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 最後のまとめとその他。

改造をした感想と、オルトフォンジャパンへの質問のその後です。

 このカートリッジを改造してわかった事があります。

 カートリッジはどれも良く出来ています。
磁気−電気変換の部分は、きちんと計算して特性を出しているのでしょう。
但し、それ以外の部分は何も考えていないか、手を抜いている(コストダウン)のでしょう。
今回のMC1ターボはその典型のようです。
600mgの鉛の分を他に応用すればもっと良いカートリッジになると思います。

 もちろん、カンチレバーの材質や、針先形状でも音は変わるでしょうが、余計な振動が付加されるというのは、それらの変化とは質が異なるようです。

 このMC1ターボ改造品と、ダイナベクターのDV 10X3改造品とはあまり差がなくなってしまいました。
但し、DV 20Xとはまだ差があります。
(アーム内の線をオルトフォンの8N線に変えたら、その差が歴然となってしまいました。)
20Xの方が静かですし、低域のアタック感が違います。
DV 20Xの方が立ち上がりが良く、はっきり聞こえるのです。
これは、マグネットの材質の差ではないか、と思いますが確証はありません。
スピーカーの場合、マグネットの差(アルニコとフェライト)で音が異なりますが、そういう類の差を感じます。
もちろん、カートリッジにはフェライトは使われていないでしょうからスピーカーでの差と同じわけではありません。

 いずれにしろカートリッジに防振対策を施すというのは、非常に効果のある事(特に安い物)です。
それぞれ、倍の価格になるか、1万円くらいの価格アップした感じです。
私にとっては、使わないか、使えるようになる、の差があります。

 今回のような改造を行われる方は、十分に注意をされて行って下さい。

 さて、次はオルトフォンジャパンの件です。
始めのページ(購入しましたのページ)で、オルトフォンジャパンに問い合わせをしている、と書きましたがその件です。
始めの問い合わせファックスから2週間が経過していますが、オルトフォンジャパンからは返答がありません。
E−メールののりで、ファックスにはファックス番号とE−メールアドレスしか書かなかった(もちろんフルネームは書いてある)のがお気に召していないのかもしれません。
又は、電話による肉声での問い合わせ以外は応じていないのかもしれません。

 問い合わせの内容を要約すると、
1回目:付属品に関する問い合わせ(取り説、シェルリード等が入っていないのは正常なのか欠品なのか?)
2回目:1回目の回答が無いので、以下を付記して再度ファックス
(総合カタログの内容について:・コイルが井桁に巻かれて、と書いてあるが現物と異なる。・周波数特性表示の上下限値(偏差)は何dBか?)
3回目:催促(URLを付記した)

 たったこれだけの内容に返答が無いのは一体どうなっているのでしょう。
ひょっとしてファックス番号を間違えている?
東芝問題以降、消費者に対するメーカー、販売店の対応はかなり良くなっていると感じていましたが、オルトフォンジャパンだけは例外だったようです。
E−ビジネスの時代にずいぶんと遅れている対応だと思います。
この様な対応のおかげで、オルトフォンに対するイメージは地に落ちてしまいました。
今のデジタル全盛の時代でもがんばってカートリッジを作っている事に対してエールを送りたいと思っていましたが、残念です。
MC1ターボは、SPU−G、SPU−A、EMTブランドのOFD25以来久しぶりに購入したオルトフォンのカートリッジだったのでなおさらです。
消費者をなめているとしか思えません。
もっとも海外の会社なので、なめてはいない、キスしているだけだ、と言われてしまうかもしれませんが。

 ただ、そういう対応とカートリッジそのものは、別ですので誤解なさらないで下さい。
それ以外でショックだったのは、このカートリッジは発売後そう経っていないのにもう中古(アウトレット)屋にたぶん新品が半額近い金額で出ていた事です。
購入の際、そういう店にはまだ出ていないと思いチェックしませんでした。

 最後に工具の紹介です。大した物は使用していません。
主なものは、ルーペ(針先チェック用として売られていた)、ミニチュアニッパー(ホーザンのN−31)、小型やっとこ(先がとがっていて便利)、もちろんカッターナイフ、以上、こんなものです。

 終わりがさまになっていませんが、これにて終了です。
ご精読ありがとうございました。'99.10.10 ita2.

 メールは、ita2-yas@hi-ho.ne.jp まで、お寄せ下さい。
 @ を半角に変えてください。