日々是平安
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2003年1月2日(木) 全国的にしんね〜ん!
…と、谷岡ヤスジ風に始めてみよう。
しばたさんの新年は、少しばかりブラッディーに始まり、その先は「ぐーたら」の一言で片付くものです。これで今年の方向性は定まったっぽい。少しは「勤勉」とか「真面目」とかの単語も体現したいものです。人間楽な方へ楽な方へ流れてはいけませんよね…と、こたつにみかんで呟いてみるのでした。
三が日という事で、一年の計にはまだ一日猶予はあると考えても(一年の計は元旦だけの話だけどさあ)、きっとやっぱり「ぐーたら」でしょう。
賢明な皆さんはどうかそれぞれ楽しかったり忙しかったり希望に燃えたりする新年を迎えて下さい。
こんな私ですが今年もよろしくお願い致します。
年末にビデオで観たクレヨンしんちゃんの映画が非常に面白く、且つ来たる新年に相応しい内容で、ちょっと得した気分のしばたさんでした。
「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」面白いよ。ただし、高所恐怖症の人は覚悟した方がいいかも。
2003年1月6日(月) ズルいぞっ!
仕事始めでした。とっっっっっても寒かったです。社内は十分に暖かいのですが、それでも最後までつま先が冷たかった。しくしく。
1/2の日記にちょっと書いた
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」のお話。
ストーリーはリンク先を参照して貰うとして…って追っかけるのが面倒な人のために要約を。
しんちゃんの街で開かれている『20世紀博』は、懐かしのヒーローや魔女っこに変身出来たり懐かしい子供の頃が味わえるテーマパークで大人に大人気。しかし、ある日大人達が突然子育てや仕事を一斉に放棄して去ってしまう。懐かしさに囚われてすっかり子供に返ってしまったのだ。それは『醜い21世紀を拒否して、もう一度昔に戻ろう』と企む秘密組織イエスタデイ・ワンスモア(イカす名前だ)の陰謀だった。
『未来は閉ざされた』と宣言するイエスタデイ・ワンスモア。大人を懐かしさの虜にする70年代の匂いを手に入れた彼らは、それを全国的に広げようとする。家族を取り戻すため、大人になるためにしんちゃん達は走る!私はしんちゃんのファンでも何でもないのですが。普段見る事もないし、かろうじて家族構成を知っているくらいのしんちゃん初心者ですが、でもこれは面白かった。
前半のひろしとみさえの育児放棄の場面や、子供達を無視して楽しそうに20世紀博行きのトラックに乗り込む大人達、子供だけが取り残された街の描写なんてホラーそのもの。なまじなホラーよりずっと怖い。もちろんしんちゃんなので「ありえね〜!」シーンや笑えるシーンも多々あるのだけど(この笑いがまた懐かしい)、それでもやけにリアルに感じられました。しんちゃんって、いつもこんなにリアルなの? 子育て放棄のシーンみて
ネグレクトって単語が頭に浮かんだくらいリアルで怖かったよう。
さて、この話では大人達は懐かしさの虜になってしまうのですが、その大人達の中のモブに70年代なぞ知らないであろう女子高生らしき2人組が楽しそうにブランコに乗るシーンがありました。それを観ていて妹と交わした会話。
妹「…何処からが『大人』なのかなあ?」
私「懐かしいって思ったら大人ってコトなんじゃない?」
そう答えてからふと考えてしまいました。
「そういや『昔が懐かしい』って最初に思ったのっていつだろう?」
多分小学生の頃にはもうそういう感覚を持ったと思うのですが(懐かしアニメ大全集観た時とか)、しんちゃんと同じ幼稚園時代は、確かに昔を顧みる事はなかった気がします。まだ5年くらいしか生きていないし当たり前なのだけれど。
結局イエスタデイ・ワンスモアの野望はしんちゃん『家族』の活躍で潰える訳だけど、幹部の2人組(ケンとチャコという。これで懐かしいと思ったら立派に年寄り)は、この後責任を取らず逃げる、つまり自ら死を選ぼうとする(子供向けとは思えないくらい重いのう)のだけど、その2人に向けてしんちゃんが叫んだ言葉は
「ズルいぞっ!」
「昔は良かった」とか「楽しかったあの頃に戻りたい」なーんて考えに囚われがちな私には突き刺さる一言でしたコトよ。もちろんオチつきなんですけどね。
でもしんちゃんが家族を助けるために一生懸命頑張る姿とか。懐かしさから脱却したひろしが、学校に通って仕事をして、暑い中へこへこ頭下げながらお得意先廻りなんかやったりして、恋をして結婚して子供が生まれて子供相手にふざけたりして…、そんな退屈な日常を「幸せな人生だ」と言い切る姿とか。「どうして邪魔するのか」との問いに「オラ大人になりたいから!」と叫ぶしんちゃんとか。
観てると心が痛くて痛くて、でも人生前向きに行かなきゃダメだなあと素直に納得している自分がいるのでした。感化されやすいのよん。そして冷めやすい(ダメじゃん)
少なくともこれから大人になる子供達に、自分達がのほほんと暮らして来たツケを払わせないようにしなきゃねえ。「ズルいぞっ!」って言われないように。
まずはゴミの分別から?
