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 ソナス・ファベール ベネレ1.5 大改造その3

   Sonus faber  Venere 1.5  
ソナス ベネレ1.5 大改造、1年半後のネットワーク追加。

ネットワーク付きのスピーカーを改造してどうすれば良いかの結論が出ていました。

箱の振動を抑えるように補強をするのとフィルムコンデンサ化です。


 

 このベネレも半分は済んでいますので、残りのネットワークの部分を行ってみました。

オリジナルのネットワークは既にありませんので、他のネットワークを改造する方法でネットワークの追加を行いました。

元のネットワークはクリプシュのネットワークです。
計算上、クリプシュのコイルより少し大きめの値になりました。1.3kHzクロス。

このクリプシュのネットワーク基板は既にコンデンサは無く、コイルのみが残っていました。
そこで残っているコイルに少しコイルを足してやり、コンデンサは組み合わせで必要容量を得ることにしました。


コンデンサは22+6.8で28.8μF、10+6.8で16.8μF、いずれも誤差の範囲です。
コイルは150μHの空芯コイルをバラして芯入りコイルの端部にガラ巻きで追加しました。
残りをインダクタンスを調整し、空芯コイルの上に置き、直列接続しました。


写真で見える空芯コイルは上に追加した部分です。
下は、ネットワーク全体の裏面と異なるアングルからのコイル・コンデンサ部分です。


更に別アングルと、元になったクリプシュのネットワークはこんな感じです。


改造のすんだ基板をスピーカーの裏に取り付けるように細工しました。
音出しをしてみますと、チャンネルディバイダの必要を感じない音が出ています。
十分です。

もちろん低音は十分に出ませんので、ベネレをフルレンジで鳴らしつつ、低音を追加しています。
それにはプリアンプのREC OUTをチャンネルディバイダに繋ぎ、LPF出力をSW用メインアンプに繋ぎました。
ベネレは普通にフルレンジで鳴らし、SWを追加する形にしています。
ネットワークはスピーカ端子に後付けの形ですので、何時でもマルチ駆動に戻せます。

ちょっと聴きではOKでしたが、よく聴くと高域が出すぎ、硬い音がします。
手持ちの抵抗を使ってTWを3dB落ちにしました。
まだ少し落としが足りないようですが、とりあえずは終了、後で定インピーダンスATTを追加する予定です。
下は、WOとTWのカタログの周波数特性を重ね合わせたものです。

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