〜緑の魔境ギアナ高地 エンジェルフォールと黄金卿コロンビアを巡る10日間
(阪急交通社 地球漫遊 添乗員 石山和美さん)に参加して〜

2008年9月2日〜11日









PART 1 アメリカ(ロサンジェルス、マイアミ)はこちら

PART 3 コロンビア(カルタヘーナ、ボコタ)はこちら










 9月5日
今日はベネズエラのカラカスへの移動日。
ボゴタへの搭乗予定のAV-9759便が出発遅れで午後になってしまい乗り継ぎが出来ないとの連絡があり、急遽前便のAV-9543便に変更となり空港に急ぐ。
しかしチェッウインするもこの便も遅れてカルタヘナを離陸したのは11時10分過ぎ、ちょうど1時間のフライトでボコタの到着は12時10分。
カラカスへの便に乗り継ぐ出発口で待つも予定の時間になっても受付は始まらずやがて出発時間の変更の案内があり、さらに搭乗口の変更、使用機材が変わるための座席番号の変更、そして出発時間の変更・・・と、目まぐるしく変わって予定時間を大幅に遅れてAV-0080便がボコタを離陸したのは17時20分。
プラス30分の時差があって、カラカスへの到着は19時40分。
入国手続きはたいした混雑もなく無事にベネズエラに入国(税関で引っ掛かった人もいたけれど)。
宿泊するカリベマリーナホテルの到着は21時少し前。
ビーフ、チキンをメインにした夕食は気疲れもあってかあまりおいしくなかった。
明日の出発が早いので入浴後はすぐに就寝。




 9月6日
4時半のモーニングコールで5時にホテルを出て、まだ暗い中を空港へ。
搭乗待合室に入ってホテルで用意してもらったボックスの朝食。
ASERCA航空には初めて搭乗したが、DC-9の客室内では好きになれない臭いがたちこめ、座席は超狭い。
オーバーブッキングによるゴタゴタがあって、カラカスを7時30分に出発をして、プエルトオルダスへは8時40分の到着。
この先のカナイマツアーズの小型機には大きな荷物を載せられないため、スーツケースはここで預かってもらう。
9時45分にプエルトオルダスを出発した19人乗りの双発機の窓から緑のジャングルと、その中に高さが1000メートルもの切り立った岩の壁に囲まれて上部が平らな形の山=テプイが見えてくるとカナイマ空港に到着。
 心配した天気は雲はあるものの青空が広がっている。
 9月2日に成田を発ってからここまで何回飛行機を乗り継いだのか?何時間かかったんだろう?でもやっと最終目的地の世界遺産登録地のカナイマに到着出来た。
空港といっても小さな空港で、小さな小さな売店のような建物がポツンとあるだけで、乗客に対する手続きはもっとかわいらしい小屋で行う。
我々ツアーで訪れたグループはその手続きも省略で、トラックの荷台を改修したバスで空港に隣接したパラカウパキャンプへと直行。

部屋はコテージの2階で部屋の外のテラスからはアチャの滝やカナイマの滝がすぐ近くに望まれる仲々いい部屋。
でもテレビも時計もない。部屋にあるのはベッドが1台とハンモック、デスクと椅子のみ。


 チェックイン後再び空港に戻り、セスナ機に分乗してエンジェルフオールズ(現地ではアンヘルの滝)の遊覧飛行へ。
空港を離陸してすぐにギアナ高地を象徴するテプイが目の前に迫り、目の下には緑のジャングルと赤土の大地、その中を蛇行して流れる川。
 いくつかのテプイを通り過ぎた先にアウヤンテプイが迫ってきて、いきなり操縦士が指差す目の前にエンジェルフオールが。
上から落ちる水は下まで届く前に霧となって巻き上がり普通はある滝つぼはなく、霧状になった水滴は谷底や岩肌に沁み込まれてしまい、滝のすぐ下に小高く積み上げられたような岩の下から流れ出した細い水流は大きな水溜りとなって岩を流れ落ちて、細い川となって緑の台地を流れて行く。
 滝の近くを、そして少し離れてと何回かエンジェルフォールズを見て滝から離れて、いくつかのテプイと雨季だけにしか現れないジャングルの中の滝を見物しながら帰路につき、カラオ川からラグーンに流れ落ちるアチャの滝やカウイマ滝を間近に見るとこの遊覧飛行も急旋回して滑走路に降り立ち終了する。
 緑に染まるギアナ高地のジャングル、1000メートルもの切り立ったテプイの岸壁、そして上から下まで遮るもののないエンジェルフォールの雄姿・・・等々を目に焼き付けた素晴らしい1時間ほどの飛行を堪能した。
 遊覧飛行の後はパラカウパキャンプで昼食。
チキンの料理がおいしかった。
食後は1時間ほど部屋に戻って小休憩。





