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真空管FMチューナ紹介、ページ2

シャーシ側の写真の詳細説明です。

 

フロントエンドの出力は、IF・検波ユニットのIF入力(写真の右側)に入ります。
これは、完全に単品ユニットとなっており、入出力は、ピンジャック、電源もソケットにて供給されています。

 

信号は、左へと4段増幅(6CB6×2、6AU6×2)され、左端で検波(6AL5)されます。
検波は、フォスターシーレー検波です。
増幅部分の真空管ソケットの真中にシールド板が立っているので見づらくなっています。

 

次は、マルチプレックス部ですが、ごちゃごちゃでわかりにくいのですが、
信号は、左側から流れ、プリアンプ(6AS6)で一段増幅された後、スイッチング(6AL5×2)されます。
スイッチング信号は、上側のブロック(IC回路)で作成され、真空管で1段増幅された後こちらに注入されます。
右上から左下に来ている1本の線と1本の抵抗がそうです。
中央付近に見える丸い青い色の物がセパレーション調整用の半固定抵抗です。
その右がデ・エンファシス(イコライザ)で、19KHzのトラップもここにあります。
さらに右の白い線の付近は、音声増幅部です。6BQ7(?)です。

 

上の写真左は、IC回路部分です。ちょうどフロントエンドの下にあたります。
上半分がIF・検波ICで、シグナルメ−ター、センターメーター等用のアクセサリ、及び検波出力取り出しを行っています。
下半分側のICは、本来は、マルチプレックスICなのですが、検波信号から19kHzのパイロット信号だけを取り出してこのICに加え、ステレオスイッチング信号(38KHzの矩形波)を発生させています。
この2つのブロック(基板)とフロントエンドで、安いチューナが出来てしまいます。
これら、IC部、フロントエンド、マルチプレックス部が1枚のアルミ板(サブシャーシ)についています。

真中は、電源で、上が低圧(定電圧)、下が高圧(真空管用)です。
右上には、小型(ボタン型)のオイルコンの上にヒューズホルダーが見えます。
この電源の左端に前述の音声増幅、スイッチング信号増幅用真空管のソケットが見えます。
これらの部分は、別のアルミ板についており、よって、全部で3つの大きなブロックに別れている事になります。

そして、11本もの真空管がありますので、底板にファンを2つ付けています。(写真右端)
整流管付近の温度によりファンをコントロールしています。夏場は、電源投入後5分、冬場は30分程度で、ファンが回り始めます。

次ページは、ブロック図による説明です。

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