戦後すぐに出された短編集です。作家持岡を主人公としたシリーズで、双璧を成す『愛情』と共に読むと、より深く読み込めます。時代を反映した暗い作品が多くなっていますが、『水仙』に僅かに希望の光が見えます。幸い『芹沢光治良文学館10』ですべての作品を読むことが可能です。

戯に恋はすまじ
全245頁
1946年8月20日 発行
定価 16円
丹頂書房
絶版


【 掲載作品 】

戦災者  茶室住  去来  戯に恋はすまじ
わが家  水仙  雪解