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 Klipsch RF−35 改造

 
ちょっとした改造を行いました。

以下はその結果です。


 まずサランネットを外し、化粧パネルを取ります。
そうすると、ユニット、箱が露わになります。

 上はピンボケですが、ツイータです。
四角い穴がツイータの入っていた穴で、パネル面にはスポンジが貼られています。
フィンはヒートシンクでマグネットにねじ止めされています。
マグネットのカバーでは決してありません。

 ウーハーは防磁型になっています。
高能率のためにマグネットはまあまあの大きさです。
パネル面は全面的にスポンジが貼られています。

 ウーハーの穴から覗くと、

 もう1つのウーハーが見えます。
写真最下部、吸音用スポンジの下側に見える木は、補強材です。
2つのウーハーの間に側面の板を少し削ってはめ込んで接着しています。
ウーハーより下側もみますと、

ネットワークとバスレフポートが見えます。
吸音材のスポンジは大変に少なく、箱を鳴らす方向性です。
躍動感のある音にはその方が良い結果となると思います。

 さて、改造ですが、
今回は、箱の補強はあきらめて、樹脂部分の補強(デッドニング)を行いました。
補強は2カ所、ホーンの裏側と下側の化粧板の裏側です。
補強に手頃なスポンジが少なく、化粧板裏はふかふかのスポンジを厚く貼ることで対処しました。


 最後にネットワークのコンデンサを交換しました。
コンデンサは、EROのMKTとMKCを使いました。
元のコンデンサの容量は、2μF、6.5μF、20μFです。

 部品番号は、実際の基板の部品番号とは異なります。
コイルの値は実測値です。
ウーハー側の867μHのコイルはコア入りですが、1kHzで測定しても値はほとんど同じでした。
コンデンサは、耐圧100V、誤差5%で、クリプシュマークがあるので特注品と思われます。
EROは、同じ容量の物を持っていませんので、組合せています。
2μ=1μx2、6.5μ=2.2μx3、20μ=10μx2 です。

 付け替えたコンデンサは、元の物とはサイズが異なりますので、基板に穴をあけて無理に入れています。
但し、2.2μは基板上に全ておけなかったので、1個は裏付けとしました。
10μも1個は横に付けました。

 さて、音はどう変化したでしょうか?
今までよりは荒れた感じが取れ(少しおとなしい)て情報量が増えた濃密な音です。
今までは振動とコンデンサがこのスピーカの音に特徴を少し加えていたようです。
残念ながらまとめて改造を行ったので、どれがどういう風に音の変化に寄与しているかはわかりません。

 以上です。
追試の際は、自己責任でお願い致します。

 追加です。
スピーカーケーブルをSP−6Wにしたのでバランスが変わりました。
そこで、ツイータの配線をPC−OCCスピーカーケーブル、UT−1Qしました。
又、ついでに3Ωのセメント抵抗をタンタル抵抗にしました。
3Ωの手持ちがなかったので、1Ω+0.47Ω+0.47Ω+1Ω=2.94Ωとしました。
中高域がやや明るくなり、バランスが良くなりました。

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