日々是平安
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2003年4月2日(水) ゆき〜が溶けて
かわ〜に〜なって流れていきます♪
ってコトで春一番でキャンディーズです。
3月末に無事派遣任期満了という事で、送別会を開いてもらいました。出戻りの職場なので送られるのは2回目。2次会がカラオケで、閉めは課長の歌うこの曲でした。40代の彼に思わず誰のファンなのかと聞いた所、
「やっぱりランちゃんだろう!」
という答え。その場にはもう1人40代がいたのですが、その人は
「いや、なんといってもミキちゃんだ!」
…と、反論していました。
キャンディーズ世代だったんだなあと、ちょっとしみじみしてしまいました。歌う曲もチューリップや吉田拓郎や初期の長淵剛。演歌世代とはちょっと違う、フォークの世代って感じですかね?
こんな感じで賑々しく送られたワリには、5月からちょいと同じ職場に復帰します。一応5月いっぱいって事だけど、また延びるかもしれません。とあるシステムに深く関わったので、全体を把握している人はいるけれど、個々の詳細を知るのは私だけになるのですね。決算期が終わった後のまとめ要員で入ります。
Excelで作ったグラフとはいえ、色々と複雑になってしまったので置いて行くのは怖いんですよねえ。今も無事で動いているかしら。どきどき。
そんなワケで4月はちょっとお休み。単発バイト入れるくらいしか出来ないので、さーてどうしようかと考え中。11月の宇都宮から休みなしだったので、まあ休んでもいいかなとかも思ってたり。海外旅行も考えたのだがー。ヘンな病気も流行ってるしご時世柄ねえ、ぶつぶつぶつ…。
とあるご先祖様の命日で、両親が行くお墓参りに付き合いました。古いお寺ですが最近住職が代わりました。先代に男の子がいなかったので、宗派の本部から若いお坊さんが来たのですがー。久々にお寺に行ったのですがー。
もうすっかり知らないお寺になっていました。
昔は古くても味わいのある寺だったのに、なーんか金ぴかでぺかぺかしてて、普通のお寺になっちゃったみたい。なんだよー、あの真っ赤な欄干はよー!
本堂によう分からん環境音楽が流れているのもイヤ。昔はお墓参りに行くと、お茶と香炉がセットになったものを貸してくれたのに、今は線香とマッチがぽつんと置かれているだけだしー。人締め出すようにでっかい門なんぞ立てやがったしー。立派な門が前からあるじゃないかー!
…と、文句しか出ない有様になっておりました。これに金払ってるのかと思うと泣ける。救いは墓地の区画整理はされていないので、昔ながらの雑然とした佇まいが残っている事ですね。無縁塚が撤去されたら大笑いしちゃる。
伊達の殿様と一緒にやってきた由緒あるお寺だっちゅーに。しばたさんは虚しいぞっと。
2003年4月10日(木) あたまのなかは?
ふと気づくとさっぱり日記も書いていないですね。困ったもんだ。
あまりに変わり映えしないので、ぼちぼちお友達リンクくらい張ろうかと思っています。思っているだけですが。
それはサテオキ。
先日
竹本泉の新刊(だよな、多分)を読んでいたら、超能力少女の話がありました。
どういう能力かと言うと
『相手の頭をじーっと見てると その人の思いうかべたことがぼやーんと見えてくる』
のですが
『人間 物を考えるとき ちゃんとした文章ではあんまり考えない』
『だいたい考えている本人自体 何考えているのかわからないことが多い』
ので
『本人にしかわからないような変なものばっかり』
が見えて
『カンニングなんてできないー』
…んだって。
そういや昔
筒井康隆の「七瀬ふたたび」を読んだ時に、テレパス同士の会話を簡単な図形でやり取りするってシーンがあったのを思い出しました。確か、予め双方で決めた形(楕円とか真円とか)や、その厚みなんかで会話を成り立たせるので、普通に会話するよりずっと早く意思の疎通が取れるというヤツだったかと。
件の小説は家にあるハズなんだけど、本の山のどの辺にあるか分からないので記憶だけで書いています。間違っていたら御容赦。
自分を考えてみるに、日記のネタを考え中ならちゃんと文章になっているでしょうが、大抵の場合はあっちゃ行きこっちゃ行き、行って戻って3歩先にジャンプしたと思ったら10mくらいバックしてー…ってな頭の中だなあと思うです。