しかし秘密組織イエスタデイ・ワンスモアの武器が「匂い」ってのが面白い。実は私、一番記憶を揺り動かされるのが「匂い」なのです。
視覚や聴覚でも十分懐かしいと感じるのだけど、雨上がりの匂いや給食の匂い、小学校の教室の匂いとか、そんな物に似た匂いを感じると、泣きたいような、眩暈がするような懐かしさを感じる事があります。こういうの私だけっすか? やっぱ。
この映画の真のターゲットは子供を連れて来たお父さんお母さんだと思うのですが、それにしても70年代ってのは古すぎると思う。さすがの私も万博とか懐かしくないし豆腐売りも居なかったし。
でも夕暮れの横丁とか軒先の風鈴とか、そういうのって世代を越えて万人が懐かしさを感じるのかもしれません。やっぱり観ていて懐かしかったもん。だからその時代を知らない高校生も陰謀にひっかかったのでしょう。
なーんて、コタツにみかんで思ったのでした。
ところで何故これが高所恐怖症の人は覚悟した方がいいかと言うと、たかーいタワーの骨組みの上でおっかけっこのアクションがあるのです。これがまた「落ちるとホントに死んじゃいそう」で、妙に高さを感じてしまう。
アクションのひとつひとつは「ありえね〜!」のですが、笑うより何より本気で怖かったです。高所恐怖症の気のある妹などは「映画館だったら観られなかった!」と言っておりました。今まで観たどの映画よりも高い事が怖かった。アニメだって事を忘れそうでした。「お股キューッ」ってしちゃったヨ。
バンジージャンプ台の上に上がった気分が楽しめますよ。いや、マジで。
2003年1月7日(火) ウドのコーヒーは苦いらしい
昨日の日記をアップしてから読み返してみた所、どうも違和感がある。何かと思ったら文中で「しんちゃん」を「シンちゃん」とカタカナで書いていたせいだとハタと気づいてこっそり直していました。いかに普段興味を持っていないのかが如実に分かる微笑ましいエピソードですね。
さて、今回は微妙にレトロでマイナーで、マニア〜かもしれない話。
掲示板で丙種くんが「作り手が同年代(アニメ世代)なので侮れない作品が多くなった気がする」と書いていて私も同感なのですが、それを一番強く感じたのは、アニメではなくてゲーセンでの初代サイキックフォース、初めてゲイツのパイルバンカーを見た時でした。
「うわ、ボトムズだよル・シャッコだよ。渋いっつーか同世代だなあ」
昔々、リアルロボットアニメなんつーのが流行っていた頃に
「装甲騎兵ボトムズ」という作品があってのう。レイズナーの前番組だった(ハズ)のじゃ。ロボットはATと呼ばれていて、無愛想で笑わないキリコっつー男が主人公でのう。自機が壊れたらさっさと捨てて次々に機体を乗り継ぐのが新鮮だったものじゃ。私は当時このアニメが大好きでねえ。その流れで怪物ランドのライブに行ったくらいじゃよ。
(怪物ランドは「ウソップランド」という深夜番組をやっていた3人グループ。子泣きじじいの扮装をした赤星昇一郎が居るグループと言えば分かる人は分かるかな? メンバーの一人、郷田ほづみがキリコ役を演じていたのだが、当時、多数のキリコファンは、渋いキリコの声が数々の斬新なコントをやるあ・軽い兄ちゃんであるという事実に驚愕したものである)ってなワケで「パイルバンカーと言えばボトムズ」だった私は初見の時はかなり驚きました。一瞬目を疑ったくらい。
その後ゲーム製作者の方々が作られた同人誌を入手し、各キャラのコンセプトなぞを拝見した所、パイルバンカーはボトムズの音じゃなきゃ嫌だ!(同感です)とゴネたとか、ゲイツのミサイル発射音はマクロスっぽくした(らしい)とか(オールレンジミサイルは板野サーカスだったのか…)、ソニアは紅い牙シリーズのソネットが元だとか、キースのイメージはロックじゃなくソルジャーブルーである…等という文章を見かけて、あまりの同年代っぷりに頭がクラクラしたものです。
しかしこのボトムズ、私のラブラブ度とは裏腹にマイナーらしく、作品名は知っているけど見た事はないって人が多い。再放送もやっていない気が。レイズナーはやったのに〜。差別だわっ。
確かに地味で暗かったけどねえ。主人公しゃべらないし(…とか思っていたら、ビデオを見直したらモノローグでしゃべり倒していた。キリコは心の中ではおしゃべりらしい)、ロボットに華はないしお話も地味だし。
それなのに思い出したようにOVAが出たり、同世界設定の外伝メロウリンクが出たりと人気があるのかないのか良く分からないです。根強い固定ファンがいるのでしょう。
私はロボット物で1作挙げろと言われたら、間違いなくガンダムよりこっちを選ぶくらい好きです。未見の人はビデオ屋で見かけたら取りあえず見れ。スコープドッグが可愛く思え、ローラーダッシュ音に胸弾むようならきっと貴方も虜になるでしょう。
だまされたと思って見なさい(命令形ですか?)