 2時半に到着時に乗ったトラックバスに乗りカナイマラグーンに向かい、細長い木製のボートに乗り換えて滝に接近。ウカイマ、ゴロンドリーナ、ワダイマ、アチャといったラグーンに流れ込む大小の滝を巡る。雨季の終わりとあって、近くで見るとけっこう迫力がある。
次々に現れるそれらの滝を間近に眺めながらラグーンを横断し、アナトリー島のピンク色の砂浜に上陸して山道を反対側にあるエルサボの滝に向かう。
 この滝は滝の裏側に遊歩道が出来ていて、歩いて通り抜けられる。といってもすごい水量の滝をくぐり抜けるのだから水着に着替えて滝の水を浴びながら滑り易い石の上を用心深く歩いて、ビショビショになって反対側からの眺めを楽しみ、再びビショビショになってラグーンまで戻り、タンニンが多量に含まれているために薄めたコーヒーのような色をした水に浸かってアチャの滝を眺めながらの遊泳をし、再びボートに乗って乗船地に戻ってきた。バスに乗ってインディアンビレッジを一回り。最後にこの村にあるただ1軒のショップに寄ってパラカウパキャンプに帰ってきた。
 夕食まで時間があったので、シャワーを浴びて、ハンモックに体を横たえたとたんに眠りに落ちてしまった。

 9月7日
 4時半に起きると昨夜来の雨がまだ降り続いている。今日はこの旅行でのハイライトのエンジェルフォールクルーズなのに、と恨めしく真っ暗な空を仰ぐ。
カッパを着てトレッキングに必要なものをザックに詰めて食堂に向かい、熱いコーヒーを飲んで5時過ぎにトラックバスで出発。
雨はやんで虫の鳴き声が聞こえる。
 インディアンビレッジを通り抜け、昨日見たラグーンに流れ落ちる滝の上流、カラオ川のマユバのボート乗り場に到着。
救命胴衣をつけて、やはり昨日と同じような木製の細長いボートに乗り込む。
やがて東の空が茜色に染まり朝日が昇ってきた。
川幅も広くゆったりとしたカラオ川を朝日に向かってボートはかなりのスピードで突き進む。
 30分ほどでマユバ島に到着。この先に浅瀬があって人を乗せていては進めないために乗船客はボートを降りてトラクターに引かれた遊園地の乗り物みたいなのに乗って島の反対側に移動する。
正面に見えてきたギアナ高地のテプイの中でも最大のアウヤンテプイを目指して時々水しぶきを浴びながら、1時間ほどでオルキデア島に到着。
 一旦ボートを降りてサンドイッチ、ジュース、コーヒーの朝食。
オルキデア島で冷えた体を温めたら再びボートに乗りカラオ川の支流のチュルン川へと入る。
急に流れは狭くなり、蛇行しながらジャングルに分け入っていく。
水深の浅いところに差し掛かると勢いを付けて浅瀬に向かい、船底が岩にぶつかると急いでエンジンを引き上げて舳先の助手が棒で川底の岩を押して前へと進む。
激流の川下りならぬ川登り。
 次々に現れる浅瀬を乗り越えて2時間ほど進むと、急にボートのスピードがおちた。
船上から唯一エンジェルフォールが見られる場所だった。上半分が雲に覆われているが皆歓声を上げてカメラに収めた。
やがてボートはラトンシート等に到着。
ボートを降りてトレッキングの準備をして、展望台目指してジャングルトレッキングにいざ出発。
すぐにエンジェルフォールが姿を現す。雲はほとんどなくなりクッキリと眺められ、交代で写真を撮る。
期待を胸に1時間ほど珍しい熱帯の植物、花を見ながら登って行くと「MIRADOR SALTO ANGEL」と書かれた展望台に到着。
展望台といっても大きな岩が2つあるだけで柵も何もない。
到着時には滝の最上部に雲がかかっていたが、やがてその雲もとれて、最大落差979mのエンジェルフォールの全貌を目の前にした感激にしばし圧倒される。
 流れ落ちる水は霧状になり、風によってその形はめまぐるしく変化する。
滝の下から流れ出した水が岩肌を滑り落ちて大きなプール状になった所で10人ほどの観光客が水浴びをしている。他に人の姿は無く、この展望台は我々のグループで貸し切り状態!
 1時間以上も飽きることなくその展望を楽しんで展望台をあとにした。
下船した場所に戻ると昼食用にチキンの丸焼きが用意されていた。
お腹がいっぱいになったら、再びボートに乗りカラオ川を目指しての川下り。
2時間ほど川を下った所でカラオ川に流れ込む小さな滝のところで船を降りて水遊び・・・といっても水は冷たく足を浸けるでけで、泳ぐ人はいなかった。
 ボートに戻り走り出してすぐに、前方に黒い大きな雲の塊が現れ急速に近づいてきて、雨がポツポツと。
慌ててカッパを着たが屋根のないボートで下を向いてスコールの洗礼を浴びた。
ボートを降りる頃には小降りになっていた。
 夕闇のビレッジを通り抜けてロッジに戻り楽しかった1日が終わった。