そこにあやふやな画像やら風景やらが何の規則性もなしに入るんだから、外から見た人は頭が痛くなるであろう事必至。カンニングどころの話ではありません。何せテスト中とか車の運転中とか、集中しなければならない時に限って頭の中はこーんな状態なのですから。
そう考えてみると、マンガや小説の中のテレパスってすごいなーと思います。それと共に、もしもちゃんと言葉になっているモノ以外が感知出来ないなら、何の役にもたたん能力かもしれんなーとか思ったり。
混沌の中から自分に必要な情報だけを、ちゃんと言葉になるような具体的な形でサルベージするって、実はとんでもねー能力なんでしょうねえ。さすがに『超』能力だけの事はあります。
でもなー、私の頭の中は覗かん方がいいと思うぞ。特に未成年は☆
2003年4月11日(金) やりなれない
コトをしていたら疲れました。
とゆーワケで、ちょっとだけサイト構成を変更しました。時間がかかっているワリには、見かけはさっぱり変わっていないのですが。見えないオシャレと思いねい。
自分にプレッシャーかけてみようかと思って、新コンテンツ用の欄もどこかにあります。でもきっと『女の子専用』になるので、男の子は変わり映えしない日記とおねこさまで我慢してください。「ねこサイト」と呼ばれる日まで頑張ります。
これだけでは何なので。『本日のおねこさま』解説。
TOPで毛布かぶっているさちこさんは押入れが好きです。特にしばたさんの部屋の押入れが好きなようです。
しばたさんの部屋は狭いため、ベッドなぞ置いたら真面目に生活空間がなくなる関係上、お布団の生活です(実際は、ただ単にベッドだと安眠出来ない古い日本人気質なため)
朝はもちろん布団をたたむのですが、起き出す時刻になると、おもむろにさちこさんが部屋に居座ります。隙あれば、なでてもらって膝の上に座ろうと狙っているのです。
出社時間に来られてもこちとら忙しいし、化粧しなきゃないからねこをなでるコトなど出来ないのですが、さちこさんはそんな事はお構いなしです。普段膝に乗せようとしても逃げるくせに〜。
平日はそんな感じでさちこさんの相手を涙をのんで拒否するのですが、休みの日となるとこっちものーんびりしているので、布団をたたむのものーんびりになります。
しばたさんの部屋の押入れは、クローゼットと一体になっています。その戸を開けてさーやるかと気合を入れていると、それを見ていたさちこさん、おもむろに走り出します。そして押入れの上段に美しく飛び乗り、ついでにお隣のクローゼットの洋服をかけるバーまで飛び乗ります。この一連の動きにはまったく淀みがありません。
さて、このさちこさん。人間の年にすれば齢80はいくのではないかと思われるおばあさん猫です。そろそろ猫又呼ばわりされてもおかしくない年齢のさちこさんですが、その健脚は衰える事を知りません。いや、ちゃんと衰えてはいますし、昔に比べれば全然飛ばなくなりました。テレビの上に直接飛び乗り降りしなくなったし、床からタンスの上に一気に飛び乗ったりしないしー。…衰えてはいるんですがねえ…。
そんなさちこさんは、押入れの中で「かまえかまえかまえっ」とにゃーにゃー要求し、応えてやると毛布やらタオルケットやら枕の下やらに潜りたがります。いつもは一緒に寝ていても、人に腕枕させてしっかり顔を出して寝るヤツなのですが、この時だけは例外で、こっちが窒息するんじゃないかと心配になるほど潜りまくるのです。
でも一緒にいてやらないと、寂しくなってすぐに押入れから出てきます。
そういう苦労の最中に撮ったのが今回の『本日のおねこさま』
さちこさんとだけではなく、ねこと人間の攻防は、いたる所で繰り広げられているのです。
完
2003年4月16日(水) これ、エルメスの財布
いや、先週見た
内村プロデュースのスペシャルでやっていた、フロドとサムの会話でのアテレコネタが妙に印象に残っていて>表題
というワケで、遅ればせながら昨日
「ロードオブザリング 二つの塔」を観て来ました。レディースデーなので1000円。映画の定価高すぎるっすよね。とほほ。
米国だったかで、「二つの塔」がツインタワーを連想させるので題名を変えようなんてゆー活動があったり、そんなの指輪物語と関係ねーべとゆー活動があったりしたみたいですが、まずは落ち着いたようで良かった良かった。つか、なんでいきなりこの二つをリンクさせて考えるのだろうか? 不思議だなあ。