さすがに記憶が薄いので検索をあれこれかけながら書いていたら
こんなもの発見。フィアナにイプシロンも出るのならもう買うしか…!
2003年1月8日(水) 酒と泪と男と女
実際は泪はありませんでした。
会社からの帰り道、地下鉄構内に降りていくと、人身事故発生のアナウンスが流れていました。全線ストップで復旧には1時間ほどかかる模様です。さて、どうやって時間を潰そうかと考えていた所、偶然前の派遣先で一緒に派遣された人と再会。地下鉄が動くまでお茶でもしようという話に。
お茶だけのハズだったのですが、何故かワインを2本空けていました。まだ週の半ばだっちゅ〜に。
この彼女、のんびり波風立たない暮らしをしている私の分まで請け負っているかのように、恋愛事のいざこざが絶えません。一緒に仕事をしていた時も色々聞かされるドラマのような展開に、呆れるより何より感心したほどです。現在もド修羅場状態らしい。
結構不謹慎な話もあるし聞く人が聞いたら「女の敵」と思われそうな部分もあるのですが、どうにも愛嬌があって憎めない女です。ま、その愛嬌がトラブルの元なのかもしれませんが。一種の魔性の女ですね。
自分とはかなりタイプが違っているのですが、それ故逆に付き合いやすい面もあります。
彼女がしみじみ言うには「男は結局顔じゃない」
本人自分をメンクイと言っているのですが(確かにそうだった)、好きになったら顔なぞどうでも良くなるそうで。そして好きにならなきゃ幾らカッコ良くてもダメなモンはダメ。
確かにそうだな。好きになったら髪型トサカだろ〜が目立たなかろうが、お間抜けだろうがピアノが弾けなかろうが薬品を調合出来なかろうが、どうでもいいものねえ。好きになった時点で負けよね。
…と、ネタのつもりが結構真面目にそう思っている自分に気づいて、そろそろ二次元から帰らないとヤバいとちょっと思いました。
いつになったら酒と泪(と男)が似合うようになるのやら。人には向き不向きってありますねえ。しみじみ。
酒だけなら今でも似合うような気がする。ワインぢゃなくて一升瓶が。
2003年1月9日(木) ばったり2
会社帰りにお金を下ろそうと県庁のキャッシュコーナーへ寄り道…をしたら、以前再雇用促進の講座で一緒だった人とばったり再会。現在県庁でバイトをしているそうで。元気そうで何よりでした。
昨日の今日でばったり2度目。明日は会社の新年会があるのですが、そこでも「ばったり」に遭遇したら大笑いだ。昔の男とかな。
いつの間にやら
ベルセルクの24巻が発売になっていたのですね。年末に出ていたとはうっかりしていたわ。
今回穏やかでほのぼの〜な雰囲気だったのですが、でもなあ。ベルセルクだしなあ。あの「蝕」もあったしなあってコトで何だか複雑。今度は女子供が多いので破綻したらつらいのう。誰にも死んで欲しくないなあ。とにかくキャスカには幸せになって欲しいものです。
「断罪編」を読み返した時にちと思ったのですが、モズグズ様お付きの拷問人ズのカラスマスクの人を見ていると、某ブラドさんを彷彿とするのですがー。姿とか物腰とかモズグズ様への態度とか。狂気を飲み込んだ良ブラさんって感じ。
しかしそうなると、モズグズ様はウォンなのかそれともキースか…。ファンに聞かれたら激しく怒られそうだ。
ベルセルクといえばガッツとグリフィスに行き着くワケですが、どうもこの2人の関係には、いわゆるボーイズラブに夢を見る乙女心の一端が隠されているような気がしてなりません。男同士の恋愛感情って物に夢見ちゃうってヤツ。
ガッツとグリフィスがどうこうってんじゃなくて、薄氷踏むようなギリギリの挟間での交感とか。そういうのに憧れて夢見てしまうのではないかと愚考するのです。
これを語るとちょっとばかしディープであっちの世界に行ってしまうので、今日はこの辺で止めとこうっと。暴走しちゃうからなっ。
2003年1月10日(金) 串揚げは忙しい
会社の新年会でした。「ばったり」は残念ながらありませんでした。
串揚げの食べ放題に行ったのですが、ネタ持ってきて〜粉つけて〜揚げて〜食べて〜と、とにかく忙しかったです。
どれくらい忙しいかと言うと、今自分が食べているのが肉なんだか魚なんだか他の何かなのだか一瞬分からなくなるくらい(最後まで判別出来なかったものもあり)
