エキノケレウス属とは
美しく大きな花を咲かせるものが多いのがこのエキノケレウス属です。特に、明石丸のように株よりも大きな花を咲かせるものもあります。
「エキノケレウス」という名前からも想像できるかもしれませんが、「エキノプシス属」とも外見が似ているものもあります(例えば青花蝦など)が、エキノケレウス属の特徴は以下のとおりです。
- 一番の特徴は、若草色の雌しべ。→ 写真1
- 蕾はアレオーレの上端より出る。→ 写真2
- 吹き出物のような膨らみができる。→ 写真3
- その後綿毛が現れる。→ 写真4
- 綿毛の後に刺が現れ、蕾は刺に覆われます。
- 株の形は所謂「稜」型でΛ型ですが、ややイボ型に近いものもあります(美花角、金竜など)。
成長が早いものが多く、多肥を好むものが多いのがこのエキノケレウス属です。「花が大きく美しい」のですが、花数は種によってまちまちです。宇宙殿、青花蝦等は多い部類ですが、明石丸や大仏殿は少ない部類になります。
また、花の咲き方は「続々開花」ではなく「一斉開花型」と言えます。ですから、開花は非常に見応えのあるものとなりますが、そのかわりそれが楽しめる時期は短くなります。
で、蕾の付く場所と付き具合ですが、前年以前に成長した部分に蕾が付きます。そして、春先~初夏にかけて蕾が出ます。テロカクタス属等とは異なり、この時期にほぼ一斉に蕾が付き、その後は単に株が成長するだけでもう蕾は付きません。蕾の数は前年にどれだけ成長したかに影響し、当然前の年によく成長したものはそれだけ多くの蕾が付きます。