結構その辺で吹聴しているのですが、私はファンタジー音痴を自認しています。剣と魔法の世界にのめり込めない、分からないヤツなので、根気が続かなくて投げ出してしまうのです。なので指輪物語もホビットの冒険もナルニア国も読んでいません。
そんなワケで、第1部の時は観に行ったはいいものの、楽しめなかったらどうしようかと心配していたのですが、これがとっても面白かったので、今回も大画面で観なきゃと心に決めていました。…のワリには遅い鑑賞でしたが。
映画の内容は三部作の2部目で話の途中。見せ場はヘルム峡谷での攻防戦。パンフレットで押井守も書いていたけれど、往年のベン・ハーなんかのスペクタクル映画や黒澤映画を思わせる大合戦。昔はCGって言ったらいかにも使ってまーすって感じで見え見えのわざとらしさがあったモンですが、なんかもう、ホントに単なる技術になったんだなーと感動しました。A.Iも内容はアレだったけど、(特にラストの)CGは良かったモンなあ。
話はワケ分からなくても、この合戦を見るために映画館に行く価値はあり。ちゃんと最後にカタルシスも残しておいてくれるし(これがないとやっぱつらくて観てられないと思う。甘ちゃんなの、私)
スターウォーズやインディ・ジョーンズでもそうなのだけど、劇中にお決まりのテーマ音楽が聞こえて来ると何だかほっとするように、ロードオブザリングのテーマ(だと思うが)音楽を聴くとほっとします。音楽背負って光と共にやってくるガンダルフ@マグニート(…を映画X−メンでやっている)美味しすぎるぞっ。
大掛かりなシーンもいいのですが、ちゃんと人間ドラマしている所が個人的にはとっつきやすいです。前回どうもよく分からなかったメリーとピピンのひととなりも今回垣間見えたし。エントと共に戦うシーンも好き。環境破壊への警告ともとれるけど、そういう匂いを敢えて避けているような抑えた演出は好感が持てる。エント達のコマ撮りっぽい動きもいいし。
指輪に捕われつつも責務を果たそうとするフロドもいいが、何といってもサムが美味しかった。聞く所によると、指輪物語の真の主人公はサムであるという意見もあるとか? 真偽のほどは分かりませんが。彼がフロドを救うシーンはちと涙ぐみました。
フロドが指輪に誘惑されてしまったゴラムに自分を重ねている所も微妙で好き。台詞で説明があるわけではないのだけれど、原作を知らなくてもその辺が察せられるのは上手いモンだと思ったです。
さて、ここから先はミーハー話。
前作では指輪に誘惑される人間のもろさが出ていたボロミアがダントツに好きだったのですが、今回は彼がいないせいかアラゴルンが2割増しカッコよく見えました。ラブロマンスの要素が薄かったせいか精悍さが増していた。前回はどうにも影が薄かったです。ボロミアしか見えてなかったしー。
エルフのレゴラスはやっぱり良かった。彼の場合、カッコいいと言えばいいか可愛いというのか、どう表現していいか分からないです。この微妙な加減が彼の持ち味なのかな。弓を射る時の、すっと伸びた背筋がステキなんですよね。ダンスシーンのフレッド・アステアみたいに綺麗。
これが映画デビューというオーランド・ブルーム、あまりにレゴラス役がハマり過ぎているので、ルーク・スカイウォーカーみたいに役から抜け出せないんじゃないかと密かに心配していましたが、ブラックホーク・ダウンに出たりして地道にやっているみたいです。良かった良かった。彼には息の長い、渋い役者になって欲しいモンです。
すっと伸びた背筋といえば、忘れちゃいけないクリストファー・リー演じるサルマン。今回ちっと目立たなくて残念だったけれど、とても80近いとは思えない美しい立ち姿はドラキュラ伯爵そのもの。あの頃の気品と不気味さを未だに持っているってすごいなあ。めっちゃカッコいい。惚れるっ!
そして実はドワーフのギムリがかーなり好きです。今回は目立ってて嬉しいぞっと。どうもこのての良くも悪くも一直線な人物には心惹かれる。銀河英雄伝説のビッテンフェルトとか(帝国側で誰が好きって訊かれたら迷わずこいつ。ちなみに同盟側ならフィッシャーとかムライとかあの辺が好き)
とりあえず、前作観てなかったらレンタル観てから大画面で観とけ。映画館いっとかないと後々後悔するかもよ?