身体中に油の匂いが染み付いてしまったけど、皆でワイワイ騒ぎながら食べるのもそれなりに楽しかったです。結構美味しかったし。でもしばらくフライものは見たくないかも。
ソフトクリームの機械が置いてあって自分で作って食べたりしました。しかし私は下手だったよ…。曲がった曲がった。落ちないのが不思議なくらいに。
ここからの話題は丙種くん個人攻撃の話題っぽい。そしてマイナーでレトロで無駄にマニアック…かな。
新谷かおるの新刊で
こんなのが出ていました。最近女性の主人公の話ばかりって印象だったので、久々に男の世界の新谷節で結構嬉しいのですがー。
WRCのナビだよナビ。コンピュータの頭脳だよ(こーいうの好きだよな、この人)。始めは人間不信気味でこの容姿。どうしましょう丙種くん? なんつーかもう…確信犯的に栗さんなのですが? 正確には神田を抜いて女をくっつけた栗さんって感じ。
というワケで、「百里基地」とか「まわせーっ!」とか「神栗コンビ」でピンと来ない人が多数を占めているかと思いますが、その昔、まだ自衛隊でF-4ファントムが主力機だった頃に、「ファントム無頼」という航空自衛隊を描いたマンガがありました。原作は史村翔。「北斗の拳」の武論尊と同一人物です。
ファントムのパイロット神田とナビゲーター栗原を中心に描いた自衛隊物…ですが。新谷かおるだし〜、原作ドーベルマン刑事の人だし〜ってなコトで、堅苦しい話はほとんどなし。実際にあったら国内外で大問題だろうと思われる事件満載の、非常に弾けた話。いや、ホント弾けていたね。とても「エリア88」と同じ戦闘機物とは思えん。
当時から「エリア88」の影に隠れてちょーっと地味なマンガでしたが、大勢の乙女が神田・栗原コンビに心を奪われておりました。とくに栗原は人気があって、このマンガのお陰で自衛隊やミリタリーにハマった女性は数多く(丙種くんもその一人)、実際に自衛隊に入ってしまった人もそれなりにいただろうと睨んでいます。
折りしも連載中にF-15イーグルの自衛隊配備が進められ、「単座なんて許せないわ〜!」(イーグルは一人乗りなのでナビはいません)等と、当時の神栗ファンをやきもきさせていたものです。ま、連載の方はイーグルに乗る前ギリギリの所できれいに終わりましたけど。
思えばこのマンガのおかげで
矢本の航空祭に通うようになったんだよねえ。そう思うと感慨深い。私はなんちゃってファンで終わりましたが、丙種くんは立派な自衛隊ファンを続けておりますし。そう思うと意外に深い関わりのマンガだなあ。思わず遠い目になるワ。
新谷かおるの描く戦闘機は迫力があって好きです。松本零士のアシスタントで鍛えた腕前か? 小学館文庫もあれば最近流行のブルーコミックスでも出ています。今読んで面白いかと言われると「…どうかなあ?」と答えてしまうけど、初見だと逆に新鮮かもしれませんね。
ついでにこぼれ話。
前述通り新谷かおるは松本零士のアシスタントをしていたのですが(初期の頃の顔の陰なんてそっくりだ)、キャプテンハーロックの乗るアルカディア号のヤッタラン副長は新谷氏がモデルだとか。そのお礼にエリア88に出てくるヒゲダルマことグレッグは松本零士をモデルにした…らしい。
ヤッタラン副長の話は有名だけど、グレッグ=松本零士は裏取れなかったです。多分昔のぱふかふぁんろーど辺りに載っていた話だと思うのですが。
そしてこういう「どうでもいいコト」だけ覚えている自分って偉いんだか情けないんだか。
2003年1月13日(月) 連休にされてもねえ…
成人の日で連休でした。
2000年より1月第2月曜日が「成人の日」という事で嬉しい三連休なのですよねえ。でも私はあまり嬉しくなかったりして。
仙台では1月14日に
どんと祭という火祭りがあります。たいてい夜に神社を参拝して、正月の松飾りや書初め等を火にくべて燃やすのです。門松なんかを投げ込んじゃう人もいて竹が爆発してみたりと(さすがに門松は禁止されている)、ちょっと危険で盛大なお祭りです。
結構な年になるまで、このどんと際は全国的なお祭りだと思っていました。これがなかったら正月飾りをどうやって処分するのか不思議だったもの。どうやら普通は神社に納めに行くらしいですね?
