠如感が生じる場合」とは、分詞句と母節の関係の方が優位であると感じられる(分詞句に副詞的勾配の方が感知されやすい)場合がその一例となろう( [3−3], [6−6], [6−19]参照)。

(〔注6−31〕 了)

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