| 子宮筋腫の治療は、患者の年齢や出産希望のの有無・症状の推移などから、定期的に検診する待機療法、女性ホルモンを抑えるホルモン療法、子宮摘出・筋腫切除などの手術療法に分かれるそうです。本・ＨＰなどで調べた中で大半は未婚の女性・妊娠出産を希望している女性には子宮を残す努力をするが、それ以外の多くの患者に対しては全摘手術が勧められるケースが多く、特に重症の子宮筋腫や子宮内膜症は子宮摘出が原則のように書かれています。 確かに子宮摘出することにより、生理痛・貧血などの症状からは解放され再発を心配することもありませんが、そう簡単に子宮摘出という決断は独身の私には出来ません。年齢的にはもう子供を産むのは難しいし今まで産みたいという気持もなかったのですが、それでも子宮を失うことに恐怖を感じました。自分でもよくわからないのですが、子宮を失う＝女でなくなるのではないかという不安が大きいのでしょうか。それにもし望んでも絶対に子供が産めない・・、産まないのと産めないのでは全然違うのだと改めて痛感。 外観上は何も変わらないし、子宮がなくても日常生活で困ることはないとわかっていても決心できません。今は前向きに生きていける自信がないのです。たまたま子宮筋腫と診断される１ヶ月ほど前年下の友人から何気なく「生理もう終わりじゃないの」「更年期障害なんじゃない」と言われ、その場では聞き流していましたが、後で思いの外その言葉に傷つき、心の中で生理が終わること・更年期障害が来ることを恐れている自分を発見しました。主に５０代からですが４０代後半もっと早い場合もあり、現実に昨年４０代になり着実にその日が近づいている事を実感し最近取り上げられている更年期にも不安も感じ始めました。だから尚更子宮にこだわっているのかもしれません。 ＨＰなどの体験談でも人それぞれの選択がありました。若くても子宮全摘を決断した人、４０代後半で子供がいても子宮保存を選択した人。様々です。今私は自分にとって子宮とは何なのか・・何にこだわっているのかわからなくなっています。子宮摘出に関しては「すでに子供を産んでいるから子宮は取ってもいいですね゛と説得する医師もまだいるそうですが、近年は筋腫があるからといって手術にはならないそうです。゛子宮は女性にとって重要な臓器であり、その子宮を全摘出することの意味は、子宮に病変があり、薬物などでは治すことができないから、やむを得ず子宮を摘出するわけで、もう子供を産まないから、子宮が不必要だから全摘出しているわけではない゛ ということをふまえながら、子宮摘出について考えていきたいと思います。 |
 子宮摘出のプラス面まず筋腫だけ摘出の場合は再発し再手術ということもあるが、子宮摘出は病気を完全に治すことがあげられます。他に子宮癌の心配がないこと、もろもろの愁訴が軽減したこと、妊娠の心配がなくセックスを楽しめること・・などのようです。体験談でも゛煩わしさから解放されてすっきりした゛という意見が数多くありました。  子宮摘出のマイナス面ホルモンアンバランスによる体調不良や子宮喪失による精神的空疎感などがあげられています。他に子宮を全摘してしまうと、子宮周辺の組織の支えが弱くなり、その結果、内臓下垂が起きやすく、腹痛や膀胱炎の引き金になることもあるそうです。 |
| 子宮摘出によるマイナス面の要因は精神的な問題です。子宮全摘手術が引き金となって合併症が起きたり、鬱病になる確率が高いというデータもあるそうです。これでもわかるように子宮摘出が女性にもたらす精神的ダメージは大きいのです。世間からも女性でないと思われるのではないかという恐れもあり、実際誤った知識から偏見を抱き無神経な言葉で傷つける人もいるかもしれません。女性は子供を産まなければ一人前と認めてもらえないという事も多く、つらい思いしている人もたくさんいます。もし子宮摘出を選択しなくてはいけないとしても、本当に自分で納得してからすべきなのだと思います。ある病院のＨＰで゛子宮は子供を産むだけの臓器ではなく、臓器全体の中で大切な役割を果たしている、「卵巣を残せば、子宮を取ってもホルモン的には大丈夫」との説明を受けて、全摘手術を受ける患者さんも多くいるが、卵巣を養っている大半の血管は子宮サイドにあり、そこを切断すれば早かれ遅かれ卵巣は退化して、ドライフラワーのようになってしまう。子宮と卵巣は一体のものであり、可能な限り、一緒に保存することが理想だと思う゛というのもありましたが、子宮をとっても卵巣の働きは変わらず、閉経まで自分の卵巣で女性ホルモンをつくることができるので、更年期は普通の人と同じように訪れるし、老化が早まったりすることはな
いというのが定説だそうです。子宮摘出に関しては医師によって意見も違ってくる事もあると思いますが、まずは自分の症状を正しく理解してから何がベストなのか・・自分で納得して決断するのが大切なのだと思います。私もこれからいろいろな意見を聞き考えながら自分なりの結論出していきます。でも子宮があってもなくても私は私と自信を持てるような生き方ができるようにこれから頑張っていきたいと思います。 ２００１年 |
 はじめに 子宮筋腫の兆候  内診について 手術について  筋腫と内膜症の違い  自己紹介・独り言 |
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