大きな火は見ているだけで危ない世界に行きそうなほどうっとりするし、正月飾りと一緒に古くなった人形やお守り、昔の彼氏に貰った物などの「怨念こもっていそうで、うかつに捨てたらちょっとイヤンな気分になる品々」を処分するにはもってこいの機会で、私は好きなお祭りです。火を見るのはいいよね…。心が飛びそうになるよね…(危ない?)
さてこの日、我が家にはどんと祭のほかにもうひとつ行事があります。もう一度「年取り」をするのです。年末にやる年取りと同じようなヤツ。便宜上「女の年取り」と呼んでいます。
当日は肉抜きの精進料理的なご馳走を食べて年取りをし、片付けてから、歩いて30分の所にある神社に行って正月飾りを火の中にぶん投げ…じゃなくて納めて、お参りするので忙しい。年取りは結構手間がかかるんですよ。それを終わらせてからお参りだと夜遅いですしね。寒いし慌しいから疲れるし。
今までは1月15日が成人の日でお休みだったので、次の日祝日だと思って気も楽だったのですが、今はどんと祭の次の日は普通の日なので、調子が狂ってやりにくくってたまりません。身体に染み込んだ年中行事のリズムが崩れる感じ。
それに「どんと祭に行って夜遊びする」っていう、この日だけは親も大目に見てくれる夜遊びの機会がなくなるではないですか。中学生同士のデートとかさ。
休みが増えるのは嬉しいし連休もいいのですが、成人の日は1月15日のままであって欲しかったと思ってしまう私でした。「成人の日=ラグビー日本選手権」ってのも崩れたみたいだし。どんと祭の次の日は、こたつでゆっくりラグビー観戦が常だったのに。
『私(個人)の歳時記』が壊れたみたいでちょっと悲しいぞ。
2003年1月15日(水) あなたの気持ちは分かりません
寒いです。めっちゃ寒いです。昨日まで暖かかったのに何故?
手袋していても指先冷たい〜。顔冷たい〜。部屋暖まらないし。未だに布団乾燥機が現役の我が家は今日も使用していましたが、乾燥機かけている布団の上にまいこさん7Kgが乗っていてぺしゃんこになっていました。でもぬくぬく気持ちよさそうに伸びているので、とてもどかせられない…。
ちょっと思う所あった時にふと思い出した某作品の言葉。
「わかってくれないと…君達が泣く時にわかりきれずに泣く人だっているんだよ」
これは孤児院の子供が両親の揃っている「ちゃんとした家庭」の子供を、「君にはこの痛みがわかりはしない」と突っぱねた時に出た台詞。突っぱねられた子供はこんな事もいいました。
「知ってるかい? 君達がそういう時には…君達が孤児院の子供だからって拒まれているのと同様にボク達を拒んでるって」
(これだけで作品名が分かる人もいるかもねえ)
時々私も「あんたなんかに私の気持ちはわからない」…なーんて思ってしまう時があります。その時の自分の気持ちを顧みるに、怒りだったり悲しみだったりする心の奥底で、歪んだ優越感を持っているような気がします。「貴方とは違う」って感じかな? 苦労をした事で自分が偉くなった気になるのでしょうか。その辺は自分でも分かりません。
そんな時って、大抵身体中から「構って〜。慰めて〜。労って〜」オーラが出ているんだよな。そのくせ「放っといて!」とか口では言うの。そういう時の自分は我ながらダメダメで恥ずかしいの一言です(…と、冷静になると後悔するんだよなあ)
でもそうやって一言で相手を拒絶するって事は、相手に「他人から拒絶される」という経験をさせているって事になるのですね。「他人に拒絶された痛みはあんたになんかわからない」って言われても言い返せない。
ただの同情かもしれないし、優越感から出たちと厭らしい心根からなのかもしれないけれど、分かろうと努力してくれて、手を差し伸べてくれている事には変わりないのかもなあと思います。
実際そんな風に拒絶する時って、頭に血が上っていて自分の感情が最優先って感じだから、なかなかそんなコト考えているヒマはないのですが。
あなたの気持ちは私には分かりません。でも察する事は出来るかもしれません。
私の気持ちはあなたには分かりません。でも察してくれようとする事に素直に感謝出来たらと思います。
思いやりってそういう物なのかなってちょっと思いました。
2003年1月16日(木) 隣になりたいひと(?)