 9月8日
 朝は鳥の鳴き声で目を覚ます。テラスより滝の水煙と日の出を見てラグーン目指して歩いてみた。
昨日の雨で舗装されていない道は滑って歩きにくい。
ラグーンでは洗濯をしているそばで子供たちが水遊び。正面に見える滝はさらに水量が増してものすごい水煙をあげている。朝日に照らされてすばらしい光景。
 ビレッジをまわってロッジに戻る。
 鳥小屋ではオレンジ色のイワドリが飼われていた。
 ジュースとスクランブルエッグ、ポテト、トースト、パンケーキのおいしい朝食を摂って、空港へ向かい10時30分にカナイマを後にした。
離陸直後にラグーンとラグーンに流れ込む滝をすぐ左手に眺めながら高度を上げるとテプイが次々と遠ざかりすばらしかったカナイマの滞在を終えてボゴタへの帰途についた。










緑の魔境ギアナ高地、エンジェルフォールと黄金郷コロンビア


PART 1アメリカ(ロサンジェルス、マイアミ)はこちら

PART 3コロンビア(カルタヘーナ、ボコタ)はこちら



ベネズエラ、コロンビアで出合った花のページへ

ベネズエラ、コロンビアで出合った人のページへ

ベネズエラ、コロンビアで出合った食べ物のペジへ


陽光のマルタをめぐる8日間

まるごとベトナム大縦断6日間

迎賓館ホテル「エンパイア」宿泊 週末de華麗なるブルネイ王国5日間

ミンガラーバー(こんにちは)!ミャンマー5日間

おまかせルーマニア・ブルガリア10日間

 癒しの楽園南インド 8日間

ラオスの旧正月ピーマイラオを楽しむ6日間

ポーランド大周遊

春色に染まるオランダ・ベルギードイツ8日間

芸術薫る美しきロシア 6日間

トルコハイライト 12日間

フランス・スペシャル 8日間


ヨーロッパ最後の秘境 アルバニア 6日間


 流砂の道 西域南道とタクラマカン砂漠縦断 11日間

プラハとチェコの小さな町チェスキークルムロフ 8日間

ドバイ&アブダビ満喫 6日間

悠久のシルクロード 8日間


ウズベキスタン周遊 9日間

世界遺産登録・小笠原

バルト3国 8日間

煌めきのギリシャ 8日間

中国 東北部 5日間


カムチャッカ 5日間

イギリス浪漫紀行 8日間



ポルトガル 8日間

メープル街道 秋彩 8日間

クロアチア・スロベニア・ボスニア・モンテネグロ TOPへ

2回目のエジプト・アブシンベル朝日の奇跡

チュニジアぐるっと一周

緑の魔境ギアナ高地、エンジェルフォールと黄金郷コロンビア

イスラエルの旅

ドロミテ・チロル・ベルニナ感動紀行


MY HOME   成田山公園だより


ホームページを新しいサーバーに移しました。
アドレスは http://nnobuo.main.jp/ です。
よろしくお願いします。





以下のページは別サーバーとなります。

モロッコハイライト

ヴィクトリアの滝と南アフリカ周遊



ボロブドゥール遺跡とバリ島

最後の秘境 世界遺産 武陵源

神秘のスリランカ周遊の旅

 ヨルダン・シリア・レバノン 古代遺跡への旅

イグアスの滝と悠久のアンデス・メキシコへの旅

カナダとっておきの旅

麗しのイタリア

キリマンジャロ登山とサファリ

黄山を訪ねて

情熱のスペイン・TOP

ネパールエベレスト街道

エジプト旅日記

九寨溝・黄龍観光 TOP

スイス・山と花を訪ねて

写真で綴るニュージーランド旅日記

アンコールワット遺跡観光 



旅人たちの掲示板





直線上に配置





_△_