2003年4月17日(木) かいまみる
色々用事があって、車でばかすか移動していた時に垣間見た風景。
そのいち
帰り道に御近所を通った時、どこからともなくシャボン玉が。あれ?っと思ってそれが流れて来た方向を見ると、縁台に座ってしかめ面して新聞を読んでいるおじいさんが、煙草の代わりにシャボン玉をふかしていました。駄菓子屋で売っているような、ピンクのプラスチックの入れ物に入ったラッパ型のストローが付いているヤツ。なんかもう、とにかく「ああ、いいな」と思いました。
もしかしたらそのおじいさん、ちょっとボケ気味でそういうコトしているのかもしれなくて、家庭に入ったら色々と問題があるのかもしれないと思うのですが、何だかとっても良い風景でした。人間年取ると仏さまになるってホントかもしんない。
そのに
木造の廃屋の前を通りました。鉄筋とかコンクリートは勿論、モルタル壁すらないような、本当に木の家でやたら趣がありました。真っ先に連想したのが
小泉八雲の『和解』。
病院やらホテルやらの廃屋だとうら寂しいというよりも、ちと汚らしい感が強い所も多いのですが、木造平屋は柳の木の下に足のない幽霊が佇む光景がぴったりハマるようで郷愁を誘います。通り魔みたいに無差別に人にとり憑くような、今時のホラー映画の幽霊じゃなくて、想いを残してある人をじっと待っている幽霊がぴったりきそうでした。日本の風土には石の廃屋よりも木のあばら家の方が馴染むよな。
昨日の日記で「ロードオブザリングは面白かった」と書きましたが、第一部を観に行って「つまらなかった」という人も知っています。そしてそーいう人は複数居たりします。何がつまらなかったかというと、「長い。訳分からない。話終わらなくて拍子抜け」…っていう感想だったです。
それはそれでちょっと分かる。私は三部作だと初めから知って行きましたが、そうと知らない人には盛り上がり途中で終わって「なーんだこれ?」って思うのもムリないかも。そして多分、ファンタジーを楽しむ訓練をしておかないと、訳分からない話だろうとも思います。
うちの母親がマンガのコマ割りが分からなくて読めないのと同じように、私が推理小説の楽しみ方が下手なように、ある程度の規則やらお約束を身に付けておかないと、楽しむための体勢が整いにくいのでしょう。
まあ、自称ファンタジー音痴の私が面白かったので、その敷居は低いとは思いますけどね。そういうのに馴染みがない人には、どう面白がっていいのか分からないんだと思うな。
第一部発表当時、「日本には『指輪物語』という昔からある有名な題名があるのに、なんでわざわざ『ロードオブザリング』なんて題名にしちゃったんだろう?」と、かなり疑問に思っていたのですが、後に周囲にリサーチしてその原因が分かりました。
だって『指輪物語』を知らない人が大多数だったんですもの。
私にとって『指輪物語』とは、ファンタジー読みなら必読しているハズの本であり、読んだ事はなくてもその題名は誰もが知っているに違いないという認識だったので、真面目にびっくりしました。自分の中で常識だと思っていた事が、実はちっとも常識じゃなかったのです。
自分自身の偏りって、意外に気づかないモンですねえ(私だけ?)
2003年4月25日(金) 珍しく
映画三昧してみたり本を読了してみたりと、ちょっとばかし生産的な生活送った〜気がしないでもないが、それはやはり勘違いだろうと思う今日この頃。
日記ネタには事欠かないので、勿体つけて徒然と書いて行こうかと思います…といいつつ、今日はこれにておしまい。
某PSOでロストしちゃった品物をまたゲットするのに意地になっていて、サイトやら何やらおろそかになっていまーす。くそー。悔しいから絶対手元に復帰させちゃる!
我ながら大人気ないったら。
2003年4月26日(土) ただのあひる
さて、究極の選択です。貴方に好きな人がいるとします。
その人は貴方を決して見てはくれないけれど一生側に居てくれるのと、その人に想いを告げた時点で決して会えなくなるのと、どちらを選びますか?