現在我が家は
『しばわんこ』に夢中です。
月刊MOEで好評連載中。
純和風の家に住む、和のこころを愛する柴犬しばわんこと相棒のみけにゃんこのお話。
日本古来の風習や伝統などを紹介するハウツー物なのですが、割ぽう着をつけたしばわんこがお客様をもてなしたり、近所のおばあさんと歌舞伎を観に行ったり着物を着付けたりと、その姿かたちの可愛らしさにくらくらしてしまいます。
が、我が家の一番人気は相棒のみけにゃんこ。とってもねこらしく、我がままできかん坊で悪戯好き。しばわんこに突っ込みをいれたり脇で寝ていたりするみけにゃんこの一挙手一動に「可愛いよねえ」「ねえ〜」…と、うっとりするねこバカ共でした。
本の売り上げランキングでも顔を出していますし、今なら書店で2巻が平積みになっているでしょうから、見かけたらしばわんこ共々みけにゃんこもよろしく。
しばわんこの隣に引っ越したい〜! さぞや毎日が楽しいコトだろう。
サイボーグ009など JR仙石線に「マンガ列車」やはりこれに乗って石巻の
石ノ森萬画館に行くべきか?
2003年1月19日(日) pinkピンクぴんく
昨日は新年会の日でした。
今回の参加者は、ご飯氏、〒さん、市川さんに私の4人。こんなに少人数で飲むのは久しぶりです。でも規模が小さい分、仕切るようなコトはしなくていいので楽だよなあ。たまには小規模宴会もいいものです。
寒さのせいか、腰が悪いゆきを病院に連れて行く。レーザーに注射で2100円也。これを毎日(時々サボるけど)。はっきり言ってお金に羽付いているが如く飛んで行きます。でもねえ、お年寄りは大事にしなきゃねえ。
帰って来るとTAITOに行くのに丁度いい時間。ねこカゴを置いて真っ直ぐTAITOへ…ではなくちょっと寄り道。今日は大事な物を渡すのでラッピング用品を買いました。ピンクの袋に真っ赤なリボン。乙女ちっく〜。ラッピングも完了させて満足まんぞく。
TAITOに着くと何とご飯氏が既に来ていました。素で驚く私。いや、まさかこんなに早く来ているとは〜。そしてラスプーチンは風間火月に変わっていました。
某所で〒さんがラスプーチンの技表を持ってくるとウキウキだったので、こりゃ残念だろうと思いつつ、私のラブラブ覇王丸最後の2D格闘ゲーム、天草降臨復活はかなり嬉しかった。よーし、遊んじゃうぞ〜!(あんた、サイキは…)
ご飯氏操る火月の六道烈火を見て満足。久々だ〜。火月は羅刹に限るなっ! 実は密かにナコリストのご飯氏。ナコルルは使わないかと訊いた所「もう使いました」
んじゃリムルルは? には「クリアしました」…おみそれしましたっ!
私も久々にやってみたのだけれど、コマンドは覚えていないわ避けも回り込みも忘れているわ、14連斬も満足に出来なくて鬱。それをご飯氏に見られてかなり鬱々。昔は目を瞑ってでも11連斬からの超必とか出来たものだったのだがなあ(すいません、大げさな表現が混入されています)。でも楽しい〜。例えクソゲーと呼ばれても好き好き♪
そんなこんなでサムスピ台に釘付けになっている所で市川さんと〒さん到着。やはり〒さんはラスプーチン消えに納得いかなかったようでした。でもあそこならきっとまた入るよ。
ふと気づくとサイキに金を投入しないままTAITOを後にしていたり。これ何のための新年会ですかあ?
今回人数が少ないので、こういう時にしか入れない店に行ってみようと思ったら、店が長期休業中でした。ちょっと面白いお店だったので残念。ちょうど仙台でも古株の飲み屋街
文化横丁近くだったのでそちらにも足を向けてみたりしました。
結局腰を落ち着けたのは、学生時代からお世話になっているお店。夜は居酒屋風に変わるのだけど、昼はランチをやっていて、これが安くてボリュームがあるので良く利用していました。飲み屋としては数度使ったきりだけど、値段の割には料理の盛りが良くて、人数さえ大丈夫なら今後の飲み会に使いたいくらい。そしてお店の名刺は抜かりなくゲット。個人で飲みに行く時も地道にリサーチしているのよ。偉い?
