おはようございます。淑枝です。
夜半から降りはじめた雨でしたが、
昨日は一日中強く降り、今朝まだ早い時間には雷が鳴りました。
その雨も今は上がり、自室の窓からは雲の切れ間に青空が見えます。
そんなふうに思う私を、自然は空の上から何て思っているでしょう?
お天気ばかりでなくて、身の周りの一切は私が思ったとおりどころか、
むしろ想像もしなかった展開が待ち受けているものですね。
前回のお便りでお伝えしていましたように、加奈さんとデートをしてきました。
加奈さんからのメールで予定していたのは、
『彼女のお家でゆっくりしよう』
ということでしたから、当日まで私もそのつもりでいました。
正直なところ、この前のデートよりももっと濃い内容になるかもしれない、という覚悟もしていたのです。
(そんなにひどいことはされないでしょうし・・・万一でも他人に知られなければ・・・)
と思ったり、少し悩んだりしながら、その日がやってくるのを待っていました。
当日のお昼前でした。
携帯電話のメール着信音がしたので覗いてみると、加奈さんからでした。
『おはよう。ひどい雨よね。あなた、出かけるのが大変でしょうから、
12時半頃、お宅まで迎えに行ってあげるわ。よろしくね』
加奈さんの気遣いに感謝しながら着替えをし、少し慌ててした化粧が済む頃、
玄関先でクラクションの音が聞こえました。
息子には、用事で出かける旨を話してありましたからメモも置かずに玄関を出て、
門扉の前に着けてくれていた彼女の車に乗りました。
挨拶もそこそこに走り出した車の道筋に、(あら?・・・)と思いました。
加奈さんの家へ向かう方向とは逆に向かって走りはじめたからです。
私が不思議に思っているのをすぐ気づいたようでした。
「道が違うと思ってるでしょう? 今日、こんなお天気になるなんて
思いもしなかったし、家にいたら気持ち悪いじゃない」
冒頭に記した想像もしない展開が起きる予感がしました。
「S市の〇〇号線・・・港を過ぎたところに温泉健康ランドがあるのを知ってるかしら?」
「・・・ええ。行ったことはないけど」
「私は月に1、2度行くんだけど、清潔だし中々気持ちよいお風呂が揃ってるのよ。
今日は、そこへ行きましょうよ」
楽しそうに話す加奈さんの言葉を聞きながら、私は逆に青ざめました。
まさか、そんなところへ行くなんてまったく思いもしなかったからです。
「で、でも、私、何も用意してないわ」
「大丈夫よ、タオルもガウンも、必要なものは揃っているんだし。
それにね、もう決めたの、そこへ行くって」
少し低く聞こえた加奈さんの言葉尻にゾワッと鳥肌が立ちました・・・・・・。
本当に、2回目のデートで裸身を晒すことになるなんて想像もしませんでした。
例えば、彼女の家でお酒を飲みながら話しをするうちに、それらしく持ちかけられ、
或いは口説かれ誘われて、手を握り合ったり、頬を寄せ合ったり、もう少し進んでも
(キスくらいまでかな・・・?)
そんな程度にしか思っていませんでした。
そんな程度、といいましても、私にとって初体験ですし、
その程度でも充分過ぎる冒険なのです。それに、
(肌を触れ合うなんて、まだ当分できそうもないし、
加奈さんだってそこまで求めたりしないと思う・・・)
それが私の考えでした。
けれど、温泉健康ランドに連れていかれたら全裸になるしかありません。
また断るもっともらしい理由だってありません。
案内のカウンターでガウンやタオルを受け取り、
『女性用浴場』とピンクに染め抜かれた暖簾をくぐるまでの私は夢遊病者のように
足が地に着かない思いでした。
大雨注意報が出ているような天候のせいか、浴室前の脱衣場は空いていました。
加奈さんの足取りは普段と変わらずで、指定されたロッカーの前へ迷わず歩くと、
臆する様子などなくブラウスを脱ぎはじめました。
でも、彼女の隣に立った私はまだ気持ちの整理がつかないままでした。
「いやねぇ、どうしたの?まさか、あなた、ここで私が変なことするとか
想像してるんじゃないでしょうねぇ、おバカねぇ。さ、早くお風呂へ入りましょう」
優しくて、そして少し意地悪な姉に窘められた気がしました。
彼女が言ったとおりのことを私は妄想していたのです。
妄想が言いようのない羞恥と心を擽る冒険心を膨らませ、胸が苦しい興奮に
足が地に着かなかったのです。
下着まで脱いだ加奈さんの白い肌が眩しく見えました。
(・・・きれいだわ)
感覚では、私と変わりない、むしろ私よりきめが細かい肌でした。
加奈さんはタオルを縦に垂らして胸と下腹部を隠し、
「他のお客、いるかしらね」
私の気を反らすように言うと、
「じゃ、お先に入ってるわよ。あなたも早くいらっしゃいな」
と言い残して、浴室へ歩いていきました。
彼女の後姿に目が向きました。
着衣よりもずっと肉感がある肢体でした。
もちろん若い子のようにお尻が持ち上がっていたり、はじけそうな弾力があるという意味ではありません。
女としての経験を充分に重ねた体形なのですが、品を感じる肢体です。
ブラを外し、パンティを脱いだとき、幾分立ち直っていた気分がまた羞ずかしさに滅入りました。
パンティのシミが目に入ったのです。
(なんで・・いやだ、私ったら・・・)
何を考えているのか、自分自身の性格があまりにも羞ずかしくて膝が震えました。
PS こんにちは。興奮した状態が、それからまだ治まっていません。
なので、 一度でご報告したかったのですが、思うように文が纏まらないんです。
次のご報告では、全てをお伝えできると思います。
それから、『お館』、大変な賑わいですね。とても嬉しく思います。
お身体、くれぐれもご注意ください。また告白させていただきます。
淑枝 |