戯作と春本

江戸期の春本は、絵師が中心となって作られる豪華な三冊本の春画絵本の他に、戯作の各ジャンル、すなわち草双紙、人情本、滑稽本、読本等に準じた装丁を持ち、内容的にもそのジャンルの特性を維持しつつ、そこに性的な内容を入れた戯作系の春本も数多く存在する。
本ページでは、戯作と春本の関わりの研究を目的として蒐集してきた春本の一覧を掲げる。
ここに揚げた作品を対象にしたものとして、共同研究者の井黒佳穂子氏が、以下の二本の論考を発表している。
- 井黒佳穂子「『小柴垣草紙』の変遷」(『浮世絵芸術』163号、2012年01月)
- 井黒佳穂子「『袋法師絵巻』伝本の変遷について」(『浮世絵芸術』171号、2016年1月)
この他の戯作の関する研究は、今後、曲亭馬琴の著作関連の作、および曲取主人の作を中心として発表予定である