90分飲み放題を頼んで(もちろん元は取りました)プチ新年会の始まり。ここで私は〒さんに
「これ、私の気持ち…(はあと)」と、先ほどラッピングした品物を渡す。思いきり拒否する〒さん。んも〜。女性からのプレゼントに対して失礼ねっ。
実はこのプレゼント、前にカタルさんに差し上げたら撃沈したちょっとヤバめな代物。絶対にハマるとは思っていたけれど、あちらの世界に行きかけるほど効き目があるとは思いませんでした。ごめんね、カタルさん。
〒さんも言外に「ぜひ欲しい」と言っていたので、この機会に渡しました。可愛いピンクのラッピングで。嫌がらせなんかじゃアリマセンヨ?
感激の涙を流しつつ受け取る〒さんでした(大げさな表現が以下略)
小規模なのでまったりじっくりお話。ご飯氏サイトの日記にあったバナナの絶滅話とか、ボブサップ「ガキの使いやあらへんで」出演話とか。
ジャイアント将棋で思わず〒さんと盛り上がったり。しかしアレが〒さんのK-1への道の一里塚とは知りませんでしたよ。ジャイアント将棋また見たいなあ。
市川さんはセクハラの魔の手を伸ばす相手がいなくて大変そうでした。一人は素通りするし一人は実力にモノ言わせてくるしねえ。まあ、時々ワケ分からん言動で気を吐いていました。何で男に乳首付いているのかとか。
ご飯氏が生物学上の説明をしておりましたが、私的には「それがないとボーイズラブ系の作家が困るから」だと思うな。表現の1/3は使えなくなるもん。これは死活問題っすよ?
ご飯氏も〒氏も今年は就職活動だそうで、これから何処に行くか分からない。でも
「日本中何処へ行っても誰かはいるんじゃない?」
サイキだけに限定しても、東北だったら仙台があるし北海道も何とかなるし、関東関西静岡は言うに及ばず、九州だって大丈夫。何処に行っても知り合いが居そうです。これって結構すごいなと改めて感心。サイキって実はとんでもないモノなのかな?
ま、誰が何処に行っても私は仙台に居座るでしょうから、誰が来てもいつでも出迎える私でありたいと思います。港の女の気分?
そんなこんなでまったりと盛り上がりました。帰る時うっかりマフラーを忘れて、慌てふためいて取りに戻った私を待っていて、ご飯氏バスに乗り遅れそうなんて場面もありましたが余裕で間に合いました。良かった。待たせてごめんなさい。
ご飯氏見送り後、私は地下鉄降り口でお別れ。後に残ったのは〒さんと市川さんでしたが、夜の闇に消えていった彼らの動向は分かりません。無事でいて欲しいです(謎)
勉強忙しいのに来てくれたご飯氏に〒さんに市川さん。楽しく飲めてしばたさん幸せでした。またその内遊ぼうね。
酒が美味しく飲めるのは良い事ですね。
2003年1月20日(月) 日記を書いてみよう
『今日は掲示板のバージョンアップをしました。おしまい。』
…日記を書いてみようと思ったら、他に書く事が思いつかないぞ?
せっかくだから
「しばたさんUFOに攫われて記憶を無くした編(記憶無かったら日記書けないんじゃ…)」
とか
「家に帰ったら腹違いの兄弟が居座っていて血を見る修羅の家編」
とか
「ねこがあったかいご飯を作って帰りを待っていてくれた編」
とか、ドラマがないものでしょうか?
たまにはあってもバチ当たらないような気がする。特に「ねこのご飯編」
にゃあにゃあ催促するばかりじゃなくて、時にはご飯作って待っててください、お嬢様方。
2003年1月22日(水) ちょっと気がつかなかった事
明日は大雪だそうです。
ニュースによると「大雪」というより「豪雪」と呼んだ方がいいだろうとの事。今の所穏やかなお天気なのですが。天気予報当たるかな?
