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開設のご挨拶

海野文男
海野和子

  ようこそCyberScopeへ。CyberScope は、日本語と英語を使うひとたちのためのサイトです。そして、『ビジネス技術実用英語大辞典』を作った張本人らのオフィシャルホームページでもあります。

 実は、長いこと、拙著 『ビジネス技術実用英語大辞典』のホームページを作らなければと思いながらも、それにむけて踏み出す気にはなれませんでした。

 当辞典は、1994年に初版を出して以来、ありがたいことに英語のプロをはじめとする一部の方々から心強いご支持をいただいております。この辞典の紹介記事で「翻訳家として活躍していた著者が…」と書かれたこともあり、今ではすっかり辞典専業でやっていると、あるいは辞典の片手間に翻訳をやっていると、辞典ユーザーの皆様には思われているかもしれません。ところが、当方の内情はというと、経済的には辞典なんか作らずに翻訳だけやっていたほうがずっとマシだった、という状況で、翻訳でなんとか生活を支えています。ですので、たとえば辞典の新着用例や正誤表を掲載するといったWebならではの情報提供しようにも、それだけの余力がありません。翻訳の合間に辞典の元原稿に相当するデータベースを細々と更新(新規追加、修正、削除など)していくのがやっとです。

 それに何より、Webに顔を出すと矢面に立つようで気が重かったのです。海野の辞典に限ったことではないと思っていますが、辞典というものは完璧に近いことを期待されながら、完璧にはほど遠いものです。私どもは、最初に初版を出して以来、電子版で、紙版で、と媒体を変えて何度か増補改訂を繰り返してきましたが、いつものことながら、原稿が手を離れて刊行を待つだけの段階になってからも、後から後から修正したい箇所がボロボロと見つかってしまいます。ホームページを開設したら、辞典の「あそこもここも間違っているんじゃないか」とか、「こんな大事なことが辞典にのっていないぞ」、などとお叱りの言葉が寄せられそうで。 もちろん、今後の改訂に向けてご好意で教えてくださるのだとすればありがたいのですが、好意的な方ばかりとは限らないだろうと、それが怖いのです。あるいは、辞典の細かい内容についていろいろ質問されてもお答えしかねるなぁと...

 そんな心配から、一時は 「辞典のホームページは将来的にも開設しないことにしよう」 と二人で決めました。それならと、一人は密かに趣味のホームページを始めてみたりなんぞしておりました。

 けれども、その後も世の中のホームページ数が急速に増え続け、ホームページを持つことがあまりにも当たり前になってしまった今、やはり辞典に関して何もしないでいるわけにもいかないなぁ、と感じるようになり、ようやく開設の覚悟を決めるに至りました。

 というわけで、あまり皆様のご期待に沿うようなことはできませんが、いろいろ試行錯誤でやってみようと思います。どうぞ、お手柔らかに。

2001年5月10日

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