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 DV−20X H の改造について(その3)です。

まだまだ改造は続きます。

 前ページの改造で、昔の音に近づいた感じがしますが、以前使用していたリファレンスカートリッジ(故障中)にはやはりまだまだ及びません。

 さて、次に行った改造は、カンチレバーと針の接続部の強化です。
ダイナベクターのカートリッジだけか、他のカートリッジも同じかどうかはわかりませんが、カンチレバーに針を圧入して、カンチレバー上部をロックしているだけのようです。
そして、そのロック材は、硬度のあるものではないようです。

 今回は、ここのカンチレバーと針の接続部にエポキシ接着剤を塗って固めます。
但し、振動部分の先端ですので、機械的動作に支障をきたさないように少量にしなければなりません。
又、針が小さいので、カンチレバーの下の部分には、塗らないようにします。
実際には、カンチレバーの内部と上部に塗っています。

 カンチレバーは、先端が長方形につぶされ、針が圧入されています。。
但し、完全につぶされて中が見えなくなっているのではなく、開口しています。
ここを埋めて良いのかどうかわかりません。
埋めるほうが良いような気がしますが、そうすると、接着剤の量が増えるので、開口はそのままにしています。

前ページでも使用した樹脂の弾力ある楊枝をさらに削ってその開口部に入るように細く加工し、開口部内部を塗る治具としました。
エポキシ接着材は、ホーロー浴槽の修理用として発売されている物を使用しました。
これは、普通のエポキシ接着剤より、硬くなります。
又、色が白いので、塗ったか塗らないかがはっきりわかります。
つまり、間違えて塗ってはいけないところに付けても、はっきりわかって便利です。
前ページの写真の銅リングの周辺部分の白いものは、この接着材です。

 接着剤を塗るのは、開口部の内部の針の部分と、カンチレバー上部の針が貫通している部分です。
内部は、はっきり見えませんので、ともかく治具にエポキシを付け、内部に差しこんで、塗る(?)動作を行います。
塗りすぎているようでしたら、取り除きます。

 さて、エポキシがじゅうぶんに固まったら、試聴です。
前ページの改造時よりもさらに細かい音が良く聞こえるようになり、従って、定位も増しているようです。
もちろん、立ち上がりもキチンとしています。
レコードの内周に行っても差を感じないようになりました。

でもまだまだいじります。
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