…って話なワケではないのですが。お正月にCSの
キッズステーションでの集中放映を観てちとハマったアニメが
プリンセスチュチュ(正月の話をしていてどの辺が『日記』なのやら)
この少女少女マンガした絵でバレエでアリクイも踊るこのアニメ、笑い所満載のお子様向けアニメと思いきや、とんでもねー重い話で目が離せなかった一品です。
物語に支配されている街を舞台に、心を失くした王子様に心のかけらを取り戻してあげるプリンセスチュチュ。王子様が笑ってくれるように。とっても王道な物語なのだけれど、戻す心が「寂しさ」だったり「恐れ」だったりと、ロクなモン返ってきやしません。その上王子様に想いを伝えるとチュチュは光の粒になって消えてしまうし、チュチュは実はただの「あひる」だし。白鳥でもなければ人間の……。
少女マンガな絵に耐えられるなら、面白く鑑賞できるかもしれない。現在
アニメイトTVにて無料配信中。第1話は見逃していたので観られて良かった。卵の章は全て配信してくれるみたいなので楽しみにしています。
ねこ好きなら
猫先生は拝むだけの価値がありますよ。結婚〜!
2003年4月28日(月) 少年は蜘蛛になった夢を見るか?
今よりもうちっと若かった頃、結構映画を観に行きました。その頃ちょっと背伸びしていた私は(うぷぷ)、ロードショーにかかるような大作よりも、ミニシアターでやるようなマイナーな映画を好んで観ていました。よーわからん実験作みたいなものや、何いってんのかさっぱり分からない哲学的っちゅーか頭の痛くなる映画。
今でこそ「さっぱり分からないけど何か好き」とか堂々と言えますが、当時はそれが面白いってコトだと思っていました。いやーガキだったなあ、私。いっそ可愛いかもしらん。
大抵は内容が面白そうという理由で映画を観ますが、時々監督の名前で観に行きたくなります。私にとってはデビッド・クローネンバーグがそうです。マイナーな映画監督って言っていいと思いますが、マイナー志向の人から見ればメジャーな監督でしょう。
昔ヒットした『ザ・フライ』の監督といえば分かる人もいるかな? 却って『ビデオドローム』(この作品は未だに分からんっ)や『スキャナーズ』の監督って言った方が分かるかもしれませんね。
大抵は根暗いというか薄気味悪い作品を撮る人ですが、ちゃんと興行的に成功する映画も撮るし、ハートフル感動巨編(?)な『デッドゾーン』なんかを撮っちゃう良く分からない人です。(デッドゾーンは本当にちょっといい映画。観てみれ)
前置きが長くなりましたが、先々週の金曜にこのクローネンバーグ監督の『スパイダー』という映画を観て来ました。TVCMで甲高い子供の声で「スパーイダー」って言ってたアレです。副題に『少年は蜘蛛にキスをする』とあるのだけれど、これは日本で付いたのかなあ?
この映画の感想はー…語れません(爆)
というか、感想を語ると謎の部分を明かす事になってしまって、映画全体が崩れてしまうのですね。最初の部分で何となく分かっちゃうので言えますが、語り部である主人公が心を病んでいるので、映画そのものが信じていいのか悪いのか、不安感をずっと抱いたまま最後までいっちゃいます。その不安感とか収まりの悪さが個人的には好きなのですが。
(こういう主人公を「信頼できない語り手」というらしいです)
観に行ったのが最終日で、あっという間に上映が終わったので皆の目に触れる機会はないかと思いますが、もしもレンタル店などで見かけたらちょっと手に取ってみて下さい。特に男性はこれをどう見るかは知りたい。『少年』の話なので、私は想像で補うしかない部分を実感を持って感じる事が出来るのか。
幻想的で抽象的な作品ではありますが、決して難解ではないと思います。でも自分の解釈が「いいの? ホントにこう考えていいの?? 教えてクローネンバーグ!」…と、お伺いをたてたくなるくらいに自由度は高いです。未だに自分の解釈には自信がありません。
たまにはワケ分からん映画を観て頭痛起こしてみたいって人にはちょっとお勧めです。面白いですよ。ホントよ?
電子投票でトラブル。いや、トラブルくらい別にいいんですが。「いずれも、有権者が誤って投票カードを逆向きに投票機に差し込んだのが原因。」って何ですか? 普通こーいう機械作る時って、カードを裏返しに入れるとか逆向きに入れるなんてのは予想して、トラブルが出ないように作るのが普通なのだと思っていましたが? 駅の自動改札で切符逆に入れただけで機械がいちいち止まっていたら、暴動起きるぞ。
どこで作った機械か分からないけど、こんなモン作る会社の電化製品なぞ買えんと正直思いました。
ユーザのやらかすとんでもない事態を出来る限り先回りして、対策を立てるのがプロだと思うんだけどなあ。