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 Siemens A40−A1

 
その3

始めのユニットの購入のいきさつと、箱に入れた状態の紹介です。


 

 始めのユニットを購入したのは'86年の事で、価格は2万円/1ユニットでした。
’86年でペア4万円はそれなりの高額でした。
当時、FE103が2,800円、DL−103が19,000円でした。

このユニットを始めて見たのは、オーディオフェア(又は、それにちかいもの)でした。
通路のようなところにテーブルを置いて、シーメンスのスピーカーユニットを何種類か展示していたのですが、その中の1つでした。
この時は、何も資料はもらいませんでした。
後日、シーメンスの代理店の商社にこの件を聞いたところ、そこで、輸入したという事でした。
大阪(だったと思う)のオーディオ販売店に、”シーメンスには、コアキシャルだけでなく、他にも良いスピーカーがあるだろう。おたくは、コアキシャルを輸入しているのだから、輸入できないか”と聞かれ、カタログを見せて、数種類2ペア(?)ずつ輸入したものだったそうです。
それではという事で、私もカタログのコピーをもらい、その中で、能率が高く、周波数特性もそこそこの物を選びました。
価格もコアキシャルと比べれば、格段に安かった(でも、フルレンジとしては、高い)ので、これに決め、2本(1ペア)輸入してもらいました。
音も聞かずに購入したのですが、カタログ中の周波数特性が、コアキシャルと似通っていたのが、購入を決めた大きな理由です。

90年代の一時期、雑誌の広告でこの18cmダブルコーンのフルレンジ2本をバックロードに付けたものが出ていましたが、それは、上記の販売店のユニットではないかと勝手に想像しています。

まだ、このスピーカーの事を6Wと呼ぶ表現は使われていませんでした。

さて、当初は、これを80cm角の平面バッフルにつけて聞いていましたが、低音が全然出ないので、後日、余っていたスピーカーボックスに取り付けて鳴らすようにしました。
それが下の写真のスピーカーです。

テクニクスのバッジが付いていますが、その通り、元々は、テクニクスのSB−65というスピーカーシステムです。
'75年頃のコンポの一番安いシステムのスピーカーでした。確か、1本の定価が1.1万円だったと思います。
安物なので、箱の板は薄い物ですし、線もユニットから直接細い線で引き出されていました。
なんとユニットは、あのゲンコツの廉価版(市販されていない)でした。
マグネットはフェライト、ロールエッジ(本物は、フィックストエッジ)、イコライザは、樹脂の一体整形で、きのこ型(球ではない)というものです。
今では、恐らく超レアアイテムではないかと思います。
但し、音はイマイチです。

この箱のバスレフポートは、何も調整しないで使用しています。又、スピーカー端子を、リアバフルに新設しました。
特性は、測定していませんが、不快な低域にはなっていません。
しかし、かなり低域の一部が盛り上がっているような気がします。

次は、システムの紹介と、音質についてです。
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