先日
「とほほのwww入門」を眺めていて
こんな記述を見つけました。
「わ〜い」と書くと、「わ から い」と読む音声ブラウザが多いそうです。「わーい」と書くと「わーい」と読んでくれます。私もよく『〜』を使うのですが、そんな事考えた事ありませんでした。なるほど。
ちょっと前の内容なので今はその辺改善されているかもしれませんが、使う時にはこの事思い出してみようかなあと思いました。
それで思い出したのですが、以前首のムチ打ちで病院に通っていた頃、マッサージ師さんに全盲の方が結構居ました。その中にゲームが好きな人がいて、それも格闘ゲームが好きだとか。画面が見えないのにどうやってやるのかなのですが、どうやら音で自分と相手の位置や、攻撃が当たったなどを判断しているようです。
なのでゲームがモノラル音声のみ対応だったりすると、位置が掴めなくて遊ぶのが大変だとか。KOFシリーズはその点良く出来ていたようで好きだと言っていました。
そういや彼もPCを利用していて、読み上げソフトがいまいち使いづらいとぼやいていたなあ。
考えてみれば、視覚障害のある方にとっても書いてある内容を読み上げてくれるソフトがあれば、私たちと同様に、ネットは居ながらにして世界が広がる機会なのですものね。
それは当たり前の事なのだけど、ネットは文字での媒体という意識が強いので、ついつい気が付かないでしまいます。
気にしすぎると顔文字など一切使えないなーんて事になってしまいがちですが、心に留めておこうと思いました。
おまけの
情報バリアフリーのための情報提供サイト無料でアクセシビリティをチェックしてくれる
ウェブヘルパーってのもあるそうな。
2003年1月23日(木) 大当たり
天気予報大当たり。
ばっちり雪が降りました。でもちょっとだけハズレ。午前中は雪がちらつく程度との予報でしたが、実際は10時くらいから遠慮なしに降りまくり。あっという間に真っ白な世界に変わりました。
地下鉄は大丈夫でしたがバスが動いていないようで、最寄り駅のバス停は人でいっぱいでした。
宇都宮と違ってブーツ率高かったです。さすが雪国。まあ、今日の雪でスニーカーだったら、歩くの放棄したくなるな、私。
会社の女の子は「JRを待つ、もしくは乗ってから止まった場合の精神的苦痛と鑑みて」、今日はホテルに泊まるそうで。
「明日会社に行くのも楽じゃないですかあ」
うむ、まったくです。
しかしどうして雪がすると音がしなくなるのでしょう? 車の通行量が減るせいもあるのでしょうが。
会社帰りの道行きで、車も通ってすれ違う人も居るのに、この世にたった一人でいるような静けさで少々心細かったです。
でもそれにもまして、『世界は私のもの』みたいでいい気分でした。雪の降る音が聞こえてきそうな日ってのもいいモンです。
出かけないで済むのならね。
子供の頃は雪が降るのってとっても嬉しくてワクワクしていたものだけど、いつから鬱陶しいって思うようになったんだろうなあ?
2003年1月25日(土) お詫びと訂正
今まで我が家のまいこさんの体重を7kgと言っていましたが、1年前から6kg台を維持しているコトが判明しました。この場を借りてお詫びして謹んで訂正します。
ごめんね、まいこちゃん。女の子なのに1kgも多くサバ読んで。
てなワケで、今日ゆきの腰の通院と一緒に、まいこさんの予防注射に行ってきました。その病院ではPCに通院した時に測った体重、体温などを入力してこちらも記録を見られるのですが、その場で上記の事実が判明した次第。
1年以上前から6.2とか6.3とかの数字が並んでいました。今まで7kgを維持していたと思っていたのに思ったより軽かった(いや、雌ねことしては十分重いんだけど)
今日測ったら何と5.6kgで、ここしばらくで久々の5kg台。ちょっと嬉しくて看護婦さんに
「いや〜、これで普通の(大きさの)ねこですかねえ?」とウキウキで訊いたら
「…ちょっと大き目のねこちゃんですね」
と、言われました。大きなねこちゃんからちょっと大きなねこちゃんへダイエット成功。ちなみに先生には
「ちょっとお腹の脂肪が多いけど普通ですよ」
……。ま、元気だからいっか。
しかし左に6.5kg、右に約3.5kgのねこカゴを持って雪の中を歩くのは、駐車場の往復だけなのだけれど大変だったです。重い…。
カタルさんの所の掲示板でタモリの話題が出ていまして、四ヶ国語マージャンを知らないという発言がありました。もしかして知らない人の方が多いのか? ハナモゲラ語も既に死語?
四ヶ国語マージャンとは、題名通り言葉の違う国の人がマージャンをやるという設定の一人芸です。
試しにちょっと検索してみたら、
英語学習のためのサイトの中の「PROSODY」という項で
こんなものを見つけました。
実際にテレビで見た時は、マージャンをやっている国それぞれの人の仕草も「らしく」て、すごく面白かったです。指揮者の真似ってのも特徴掴んでて面白かったなあ。
司会やってるよりずっと面白いと思うのですがね。
〒さん、四ヶ国語マージャンってこーいうものです。感じ掴めましたでしょうか。
とりあえず
安齋さん共々、空耳アワーは永遠に不滅であって欲しいものです。